アヴァロン・辺境の青い星の王国

夕刻の灯

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第1章アクア王国

第2話アクア式典

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高級ホテルのスイートルーム
15時からの式典の準備を進めていた
少年2人と先ほど女性が並び指示を受けていた。

「ヴァージルは私と一緒に、鐡は明日の式典中の護衛は、街の方を頼む」
「理解しました」

ヴァージルは、異論なしといった感じだが
鐡は違うようだ

「なぜです?」

その問いに答える

「国王がアクリスから国内外に、不穏な動きがあるという報告を受けているという話だ」
「不穏な動きと言うのは?」
「詳しくはアクリスでもわからないらしいが、こちらとしても警戒するに越したことはない」

彼が警戒するには理由がある。
式典の場所が問題だからだ。

「アクアで唯一、ユグドラシルネットワークが決して、一切通じない空間だからな
ユグドラシルネットワークが不通の理由って知ってるか?」
「確か、アンダーブレイクで汚染されたって」

やっぱり、本当の事は何も知らないのね
八坂はそう思いながら、このやり取りを聞いていた。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

一室のから音が聞こえる
シャワーを浴びる少年の身体には、異様な光景があった
腰の位置にバーコードと数字、右肩から左脇腹までの傷跡
しかし、それ以上に異様なものは、背中全体に彫られたタトゥー
白粉彫りのようだが、水と反応して細部の絵柄が浮かび上がる。

「何があっても、この約束だけは絶対に守ります飛龍さん」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

街頭のテレビからニュースが声が聞こえ周囲に流れてくる

『明日は、アクア王国主催の式典の模様をお伝えいたします。
待ちに待った人も多いことでしょうね』

数名が足を止めて、街頭のテレビのニュースを見ている

「これ程の式典は、アクア王国ではなかなか行えませんからね
首都である王都の中心地周辺地域全体を使用して行われますからね。」
「今回の式典は、例年の物とは格段の差があります規模も去る事ながら、同盟国の首脳や王族が来賓として遠路はるばるこ、のアクア王国に、
アクア王国の王族と親しい来賓の要人方々で、今回の式典に特別に参加されます。」
「また、BWCの最新鋭の機体の展示やデモンストレーションも行われます。」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

『このモノレールは通過いたします』

式典会場を通過するモノレールの車内

「それにしても、すっごい人だな 」
「数日前から人が増え始めてたけどさ~」
「式典の前日までの今日を含めた数日間に、旅行者の到着日程が集中してるらしいからな」
「まぁな、開催当日に入国申請を通るわけには行かないだろし」
「混雑は極力避けて入国するように要請が出てるってニュースで見たし」
「年に一度の恒例の式典だしな」
「前回の式典も出たけど、今回はまた、一段と多いよな」
「今年は、確か、今度の式典は100年記念の特別式典らしいからな」
「それにBWCの最新鋭の機体が展示されるはずだ」
「明日からの式典に行こうぜ!!」
「けど式典には、パス無いとマズイぞ」
「それなら、俺が何とかしてみる」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

式典は7日間昼夜通して行われる
露店は、昼と夜で入れ替わる屋台エリアと24時間営業する屋台エリアがある。
式典会場では、通りや広場一面に広がる屋台のまえで、しゃぐ子ども達、会場を駆け回る。

会場に繋がるセキュリティーゲート
そのゲートに向かう途中の彼らに
財閥の御曹司の学生が揶揄う。

「君らじゃ、ろくに中に入れないだろ?」
「気にするな行こう」

ゲートの改札にパスの認証とその詳細が表示される

「VIPのIDパス!?」

改札の警備員が話し合っていた
VIPパス⁉︎

「あのパスは、よほどのコネが無いと無理だ」
「しかも、あの真ん中このパス」
「VIPのB1は、アクア側の要人同伴者のはず」
「主催者か関連か、どっちにしろ、あのパスは、只者じゃない」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ベルノ公国の特使
サイナ王国政府の外務大臣
ゲルドラン皇国の大使
アナウンサーが国賓を順に紹介していく

「式典に向け、今国王と各国の首脳や王族の要人達が慰霊塔内部へ入られました。」

重厚な扉を扉側の壁と広間の入り口側の壁の左右に設置されたキーを差し込み暗証番号を入力した
開かれる扉の向こうにエレベーターの入り口

アクア王国の母星衛星軌道外縁部
ステルスでカモフラージュされた戦闘艦のブリッジ

「情報は?」
「情報に間違いありません」

レーダーが反応を確認するが対象の反応はない

「艦艇識別信号で確認しました」
「周囲には、Numbersは居ません」
「よしなら、なんら問題ない計画の変更は無しだ」

時計を見て、男性士官が声を上げる。

「間も無く、作戦開始時間です。」

モニター越しに、爆煙が見える

「作戦発動しました。」
「よし、各隊行動を開始せよ」
「了解、各隊行動開始」

通信士が連絡している
ガハハっと笑いそうな表情で顎髭の男

「時間通りですな、さすが、大佐殿ですな」

女性士官が、不安そうに口を開く。

「しかし、何も大佐自ら出向かずとも良いのではと思いますが。」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

腕時計の秒針が時間を指す。
腕時計のアラームが鳴ったがすぐに止めた。

「時間だ目的の物をいただきに行こうか?」

周囲の人々が銃を手にしている。

「了解」

運命の歯車が回り続けている
刻一刻と過ぎて行く。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

夕暮れ時、闇夜に紛れて突如、爆音が鳴り響く
瞬時に警報が轟いた

「アクリスより報告、青葉府内にて、複数の爆発音を感知」
「警戒レベルは、レベル4!!準警戒態勢へ以降しました。」
「非常事態宣言発令を国王に要請する」

新たに、警報音が鳴り響く

「国王との通信途絶」

一つ二つと次々に幾つも警告表示が展開されていく

「旧王都の中継機の破壊を確認」
「破壊だと!?故障の間違いではないのか?」
「故障の場合、故障の信号を受信しますが、それが有りません。」
「爆心地周辺はアンダーブレイクの影響で、こちらからの無線式の通信は全て出来ません。」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

地下空間に爆発音が木霊する

「何だ⁉」

動揺する主要人達その中で、アオイが律するように、言葉を発する

「艦長、たった今、アクア王国政府により、準警戒態勢が発令されました。」
「何!?どういうことだ」
「今、確認します…」

・・ユグドラシルネットワークとの通信エラー・相互複合回線接続76%切断・相互複合回線通信再接続不能・総合管制制御システムの再構築中56%・擬似身体制御85%不能

ノアの体がが崩れ落ちる

「おい‼どうした?」

膝をついた状態で、天月を見つめ、視線を金属製の天蓋で閉ざされた空間を見上げる。

「夕灯さま、現在敵の攻撃を、、受けています、各通信機に接続出来ません。境界線の影響により舟との通信が遮蔽され、知覚共有が不透明化しています、相互通信の約76%が断絶しておりまして…わたくしは、知覚共有を中断し…この身のみで低出力で作動状態へ移行して…現在は、簡易システムで行動…おります。」
「舟の共有回線を一時切断しろ、単体で自立起動して、補正出来るか?」
「知覚共有を中断…、自立モードで知覚システムを再起動します。」

アオイのものではない機械音声が木霊する

『自立モードに異常発生しました。通信レベル回復まで、スリープモードに以降します。』

ピクリともしないアオイを前に、天月が後ろへ振り向きながら叫ぶ

「クソ!!、国王、地上との通信が途切れました。」

その言葉に動揺する主要人

「本当か、夕灯、直ぐに確認してくれ」
「国王地上と連絡が着かないとはどういう事だ。」
「他に通信の手段は、無いのか」
「アンダーブレイクの断層帯の影響で、通信は中継機による通信を除いては、有線でしか通じていません!!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ブルーウォーター艦橋メインブリッジ

警告標記があらわれると同時にブリッジ内にアラームが鳴り響く
・慌てて座席のモニター機器を操作する

「何!?」
「アオイとの相互回線が途切れました。」

画面を見て、慌てて座席を回し座り
モニターの方向に向かって、振り返る。

「ユグドラシルネットワークシステム、通信回路が切断を確認」
「艦長の現在地は?一体、何処なの?」
「おそらく、旧王都の式典会場です。」
「最終ログを確認、間違いありません。」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「目標物確認」
「奪取しよう」
「大佐あちらの三機は?」
「そうです。大佐、あの三体どうします?」
「アレか?アレは放っておいても問題ない」
「え?」
「アレは、数年前からまともに起動すらしていない機体らしい」
「数年前から?」
「そうだ、あの三体の適合者がいないって話だ」
「適合者がいない機体など、宝の持ち腐れね」
「だからまともにメンテナンスもされていない。ただの展示用のハリボテとなんら変わらない代物だ」
「へ~」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

爆発した次の瞬間には、氷の壁が、目の前に現れる
少年の携帯が鳴る

「私です」
『あ、日生君?聞こえる?』
「聞こえます。先ほどの爆発は?」

氷の壁が砕けて落ちる

『式典会場と工廠でほぼ同時に爆発した模様で、式典の機体を狙ったテロの可能性が高いみたいなの』
「密入国のテロリストと言うよりも、かなり訓練された特殊部隊だと思います。副長艦長へ連絡して下さい」
『それが、爆発の直後から、艦長との連絡が着かないの‥』
「分かりました。こちらも動きます。」

携帯を切ると警ら隊

「何だ!!君は!!」

少年は、おもむろに、ポケットから取り出したグローブをはめてから警ら隊に、手の甲を向けるとグローブ表面の部分に浮き出た紋章

「カンパニーの者です。ここ周囲3km四方の範囲の一帯は、危険です。」

話しながら、能力で氷の足場を作りながら、周囲を見渡し一帯の状況を把握している

「早急に、観客たちをシェルターへ誘導した後、あなた達も一緒に避難して下さい。」
「おい君、待ちたまえ」

返事をする前に、氷の足場を駆け上がって言った

「何、なんです。アレは、」
「カンパニーの能力者、それにかなり訓練されてる」
「それっていうとまさか」
「そう、おそらく、アレはナンバーズだ。」

街の上空で、眼下の街を見渡すと次の爆発音と銃声が聞こえる

[あっちか]

足場を伸ばし、次の現場を伸ばし、その上を走り抜けて行く
眼下に逃げ遅れた民間人を守るために、氷の壁で盾を作る

[クソ‼︎艦長がいないのに、アクア王国政府は何をやってる]

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

頭の中に光景が現れる降る雪と一面の血の海
口を押さえて倒れる
流れ弾が飛び込む
煙の中に刃物が現れる
突然立ち上がるが目には生気が無い
古代サイナ王国語

『我が主に何をする』

・自動迎撃モード・
剣を振るたびに、周囲に剣撃が飛ぶ


「ここを乗り切るには、能力を解放するしか無い」

リミッターに手をかけながら

「やれるか」

投げかけれた問いに、迷い無く答える

「もちろんやれる」
「ヨシ、じゃ行くぞ三玖まずお前の能力で、注意を引いてくれ」
「分かった」

鉱石が周囲に浮かび
「何!?また能力者か」
鉱石か指差した方へ弾丸の様に飛んで行く
「クソ!!また、能力だと次から次へと一体どれだけ湧いて来るんだ」
「」
「とにかく、さっさと始末するに越したことは無い」

「何だ」
「こいつ早い」
「弾を交わしてやがる!!」
「な!?壁を走って」
「そうか!!重力操作か」
「こいつは、二重能力者だ!!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

アクア王国政府の評議会
「入国管理局は、アクリスは何をしている」
「最新機が奪取された」
「バカなそんなはずは」
「あの機体はまだ正規に軍に登録されていない上に、出撃命令及び発進要請許可はされていない」


「奴らの狙いはこの式典に出展されているカンパニーの新型機だ」

「なら、何とからしないと」
「奴らよりも、早く機体を起動させる。」
「大丈夫なのかそんな事して」
「いいわけ無いが、この際言ってる場合時ない」
「この機体が奪取されたら、アクア王国や軍だけの問題じゃない同盟国全てに飛び火しかねない」
「飛び火って言うと」
「紛争や最悪星間大戦は確実ってこと」
「そんな事」
「嫌なら機体を起動させるのを手伝ってくれ」
「一機に付き搭乗者が1人はいる」
「わかったどうすればいいんだ?」
「とりあえず機体に近づかないと」

アラームと同時に準警戒態勢発令の表示が艦内各所に表示される。
「大気圏外に、不明艦の艦隊が出現しました。」

モニターに、現時点での、艦の補給と整備の状態が表示される。
たった今、艦の補給が72%、整備が85%と表示された。

「現時点で本艦は、まだ、補給作業と整備作業の途中の為、発進できません。」
「人員の確保も間に合わないか、副長どうします。」
「この状態でも、艦の運行には、支障はありませんが、どうなされますか?」
「ダメよ、補機のチェック中で、通常航行状態でしか起動出来ない以上、万全とは言えないわ」

主機の状態と補機の状態が青で、表示され、複数ある補機の内二つが赤く点滅し停止している事を示す
その表示を指で突きながら、話す

「それに、今回の首謀者が、どの規模で、ここの作戦を組んでいるか、わからない以上、それは、あまり良い判断だとは言えませんね。」
「そうね、今回ばかりは、仕方ないわね。艦長との連絡がつき次第、主機だけでも、即座に舟を発進出来るようにしないと」
「総員に通達、本艦は、これより、アクア王国と同じく、準警戒態勢へ移行する、しかし、このまま現作業を続行、現作業終了を最優先事項とします。」
「今はとにかく、此方でも、現状の確認をしましょう。」
「了解」
「アクア王国軍に繋いで、」

モニターに、通達先アクア王国軍の表示が現れる。
日生に繋いで
カルマが、通信を繋ぐ為にデバイスを展開する。

「お繋ぎします。」

「総員つぐ、アクア王国政府の要請により、本艦は、これより第二種戦闘配置へと移行します。」
「発進準備急げ!!」

再び、端末が鳴る。

『日生君聞こえる?今』
「こちらからも見えています機体を奪取されたようです」
『何がなんでも、逃がさないで』
「分かりました。」

氷の足場を飛び移りながら、すでに、暗闇に閉ざされつつある、街の更に上空へ駆け上がる

通信入電、守備隊よりの、報告が記載されている

「機体の守備隊からの通告です、襲撃を受けている模様」

ハッチ解放と搭乗者の侵入を告げる警告標記

「副長新型機の機体のロックが破られています。」
機体の強制起動を告げる警告標記が展開されていく



お姫様抱っこで、ノアを抱えてから
「王、地上へ戻りましょう」

「どうするつもりです」
「非常用の通路があるそこを抜けよう」
「私の車で、ヴァージル行けるか?行くぞ」
「わかりました。」

銀髪の少年の体が、ほどけてスポーツカーに変わる
ドアを開けて、ノアを後部座席に、座らせる
運転席側ドアを開け乗り込み

ドリフトするたびに、砂ぼこりを巻き上げながから、スポーツカーが地上へと続く、点検用の通路を高速で疾走する。
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