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第四章 都市防衛戦の波乱
戦闘狂の行進曲【白銀の悪魔2】
しおりを挟む遅れました。
……そろそろ自分は書き溜めるということを覚えた方が良い気がする。
あとこのカルマ編はあと1~2話続く予定
––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––
◇
アンチ・ビーストと呼ばれる瘴気を出す狼は、敵意をこちらに向けてくる。
……先程のピリファイの詠唱魔術【極光砲】は、私の中ではかなりの高火力を誇るアビリティなのだが一切傷を負っている様子がない、もしくは少ししか効いていないようだ。
取り敢えず少し怖いので大剣で……行きますか。
「“神聖属性付与”」
しっかりと大剣に有利な属性付与をして、っと……。
そして縮地、高速でアンチ・ビーストに接近しつつ横に吹き飛ばすように振るった大剣だがまるで水を切るかのように手応えが無い。
そのまま半回転、減速しつつアンチ・ビーストの反撃を警戒する。
ダメージはしっかりあったようで不愉快な呻き声を漏らしていた。
「ん……?」
私はとあることに気が付いた。アンチ・ビーストはこちらに敵意を向けている。しかし、攻撃する素振りは見せず、まるで観察するかのような視線を向けてくる。
アンチ・ビーストに1人の斧を持つプレイヤーが斧を召喚させながら駆けてくる。
「こんなやつ俺がぶっとばしてやる!!!」
薄らと光を纏う斧を横に薙ぐ。普通のウルフならばその一撃で倒れていただろう。だが肝心のアンチ・ビーストは余裕な感じだ。攻撃している巨漢を知性を感じさせる視線で観察している。
その後もプレイヤー達が攻撃を仕掛け、効果があるのはアンチ・ビーストが呻き声を上げる属性を持つ攻撃だと分かったらしく、炎槍や土棘、竜巻などの魔術の嵐に晒される。
しかしアンチ・ビーストは動かない。
ひたすらに不動を貫くその姿は何かを待っているようにも見えて実に不気味だ。
その光景に少しプレイヤー達がたじろぐのだが戦闘狂ゲーマー特有のボスを倒したいという特性でも発動したのだろう。プレイヤー達が隊列を組んで……いや、思い思いに攻撃しようとする。
「へ?」
誰かがそんな間抜けな声を漏らすのだが仕方ないだろう。その視線が向いているのは、アンチ・ビーストだ。
何かが完了したらしく、プレイヤー達が攻撃しようとした瞬間、瘴気のオーラが拡大してプレイヤーを呑み込んでしまう。
10mほど拡大したそれが収縮するとプレイヤーの姿など無く、代わりに赤黒く半透明の狼が居た。
これは、ただの勘だがフォルムがチェンジしたこととプレイヤーが死亡したことから、プレイヤー達を吸収したような気がする。
『うむ。その通りだ。』
へ? 私、適当に言ったんですけど
『まぁ、いいだろう。今はそれよりも……』
アンチ・ビーストに目を向けて立ち向かうプレイヤー達に参戦しようと足に力を込めると一人の男が声を張り上げた。
「おい! あのアンチ・ビーストとかいうやつ、識別結果が変わってるぞ! 名前は“怨霊狼群ノ御魂”で攻撃方法は、瞬間移動による爪と牙の攻撃、そして状態“混乱”を与える“嘆きノ咆哮”だ!」
どうやら識別できない人のために自身が識別した結果を共有するらしい。私の識別では見えないことまで言っている。
「さらに! コイツはウルフを倒しまくったやつにヘイトが向くらしい! タンク連中は一旦下がってろ!」
ん? ウルフを倒しまくった人にヘイトが向くですと? わー、すごくいやなよかんがするなー。
背中にプログラムされていないはずの冷汗が流れるような気がしたが取り敢えず両手で大剣を握り直す。
「ボスが消えたぞ!」
私は背後に迫る嫌な予感に従って振り向きながら大剣を払う。
カキンッと金属同士がぶつかり合うような音と共にクラスターグリーフが爪を振るっていた。
余りの衝撃に流しきれず手が痺れる。
そりぁ私が一番狼倒してるに決まってますよねぇ!
気を澄ませて気配探知の効果を高めつつ、装備を大剣から取り回しの良い、95cmほどの歪曲した双剣に切り替える。
剣を上に構え、赤黒い爪が見えた瞬間に弾く様に切り上げて、もう片方を右側に向けると連続してカンカンと金属音が響き渡る。
左右、前後、上下、四方八方から現れるクラスターグリーフの爪牙を受け流す、こちらの方が普通に防ぐよりも私の負担が少ない上、ヘイトが完全に私に向いているため、プレイヤー達の魔術が容赦無くとんでくる。
……フレンドリーファイアが無いのと私が気配探知がなかったら死んでましたね。
時に流し、時に避けるを繰り返しているうちに舞を舞っている気分になりつつも私は最低限のダメージに抑えつつクラスターグリーフはかなりのダメージを負っていた。
さすがに堪えきれぬのだろう。攻撃を中止するとプレイヤーが集まる場所に瞬間移動して先程も見た瘴気のオーラを吹き出す。
逃げようとするプレイヤーを巻き込んでしまい、他のプレイヤーが魔術を撃ち込むが何も起こらない。
瘴気が収縮しそこには───
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【スケジュール】
1月11日にも投稿するかも
1月15日18時
【ニャルの語り】
よっ! ニャル様ですよっと
最近、本編で出番無いからボク主役のSSや外伝でも語ろうかなって思ってるよ。
ボクの出生とか気になるよね! ね!
まさかパーバードの方が気になるとか無いよね、ボクの方が付き合いとか長いからね!
@アリスちゃん「今更だけど二枚舌でしゃべるときって、どう使っているのですか?一つオートにしてるとか?」
えー、正確に言うとこの二枚舌というスキルは魔術の詠唱のみに発動するものなのですわ。
つまり日常生活において支障はでないのです。
@パーバード様へ「え?へんたいじゃないよ?大丈夫だよ?こっちおいで?」
むぅ、僕を子どもあつかいしないでよ! へんたいさん!
ジーニスに教えてもらったんだ! そういうこと言う人はへんたいふしんしゃさんだって!
@にゃるさん「初詣にはいきましたか?日本の神に会って袋叩きにあえばいいのに」
ナハハハ! ボクがそんなことするわけないじゃ無いか!
日本神に袋叩きだって? 八百万の神とは言え無限に復活するボクを倒すことなんて不可能なのさ!
それに■は■■■■たからね!
あ、ちょっとネタバレはNGだから伏せちゃったけど別にそこまで重要じゃないから想像してみてね。
ヒントは文字数は漢字かなを含めてそのままだよ。
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