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本編
13:クロヴィスと
しおりを挟む今日は色々疲れた。
とりあえず明日のためにさっさと寝ようと思ってみたものの、脳が覚醒して全然寝付けねー。
そんな時はすぱっと抜いて寝るのが一番なんだが、俺は後ろも弄らないとイケない。
何よりも夜の相棒、完成度高い棒は侯爵家の俺の侍従部屋にある。ぬかったわ!
なんてウダウダやっていたらまた俺のセンサーに引っかかる者が居た。
中庭に出ていけば、やっぱりクロヴィス。
キスをして以来暫く放置していたんだが、流石に無視はまずいと思い俺は姿を現した。
彼は俺を見るなり顔を一瞬輝かせ、そしてすぐにその表情は沈み込む。
「もう来てくれないかと思った」
眉を下げ、切ない声で俺に話しかけるクロヴィス。
「毎晩来られると本当に危険人物が来た時に反応が遅れるんです。もし用事があるなら昼間に来てもらえないですかね?」
俺はわざと不機嫌に突き放す。
「すまない…だがどうしてもゆっくり君と話がしたくて。この前はあんな事をしてしまって悪かったと思っている」
普段から表情を崩さず冷たい印象を持つこの男が、随分と俺に懐いてしまった。
平民の俺に許しを乞う貴公子は見ていて胸が痛む。
いやマジでさー、ずるくね?
美形にそんな萎れた顔されると罪悪感すげぇんだけど。
「別に謝るほどの事ではないですよ。ただ、クロヴィス様のお気持ちにはお応えしかねますが」
「セバスティアン……」
かつてはリディに惚れていたクロヴィス。だがリディはアルベール王子を選び自分の想いを伏せたまま傍にいたが、ほんのちょっとの出来事でその感情が綻ぶ。
そこへ話を聞いてくれる都合の良い人間が現れ、するりと心の隙間に入り込んでしまった。
………あれ?
俺、割と最短距離でクロヴィスルート攻略してねーか?
あれれれ?おかしいぞ!
アンタ他人にそんな表情向けるキャラじゃねーだろ。
もっとクーデレに相応しい反応とかあんじゃんよ?何でそんな潤んだ目で俺を見る?ちょっとやめて?縋ってくる美形ってどう対処したら良いかわかんねーよ!俺なんかに本気になるなよ!正気に戻れ!
はぁぁぁ…
薄ぼんやりと月に照らされる中庭に佇む俺とクロヴィス。
俺はガシガシと頭をかき、クロヴィスに近寄った。
「話があるなら聞きますよ」
そう言ってベンチに促すと座り込み、俺の頬を軽く撫でながら苦笑するクロヴィス。
「セバスティアン。私は君が何であろうと関係なく好きだ…どうか簡単に拒まないでほしい。こんな感情は初めてでどうしたらいいか分からないんだ」
月の光が彼の銀髪を照らし、切なそうに俺を見つめる。
混乱しながらも好意を向けてくるクロヴィスに俺が絆されたのか、それともちょっと気持ちがグラついたのかは分からんが、その時俺の脳内は違う方向へ向く。
所詮、俺。
思考の比重がエロで満たされている俺は、やはり下半身にベクトルが向いたらしい。
俺はクロヴィスにちゅ、と頬にキスを落とした。
「……セバスティアン」
その行為に目を瞬かせ、ほんのり頬を染めるクロヴィス。
「まぁ少し楽になって考えたらどうでしょう?お手伝いしますよ♡」
そう言って俺は彼のベルトに手をかけ素早く寛げ、するりと逸物を撫で上げた。
「セッ?セバスティアン?な、何をっ……はぅっ♡」
何をって?
そりゃナニを扱いてスッキリさせりゃ少しはまともになるんじゃね?って思っただけだよ!
本能の赴くままパクリとクロヴィスの逸物を咥え、ジュッと吸い付ける。
「お、おいっ!そんなことっ……あぁっ♡」
萎れていた彼の中心はひと吸いしただけで元気になった。
陰茎を裏筋から舐めまわして指で何度か擦ると血管ビキビキの立派なモノがお目見えし、俺は舌を出す。
あまりにも反応が良すぎて俺も興奮し、下から吸引しながらちゅぽんと抜いて見上げた。
「気持ちいいですか?」
すっかり完勃ちしたクロヴィスの貴公子を手でコスコスしながら尋ねると、彼は真っ赤な顔でコクリと頷く。
…可愛いなオイ。
上機嫌になった俺はそのまま口を窄めて咥える。
ジュルジュルと音を立て、舌を使いねっとりと舐りながら吸い上げしっかりと味わう。
「ンンッ………セ、セバスティアン……はぁぁ」
声が漏れそうなのを堪えているのか腕で必死に自分の口を塞ぎ、紅潮した顔で悶えるクロヴィス。
苦い味が混じりカウパーが染み出したのを舌先でちろりと舐め取り、彼の表情を確認する。
美形の乱れる様って堪んないなぁ。
俺も愉しくなってカリ首を舌で擽り手で竿を擦り付け、唾液でぬるぬるになった所をまた吸引しながら上下にしゃぶる。
夜の離宮の中庭で、そこに似つかわしくない卑猥な音が静かに囀る。
背徳感に興奮した俺はさらに喉奥に咥え込み亀頭をぐりぐりと刺激すると、クロヴィスの息が上がる。
「ふっ♡んん、だめだ、セバス……あっ、も、キモチイ……」
イキそうかな?
俺の髪を撫でながら息を荒げて腰を動かすクロヴィス。
「セ…バスティアン……んん、もう………い、いきそう」
うん。イッていいよ♡
と言わんばかりに俺はフィニッシュへと促し、吸引と手を激しく動かした。
「は、ぁあっ……………!」
クロヴィスは艶声を上げ、恍惚とした表情で俺の口の中へぶち撒ると大きく息を吐き出し脱力した。
そして彼を見つめながら俺はごくりとそれを飲み込む。
「………!セバスティアンっ!それを飲んでは……っ!」
ペロっと舌を出し、飲み込んだ証拠を見せて笑うと困った顔で俺を撫でた。
それから、少し話をして彼はさわやかな顔で帰っていった。
やっぱ溜め込んでると思考がおかしくなるもんだからな。
一旦スッキリして考える方が良いと、俺は常々思っている。
そして俺は気付いていた。
また出歯亀が俺たちの様子をじっと見ていたことに。
しかもちょっと興奮してなかったか?
脳筋マルセルは自宅謹慎中だから違うとして、今度は一体誰だろうな?
使用人とかなら面白くないなぁ。
なんて思いながら俺も部屋に戻った。
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