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10話 言うタイミングがおかしい男

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ベッドになだれ込んだ。

「生まれ変わったら一緒になろうね。」
「は?」
「生まれ変わったら一緒になろうね。」
「う、うん。。。」
(それって長いこと付き合ってる人に言うセリフじゃないか?
前の彼女に言ってた習慣なのか?)

彼はさちこの身体を激しく貪った。

それがさちこには気色悪いというか全く盛り上がらなかった。
愛する相手との久々のセックスならばそういうのも盛り上がりそうだが、
初めての相手にそれをされても<丁寧じゃない人>の印象になってしまう。

おまけに彼はまた咥えるよう要求してくる。
いつまで経っても硬くならないくせに
咥えろと言われるほど腹の立つものはない。

自分でなんとかしろよ、と言いたくなる。

仕方なくあの手この手で今までの技術を結集させるが形が特殊だからか
うまく効果が表れなかった。

それでもなんとか入れれるくらいの硬さにはなったので
「入れてほしい。」
と言った。

「入れて欲しいの?」
(出たよ。このおうむ返し。どの男もするよな。)
「うん。欲しい。」

彼はさちこを後ろ向きにしてバッグで入れてきた。

(あれ?バック好きって言ったっけ?)

そう思いながら四つん這いになった。

ベッドの枕元と右側の壁に大きな鏡が貼ってあった。
自分たちの姿を見ながら喘ぐ。

彼の丸くて大きい先端はバックで存在感をあらわにした。
子宮が圧迫されて痛かった。

彼は痛いと言ってるのにガンガン突きまくった。

「痛いからゆっくりして。」

何度もさちこは言うが彼には聞こえていないのか動きはおさまらなかった。

その後寝バックに突入し、やっと痛さから解放された。

その後正常位をし、さちこの身体を起こして対面座位に入った。

「ちょっと待って。折れる折れる。」
「あ、ごめん。」

少し角度を変えて入れ直すとピッタリフィットして気持ちよかった。

さちこは彼にしがみつき腰を動かし始めた。

「気持ちいい。」
「気持ちいいね。ほらさっちゃん、鏡見てみ。めっちゃやらしいよ。」

さちこはちらりと自分の姿を見ると、彼は仰向けになった。

「私、騎乗位苦手なの。AVの人みたいに腰いっぱい動かせないよ。」
「ほら、頑張って動かしてみ。」
「うん。こう?」
「うん、気持ちいい。今締めたでしょ?」
「うん。わかる?」
「わかる。ねえ、気持ちいい?」
「うん。」

彼は上半身を起こした。

「じゃあ付き合ってくれる?」
(え?対面座位の最中でそれ言うか。。。)
「え?」
「俺の彼女になって。」
「うん。」
「いいの?やったあ!」
(なんじゃそれ。この状態で嫌って言えんよな。)
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