エナジークエスト

リョウタ

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第21エナジー  「充電」

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二回戦進出を果たした「竜牙」たち。三人は控え室にいた。


「そろそろ二回戦。始まるな。」


「『竜牙』の二回戦の相手はどんな恐竜なんだ?」


「『デイノニクス』っていう小型の肉食恐竜だ。一回戦見てなかったから、どんなエナジー使うかわからんな~。」


「弱そうだな。俺は『アロサウルス』だぜ。『ティラノサウルス』に匹敵する有名な肉食恐竜だよな。強そうだ。でも俺たち二回戦も勝ち抜いたら準決勝で俺と『竜牙』が闘うことになるぜ。久しぶりにお前と闘いたいぜ。」


「そうだな。俺も『良太』と闘いたい。」


「もう。あんたそろそろ二回戦始まるから舞台に行ってなさいよ。」


「へいへい。いつもうるせーな。」


「竜牙」は控え室を出て、舞台に向かった。


「何で『愛』はあんなに『竜牙』にキツくあたるんだ?」


「理由はないけど、なんか言っちゃうのよね。気分害させてたらごめんね。ただ私の二回戦の相手、さっき『良太』が言ってた『ティラノサウルス』なのよ。一回戦はシードだったらしいの。」


「おそらく優勝候補だろうな。気をつけろよ。『愛』。」


「うん。でも『竜牙』は反則よ。エナジー体でやりたい放題。体ちぎれて爆弾になるなんてズル過ぎ。あっ『竜牙』の悪口が止まらない。」


二回戦が始まる。「竜牙」VS「デイノニクス」の「スピード」


「クエェエ!!」


プテラノドンの鳴き声で試合が開始された。


「デイノニクス」の「スピード」がいきなり間合いを詰め、「竜牙」に接近戦を仕掛けてきた。激しい爪で斬りかかる。


「はっ早い。」


ザッシュ!!


「スピード」の爪が「竜牙」の右腕を切り落とした。


「お前の一回戦観ていたぞ。エナジー力は低く、攻撃力が低い。だが、ちぎれた腕の爆発力は飛び抜けたエナジー力を放っていた。だから爆発される前にこの腕を『ディノヒューマン』様に掲げ、俺は勝たせてもらう。」


「待てよ。俺を爆発マンみたいに扱うなよ。仕方ないから見せてやる。俺のとっておきを。『サンライト・エナジー』(太陽光)」


「竜牙」の中心を太陽の光のように眩しいエナジーが覆う。


「俺は三ヶ月前まで知らなかったんだ。このエナジー体の強さを。てっきり晴れの日と空高くで闘うときだけ、エナジー力が上昇すると思っていたんだ。だが、ある日。このエナジー体で雲の上を飛んでいたら気づいたんだ。太陽の光を浴びるごとにエナジーが上昇していることを。しかもこの太陽光はエナジー体に溜めることができ、今みたいなピンチのときに使おうと思っていたんだ。このエナジー体はソーラーパネルに一緒なんだ。俺は充電器なんだ。」


「スピード」には意味がわかっていない様子。地球の人間の事情がわかるはずもない。


控え室ではモニターを観ながら、「愛」「良太」がまた驚きを隠せないでいた。


「おい。『愛』!!あれとんでもないエナジー量じゃねえのか?」


「『エナジーメジャメント』(エナジー力測定)『竜牙』のエナジー力『12300』。三ヶ月前の10倍じゃない。もうあんなやつ嫌い。」


舞台では「スピード」が「竜牙」を相手にせず、切断した右腕を取りに行こうとダッシュした。しかし、エナジー力が上がっている「竜牙」に軽々と追いつかれてしまった。


「くっ。さっきと速さが桁違いになってやがる。」


「もっと遊んでいたいけど、この状態長く続けられねーんだ。ごめんな。」


「竜牙」は手にエナジーを込め、手刀で「スピード」の尻尾を切り落とした。


「ぐわぁ。」


「竜牙」は「スピード」の尻尾を掴み、「ディノヒューマン」のいる方へ掲げた。


「勝者『竜牙』!!準決勝進出。「スピード」は後で傷を治します。それまで医務室で治療を受けなさい。」


「竜牙」は満面の笑みだった。そして切断された腕も自力で治した。


次回。  第22エナジー  「強敵」
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