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31話 タイミングの合わない男

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翌日の深夜、彼からスクショ写真が送られてきた。

「何してケツカンネン。誰だコイツ。」
「おはよう。その人は知らんよ。笑」
「笑」
「あ 思い出した。2輪免許の子ね。
おどけてる写真キュートだったでしょ?笑」
「キタロウかと思った、、、」
「笑 口角上がってるよというアピールだね。笑」

彼はさちこを隠し撮りした写真を2枚送ってきた。

「次、変な「いいね」やったらこれインスタするで。」
「せっかく楽しいひと時やったのに盗撮されて脅迫されるとは。
えなり君はポルノリベンジとかしそうなタイプと判定しました。笑」

さちこは先日アプリで見た写真の女性ノブヨの似顔絵を描いた
スクショを送った。

「ノブヨがっかり。」

似顔絵は特徴を捉えてなかなかの出来栄えだった。

「やるな。」
「もっかいログインして 似てるか見比べてみて。笑」
「いーや。しませんっ。」
「つまんなーい。誰かとメッセージ交換した?」
「あの後??全部無視。あ!」
「向こうからはきてたんだね。さすが。」
「ちょっと確認。」
「いいねキラー。」
「木曜から月曜で箱根行ける日ある??」
「今週?」
「そう。いきなり。言ったよね?関西行こうと思ってたって。。。」
「え?関西?九州って言ってたよ。」
「それは翌週。」
「うん。関西の話は聞いてない。」
「うそ。。。。。」
「話した気になってた。。。」
「私が行った話をしてたからじゃない?
か、他の女に話したんだね。ノブヨとか」
「そしたらさっき連絡あって
<お前来ない方がいいぞ。台風くる>と言われた。。
。友達。ノブヨは知らん。」
「へー関西、台風くるんだ。」
「だって。金無駄になるから止めとけ~って。なんじゃそりゃ!!!!」
「もうちょっと寒くなってから行ったら?あー、で、予定あいたのね?」
「けどもう連休取れない。こんな長いのは。
まあね。いいや。....考えるわ~。そっか!また1人旅行ってみるわ。」
「今週木~月だったんだ。」
「今度は断られるか。。。。。
「今このご時世ででみんな困ってるから泊まれるかも。
「しかも安く。。。」
「月曜なら空いてるけど。」
「ごめんごめん。。。忘れとくれ。どっか行ってくるわ。」
「うん、ごめんね。」
「また報告します。」
「うん。来週だったら空いてたんだけど、急すぎたね。」
「ごめんね~。」
「いえいえ、またどっか連れっててね。盗撮なしで。笑」
「オッケー。」
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