都市伝説はミステリー

テイクリーナ

文字の大きさ
1 / 1

1話 口裂け女

しおりを挟む
 それは、子供がほとんどの犠牲者だ。

添「ようこそ。そしてよろしく、南 透哉。」

透「いや、まだよろしくしてないんやけど?まあ都市伝説見れるなら考えるけどな」

添「では考えてくれ。ここから先話すことは冗談では済まされない。一歩間違えれば命の危機もあるからね」

透「はあ!?無理無理無理無理!こんな人生初っ端で死ぬとか嫌や!」

添「そうか。ならこの話はなしにして、君の大好きな都市伝説にも会えないけどいいんだね?」

透「ぐっっ!」

添「いいんだね??」

透「あーーーーーーーーー!!!!!」

添「いいんだね???」

透「くっっっっそ!わかったよ!やけど最低限命の保障してくれなやらんで」

添「ああ。最低限だ。」

透「で?話あるんやろ?」

添「そうだった。まあ初めての仕事だから難易度は1番下だ、多分」

透「あのさあ…まじで勘弁してくれよ?」

添「まあ落ち着け。今回のターゲットは長い黒髪にコート、そして長身だ。マスクをしているらしい」

透「黒の長髪にコート。そしてマスクと長身…まさか」

添「そう、有名な都市伝説、口裂け女だ。」

透「うっわ…最悪や」

添「なぜだ?知っている都市伝説に実際会うんだ。嬉しいだろ?」

透「読むのと会うのじゃ感覚違うわボケ!…って言ってみた所でどうせ半強制的に連れて行かれんのは猿でも分かるわ」

添「とにかく、出現条件を言うぞ」

透「おう…」

添「場所は岐阜県の八百津町。夕方から夜にかけて主に子供にはなしかける。」

透「ん?ちょいまて。俺とお前子供っていうか…」

?「双子の成人だな!」

透「双子なわけあるか!って言うかお前誰や!」

添「来るなと言っただろう。何度来てもここ、都市伝説解明所には入れんぞ…亜炉。」

亜「ふーん?じゃあ何でそいつはいいのさ。はっ!ま・さ・か?」

添「お前は相変わらず妄想が馬鹿馬鹿しい。だから入れられないんだ」

亜「ちーがーうー!馬鹿馬鹿しくない!」

添「ではどこが違うんだ?恋愛と言うのは繁殖のための一種の行為に過ぎん。繁殖出来ないのになぜそんな妄想がぽんぽん出てくるんだ」

亜「はあああ?行為とかどうでもいいわ!大事なのは心でしょうが!」

透「あの…2人はどないな関係で?」

亜「僕たちは兄妹だよ」

添「恥ずかしいがな」

亜「言ったなこんの添加物みたいな名前の研究オタク!」

添「お前こそ亜種が火を起こしたような名前の乙仲頭!」

透「んー?さっきから何を話しとんや」

添「お前も同罪の話だ!」

亜「君も同罪の話!」

透「えー…うっそ」

??「ふふふ…」

透「…は?嘘やろ、ここ…岐阜とちゃうで」

添「おや。ここに来るとは」

亜「うわ!初めてみた!」

透「どうしてここに口裂け女がいるんや!」

口裂け女「私…キレイ?」

添「ふむ……はは!なるほど!透哉!南 透哉!」

透「急にフルネームで呼びやがって!気持ち悪いわ!」

口裂け女「とお、や?透哉…透哉」

透「はあ!?何で俺の名前呼んでんねや!」

添「なぜって?それは口裂け女の狙いが君だからさ」

透「俺!?何で!?」

口裂け女「透哉…私、キレイ?ねえキレイ?」

透「えーっと確かこう言う時は…キレイです!」

添「いい判断をしたね」

口裂け女「キレイ…じゃあ」

透「マスクを取るか?」

口裂け女「ポッ透哉と付き合える…?」

透「はああああああああああ!?!?」

添「ほらみてみろ。やはり君が狙いだったようだね。」

透「なんか都市伝説とちゃうやんけ!」

口裂け女「…やっぱり噂通りじゃなきゃ好きになってくれない、?」

透「ま、まさか」

口裂け女「そんな~!グスッ嫌だ!透哉と一緒にいるの!好きなのに!」

添「泣かせてしまったね?女の子を泣かせるとは」

透「わざとちゃうわ!」

口裂け女「じゃあせめて一緒に居させて」

透「は?」

口裂け女「付き合えなくてもいいから」

透「まあええけど…」

添「ではこれを」

透「ああ…ってこれポ◯モンボールやないか!」

添「いいツッコミだ」

透「早く本命って…」

口裂け女「ふふふ、ふふふふふ!」

透「笑っとる」

添「笑っているね」

透「というか早く出せ!」

添「はいはい、これだ。鳥居ノ太鼓。まず掌に乗せる。」

透「口裂け女ちょい待ってな。乗せる…」

口裂け女「ふふ!待つよ透哉」

添「次にこう言う。太鼓ノ音鳴鳥居ノ門前二平伏セヨ。」

透「太鼓ノ音鳴鳥居ノ門前二平伏セヨ」

添「口裂け女。これを通してやる。」

透「太鼓ノ音鳴鳥居ノ門前二平伏セヨ、口裂け女!」

口裂け女「苦しい…けど透哉のために…」

添「これで終わりだ。」

透「ああー疲れた」

添「ふむ。君への興味がますます深まった。」

透「何でや」

添「あの鳥居ノ太鼓は常人には扱えん。だが口裂け女を封じた。」

透「まさか?」

添「あと少なくとも49体は封印してくれ」

透「はあ、やっぱ受けなきゃよかった…」


  口裂け女END










しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

今更気付いてももう遅い。

ユウキ
恋愛
ある晴れた日、卒業の季節に集まる面々は、一様に暗く。 今更真相に気付いても、後悔してももう遅い。何もかも、取り戻せないのです。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

愛された側妃と、愛されなかった正妃

編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。 夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。 連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。 正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。 ※カクヨムさんにも掲載中 ※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります ※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。

大丈夫のその先は…

水姫
恋愛
実来はシングルマザーの母が再婚すると聞いた。母が嬉しそうにしているのを見るとこれまで苦労かけた分幸せになって欲しいと思う。 新しくできた父はよりにもよって医者だった。新しくできた兄たちも同様で…。 バレないように、バレないように。 「大丈夫だよ」 すいません。ゆっくりお待ち下さい。m(_ _)m

異国妃の宮廷漂流記

花雨宮琵
キャラ文芸
唯一の身内である祖母を失った公爵令嬢・ヘレナに持ち上がったのは、元敵国の皇太子・アルフォンスとの縁談。 夫となる人には、愛する女性と皇子がいるという。 いずれ離縁される“お飾りの皇太子妃”――そう冷笑されながら、ヘレナは宮廷という伏魔殿に足を踏み入れる。 冷徹と噂される皇太子とのすれ違い、宮中に渦巻く陰謀、そして胸の奥に残る初恋の記憶。 これは、居場所を持たないお転婆な花嫁が、庇護系ヒーローに静かに溺愛されながら、自分の居場所を築き逞しく美しい女性に成長するまでの、ときに騒がしく、とびきり愛おしい――笑って泣ける、ハッピーエンドのサバイバル譚です。 ※本作は2年前にカクヨム、エブリスタに掲載していた物語『元敵国に嫁いだ皇太子妃は、初恋の彼に想いを馳せる』を大幅に改稿し、別作品として仕上げたものです。 © 花雨宮琵 2025 All Rights Reserved. 無断転載・無断翻訳を固く禁じます。

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

私のドレスを奪った異母妹に、もう大事なものは奪わせない

文野多咲
恋愛
優月(ゆづき)が自宅屋敷に帰ると、異母妹が優月のウェディングドレスを試着していた。その日縫い上がったばかりで、優月もまだ袖を通していなかった。 使用人たちが「まるで、異母妹のためにあつらえたドレスのよう」と褒め称えており、優月の婚約者まで「異母妹の方が似合う」と褒めている。 優月が異母妹に「どうして勝手に着たの?」と訊けば「ちょっと着てみただけよ」と言う。 婚約者は「異母妹なんだから、ちょっとくらいいじゃないか」と言う。 「ちょっとじゃないわ。私はドレスを盗られたも同じよ!」と言えば、父の後妻は「悪気があったわけじゃないのに、心が狭い」と優月の頬をぶった。 優月は父親に婚約解消を願い出た。婚約者は父親が決めた相手で、優月にはもう彼を信頼できない。 父親に事情を説明すると、「大げさだなあ」と取り合わず、「優月は異母妹に嫉妬しているだけだ、婚約者には異母妹を褒めないように言っておく」と言われる。 嫉妬じゃないのに、どうしてわかってくれないの? 優月は父親をも信頼できなくなる。 婚約者は優月を手に入れるために、優月を襲おうとした。絶体絶命の優月の前に現れたのは、叔父だった。

〈完結〉遅効性の毒

ごろごろみかん。
ファンタジー
「結婚されても、私は傍にいます。彼が、望むなら」 悲恋に酔う彼女に私は笑った。 そんなに私の立場が欲しいなら譲ってあげる。

処理中です...