主人公に巻き込まれた俺の話

葉賀楓佳

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第1章

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「……はっ!あー、変な夢見た!道を歩いてたら急に地面に変な模様出てきて裕太が吸い込まれてそれに俺も巻き込まれてとかいう本でしか読んだことない、ような……ここどこだぁぁぁ!!」

夢で終わらせたかったのにそんな俺の期待を見事に打ち破る景色が広がっていた。

いつの時代だよ。どこの国だよ。とツッコミたくなるような神殿の真ん中に俺と裕太はいた。

もちろんいつも使ってる帰り道にこんな建物があるわけではないし、俺の住んでる地域にこんな遺跡のようなものがある訳でもない。

あまり受け入れたくない状況ではあったが、とりあえず落ち着こうと隣に寝ていた裕太を思いっきり叩いてみた。

「……っ!なんだ!?どうした!?」


その衝撃で飛び起きた裕太がキョロキョロ見回し、そして側にいた俺に気づいた。


「彩斗!良かった、無事だったんだ……いたたた!痛い!痛い!ごめんて!!」


そう。裕太が飛び起きたあとも俺は裕太を叩き続けていた。

例え謝られても何をされても許す気はなかった。お前が俺の事を引っ張らなければ俺はここにいなかったんだ!という気持ちを込めながら叩き……殴り続ける。

「ちょっ、ちょっと!彩斗、落ち着いて!」

「一体この状況でどうやって落ち着けというんだ俺は離せと言ったはずだがなぜ離さなかった俺の頭でも理解できるように10字以内で教えろやコラちなみに俺が納得するかどうかは別問題で許す気もないことは覚えておけよ」

「どこで息継ぎしてんだよ!?本当に悪かったって!」

「謝罪はいいから早く俺を元の場所に戻せ今日はずっと楽しみにしていたテレビの特番がある日なんだよそれのために俺は早く帰ろうとしてたんだよそれをお前のせいで……」


とにかく今のイライラを殴り付きで裕太にぶつける。俺のひ弱な力でダメージを与えられるとは思っていないがそれでもやめようとは思わなかった。
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