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二部
◇オデットのやきもち◆
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その日ランヴァルドは疲れきった様子で帰ってきた。
時間もかなり遅く、零時が近い頃だったので、心配したオデットは待っていたのだが。
「ランヴァルド様、おかえりなさいませ」
「――オデット、起きていたのかい?」
驚いたようすの彼に近づいてすぐに、ほのかにただよう香水の匂いに首を傾げた。
高価な、女性向けの香水の匂いだ。
「……夜ふかしには慣れていますから」
それに関してたずねようと思ったのだが、先にランヴァルドが口をひらく。
「明日からも遅くなる、きみは先に休んでいてくれ。
慣れているいないにかかわらず、夜ふかしは身体に悪い」
「任務ですか?」
オデットの問いに彼は頷いた。
「ああ、護衛の。しばらくは……続きそうだね」
疲れた様子からしても嘘ではないだろう。
それでも少し胸が痛んで、オデットはランヴァルドに近づくと背伸びをして彼の唇にキスをした。
「――オデット?」
ひかえめな彼女にしては、あまりにもめずらしい行動に、ランヴァルドは不思議そうだ。
「ふふっ、あなたに会えなくて寂しかったのです。でも、そうですね……おやすみなさい、ランヴァルド様」
「……ああ」
背を向けて去っていくオデットを見送り、ランヴァルドはため息を吐いた。
本当ならもっと彼女に触れていたいが、身体のことを思えばそれもできない。
仮に身籠っていなくても、騎士をやめた今、彼女には身体を大切にしてほしかった。
しかし……。
この任務がしばらく続くのだと思うと、それだけでランヴァルドは憂鬱な気分になるのだった。
時間もかなり遅く、零時が近い頃だったので、心配したオデットは待っていたのだが。
「ランヴァルド様、おかえりなさいませ」
「――オデット、起きていたのかい?」
驚いたようすの彼に近づいてすぐに、ほのかにただよう香水の匂いに首を傾げた。
高価な、女性向けの香水の匂いだ。
「……夜ふかしには慣れていますから」
それに関してたずねようと思ったのだが、先にランヴァルドが口をひらく。
「明日からも遅くなる、きみは先に休んでいてくれ。
慣れているいないにかかわらず、夜ふかしは身体に悪い」
「任務ですか?」
オデットの問いに彼は頷いた。
「ああ、護衛の。しばらくは……続きそうだね」
疲れた様子からしても嘘ではないだろう。
それでも少し胸が痛んで、オデットはランヴァルドに近づくと背伸びをして彼の唇にキスをした。
「――オデット?」
ひかえめな彼女にしては、あまりにもめずらしい行動に、ランヴァルドは不思議そうだ。
「ふふっ、あなたに会えなくて寂しかったのです。でも、そうですね……おやすみなさい、ランヴァルド様」
「……ああ」
背を向けて去っていくオデットを見送り、ランヴァルドはため息を吐いた。
本当ならもっと彼女に触れていたいが、身体のことを思えばそれもできない。
仮に身籠っていなくても、騎士をやめた今、彼女には身体を大切にしてほしかった。
しかし……。
この任務がしばらく続くのだと思うと、それだけでランヴァルドは憂鬱な気分になるのだった。
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