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第五章 都市旅行の魔力
【生産都市】溢れ出す興奮と動き出す歯車1
しおりを挟むまた遅刻です。もう18時投稿じゃなくて金曜日の18時以降に投稿しようと思います。
……やる気と文章構成能力がほしい。
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ブロロロロ。
草原の中に低く鳴り響くエンジン音と走行音が聞こえる。
その発生元はアメリカンバイクというバイクに乗っている軍服の銀髪少女と藍色の膝丈まであるレザーコートを着た銀髪少女。
目の色などは違うが誰もが美人姉妹と思うこと間違いなしだろう。
そのバイクに並走しているのが車高が高く、タイヤも1mはある大きさのジープと呼ばれる車種だった。
現実ではキャンプなどに使われ、元々の目的は戦場で動き続けることなので耐久性や耐荷重は折り紙付きと言える。
車内には運転席にクリム、助手席にアリス、そして後部座席にランが居心地悪そうに座っていた。
車を運転できるのがクリムのみだったのだ。日常での運転にレーシングゲームのようなものは求めていないとはアリスの言。
しばらく走っていると風切り音の中にエンジン音や走行音ではない音が微かに聞こえた。
カルマは目配せするとユリは頷き、腰からハンドガンを取り出す。
それは本来空いていなければならない銃口があらず、代わりに仄かに発光する板のようなものが取り付けられていた。
ユリがカルマに掴まりながら後方を向くといくつもの草むらが揺れながらバイクにバイクとジープに追いつこうとしていた。
ハンドガンを構えるとバイクに近づいてくるナニカに向けて引き金を引く。すると一瞬光り、進む力を無くしたナニカは後方へ転がって行く。
引き金を引くごとにナニカの大群は進む力を失って行く。正に百発百中、ハズレなんて一発も無い。
ユリが倒したナニカの正体は【音速蜥蜴】という高速で追いかけてくるトカゲであり、移動の妨害をしてくる。
他にも【超速狩猟豹】や【加速老婆】などが報告されている。
「さすがFPSが得意なだけはありますね。」
「ふふん♪ 銃に関してはお兄ちゃんにも負けないよ?」
一方車内では。
「──メイプル」
「ルナ」
「ナース」
「スルー」
「る、ルール」
「ラン残念、ルールはもう言った」
「え!? る、ルビーは言ったし、ルアーも瑠璃も……」
「あと5秒ですわ」
「ううぁぁぁ、パス!!」
「ルービックキューブ」
「ああああ、それがあったか!」
あまりにも暇過ぎたため、しりとりをしていた。その内、オート運転にしてTRPGでもしだすのでは無いだろうか。
さて、この旅の目的を説明する。結論を言ってしまえば都市旅行である。
あまり関わらなかった各都市を巡るためで行き先は生産都市から時計回りに、つまりは生産→戦場→賭博→科学→神聖→開発→自然→水上、そして混沌都市に到着するという予定である。
走り続けていると段々と草原から整備された道が現れて行き、次第にしっかりとした街道が姿を現した。
遠くには大小の歯車が付いた大きな門と茶色の高い防壁が見えた。
「おおぉ、見てお兄ちゃん!」
「あれが生産都市ですか……遠目だと何の感想も言えませんね」
「だったら早く近づこう! アクセル全開だー!」
「了解。しっかり掴まってくださいね」
「遠目だとただの茶色の壁ですわね」
「でも近くで見たら圧巻なんだろうな」
「……あの歯車の門を近くで見てみたい」
「絶対カッコいいやつだよな、あれ」
両者とも期待に胸を膨らませ、新たな舞台となる生産都市クラフト、別名浪漫都市に走っていった。
【Tips】光線銃
銃の一種。ハンドガンだったりスナイパーライフルなど形はさまざま。
特徴はなんと言ってもSPを消費して弾を打つところだろう。SP消費で固定ダメージを与える特性上、ジャムなどの故障がないために扱い易い。
クトゥルフ計算だと『ダメージロール+固定ダメージ』となる。
【Plus】「イベントでの交換」
イベントポイントでの交換でカルマ達は移動用としてアメリカンバイク“BR2000”と“ジープ ヘングルエン”、さらに光線銃ハンドガン型“MBG-76”とリボルバー型の“F.C15”などを交換している。
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【スケジュール】
3月26日18時以降
【ニャルの語り】
やほやほニャル様だよー。
今回は男のロマンってやつが出てきたね。ボクも一応男だから、こういうのには憧れるよ。
ちなみに本編に出た光線銃をクトゥルフTRPG風にしてみると
対応した銃技能成功でMP1を消費して1D3+1を2回撃てて、最低でも4ダメージは保証されている武器だよ。
普通に強いよね。これ乱射しまくったらMP切れで気絶しちゃうけど故障やリロードをしなくていいからほぼ隙がない気がするし
応援ありがとうございます!
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