救世主として転生させられたが余計なスキルのせいで快適な異世界生活どころじゃない。良かれと思ってだろうがスキル解除するまで世界は救ってやらない

takaoka

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20話 集めた情報は・・・

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結局それからはめぼしい情報を集めることはできなかった。

そして、約束の時間が来てしまった。俺の方の情報だけでは正直ここで引き返すことになるのでユカがどれだけ情報を集めたかにかかっている。

俺は半ば諦めの気持ちでユカに話しかけた。

「さて、もう時間だ。これ以上情報を集めても仕方ない。俺の方から話させてもらおう」

そして街の周囲にいる魔物の情報を中心に話した。彼女の反応はまぁそんなものねと言った感じだった。

(これを聞いてどう思っているのだろうか。まぁすぐにわかるか)

「大体思った通りの情報を持ってきてくれたわね。この街から外に出た人は多くはない。その中で聞き込みをするしかないから対象になる人はかなり限られる。私もそういった人を探したわ」

『結果的にそうなっただけなので我がご主人様はちょっとユカ殿に頭脳で負けてますね』

ぐぅぅ、おっと。平常心平常心。2人がいると心が乱れる。

「それで?そっちはどんな情報を手に入れたんだ?」

「ふっふっふ、まぁ落ち着きなさない」

(そんなもったいぶるような情報なのか?)

「さっきも言ったけどこの街から出た人は冒険者が多いのは確かなんだけど他にもいるのは知ってるわよね?」

「まぁ、一応は。どんな人かってのはあまり知らないが・・・つまりそういうことね」

「そう、そしてサウスの街の情報も少しだけ」

「えっ?誰も行けないはずじゃなかったのか?」

「表向きはそういうことにしているみたいね。興味本位でも行こうとする輩が出ないようにでしょうけど・・・もちろん実際にサウスも街まで行って戻ってきた人はいないわ。でもある程度の場所まで行って戻って来れた人が1人だけいたの」

「興味深いな・・・でもそんな情報こんな短い時間でどうやってたどり着いた?」

「一応この街はまだ街として機能しているからそういう文書もあると思ってね。ちょっとお金で何とかしちゃいました」

(そういやこいつはいいとこのお嬢さんでもあったな)

「・・・それでその人に会って話を聞いたと」

「当たりー。気になるでしょ?」

「確かに、早く教えてくれ」

「もー、がっつかない。それでその内容なんだけどやっぱり南に行くにしたがって魔物達が強く、狂暴になっていっていることは間違いないみたい。でもその人が言うには地震の前に無かった人のいた形跡が確かにあったそうよ」

「それってつまり・・・」

「今は分からないけどここよりも南でも生きている人がいるかもしれないってこと」

「まぁそれが分かったとしてもそこまで行けるかどうかってのは別問題だがな」

「そこで貴方の集めた魔物の情報でしょ?」

「うーん、実際に戦ってないからなぁ。これで行くことになるのかは分からないけどやってみるか?」

思い立ったらすぐ行動、俺達は冒険者ギルドへすぐ向かい、大量に張り出されている魔物討伐の依頼の紙を1つ取り、受付へと渡す。

「ちょっと魔物を狩りたいんだがどの辺りを狩ればいい?」

「そうですね、街から北に向かう道沿いを中心にしてもらえると助かります。現状この道以外は使えないですからね」

言われてみればそうだ。半孤立した状態のこの街で使っている道は一つしかない。なんだか質問したのが恥ずかしくなってきた。

「わかった。じゃあ今日1日狩ってくるよ」

「お気をつけて」

そして街の外へと踏み出す。来るときもそうだったが街の中の雰囲気とは異なり、魔物の気配にそこら中に感じる。

「警戒はするんだけど実際に魔物がいるのは時々ってのが嫌らしいよな」

「丁度気が緩んだときに限って襲ってくるもんね。アレなんでだろう?」

「そういう時の印象が強いから記憶に残りやすいだけだろ」

「いーや、絶対そうだって」

(はぁ、めんどくさいな。仮にそうだったとしても魔物と出会う数もそれほど多いわけじゃないから判断するには材料が少なすぎる)

『私も同じ意見です。ともあれ、何か傾向がないか調べようとすることは大事だと思います』

確かにそれはそうだ。まだ今回の件について知らないことが多すぎる。その核心へと向かって行っているはずなんだけどな。

「おっと、どうやらお出迎えのようだ」

3人?で話しているうちに魔物達がどこからともなくやってきた。特に目新しい魔物はいない。全て街の冒険者から聞いた通りだ。

「さて、どこまでやれるか。腕試しと行きますか」
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