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39話 一息つきたい
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「お疲れ、行きとは違って少し身軽そうに見えるね」
「確かに、ようやく一段落といった感じかの」
言われてみればそうだ。この街に戻ってきた時点で報告しに行くことは決まっていてそれを億劫に思っていたのも事実だ。
「気づかなかったけど無意識に態度に出るもんなのか。っと、それより待たせてしまったな。今日はゆっくり休むとしよう」
この街を出てからというもの、まともに人の生活圏に踏み入れなかったのでなんでもないこの街がとても新鮮だ。やるべきことはあるが今日くらいは休んでもいいだろう。
「じゃあここで解散にしましょう。宿はこの間休んだ場所を取っておくよ」
「いいのか?こういうのは俺がやっておいた方が・・・」
「ギルドに一人で行かせたのはちょっと申し訳なく思ってるからね。その分だと思って」
「我は一先ず自分の家に籠るからいいぞ、何かあったらここを訪れるがよい」
そう言って印のついた地図を手渡してきた。その地図に目を少し向けている間にアンナはいなくなっていた。
「全く、どこまでもマイペースなやつだな」
「悪い人ではないのだけれど、未だに私もよくわかってないわ。でも見た通りの人ってのはなんとなくわかります」
ユカの方が付き合いが少しだけ長いけどそういう感想しか出てこないってことは多分そうなんだろう。
「さて、宿の方は任せるよ。また後で」
ユカと別れて街をうろつくことになった俺はあてもなくふらふらと彷徨っていた。
『大分活気も戻ってきているのでもしかしたら前回来たときはやっていなかった店もありそうですね。探してみませんか?』
(悪くはないな、食べ物にしろ武器にしろ俺の知らないものがこの街にはありそうだからな)
見た事のないもの、興味を持ったものを片っ端から漁っていき、気づけばもう夕方だった。両手はつい欲しさに買って
しまったもので埋め尽くされている。
「はぁ、調子に乗りすぎたかな、宿に着いたらなんて言われるやら・・・」
俺の金で買ったものだから文句を言われる筋合いはないが一緒に旅をする者として支障をきたすなら話は別だ。
『食べ物が多いですから見た目ほどは嵩張らないでしょう。多少は選別が必要だとは思いますが・・・』
少しため息をつきながらユカが取ってくれているはずの宿へと向かう。その間に冷静になっていき、どうして買ったんだ?という気持ちが段々と大きくなってくる。
「・・・雰囲気に呑まれちゃったかな」
そう呟くと目の前にユカがいた。急に現れたように感じたのでびくっっとしてしまった。直後状況が理解でき、先程の発言を聞かれていなかったか不安に襲われた。
「よ、よぉ。コンナトコロデ会うとは思わなかったよ」
「何だかぎこちないわねぇ。宿取ったから私もうろついてたんだけど偶然荷物でいっぱいの誰かさんを見かけてね」
「そ、そうなのか。丁度いいや。宿に戻るなら少し持ってくれないか?」
「あら、レディーに荷物持たせるなんていいのかしら?」
「今だけは許してくれ・・・」
「はぁ、仕方ないわね。ほら、持ってほしい分だけ渡しなさい」
ここにいるのは天使か、女神かそんな風に思っていたが直後ぼそっっと聞こえた一言で一気に血の気が引いた。
「雰囲気浮かれやろう」
その後いじられることはなかったが道中何があったかはあまり覚えていない。さらに言えばその後それとなく聞いてみてもはぐらかされるばかりだった。
(やっぱりどこで誰が効いているかなんてわからないよな。行動は慎重にしないと・・・)
宿に着いてからは持ち帰った大量の道具達の選別が始まった。
「これはいるかな?うーん、だとするとこれも・・・」
どれもこれも中途半端に必要に感じて中々選別が進まない。前世からの悪い癖だ。どうしようか、今ユカには話しかけづらいからあいつに頼るか。
『これらの情報については購入時に説明したと思いますが・・・』
そうだ、こいつは確かに購入前に何か言っていた。その時は軽く聞き流してしまったが今はその時に言っていた情報が非常に欲しいのだ。
(すまない。でも情報は時と場合によって価値は大きく変わる。今はその情報が欲しいんだ)
『わかりました。では情報の欲しいものを順に教えてください』
よく聞けば意外と使い道のありそうなものはちらほらあったが大半は別になくてもいいかなくらいのものであり、いかに自分が勢いで買ってしまったのか思い知らされた。
(この辺のもの全部いらないかなぁ。ここを出るときにまとめて捨てるとしよう)
一段落ついたので外を見るともう真っ暗だ。時計は無かったので具体的な時間は分からないが外からの物音は一切しなかった。少なくとも日を跨いでいるのは確実だろう。
(はぁ、思ったより疲れたな、まぁ偶にはこんなのも・・・いいか・な)
「確かに、ようやく一段落といった感じかの」
言われてみればそうだ。この街に戻ってきた時点で報告しに行くことは決まっていてそれを億劫に思っていたのも事実だ。
「気づかなかったけど無意識に態度に出るもんなのか。っと、それより待たせてしまったな。今日はゆっくり休むとしよう」
この街を出てからというもの、まともに人の生活圏に踏み入れなかったのでなんでもないこの街がとても新鮮だ。やるべきことはあるが今日くらいは休んでもいいだろう。
「じゃあここで解散にしましょう。宿はこの間休んだ場所を取っておくよ」
「いいのか?こういうのは俺がやっておいた方が・・・」
「ギルドに一人で行かせたのはちょっと申し訳なく思ってるからね。その分だと思って」
「我は一先ず自分の家に籠るからいいぞ、何かあったらここを訪れるがよい」
そう言って印のついた地図を手渡してきた。その地図に目を少し向けている間にアンナはいなくなっていた。
「全く、どこまでもマイペースなやつだな」
「悪い人ではないのだけれど、未だに私もよくわかってないわ。でも見た通りの人ってのはなんとなくわかります」
ユカの方が付き合いが少しだけ長いけどそういう感想しか出てこないってことは多分そうなんだろう。
「さて、宿の方は任せるよ。また後で」
ユカと別れて街をうろつくことになった俺はあてもなくふらふらと彷徨っていた。
『大分活気も戻ってきているのでもしかしたら前回来たときはやっていなかった店もありそうですね。探してみませんか?』
(悪くはないな、食べ物にしろ武器にしろ俺の知らないものがこの街にはありそうだからな)
見た事のないもの、興味を持ったものを片っ端から漁っていき、気づけばもう夕方だった。両手はつい欲しさに買って
しまったもので埋め尽くされている。
「はぁ、調子に乗りすぎたかな、宿に着いたらなんて言われるやら・・・」
俺の金で買ったものだから文句を言われる筋合いはないが一緒に旅をする者として支障をきたすなら話は別だ。
『食べ物が多いですから見た目ほどは嵩張らないでしょう。多少は選別が必要だとは思いますが・・・』
少しため息をつきながらユカが取ってくれているはずの宿へと向かう。その間に冷静になっていき、どうして買ったんだ?という気持ちが段々と大きくなってくる。
「・・・雰囲気に呑まれちゃったかな」
そう呟くと目の前にユカがいた。急に現れたように感じたのでびくっっとしてしまった。直後状況が理解でき、先程の発言を聞かれていなかったか不安に襲われた。
「よ、よぉ。コンナトコロデ会うとは思わなかったよ」
「何だかぎこちないわねぇ。宿取ったから私もうろついてたんだけど偶然荷物でいっぱいの誰かさんを見かけてね」
「そ、そうなのか。丁度いいや。宿に戻るなら少し持ってくれないか?」
「あら、レディーに荷物持たせるなんていいのかしら?」
「今だけは許してくれ・・・」
「はぁ、仕方ないわね。ほら、持ってほしい分だけ渡しなさい」
ここにいるのは天使か、女神かそんな風に思っていたが直後ぼそっっと聞こえた一言で一気に血の気が引いた。
「雰囲気浮かれやろう」
その後いじられることはなかったが道中何があったかはあまり覚えていない。さらに言えばその後それとなく聞いてみてもはぐらかされるばかりだった。
(やっぱりどこで誰が効いているかなんてわからないよな。行動は慎重にしないと・・・)
宿に着いてからは持ち帰った大量の道具達の選別が始まった。
「これはいるかな?うーん、だとするとこれも・・・」
どれもこれも中途半端に必要に感じて中々選別が進まない。前世からの悪い癖だ。どうしようか、今ユカには話しかけづらいからあいつに頼るか。
『これらの情報については購入時に説明したと思いますが・・・』
そうだ、こいつは確かに購入前に何か言っていた。その時は軽く聞き流してしまったが今はその時に言っていた情報が非常に欲しいのだ。
(すまない。でも情報は時と場合によって価値は大きく変わる。今はその情報が欲しいんだ)
『わかりました。では情報の欲しいものを順に教えてください』
よく聞けば意外と使い道のありそうなものはちらほらあったが大半は別になくてもいいかなくらいのものであり、いかに自分が勢いで買ってしまったのか思い知らされた。
(この辺のもの全部いらないかなぁ。ここを出るときにまとめて捨てるとしよう)
一段落ついたので外を見るともう真っ暗だ。時計は無かったので具体的な時間は分からないが外からの物音は一切しなかった。少なくとも日を跨いでいるのは確実だろう。
(はぁ、思ったより疲れたな、まぁ偶にはこんなのも・・・いいか・な)
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