The Energy World

リョウタ

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第六エナジー「エナジーマジック」

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愛は雨の中、公園で竜牙に喧嘩を売っていた。

「かかってきなさい。相手してやるわ。自分が今まで特別だと思っていたことを後悔させてやる。」

「まこやさこなら勝てる気がしねーが。おまえになんて負けるわけねーだろ。」

竜牙はもう一人の自分、アバターを出現させた。

ビュン!!

「お前こそ、後悔してもしんねーぜ!!」

竜牙はまこに教わった技、自分の体をエナジーで覆う技、「シールド」を展開させた。

シールドを展開したまま、愛に殴りかかっていった。

「えっ。うそ!!」

愛もシールドを出し、竜牙の拳を腕でガードした。

ガン!!

「いったぁ。あんた。シールドを覚えたのね。前にあんたのアバターを見たときは、垂れ流しのエナジーだったから、バカねと思ったけど。そっか。さこ様たちに教わったのね。」

「どうだ。俺の攻撃すごいだろー。降参するなら、今のうちだぜ?愛!!」

「ウゼーガキ。」

「お前もガキだろ!!はあ!!」

竜牙は続けて、攻撃を繰り出す。

拳の連打や蹴りを愛に喰らわした。

バキバキ!!

「くっ。」

体の体さばき、体術は圧倒的に愛の方が上。

所属しているエナジー部隊で訓練されているのだろう。

竜牙の攻撃はデタラメ。

格闘技など習ったことがない。

だが、単純にスピードと破壊力がある。

まとも当たれば、愛はタダじゃ済まない。

「あんた。シールドが使えるようなっていたのは、意外だったわ。シールドなしだったら、もっと楽勝だったもの。」

「俺の方が優勢なのに、なんで上からなんだよ。オメーは。」

「あはは。アンタなんか負けるわけないからよ。アンタはね、『エナジーパワー』がちょっとすごいだけ。」

「調子乗ってんな!!愛!!」

竜牙は愛の動きをとらえ、愛の顔面めがけて、右フックを繰り出した。

ブン!!

バリバリーーーー!!!

「ヴュックジャガ」(電撃)。

「うわっ。」

愛は自分の体のシールド全体に電撃を発生させた。

殴りかかっていた竜牙は電撃で吹っ飛んだ。

「竜牙!!シールドに『エナジーマジック』を纏わせるんだ!!」

存在感が薄れている良太がたまらず、竜牙に助言をする。

「そんなこと急に言われてもよくわかんねーよ。なんだよ。『エナジーマジック』?」

「フン。そんなこともわからないの?竜牙。だから、私に勝てないのよ。あんたがシールドで纏っているのは『エナジーパワー』だけなの。『パワー』つまり物理的破壊力、物理的防御力を強化しただけなの。私の『ヴュックジャガ』は電撃のエナジーマジック。性質的破壊力になる。性質的なエナジーは『エナジーマジック』に分類される。ホントバカね。」

「別にお前の電撃、大してこわくねーよ。電撃がこよーと何がこよーと、おまえにおもいっきり拳をぶちこめば、おまえを倒せる。」

「チッ。」

「竜牙!!ほどほどにな!!」

竜牙の考えはおおむね正しい。

エナジーパワーで愛を上回っている以上、愛のシールドさえ破壊できれば、愛に大ダメージを与えることができる。

しかし。

竜牙から距離を取ろうとする愛だったが、エナジーパワーで強化された竜牙のアバターの方がスピードが速く、容易く愛に追いついた。

シュッ。

「くそ。」

「愛。今度こそ、おまえの負けだ。」

竜牙は愛の目の前で、大きく踏み込み、右拳にエナジーをたっぷり込め、右フックを今度こそ、愛の顔面に直撃させた。

ガキーン!!

「ん?この感じは・・・。」

「ヴュックジャガ!!」

愛は両手で電撃を放ち、竜牙を吹っ飛ばした。

バチチチチチ!!!

「うっ。なんだよ。そのボール。」

竜牙が殴ったのは愛の顔面ではなく、エナジーでできた発光されたボールだった。

「あはは。バカね。これはね。『ポール・ゲング』(攻防一体のボール)。私がエナジーで作ったボールよ。」

「そんなこともできるのか。」

「すごいでしょ。私ね。殴られるって嫌なの。誰だってそうじゃない?痛いもの。それを念じていたら、いつの間にか『ポール・ゲング』が作れていたの。すごいのよ。勝手に防御してくれて、勝手に攻撃してくれる。私の思い通り。もう竜牙、私に近づけないわよ?」

愛のポール・ゲングが竜牙を襲う。

「たかがボールじゃねーか。」

「ふふふ。」

ポール・ゲングが素早く動き、竜牙に自らぶつかりにいく。

ドンドン!!

「うっとうしいな。大した攻撃力ねーじゃねーか。」

「そうやって余裕こいていたらいいわ。」

バリバリバリバリ!!!!

今度はポール・ゲングが突進と同時に電撃も追加させてきた。

「うっ動けねぇ。」

「キャハハハ。こっちまで来れるならきてみなさい。」

くそ。このボール。愛と同じ力があるみたいだ。

愛に近づけねぇ。

どうする?

こうなったら。

竜牙は愛の方に手のひらを向けた。

「何をするつもり。アンタごときがエナジーを放出するような技術あるわけないし。ハッタリかしら?」
竜牙の手のひらにエナジーが集中する。

キイイイイーン!!

エナジーが集まり、光の集合体になる。

「まさか!!」

「『エナジーショット』だ!!」

竜牙のエナジーパワーだけで作られたエナジーの集合体、エナジーの塊が一つになって愛に放たれた。

ビュン!!

ドジュー。

愛はポール・ゲングで防御をしたが、竜牙の集中されたエナジーパワーの攻撃力が圧倒的に高く、ポール・ゲングは消滅した。

エナジーショットがポール・ゲングに直撃したおかげで、愛のシールドをかすっただけで被害はおさまった。

かすった愛のシールドも溶けており、攻撃力が桁違いだということがわかり、愛の冷や汗も止まらなかった。

「あんた。なんて恐ろしいことをするのよ。私のありったけの『ヴュックジャガ』!!」

バリバリバリ!!

「うぜー。動けねぇー。」

「ハイハイ。勝負はえーと。愛だっけ?愛の勝ちでいいんじゃねーか?」

さこがわって入ってきた。

「えー。俺、まだやれるけど。エナジーショットおしかったな。」

「竜牙。あれはまずいって。直撃していたら、愛死んでたぞ?」

「そういうもんか?でも、俺、全力出したらあんな感じだし。」

「あー。もう。全然勝った気がしない。ホント竜牙ムカつく!!」
「なかなか弱者同士の戦い。面白かったぞ。」

「ねぇねぇ。さこ様。さこ様が竜牙にエナジーショットお教えになったんですか?」

「さこじゃねぇ。たぶんまこだ。」

「私ももっと強くなりたいんです。さこ様、お願いします。私にもエナジーの修行つけてください。」

「おまえらはなんとか部隊ってとこで修行してんじゃないのか?」

「エナジー部隊初等部で修行はしていますが、いろいろ制限が多くて、できない修行も多いんです。でも、さこ様や竜牙をみていたら、もっともっと強くなりたくて。」

「でもお前ら、弱者っていうか、赤ちゃん以下なんだよな。エナジーに関して。」

「ちょっとどういうことですか?竜牙はともかく私たちもですか?ちゃんとエナジーパワーとエナジーマジックをコントロールできますし、シールドも張れます。何が問題ですか?」

「口で説明するより、体験した方がいいかもしれんな。命を賭けれる覚悟があるなら体験させるけど、どうする?」

「強くなれるなら、やります!!良太もやるでしょ?」

「愛がやるんだったら、俺も。竜牙は?」

「俺は全然平気だよ。何でも付き合うぜ。さこの修行楽しみだな。」

「じゃあ三人まとめて、宇宙旅行行ってこい。『アンドロネ・タックネス』(空間移動術)。」

さこは空間をこじ開け、三人を放り出した。

三人は一瞬にして、どこかに飛ばされた。

つづく。
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