Blessing~化け物と呼ばれた僕について~

葉賀楓佳

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第2章

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講堂の前に着くとテーブルが置いてあり上級生らしき人たちが新入生と思われる生徒たちに胸に付ける花を配っていた。

これ……並ばないとダメなのかな。

別に花なんて欲しくないしなくても困らないのではないかと思ってその前を通り過ぎようとした時……


「「「きゃあああああ!」」」

「……!」


悲鳴のような声が聞こえてそちらを向くと一際人目を引く集団が現れた。

「生徒会の皆様だ!」

「虹ノ咲様だ!素敵……」

「戸張様……」

「八森(やつもり)様がいらっしゃる!」

「瀬川様、可愛い!!」

「那々葉(ななは)様いらっしゃらない……」


生徒会……

虹ノ咲先輩はあの日、案内してくれたからわかるがそれ以外の人は全く分からない。

なぜ入学前にみんなが知っているのか不思議ではあったが敢えて気にすることでもないと思い講堂へ向かおうと踵を返す。

「待って……!」


そんな俺の腕を掴んだ人がいて面倒くさくなりながらも振り返ると、そこには話題の人……虹ノ咲先輩がいた。


「……なんですか?」

「あっ……えーと……体調は大丈夫?」

「……大丈夫です。ご心配をお掛けしました。それでは……」

「あっ……」


失礼にならないようにさりげなく腕を外すとそれだけ言って歩き出す。
周りからは虹ノ咲先輩に話しかけられた俺への視線が痛いが気にしても仕方がないのでそのまま講堂へ入る。

席は事前に聞いており1番前だ。

なんでも首席合格らしく新入生の言葉を任されることになってしまった。
席に座り、用意していた原稿を取り出すと最終確認をしていく。

定型文はあるからそこに少し手を加えて置くだけだがそれでも面倒臭いものは面倒臭い。

なんで感謝もしていないお父さんやお母さんにお礼を言わなければいけないのか。

そもそも俺には両親なんて……

原稿の紙が少しシワになっていることに気づき、慌てて伸ばして胸元に仕舞う。
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