エナジークエスト

リョウタ

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第59エナジー  「火の戦い」

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「竜牙」は「アーク」のエナジーを感知し、空間移動術で「ケミエナ星」に着いた。


「ケミエナ星」全土は炎に包まれていた。住民や戦士たちは、「防壁エナジー部隊」が作ったシェルターの中にいる。隊長の「アーク」「ブラウド」「アルガンドル」はすでに前線で「炎の三戦士」と交戦しており、「斥力」のエナジーを全員で発揮させ、少しでも宇宙空間に押し戻そうとしている。地上で戦うと、被害が尋常ではないからだ。


今、指揮をとっているのは、シェルターの中の司令室で「防壁エナジー部隊」の隊長「マールル」が、エナジー通信を活かし、隊長、戦士、住民に指令を送り続けている。「竜牙」は「マールル」のエナジーを感知して、「マールル」の元へ行った。ちなみに「マールル」は女であり、髪が少し長く肩まである。赤い髪である。


「おい!!『マールル』!!状況やばいのか?」


「『竜牙』!!あんた今来たの!?『化学エナジー部隊』の副隊長のくせに何やってるの?この戦い終わったらあんた降格決定!!隊長たちは、みんな戦っているわ。『斥力』で大気圏まで押し戻したいけど、敵のエナジーが強力で全然効かないみたいなのよ。」


「敵の『マクロ』は強いのか?」


「そうね。三体とも『兆』越えね。まともに戦って勝てる相手じゃないわね。なんとか頭を使って撃退しなきゃ。隊長たちには、『隊長リング』(エナジー力を50倍上昇させる『ケミエナ星』最強のエナジーアイテム)と『防火エナジー手袋』(火を無効化する手袋)を渡してるけど、状況は著しくないわね。」


「え~。俺も『隊長リング』付けたかったな~。」


「何言っての!!副隊長のくせに。てかこの戦い終わったらあんたは平の戦士よ!!さっさと戦場に行け!!」


「相変わらず、『マールル』はうるせーな。まあ見せてやるぜ。俺の『サンライト・エナジー』をな。」


「竜牙」はシェルターの外に出た。辺りは火の海だ。


「何で隊長らは『防火エナジー手袋』持ってんのに、ここら辺の火を消さねーんだ。俺がもらうよ?」


「竜牙」は引力で地上で燃えている火を全て自分の方向へ向かわせた。


「『アブソーブエナジーファイアー!!』(エナジーで炎吸収)。」


「竜牙」は全ての火を吸収した。


「ごち。おっ。敵さんは上にいるな。女と男と大きな亀か。どれを相手にしよーかな?」


「『竜牙』!!早くこっちに来て援護してくれ!!俺たちの『斥力』が持たない!!」


「アーク」が「竜牙」に助けを求めている。


「いや。こういう場合は『斥力』より『引力』だ!!くらえ!!『プロミネンスショット』(100万度の高熱)!!」


「竜牙」は10000倍の「引力」で三体の敵を引きつけ、「プロミネンスショット」を直撃させた。


次回。  第60エナジー  「『兆』クラス」
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