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第一章 白い箱の中身は何ですか?
第7話 アミとオキとアキは大違い、〈アミエビ〉〈オキアミ〉〈アキアミ〉
口付きの軟らかい袋、スパウトパウチに入ったコマセの説明を、叔父から為された後で、仁海は、大きさを比べるためにコマセ・バケツに入れていた、赤い冷凍のコマセ・ブロックを、白い冷凍庫の右側に戻した。その際に、仁海は、白い箱の右側の内部に、赤い塊の〈コマセ・アミエビ〉だけではなく、多数の小さなエビのようなものが入った冷凍パックが重ね置かれている事に気が付いた。
その赤いパッケージの表面には、「オキアミ」という商標名が明記されていた。
「オイちゃん、このパックに入っている、『オキアミ』ってゆうのも、コマセの一種なの?」
「そうだよ。両方ともコマセだよ」
「この二つ、名前に〈アミ〉って共通点があって、〈アミエビ〉と〈オキアミ〉って名前が似ているけれど、これらって同じものの別名なのかな? それとも、何か違いがあるのかな?」
「まあ、〈アミ〉と言っても〈網〉とは全く無関係なんだけどさ、オキアミとアミエビは、名前が違う分けだから、当然、異なる点があるんだよ」
「で、いったい、アミエビとオキアミは、いったい何が違うの?」
「うちの店の常連さんの多くが『コマセ』って呼んでいる、こっちの〈アミエビ・ブロック〉の、アミエビってのは、大きさは大体一センチメートル、サイズが大きい物でも三センチ程度の大きさだから、アミエビは、通常、小さい魚を狙う時に使うエサなんだよね」
「なるほど、ね。アミエビは小粒だから、小さい魚が食べ易いエサなんだ」
「でもな、大き目の三センチのアミエビは、たしかに絶対的には小さな大きさなんだけど、これは、通常のアミエビの〈三倍〉のサイズな分けだから、三センチのアミエビっていうと、アミエビとしては、ドデカいサイズになるんだよね。
で、その三センチサイズの大き目のアミエビは、針に刺すことができる大きさだから、大きいサイズのアミは、〈サシアミ〉って呼ばれる場合もあるんだよ。いずれにせよ、サシアミも、大きさ一センチ級のアミエビも種類は同じなので、一センチから三センチくらいのサイズまでは、通常、〈アミエビ〉ってみなされているんだよ。
とにかく、三センチサイズのアミは針に刺して使う場合もあるけれど、そもそもアミエビは小さいサイズなので、原則、撒き餌に使う事が多いんだよね」
「なるほど」
「あとは、アミエビの特徴として押さえておきたいのは漁獲地かな」
「魚が捕れる場所? それって、どおゆうこと?」
「つまりさ、アミエビの捕獲地は北太平洋、日本で言うと、三陸沖なんだよ。
で、例えば、捕獲地と捕獲の時期が同じ場合、同じ時・同じ場所で捕れるアミエビは、ほぼほぼ同じサイズで、それらを獲ってすぐに冷凍保存されたものが、これら赤い冷凍ブロックのコマセなんだ。だから、一個のブロックの中で固められているアミエビは、ほぼ同じ大きさなんだよ」
「もしかして、人間のお食事もそうだけれど、大きさが揃っている方が食べ易いし、それは、お魚の場合も同じって事なのかな?」
「まあ、だいたい、そんな事なのかもね。そしてさらに、アミエビは捕獲してすぐに急速冷凍するから、冷凍ブロックのアミエビは新鮮そのものなんだよ」
「あっ! そうかっ! これって、さっきの氷の話に繋がるよね。獲ってすぐに〈冷凍締め〉にするって分けだから、冷凍コマセは鮮度も高いんだ。鮮度が高いお魚は人間にとって美味しいんだから、鮮度が高いアミエビも、きっと、お魚にとってはゴチソウになるんじゃないかな?」
「よく言われているのは、冷凍コマセ・ブロックは、すぐに冷凍にするから鮮度も良くて、漁場が同じで粒が揃っているから、魚の〈クイ〉が良いんだけれど、その理由は、おそらく、ヒトミが推測した通りなんだろうな」
「じゃ、オイちゃん、アミエビに対して、オキアミってのは?」
「アミエビは、サイズが一センチから三センチという小型で、和名は〈ツノナシオキアミ〉なんだよ。
で、これに対して、オキアミのサイズは三センチから六センチ、つまり、大きいんで、針に刺し易いんだよ。もちろん、オキアミを砕いて、撒き餌に使う事もあるけれどね」
「じゃ、アミエビって、結局、オキアミなんじゃないの?」
「でも、大きな違いがあってさ。
北太平洋で捕れる、ツノナシオキアミが小型の〈アミエビ〉で、サイズがより大きいのが〈オキアミ〉だがら、違いは大きさだけか、と思いきや、実を言うと、オキアミの和名は、なんと〈ナンキョクオキアミ〉、つまり、生息地がアミエビ、つまり、ツノナシオキアミとは全く違うんだよ」
「えっ! 『ナンキョク』って、南半球のオーストラリアの下の南極? 犬のタローとジローの、あの南極?」
「まさに、そこっ! つまり、オキアミの生息地は、アミエビの北太平洋とは遠く離れた、南極海なんだよ」
「そんな所に住んでいる生き物が、どうして、日本でよく使われる魚の餌になったのかな?」
「なんでも、話によると、一九七〇年代に日本の水産会社が、南極海で獲れたオキアミを日本に持ち帰って餌にしてみたところ、めっさ魚の食いがよくってバカ釣れしたんで、そのナンキョクオキアミが、あっという間に日本で大流行して今に至っているそうなんだよ、知らんけど」
「なんか、そのオキアミの話って、第二次世界大戦後にハンバーガーにはまっちゃった日本人みたいな話だよね」
「ハハハ」
「じゃあ、アミエビとオキアミっていう〈小さいエビ〉の違いってのは、生息場所と大きさなんだね。結局のところ、アジア人とオセアニア人みたいな違いなのかな?」
「言い得て妙だな。あっ、でもな、実は、アミエビもオキアミも、見た目は小さなエビで、これらをエビって思い込んでいるお客さんも多いんだけれど、実を言うと、アミエビもオキアミも、エビじゃなくって、実はプランクトンなんだよね」
「えっ、えええぇぇぇ~~~」
「だって、アミエビなんて、名前に〈エビ〉が入っているじゃない。なのに、エビじゃないなんて、すっごく紛らわしいんですけれど」
「アミエビとオキアミは、見た目はエビに似ているけれど、大きさと生息地が違うだけで、同じプランクトンだから、まだましな方さ」
「ましじゃないエサもあるの?」
「あるよ。
実は、今のうちの店で扱ってはいないんだけれど、見た目が小さなエビの〈アキアミ〉ってエサがあってだな……」
「ちょ、ちょ、ちょっと、待って、オイちゃん、一回整理させて。
プランクトンの小さいのが〈アミエビ〉、プランクトンの大きいのが〈オキアミ〉で、あと、〈アキアミ〉っていう、プランクトンじゃない、小さいエビがあるっていうのっ!」
「そうだよ。アキアミは、日本や東南アジアが生息地で、大きさは一センチから三センチ。だから、サイズ的には〈アミエビ〉と同じかな。んで、生きている時には透明なんだけど、死ぬとピンク色になるんだ。種類的には、サクラエビの仲間で、釣りだけではなく、普通に食用としても利用されているんだよ」
「……」
仁海は、メモを取りながら頭の中で整理した。
アミエビ(ツノナシオキアミ)一~三センチ 北太平洋 プランクトン
*大きいのはサシアミ
オキアミ(ナンキョクオキアミ)三~六センチ 南極洋 プランクトン
アキアミ 一~三センチ 日本・東南アジア サクラエビ
「お客さんにとっては、プランクトンであろうがエビであろうが、大事なのは、マキにするかサシにするかっていう大きさで、今は、うちでは、アキアミは扱っていないから、細かい分類は気にしなくても大丈夫だよ」
「でも、なんか言い間違えそうだな。特に、アミエビとアキアミ」
「そこんとこは大丈夫、そもそもサイズが同じだし、アキアミを『アミエビ』って呼ぶ人も普通に沢山いるから」
その赤いパッケージの表面には、「オキアミ」という商標名が明記されていた。
「オイちゃん、このパックに入っている、『オキアミ』ってゆうのも、コマセの一種なの?」
「そうだよ。両方ともコマセだよ」
「この二つ、名前に〈アミ〉って共通点があって、〈アミエビ〉と〈オキアミ〉って名前が似ているけれど、これらって同じものの別名なのかな? それとも、何か違いがあるのかな?」
「まあ、〈アミ〉と言っても〈網〉とは全く無関係なんだけどさ、オキアミとアミエビは、名前が違う分けだから、当然、異なる点があるんだよ」
「で、いったい、アミエビとオキアミは、いったい何が違うの?」
「うちの店の常連さんの多くが『コマセ』って呼んでいる、こっちの〈アミエビ・ブロック〉の、アミエビってのは、大きさは大体一センチメートル、サイズが大きい物でも三センチ程度の大きさだから、アミエビは、通常、小さい魚を狙う時に使うエサなんだよね」
「なるほど、ね。アミエビは小粒だから、小さい魚が食べ易いエサなんだ」
「でもな、大き目の三センチのアミエビは、たしかに絶対的には小さな大きさなんだけど、これは、通常のアミエビの〈三倍〉のサイズな分けだから、三センチのアミエビっていうと、アミエビとしては、ドデカいサイズになるんだよね。
で、その三センチサイズの大き目のアミエビは、針に刺すことができる大きさだから、大きいサイズのアミは、〈サシアミ〉って呼ばれる場合もあるんだよ。いずれにせよ、サシアミも、大きさ一センチ級のアミエビも種類は同じなので、一センチから三センチくらいのサイズまでは、通常、〈アミエビ〉ってみなされているんだよ。
とにかく、三センチサイズのアミは針に刺して使う場合もあるけれど、そもそもアミエビは小さいサイズなので、原則、撒き餌に使う事が多いんだよね」
「なるほど」
「あとは、アミエビの特徴として押さえておきたいのは漁獲地かな」
「魚が捕れる場所? それって、どおゆうこと?」
「つまりさ、アミエビの捕獲地は北太平洋、日本で言うと、三陸沖なんだよ。
で、例えば、捕獲地と捕獲の時期が同じ場合、同じ時・同じ場所で捕れるアミエビは、ほぼほぼ同じサイズで、それらを獲ってすぐに冷凍保存されたものが、これら赤い冷凍ブロックのコマセなんだ。だから、一個のブロックの中で固められているアミエビは、ほぼ同じ大きさなんだよ」
「もしかして、人間のお食事もそうだけれど、大きさが揃っている方が食べ易いし、それは、お魚の場合も同じって事なのかな?」
「まあ、だいたい、そんな事なのかもね。そしてさらに、アミエビは捕獲してすぐに急速冷凍するから、冷凍ブロックのアミエビは新鮮そのものなんだよ」
「あっ! そうかっ! これって、さっきの氷の話に繋がるよね。獲ってすぐに〈冷凍締め〉にするって分けだから、冷凍コマセは鮮度も高いんだ。鮮度が高いお魚は人間にとって美味しいんだから、鮮度が高いアミエビも、きっと、お魚にとってはゴチソウになるんじゃないかな?」
「よく言われているのは、冷凍コマセ・ブロックは、すぐに冷凍にするから鮮度も良くて、漁場が同じで粒が揃っているから、魚の〈クイ〉が良いんだけれど、その理由は、おそらく、ヒトミが推測した通りなんだろうな」
「じゃ、オイちゃん、アミエビに対して、オキアミってのは?」
「アミエビは、サイズが一センチから三センチという小型で、和名は〈ツノナシオキアミ〉なんだよ。
で、これに対して、オキアミのサイズは三センチから六センチ、つまり、大きいんで、針に刺し易いんだよ。もちろん、オキアミを砕いて、撒き餌に使う事もあるけれどね」
「じゃ、アミエビって、結局、オキアミなんじゃないの?」
「でも、大きな違いがあってさ。
北太平洋で捕れる、ツノナシオキアミが小型の〈アミエビ〉で、サイズがより大きいのが〈オキアミ〉だがら、違いは大きさだけか、と思いきや、実を言うと、オキアミの和名は、なんと〈ナンキョクオキアミ〉、つまり、生息地がアミエビ、つまり、ツノナシオキアミとは全く違うんだよ」
「えっ! 『ナンキョク』って、南半球のオーストラリアの下の南極? 犬のタローとジローの、あの南極?」
「まさに、そこっ! つまり、オキアミの生息地は、アミエビの北太平洋とは遠く離れた、南極海なんだよ」
「そんな所に住んでいる生き物が、どうして、日本でよく使われる魚の餌になったのかな?」
「なんでも、話によると、一九七〇年代に日本の水産会社が、南極海で獲れたオキアミを日本に持ち帰って餌にしてみたところ、めっさ魚の食いがよくってバカ釣れしたんで、そのナンキョクオキアミが、あっという間に日本で大流行して今に至っているそうなんだよ、知らんけど」
「なんか、そのオキアミの話って、第二次世界大戦後にハンバーガーにはまっちゃった日本人みたいな話だよね」
「ハハハ」
「じゃあ、アミエビとオキアミっていう〈小さいエビ〉の違いってのは、生息場所と大きさなんだね。結局のところ、アジア人とオセアニア人みたいな違いなのかな?」
「言い得て妙だな。あっ、でもな、実は、アミエビもオキアミも、見た目は小さなエビで、これらをエビって思い込んでいるお客さんも多いんだけれど、実を言うと、アミエビもオキアミも、エビじゃなくって、実はプランクトンなんだよね」
「えっ、えええぇぇぇ~~~」
「だって、アミエビなんて、名前に〈エビ〉が入っているじゃない。なのに、エビじゃないなんて、すっごく紛らわしいんですけれど」
「アミエビとオキアミは、見た目はエビに似ているけれど、大きさと生息地が違うだけで、同じプランクトンだから、まだましな方さ」
「ましじゃないエサもあるの?」
「あるよ。
実は、今のうちの店で扱ってはいないんだけれど、見た目が小さなエビの〈アキアミ〉ってエサがあってだな……」
「ちょ、ちょ、ちょっと、待って、オイちゃん、一回整理させて。
プランクトンの小さいのが〈アミエビ〉、プランクトンの大きいのが〈オキアミ〉で、あと、〈アキアミ〉っていう、プランクトンじゃない、小さいエビがあるっていうのっ!」
「そうだよ。アキアミは、日本や東南アジアが生息地で、大きさは一センチから三センチ。だから、サイズ的には〈アミエビ〉と同じかな。んで、生きている時には透明なんだけど、死ぬとピンク色になるんだ。種類的には、サクラエビの仲間で、釣りだけではなく、普通に食用としても利用されているんだよ」
「……」
仁海は、メモを取りながら頭の中で整理した。
アミエビ(ツノナシオキアミ)一~三センチ 北太平洋 プランクトン
*大きいのはサシアミ
オキアミ(ナンキョクオキアミ)三~六センチ 南極洋 プランクトン
アキアミ 一~三センチ 日本・東南アジア サクラエビ
「お客さんにとっては、プランクトンであろうがエビであろうが、大事なのは、マキにするかサシにするかっていう大きさで、今は、うちでは、アキアミは扱っていないから、細かい分類は気にしなくても大丈夫だよ」
「でも、なんか言い間違えそうだな。特に、アミエビとアキアミ」
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