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14話 セフレ以上恋人未満

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翌朝ラインした。

「おはよう。ちゃんと起きれたかな?
昨日は遅くまでありがとう。お仕事頑張ってね~。」
「ありがとう。行ってきま~す。」

昨日電話が繋がらなかった搬入倉庫に搬入日を確認したので、彼に報告した。

「今週中に取り外しお願いしたいんだけど大丈夫?」
「オッケー。スケジュール確認してまた連絡します。
家具の移動はいつって言ってたっけ?」
「明日だけど、それは自分でもできそうだから無理しないでいいよ。ありがとう。」
「今晩行ってもいい?近所で仕事あるから。終わってからシャワー浴びたい。」
「いいよ。シャワーうちで浴びるの?」
「うん。」
「オッケー。何時頃?」

夕方彼がやってきた。

「お湯入れたよ。」
「ありがとう。一緒に入ろう。」
「え、一緒に入るの?わかった。」

洗面所に行った。

「今日、こないだスカートフェチって言ってたからスカート履いてみてん。」
「ほんまや。色っぽい。もう我慢できへんわ。」

彼がキスしながらスカートの下に手を入れてきた。
鏡に映る自分の姿を見てうっとりはしたものの
このまま手マンでいかされるとは思えなかった。

彼の指はどんどんエスカレートし早く力強く動き始めた。

「シャワーしよっか。」
「もうシャワーする?」
「うん。続きはお風呂でしよ。」

風呂に入った。

洗い場で向かい合わせに立って、
丁寧に彼のビンビンになったドラムスティックをボディソープで丁寧に洗った。

「ちょっと入れてみる?」
「うん。」

彼は浴槽の淵に座らせて、正面から彼に跨った。
やはり長さが足らず奥には当たらず風呂でやるほどのことではないと判断した。

「じゃあ先あがってるね。」

彼が髪を乾かしている間にベッドシーツを整えた。

彼が寝室にやってきて3度目の演奏会が始まった。
前回色々話したせいか安心感も相まってか至る所が感じやすくなっていた。
少しずつ声が出るようになってきた。

今回は正常位でフィニッシュを迎えた。

中いきしそうな勢いで気持ちよかったが、
彼が先に果てたので中いきはまたお預けとなった。

「ねえ、声出す人のが好き?」
「別に。」
「私あんまり声出さないでしょ?」
「うん。」
「気にならない?大丈夫?」
「うん。」
「なんかAV観てたらやたら大きい声出してる女優さんが
すごい白々しく思えちゃって、本当に気持ちいい時だけ声出した方が、
思わず声が漏れ出ちゃった感があっていいかなって思って。」
「その方がええよな。グッとくるわ。」
「やろ?」
「で、さっき本当に気持ちよかったから声出てたん?」
「そう。笑」
「なんかそれ聞いて余計にグッとくるわ。」
「へへ。」

彼がにっこりして抱きついてきた。
胸がキュンとした。
これはいわゆる<セフレ以上恋人未満>のいい関係ではないかと思った。

「今日はこの後また仕事入ってるねん。」
「そうなん?じゃあそろそろ行く?シャワーする?」
「うん。」

彼はシャワーした後、帰った。

目が合って自然に引き寄せられる帰り際のキスは
恋人同士さながらであった。
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