エナジークエスト

リョウタ

文字の大きさ
2 / 184

第2エナジー 「宇宙の三戦士」

しおりを挟む
三匹が空から降ってきている。


緑色のドラゴンの口の中から、白いクマが顔を出している。


「なんかこの地球って星。青いよ。」


茶色い子ぐまが、可愛らしいつぶらな瞳の割には、険しい表情をしている。


「なんだ。この星。まるで『エナジー』を感じん。『マクロ』はいないな。つまらん。」


白い小さなうさぎは、かわいい外見の割には、賢明そうな雰囲気を醸し出している。


「太陽系は宇宙の中でも、弱小の『マクロ』どもの集まりだ。ここに来る前からそんなことはわかっていた。」


そして、竜牙と対面する。


「今まで相手にしてきた化け物と違って、ずいぶんかわいいな。だが、敵は排除する。」


竜牙は、三匹が口を開く前に、茶色い子ぐまの顔面に殴りかかった。


ドン!!


「たいていの化け物どもは俺の拳一発で、顔面が破裂するぜ。ごめんな。」


「どうやら、『ミクロ』はいたみたいだな。まるで『エナジー』を感じなかったからいないかと思った。」


茶色い子ぐまは、まるで無傷で何事もなかったかのようである。


「あっなんかクソガキがいる~。」


「俺の攻撃が効いてないのか?今まで化け物どもにほぼ苦戦もしたことがない俺が。クソが。この化け物ども!!」


ドドドドドド!!!


竜牙は、拳と蹴りのラッシュを茶色い子ぐまに喰らわせる。


「やったか。」


「おい。クソガキ。今すぐ死にたいのか?自分と相手の力の違いもわからないのか。呆れた種族だな。」


「ほんと。『まこ』ちゃんは宇宙で一番強いんだよ~。」


「これほど脆弱な種族いたとはな。『エナジー』の使い方をまるで知らぬとは。」


「なんなんだ。おまえらは。今までやってきた化け物と違って言葉を話すし、強さも桁違いだ。」


「オレは『まこ』。宇宙一の戦士だ。オレの次に強いのが、うさぎの『さこ』。そこのドラゴンの口から顔を出している白くまの『まよ』も本当の力を発揮すれば、オレたちに匹敵するほどの力を持っている。他の宇宙の奴らからは宇宙の三戦士とも呼ばれている。」


「『まよ』ちゃんは宇宙一かわいいの間違いだよ。」


「(宇宙?三戦士?こいつら何を言ってやがる。だが、こいつらが俺より強いのはわかる。俺、どうする?)」


「おいクソガキ。この星には他の『ミクロ』いや他の生物はいないのか?まるで『エナジー』を感じんぞ。」


「えっ。(こいつらがおかしいのか?俺がおかしいのか?)何言ってんだ。地上にはたくさん人間が住んでいるだ。おまえら滅ぼしきたんだろ?」


「に、人間?」


「え~いっぱいいるの?どこどこ。青いのと緑のしかわかんないけど。」


「なに!?(まさか、こいつらに人間は見えていないのか。)」


「『さこ』どう思う?」


「そうだな。この規模の惑星にこいつしか生物がいないのは、奇妙だ。何者かの『エナジー』が働き、この星の生物たちを外敵から守ろうとしているのだろう。このクソガキ自身も生物ではない。『エナジー』体だ。」


「おっ。よく見るとほんとだ。」


「『まよ』ちゃん。難しい話わかんない~。」


「(『エナジー』とか『ミクロ』とかなんなんだ?まるでわからん。)ん?」


そのとき、竜牙たちがいる空より遥か上から、巨大な隕石ほどの大きさのカマキリが降ってきた。



「ゲヘヘへ。上玉な『エナジー』を持っているな。食らって俺のものにしてやる。」



「やれやれ。また脆弱な種族が。」


次回。 第3エナジー 「エナジーショット」
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

欠席魔の公爵令嬢、冤罪断罪も欠席す 〜メイリーン戦記〜

水戸直樹
ファンタジー
王太子との婚約――それは、彼に恋したからでも、権力のためでもなかった。 魔王乱立の時代。 王も公爵も外征に出ている王都で、公爵令嬢メイリーンは“地味な婚約者”として王城に現れる。 だが、王太子は初顔合わせに現れなかった。 にもかかわらず、記録に残ったのは「公爵令嬢の欠席」。 抗議はしない。 訂正もしない。 ただ一つ、欠席という事実だけを積み上げていく。 ――それが、誰にとっての不合格なのか。 まだ、誰も気づいていない。 欠席から始まる、静かなるファンタジー戦記。

アブナイお殿様-月野家江戸屋敷騒動顛末-(R15版)

三矢由巳
歴史・時代
時は江戸、老中水野忠邦が失脚した頃のこと。 佳穂(かほ)は江戸の望月藩月野家上屋敷の奥方様に仕える中臈。 幼い頃に会った千代という少女に憧れ、奥での一生奉公を望んでいた。 ところが、若殿様が急死し事態は一変、分家から養子に入った慶温(よしはる)こと又四郎に侍ることに。 又四郎はずっと前にも会ったことがあると言うが、佳穂には心当たりがない。 海外の事情や英吉利語を教える又四郎に翻弄されるも、惹かれていく佳穂。 一方、二人の周辺では次々に不可解な事件が起きる。 事件の真相を追うのは又四郎や屋敷の人々、そしてスタンダードプードルのシロ。 果たして、佳穂は又四郎と結ばれるのか。 シロの鼻が真実を追い詰める! 別サイトで発表した作品のR15版です。

Husband's secret (夫の秘密)

設楽理沙
ライト文芸
果たして・・ 秘密などあったのだろうか! むちゃくちゃ、1回投稿文が短いです。(^^ゞ💦アセアセ  10秒~30秒?  何気ない隠し事が、とんでもないことに繋がっていくこともあるんですね。 ❦ イラストはAI生成画像 自作

アイムキャット❕~異世界キャット驚く漫遊記~

ma-no
ファンタジー
 神様のミスで森に住む猫に転生させられた元人間。猫として第二の人生を歩むがこの世界は何かがおかしい。引っ掛かりはあるものの、猫家族と楽しく過ごしていた主人公は、ミスに気付いた神様に詫びの品を受け取る。  その品とは、全世界で使われた魔法が載っている魔法書。元人間の性からか、魔法書で変身魔法を探した主人公は、立って歩く猫へと変身する。  世界でただ一匹の歩く猫は、人間の住む街に行けば騒動勃発。  そして何故かハンターになって、王様に即位!?  この物語りは、歩く猫となった主人公がやらかしながら異世界を自由気ままに生きるドタバタコメディである。 注:イラストはイメージであって、登場猫物と異なります。   R指定は念の為です。   登場人物紹介は「11、15、19章」の手前にあります。   「小説家になろう」「カクヨム」にて、同時掲載しております。   一番最後にも登場人物紹介がありますので、途中でキャラを忘れている方はそちらをお読みください。

後宮薬師は名を持たない

由香
キャラ文芸
後宮で怪異を診る薬師・玉玲は、母が禁薬により処刑された過去を持つ。 帝と皇子に迫る“鬼”の気配、母の遺した禁薬、鬼神の青年・玄曜との出会い。 救いと犠牲の狭間で、玉玲は母が選ばなかった選択を重ねていく。 後宮が燃え、名を失ってもなお―― 彼女は薬師として、人として、生きる道を選ぶ。

愛人を選んだ夫を捨てたら、元婚約者の公爵に捕まりました

由香
恋愛
伯爵夫人リュシエンヌは、夫が公然と愛人を囲う結婚生活を送っていた。 尽くしても感謝されず、妻としての役割だけを求められる日々。 けれど彼女は、泣きわめくことも縋ることもなく、静かに離婚を選ぶ。 そうして“捨てられた妻”になったはずの彼女の前に現れたのは、かつて婚約していた元婚約者――冷静沈着で有能な公爵セドリックだった。 再会とともに始まるのは、彼女の価値を正しく理解し、決して手放さない男による溺愛の日々。 一方、彼女を失った元夫は、妻が担っていたすべてを失い、社会的にも転落していく。 “尽くすだけの妻”から、“選ばれ、守られる女性”へ。 静かに離婚しただけなのに、 なぜか元婚約者の公爵に捕まりました。

月の後宮~孤高の皇帝の寵姫~

真木
恋愛
新皇帝セルヴィウスが即位の日に閨に引きずり込んだのは、まだ十三歳の皇妹セシルだった。大好きだった兄皇帝の突然の行為に混乱し、心を閉ざすセシル。それから十年後、セシルの心が見えないまま、セルヴィウスはある決断をすることになるのだが……。

あまりさんののっぴきならない事情

菱沼あゆ
キャラ文芸
 強引に見合い結婚させられそうになって家出し、憧れのカフェでバイトを始めた、あまり。  充実した日々を送っていた彼女の前に、驚くような美形の客、犬塚海里《いぬづか かいり》が現れた。 「何故、こんなところに居る? 南条あまり」 「……嫌な人と結婚させられそうになって、家を出たからです」 「それ、俺だろ」  そーですね……。  カフェ店員となったお嬢様、あまりと常連客となった元見合い相手、海里の日常。

処理中です...