36 / 58
第一章
第36話 目には歯を、歯には牙を!!?
しおりを挟む
紅牙たちの思い出の地・紅い荒野で一夜を明かした俺たちに、夜明けから襲ってきた鬼・浅葱──
ケンカを売られたら借金してでも買うような…当たり前の成り行きにより始まった、浅葱VS篝&天音。
浅葱の鞭攻撃に防戦気味だった篝たちだが、天音の放った黒い羽でその戦況は変わろうとしていた。
三人の…正確には浅葱の間合いのすぐ外側を、天音の放った幾本もの黒羽が囲むように浮いている──?
「……あぁ、なるほどね」
何かに気づいたように言う彼方に、俺が何のことかと疑問の視線を送ると、
「見てればわかるよ」
そう彼方に微笑まれ…相変わらず理解に苦しむ俺の横で、幻夜が溜め息をつきつつ、
「天音も気づくのが遅かったな…」
「まぁ、一緒に戦闘うの久しぶりだから許してあげてよ?」
「そうだな、あの二人が一緒だとやり過ぎないか心配だが……面白そうだから良しとしようか…ククク」
そんな、大乱闘を予感させる二人の物騒発言ではあったが、見守るこいつらもなんだか楽しそうだった。
久しぶりに仲間が協力して(?)戦闘う様子を楽しんでいるのか…?
見守る二人も、戦闘っている当の二人も楽しそうに見える中──相変わらず、この現状を楽しむような余裕は持てそうにない俺。
目の前で繰り広げられる戦闘──さすがにやや警戒はしているものの…変わらずにその長い鞭を振るう浅葱に対し、篝は好戦的な笑みをうかべたまま二丁の拳銃で浅葱を狙い乱射する。
だが、やはり浅葱には避けられ──…いや、先ほどとはそこからが違った。
浅葱へ放たれた弾丸は相変わらず簡単に避けられる……が、その避けられた銃弾の先にあるのは天音の羽!
そして羽に当たった銃弾は軌道を変え、再び浅葱を狙った攻撃へと変わった──!?
妖気を纏った羽は微妙にその角度を変え、銃弾の軌道をずらして跳ね返し、威力を増して浅葱を狙う。
「……なっ!?」
慌てて体勢を立て直しつつ攻撃を続ける浅葱に、
「まだまだこれからだぜ?」
不適に言う天音。
こいつらの中でも、この二人は特に好戦的で特攻組らしいことを、俺はこの目で再確認していた。
どうやら二人とも最初は浅葱の出方を伺っていただけのようで……
「そろそろこっちも楽しませてもらおうか?」
クスクスと残酷に小さく笑い、篝は改めて二丁の短銃を構えた。
「楽しいかは、浅葱次第だけどな」
そう言う天音の手には……大きな金属製の黒い扇子??
確認するように幻夜を見上げると、
「……あれは鉄扇という武器だよ。縁は刃になってるし扇としても使える上、たためば打撃も与えられる」
幻夜の説明を聞き、“天狗のウチワ”を思い出したが…何よりも天音らしい多機能な武器な気がした。
次の瞬間。
天音がその手に持っていた鉄扇を一振りすると、辺りに大きな風が巻き起こった…!
風は荒野の砂を巻き上げ、無数の羽とともに小さな竜巻のようになって天音たちをとり囲んでいく。
その中では、篝の銃から息着く間なく乱射される銃弾が天音の羽でその軌道を変え、浅葱のみを狙い続ける……。
「お前に逃げ場なんてねぇよ?」
「……ッ!?」
そう、天音の言葉通り……もはや浅葱に逃げ場はない。
避けようが、掠ろうが撃ち抜かれようが…銃弾が威力を失わない限りどこからでも、何度でも攻撃は執拗に繰り返される。
かわしきれず、傷ついていく浅葱。
「く……ッ」
一発の銃弾がその鞭を振るう右腕を貫いた。もちろん、その攻撃の手が弱まった瞬間を二人が見逃すはずもない。
篝はその手に持った銃を一瞬で双刀へと変化させると、そのまま銃弾の嵐の中、浅葱へ向かい切り込む──!
飛び交う銃弾は、相変わらず器用に自ら篝を避けるように、浅葱のみを執拗に狙い続ける中、
「ボクの命を狙うなら、それなりの覚悟があるんだよね?」
篝の刀が煌めいた──
「……ッ!?」
赤い血が飛ぶ……!
浅葱の間合いに入った篝の刀がその左腕を切りつけたのだ。
その一瞬の攻撃を致命傷にならぬよう避けた浅葱に、
「よく避けたね。でも…こんなもんじゃ、楽しめないよ?」
意地悪そうに言った篝だが、次の瞬間──
シュルシュルシュル…!
浅葱の足下の地面が割れ、幾本もの太く巨大な茨のツルが出現し、篝を捕らえた!?
「くっ…!!?」
草木どころか生き物の気配すらないこの荒野で青々とした茨が…伸びるツルが篝の身動きを封じるように締め上げ、その鋭い棘で傷つけていく。
「ふ、油断したな……私は貴様等を…貴様を血祭りに上げるこの時を待っていた──貴様の地位もプライドも何もズタズタに切り裂いてやる!!」
浅葱はそう言うと、鞭を左手にも持ち両手で鞭を振って動きを封じられた篝を攻撃し始め……ようとした、その時
「おい、オレもいることを忘れてねぇか?」
──ザシュ…ッ
天音の鉄扇がツルを断ち切り、篝はそのまま巻き付いたツルごと地面に落ちた。
「おいおい…バカにするのはいいが油断はするなよ?」
「……そうだった。ザコ相手に失敗しちゃった☆」
巻きついたツルを取り払いながら立ち上がった篝だが、その体には所々に滲む血が痛々しい。
だが、相変わらずな挑発通り…本人は傷なんてあまり気にしていない様子で、両の刀を構え直した。
いつの間にか天音の造りだした竜巻も収まり、羽も銃弾も消え…三人の様子がここからでもはっきり見えるほどに視界はクリアになっていた──。
そこには、刀と扇を構える二人と、それを忌々しそうに睨みつける浅葱。
だがその足元では、天音に切られたツルが再生増殖し、シュルシュルとその身をくねらせていた。
つまり、軽率に浅葱の鞭の間合いへ入れば、あの茨のツルが待っている──?
「あれが接近戦用の、てことか?」
「だろうね。どっちにしても扱いづらい感じが性格の陰湿さを顕しているように見えるけどな」
鼻で嘲るように言った幻夜だったが、確かに鞭と茨のツル……両方とも素直とはいえない、イヤなイメージではあるか。
「ちっ……」
浅葱は小さく舌打ちしつつも、その両手の鞭と足下のツルで二人に攻撃をしかける。
先ほどよりもやりにくそうな状況だが、篝たちは応戦しながらも攻撃の隙を狙っているようだった…。
二人の動きを封じるように蠢くツルと、同時に命を狙う攻撃を続ける鞭……。
いくらツルを断ち切ってもすぐさま再生し、攻撃を仕掛けてくる。そして負傷したとはいえ、両の手で器用に操る鞭も攻撃をやめようとはしない。
篝と天音二人を相手に攻防を続ける浅葱の実力は確かなものだった。
何より、浅葱にあっさり勝負を着ける気がないのがよく分かる…明らかにジワジワ攻撃し、命を奪うような戦闘い方に思えた。
だが、二人は……
「……おい、いつまで遊ぶ気だ? もう面倒くせぇよ、篝!」
次々と襲いかかるツルを切り捨てながら、浅葱との攻防に飽きてきたように天音が言うと、
「そうだねぇ……」
篝も面倒そうに呟くと、迫る二本の鞭を避け、改めて間合いを取り直すように一度距離をおいた。
「そろそろ決着にしようか」
篝の言葉に天音はニッと笑いをうかべると、鉄扇を広げて構え、
「了解」
どこか楽しそうにそう言うと、天音は一気に浅葱との間合いを詰め、迫りくる茨のツルの攻撃から身をかわしつつ、その根本から全てを断ち切った。
そして──
「篝、大サービスだぞ?」
その言葉と同時に取り出した数本の黒羽を浅葱の左腕に向かい放つ。
そこからは一瞬の出来事だった。
黒羽は確実に浅葱の左腕に命中──天音と同時に距離を詰めた篝は、その一瞬で動きが鈍った浅葱の攻撃を片方の刀で軽く弾くと、そのまま右腕を切り落とす。
そして、もう片方の刀が鋭く一閃した──!
「ボクは別に地位だとかは興味ないんだけど…少なくとも自分より格下に殺られる気はないよ──それに、命を賭ける価値も感じない」
その冷たい言葉と同時に浅葱の首がズレ……
「……な…ッ!?」
戦闘いの結末…結局は篝と天音の気分次第──鬼の実力者・浅葱は二人の敵ではなかった。
自らの敗北に驚愕と絶望の色で染まった表情のまま、大量の血飛沫を上げ浅葱の頭が落ち…少し遅れて体も崩れ、黒い霧となって消えていった──。
返り血を浴び、残酷で…いっそ美しさすら感じさせる篝の姿──それが目に飛び込んできた瞬間。
ゾクッ……
背に冷たいものを感じたのと同時に、またあの高揚感が俺を襲った…。
あぁ…そうだ、この感覚はあの時と同じ。
俺の体…いや、魂の奥底から叫ぶような感覚……!
[俺モ、戦闘ワセロ……ッ!!!!]
それは明らかに以前より強く、激しい感情と欲求。
戦闘いを渇望する、血に飢えた紅牙が俺の中で吼えているとしか言い様がなかった──。
ケンカを売られたら借金してでも買うような…当たり前の成り行きにより始まった、浅葱VS篝&天音。
浅葱の鞭攻撃に防戦気味だった篝たちだが、天音の放った黒い羽でその戦況は変わろうとしていた。
三人の…正確には浅葱の間合いのすぐ外側を、天音の放った幾本もの黒羽が囲むように浮いている──?
「……あぁ、なるほどね」
何かに気づいたように言う彼方に、俺が何のことかと疑問の視線を送ると、
「見てればわかるよ」
そう彼方に微笑まれ…相変わらず理解に苦しむ俺の横で、幻夜が溜め息をつきつつ、
「天音も気づくのが遅かったな…」
「まぁ、一緒に戦闘うの久しぶりだから許してあげてよ?」
「そうだな、あの二人が一緒だとやり過ぎないか心配だが……面白そうだから良しとしようか…ククク」
そんな、大乱闘を予感させる二人の物騒発言ではあったが、見守るこいつらもなんだか楽しそうだった。
久しぶりに仲間が協力して(?)戦闘う様子を楽しんでいるのか…?
見守る二人も、戦闘っている当の二人も楽しそうに見える中──相変わらず、この現状を楽しむような余裕は持てそうにない俺。
目の前で繰り広げられる戦闘──さすがにやや警戒はしているものの…変わらずにその長い鞭を振るう浅葱に対し、篝は好戦的な笑みをうかべたまま二丁の拳銃で浅葱を狙い乱射する。
だが、やはり浅葱には避けられ──…いや、先ほどとはそこからが違った。
浅葱へ放たれた弾丸は相変わらず簡単に避けられる……が、その避けられた銃弾の先にあるのは天音の羽!
そして羽に当たった銃弾は軌道を変え、再び浅葱を狙った攻撃へと変わった──!?
妖気を纏った羽は微妙にその角度を変え、銃弾の軌道をずらして跳ね返し、威力を増して浅葱を狙う。
「……なっ!?」
慌てて体勢を立て直しつつ攻撃を続ける浅葱に、
「まだまだこれからだぜ?」
不適に言う天音。
こいつらの中でも、この二人は特に好戦的で特攻組らしいことを、俺はこの目で再確認していた。
どうやら二人とも最初は浅葱の出方を伺っていただけのようで……
「そろそろこっちも楽しませてもらおうか?」
クスクスと残酷に小さく笑い、篝は改めて二丁の短銃を構えた。
「楽しいかは、浅葱次第だけどな」
そう言う天音の手には……大きな金属製の黒い扇子??
確認するように幻夜を見上げると、
「……あれは鉄扇という武器だよ。縁は刃になってるし扇としても使える上、たためば打撃も与えられる」
幻夜の説明を聞き、“天狗のウチワ”を思い出したが…何よりも天音らしい多機能な武器な気がした。
次の瞬間。
天音がその手に持っていた鉄扇を一振りすると、辺りに大きな風が巻き起こった…!
風は荒野の砂を巻き上げ、無数の羽とともに小さな竜巻のようになって天音たちをとり囲んでいく。
その中では、篝の銃から息着く間なく乱射される銃弾が天音の羽でその軌道を変え、浅葱のみを狙い続ける……。
「お前に逃げ場なんてねぇよ?」
「……ッ!?」
そう、天音の言葉通り……もはや浅葱に逃げ場はない。
避けようが、掠ろうが撃ち抜かれようが…銃弾が威力を失わない限りどこからでも、何度でも攻撃は執拗に繰り返される。
かわしきれず、傷ついていく浅葱。
「く……ッ」
一発の銃弾がその鞭を振るう右腕を貫いた。もちろん、その攻撃の手が弱まった瞬間を二人が見逃すはずもない。
篝はその手に持った銃を一瞬で双刀へと変化させると、そのまま銃弾の嵐の中、浅葱へ向かい切り込む──!
飛び交う銃弾は、相変わらず器用に自ら篝を避けるように、浅葱のみを執拗に狙い続ける中、
「ボクの命を狙うなら、それなりの覚悟があるんだよね?」
篝の刀が煌めいた──
「……ッ!?」
赤い血が飛ぶ……!
浅葱の間合いに入った篝の刀がその左腕を切りつけたのだ。
その一瞬の攻撃を致命傷にならぬよう避けた浅葱に、
「よく避けたね。でも…こんなもんじゃ、楽しめないよ?」
意地悪そうに言った篝だが、次の瞬間──
シュルシュルシュル…!
浅葱の足下の地面が割れ、幾本もの太く巨大な茨のツルが出現し、篝を捕らえた!?
「くっ…!!?」
草木どころか生き物の気配すらないこの荒野で青々とした茨が…伸びるツルが篝の身動きを封じるように締め上げ、その鋭い棘で傷つけていく。
「ふ、油断したな……私は貴様等を…貴様を血祭りに上げるこの時を待っていた──貴様の地位もプライドも何もズタズタに切り裂いてやる!!」
浅葱はそう言うと、鞭を左手にも持ち両手で鞭を振って動きを封じられた篝を攻撃し始め……ようとした、その時
「おい、オレもいることを忘れてねぇか?」
──ザシュ…ッ
天音の鉄扇がツルを断ち切り、篝はそのまま巻き付いたツルごと地面に落ちた。
「おいおい…バカにするのはいいが油断はするなよ?」
「……そうだった。ザコ相手に失敗しちゃった☆」
巻きついたツルを取り払いながら立ち上がった篝だが、その体には所々に滲む血が痛々しい。
だが、相変わらずな挑発通り…本人は傷なんてあまり気にしていない様子で、両の刀を構え直した。
いつの間にか天音の造りだした竜巻も収まり、羽も銃弾も消え…三人の様子がここからでもはっきり見えるほどに視界はクリアになっていた──。
そこには、刀と扇を構える二人と、それを忌々しそうに睨みつける浅葱。
だがその足元では、天音に切られたツルが再生増殖し、シュルシュルとその身をくねらせていた。
つまり、軽率に浅葱の鞭の間合いへ入れば、あの茨のツルが待っている──?
「あれが接近戦用の、てことか?」
「だろうね。どっちにしても扱いづらい感じが性格の陰湿さを顕しているように見えるけどな」
鼻で嘲るように言った幻夜だったが、確かに鞭と茨のツル……両方とも素直とはいえない、イヤなイメージではあるか。
「ちっ……」
浅葱は小さく舌打ちしつつも、その両手の鞭と足下のツルで二人に攻撃をしかける。
先ほどよりもやりにくそうな状況だが、篝たちは応戦しながらも攻撃の隙を狙っているようだった…。
二人の動きを封じるように蠢くツルと、同時に命を狙う攻撃を続ける鞭……。
いくらツルを断ち切ってもすぐさま再生し、攻撃を仕掛けてくる。そして負傷したとはいえ、両の手で器用に操る鞭も攻撃をやめようとはしない。
篝と天音二人を相手に攻防を続ける浅葱の実力は確かなものだった。
何より、浅葱にあっさり勝負を着ける気がないのがよく分かる…明らかにジワジワ攻撃し、命を奪うような戦闘い方に思えた。
だが、二人は……
「……おい、いつまで遊ぶ気だ? もう面倒くせぇよ、篝!」
次々と襲いかかるツルを切り捨てながら、浅葱との攻防に飽きてきたように天音が言うと、
「そうだねぇ……」
篝も面倒そうに呟くと、迫る二本の鞭を避け、改めて間合いを取り直すように一度距離をおいた。
「そろそろ決着にしようか」
篝の言葉に天音はニッと笑いをうかべると、鉄扇を広げて構え、
「了解」
どこか楽しそうにそう言うと、天音は一気に浅葱との間合いを詰め、迫りくる茨のツルの攻撃から身をかわしつつ、その根本から全てを断ち切った。
そして──
「篝、大サービスだぞ?」
その言葉と同時に取り出した数本の黒羽を浅葱の左腕に向かい放つ。
そこからは一瞬の出来事だった。
黒羽は確実に浅葱の左腕に命中──天音と同時に距離を詰めた篝は、その一瞬で動きが鈍った浅葱の攻撃を片方の刀で軽く弾くと、そのまま右腕を切り落とす。
そして、もう片方の刀が鋭く一閃した──!
「ボクは別に地位だとかは興味ないんだけど…少なくとも自分より格下に殺られる気はないよ──それに、命を賭ける価値も感じない」
その冷たい言葉と同時に浅葱の首がズレ……
「……な…ッ!?」
戦闘いの結末…結局は篝と天音の気分次第──鬼の実力者・浅葱は二人の敵ではなかった。
自らの敗北に驚愕と絶望の色で染まった表情のまま、大量の血飛沫を上げ浅葱の頭が落ち…少し遅れて体も崩れ、黒い霧となって消えていった──。
返り血を浴び、残酷で…いっそ美しさすら感じさせる篝の姿──それが目に飛び込んできた瞬間。
ゾクッ……
背に冷たいものを感じたのと同時に、またあの高揚感が俺を襲った…。
あぁ…そうだ、この感覚はあの時と同じ。
俺の体…いや、魂の奥底から叫ぶような感覚……!
[俺モ、戦闘ワセロ……ッ!!!!]
それは明らかに以前より強く、激しい感情と欲求。
戦闘いを渇望する、血に飢えた紅牙が俺の中で吼えているとしか言い様がなかった──。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
死んだはずの貴族、内政スキルでひっくり返す〜辺境村から始める復讐譚〜
のらねこ吟醸
ファンタジー
帝国の粛清で家族を失い、“死んだことにされた”名門貴族の青年は、
偽りの名を与えられ、最果ての辺境村へと送り込まれた。
水も農具も未来もない、限界集落で彼が手にしたのは――
古代遺跡の力と、“俺にだけ見える内政スキル”。
村を立て直し、仲間と絆を築きながら、
やがて帝国の陰謀に迫り、家を滅ぼした仇と対峙する。
辺境から始まる、ちょっぴりほのぼの(?)な村興しと、
静かに進む策略と復讐の物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる