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第三十三エナジー「土龍の最期」
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アバターではない竜牙本人。
清水寺から愛たちと土龍の戦いを眺めていた。
「へへ。土龍のやつ。俺は何度殺されても復活すんだよ。殺されても殺されても何度でも挑戦してやる。それより心配なのは愛たちだ。土龍の攻撃を受けたらあいつら即死だ。絶対あいつらのシールドで防ぎきれない攻撃力。いい加減逃げて欲しいんだけどな。って愛のやつとんでもねー電撃を放ちやがった。あんなの俺の一番強い技『バンビスポート(爆撃)』より遥かに強い。愛のヤロー。」
愛の雷により黒焦げになった土龍。
ジュー。
「やった。やったわ!!私が土龍様を倒したのよ!!」
「やったな。愛。」
竜牙のアバターが愛と良太の元に飛んできた。
「愛。今の技なんだ?なんであんな凄まじい破壊力を生み出した?お前、個人だけの力じゃないよな?」
「何よ。その必死な感じ。ウケる。竜牙。私に劣っているって妬いてるの?バッカじゃない。さすがの私でも、あんな凄まじい威力のエナジーマジックを持っていないわ。あれがね、『エナジーストーン』の醍醐味なの。」
「『エナジーストーン』?お前が戦闘中にいきなり意味なく取り出した指輪のことか?エナジー部隊に入ってるやつはあんなの持ってるのか?」
「うふふ。竜牙はホントにお馬鹿さん。あれは私のお母さんのダイヤモンドの指輪よ。こっそり持って来ちゃった。はっ。粉々になっちゃったわ!!私のエナジー部隊の何ヶ月分の給料よ!!はあ。とうぶんタダ働きね。」
「おい。話をそらすな。なんでそのダイヤの指輪であんな力が出るんだ。」
「愛。ここからは俺が話す。愛と竜牙はまともに会話が成立しなさそうだから。俺や愛、エナジーを操るエナジープランは、宝石の中にあるエナジーを抽出することができるんだ。」
「えっ。ただの宝石の中にエナジーが入ってんの?」
「そうだ。宝石、水晶、普通の石にも微量のエナジーが含まれている。地球から生まれた貴重な資源とエナジーは密接な関係がある。とりわけ宝石は特別なエナジー能力を持っている。宝石のエナジー能力を解き放つことが、俺たちエナジープランにはできるってことだ。」
「俺にもできるの?」
「できると思うぜ。家に帰って、親の宝石で念じてみればいいよ。あっ。でも一度使ったら壊れちまうけどな。」
「そんなん親に怒られんじゃん。」
「そだな。」
ピカッ。
「なんだ!!」
黒焦げになった土龍が光った。
「あれは『イラージ』(自己治癒力強化)の光よ!!」
黒焦げの土龍がみるみる再生していく。
「オンナ。よくもやってくれたナ。オマエラ『ヤマト部隊』の生き残りダロ?ワシをこのような仕打ちをしたことを後悔させてヤル。西の部隊か東の部隊所属ダロ。そこの隊長もろとも壊滅させてヤル。」
「お待ちください!!土龍様!!私たちの部隊や土龍様は、この国を日本を守るために存在しているはずです。目的は同じです。怒りをお鎮めください。」
「意見したナ。ワシが従うのは『卑弥呼様』と『スサノオ様』のミ。他の人間が死のうがどうなろうとどうでもイイ。卑弥呼様とスサノオ様をあんな目にあわせたヤマタノオロチは絶対にコロス。そしてオンナ。ワシに意見したお前は、ズタズタにコロス。」
ズズズ。
土龍の途轍もない殺意が愛を襲った。
「ひっ。」
「愛。大丈夫だ。俺が創生している『ワールド』の中にいれば、大丈夫だ。攻撃は届かない。」
「ワールド?数千年生きているワシがワールドを使えないと思ったカ?」
ヴオン。
土龍のシールドの上に、シールドとは違う何か別の膜が覆った。
「まさか。ワールド!?マズイ。『ウガンドロン』(シールド高速移動術)!!」
良太は慌てて、土龍の視界から自分達が見えなくなるまで、愛と一緒に逃げた。
ドビュン!!
「ククク。エナジーパワーがお前らより遥かに強いワシが、お前達に追いつけないとでも思うのカ?『ロック・バレット』(岩の弾丸)。」
ドン!!
土龍はロック・バレットを放ち、遠隔操作で愛と良太を追跡した。
「ねえ。良太。あれに当たったら死ぬの?」
「死ぬ。あの岩の弾丸にはワールドを纏わせてある。本来のエナジーパワーよりやや劣っているだろうけど、俺と愛のシールドでは防ぎきれない攻撃力だ。なんとしても逃げ切らないと!!」
「オソイ。」
土龍のロック・バレットが愛と良太をとらえた。
「まずい。当たる!?」
「もうっ!!二人同時とかやったことないけど、やるしかない!!『シャナティック・アンドラン(空間移動術)』!!」
シュン。
「キエタ。」
愛は今まで自分一人でしか、瞬間移動は成功したことがない。他者と同時に瞬間移動するのは初めてだった。見事に成功し、愛たちが移動したのは…。
「ってなんでここに移動してくんだよ!!土龍のやつ近くにいるだろ!!あぶねーだろ!!」
清水寺にいる竜牙(アバターではない)の元に来た。
「大丈夫よ。私も良太もエナジーを消したもの。土龍様には探知できないわ。」
「じゃあこのまま土龍放っておいて、修学旅行の続きしよっか。俺は悔しいけど。」
愛が険しい表情をしている。
「何かまずいのか愛?」
「土龍様の殺意。こわかった。私が殺されるだけじゃない。エナジー部隊を壊滅させるようなことを言っていた。私のせいでそんなことになったら、私…。」
「土龍様は本気だろう。土龍様の力だったら、エナジー部隊を壊滅できる。」
「えっ。そんなのエナジー部隊弱すぎねーか?良太も愛もまだ学校の生徒なんだろ?」
「私も良太もアルデランスに治療されたことで、日本人のエナジープランいえ、世界中のエナジープランの中でも別格のエナジー保有者になってしまったの。あんたも『惑星ダイナソー』行ってたんだからわかるでしょ?『マクロ』ではない『ミクロ』が、エナジー10000以上保有していることが珍しいということを。」
「そうだな。恐竜の星では、ティラノサウルスくらいしかエナジー10000なかったもんな。」
「私がエナジーパワー12000。エナジーマジック17000。ちなみにダイヤモンドの補助で強化れたヴュックジャガは、エナジーマジック66000はあったからね。」
「あの電撃は凄かったな。俺のバンビスポート(爆撃)より威力があった。」
「えっ。あんたのバンビスポート(爆撃)?聞いてないわよ。そんな技。」
「なんでいちいち愛に言わなきゃいけねーんだよ。」
「また始まった。夫婦喧嘩。とりあえず土龍様に申し訳ないが、ここで土龍様を終わらせよう。」
「おっ。良太にしては強気発言だな。愛のあの電撃で倒せなかった土龍を倒せる技なんて、今の俺にはねーぜ。」
「いや。竜牙にはやれる。竜牙なら土龍様を殺せる。」
「どうやって?」
「愛。アルデランスから渡されたもの竜牙に渡してやれよ。持ってるんだろ?」
「今度、恐竜祭の後の話をするときに渡そうと思っていたのに。はい。竜牙。アルデランスからよ。」
竜牙は愛から、青いダイヤのような宝石が付いているネックレスを受け取った。
「なんだこれ?あっ。さっき言っていた宝石?エナジー能力を引き出すやつ。」
「とは、違うと思うぜ。もっと馬鹿でかい力を秘めている。『恐竜宝石』と言われている『ダイナストーン』。恐竜祭の優勝者に贈られる『カバーチ』(武具)だ。」
「難しい言葉ばっかり。あっ。やっぱり俺って恐竜祭の優勝者なんだ。えへへ。カバーチってなんだ?」
「武器や防具のこと。竜牙が思い描く武器を想像して、ダイナストーンに念じる。それだけだ。実戦で試してみろ。念の為、エナジー全開でやってみろ。」
「わかった。やってみる。俺のアバターをこっちに呼ばなきゃ。」
ズボッ。
竜牙のアバターは竜牙本人の元に戻す前に、土龍に殺された。
「またやられた。よっぽど俺のこと嫌いなんだな。俺も土龍のこと嫌いだけど。」
ヴオン。
竜牙はアバターをまた出現させ、ダイナストーンを持って上空に飛んだ。
ビュッ。
「思い描く武器か。やっぱシリンティで創り出したあの武器が一番しっくりくるな。」
山のように大きい土龍。
その土龍がついに動き出した。
竜牙たちと戦っているときは、体を動かさず、じっとしたまま攻撃を繰り出していた土龍。
大きい体でシールドを纏い、高速移動する。
土龍はウガンドロンを使って、どこかに飛んでいった。
「ちょっと俺いるのに、どこ行った?」
慌てて愛が飛んできた。
「ちょっと竜牙!!何やってるのよ!!早く土龍様をやっつけてよ!!」
「だってあいつどっかいっちまったし。俺のスピードじゃ追いつけないし。」
「もう!!エナジー部隊を殺しに行ったに決まってるじゃない!!私が連れてくから!!」
愛は竜牙の手を取った。
「『シャナティック・アンドラン(空間移動術)』。」
シュン。
愛は視認した土龍の位置を計算で割り出し、土龍が移動する先を先回りして瞬間移動した。
土龍の目の前に現れた愛と竜牙。
「オンナと火竜。自ら現れるとはナ。全部隊を殺し尽くしてから、オンナに会いたかったゾ。どんな表情をするカ。」
「悪趣味過ぎます!!竜牙!!行ってきなさい!!」
愛は手を繋いでいた竜牙をそのまま土龍の元に投げ飛ばした。
ブン。
「おっと。手荒な女だな。言われなくてもやるっつーの。」
竜牙はダイナストーンを右手に握りしめた。
「ダイナストーンよ。俺の望む武器になれ!!『ダランティ』!!」
ズオ!!
宝石を中心に武器がメキメキと生成される。
ピカ-ン!!
強大なエナジーを纏っている大鎌(ダランティ)が生成された。
「ワシより強いエナジーを纏っていル。だが、ワシに当てなければ意味がなイ。それに火竜はワシの『ロック・バレット』(岩の弾丸)も避けれなイ。何回も死ネ。火竜。」
土龍はロック・バレットを竜牙に放った。
スッ。
なんなくかわせた。
「ナニ!!」
「ウソだろ。さっきまであの攻撃のスピードが全く見えなかったのに。この『ダランティ』から力が、エナジーが俺の体に流れてくる。」
「調子に乗るナ!!火竜!!『ロック・レン』!!『ロック・バレット』!!」
土龍は体全身から、岩の弾丸、大岩の嵐を空中全土に降り放った。
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド!!!!!!
圧倒的な岩と大岩。
ダイナストーンからエナジーを強化されている竜牙でも避けるのはできなかった。
だから、斬り進んだ。
スパスパスパスパスパ。
頑強な岩とそれを包む土龍のエナジーパワー。
豆腐を斬るように、ダイナストーンで生成された大釜でスパスパ斬れる。
「火竜!!火竜ぅぅっぅぅうゥ~!!!」
「うるせーな!!長い人生生きたんだろ?もうねんねしなよ。おりゃぁぁ~!!」
ズバッ。
竜牙は山のように大きい土龍を一刀両断した。
まっぷたつになった土龍の体は、海の中に落ちていった。(エナジー使えない人には気づかれない。)
「よっしゃ!!完全勝利だ!!ってあれ?愛のやつ。いない。あっ。逃げたんだな。」
ピカッ。
空が激しく光った。
「なんだ。この光?」
光どんどん竜牙のそばにやってきた。
「土龍を倒しましたか。火竜様。」
その正体は、また龍?蛇?
長さは1mくらい。
黄金の龍か蛇。
また土龍とは比べ物にならないエナジーを纏っていた。
つづく。
清水寺から愛たちと土龍の戦いを眺めていた。
「へへ。土龍のやつ。俺は何度殺されても復活すんだよ。殺されても殺されても何度でも挑戦してやる。それより心配なのは愛たちだ。土龍の攻撃を受けたらあいつら即死だ。絶対あいつらのシールドで防ぎきれない攻撃力。いい加減逃げて欲しいんだけどな。って愛のやつとんでもねー電撃を放ちやがった。あんなの俺の一番強い技『バンビスポート(爆撃)』より遥かに強い。愛のヤロー。」
愛の雷により黒焦げになった土龍。
ジュー。
「やった。やったわ!!私が土龍様を倒したのよ!!」
「やったな。愛。」
竜牙のアバターが愛と良太の元に飛んできた。
「愛。今の技なんだ?なんであんな凄まじい破壊力を生み出した?お前、個人だけの力じゃないよな?」
「何よ。その必死な感じ。ウケる。竜牙。私に劣っているって妬いてるの?バッカじゃない。さすがの私でも、あんな凄まじい威力のエナジーマジックを持っていないわ。あれがね、『エナジーストーン』の醍醐味なの。」
「『エナジーストーン』?お前が戦闘中にいきなり意味なく取り出した指輪のことか?エナジー部隊に入ってるやつはあんなの持ってるのか?」
「うふふ。竜牙はホントにお馬鹿さん。あれは私のお母さんのダイヤモンドの指輪よ。こっそり持って来ちゃった。はっ。粉々になっちゃったわ!!私のエナジー部隊の何ヶ月分の給料よ!!はあ。とうぶんタダ働きね。」
「おい。話をそらすな。なんでそのダイヤの指輪であんな力が出るんだ。」
「愛。ここからは俺が話す。愛と竜牙はまともに会話が成立しなさそうだから。俺や愛、エナジーを操るエナジープランは、宝石の中にあるエナジーを抽出することができるんだ。」
「えっ。ただの宝石の中にエナジーが入ってんの?」
「そうだ。宝石、水晶、普通の石にも微量のエナジーが含まれている。地球から生まれた貴重な資源とエナジーは密接な関係がある。とりわけ宝石は特別なエナジー能力を持っている。宝石のエナジー能力を解き放つことが、俺たちエナジープランにはできるってことだ。」
「俺にもできるの?」
「できると思うぜ。家に帰って、親の宝石で念じてみればいいよ。あっ。でも一度使ったら壊れちまうけどな。」
「そんなん親に怒られんじゃん。」
「そだな。」
ピカッ。
「なんだ!!」
黒焦げになった土龍が光った。
「あれは『イラージ』(自己治癒力強化)の光よ!!」
黒焦げの土龍がみるみる再生していく。
「オンナ。よくもやってくれたナ。オマエラ『ヤマト部隊』の生き残りダロ?ワシをこのような仕打ちをしたことを後悔させてヤル。西の部隊か東の部隊所属ダロ。そこの隊長もろとも壊滅させてヤル。」
「お待ちください!!土龍様!!私たちの部隊や土龍様は、この国を日本を守るために存在しているはずです。目的は同じです。怒りをお鎮めください。」
「意見したナ。ワシが従うのは『卑弥呼様』と『スサノオ様』のミ。他の人間が死のうがどうなろうとどうでもイイ。卑弥呼様とスサノオ様をあんな目にあわせたヤマタノオロチは絶対にコロス。そしてオンナ。ワシに意見したお前は、ズタズタにコロス。」
ズズズ。
土龍の途轍もない殺意が愛を襲った。
「ひっ。」
「愛。大丈夫だ。俺が創生している『ワールド』の中にいれば、大丈夫だ。攻撃は届かない。」
「ワールド?数千年生きているワシがワールドを使えないと思ったカ?」
ヴオン。
土龍のシールドの上に、シールドとは違う何か別の膜が覆った。
「まさか。ワールド!?マズイ。『ウガンドロン』(シールド高速移動術)!!」
良太は慌てて、土龍の視界から自分達が見えなくなるまで、愛と一緒に逃げた。
ドビュン!!
「ククク。エナジーパワーがお前らより遥かに強いワシが、お前達に追いつけないとでも思うのカ?『ロック・バレット』(岩の弾丸)。」
ドン!!
土龍はロック・バレットを放ち、遠隔操作で愛と良太を追跡した。
「ねえ。良太。あれに当たったら死ぬの?」
「死ぬ。あの岩の弾丸にはワールドを纏わせてある。本来のエナジーパワーよりやや劣っているだろうけど、俺と愛のシールドでは防ぎきれない攻撃力だ。なんとしても逃げ切らないと!!」
「オソイ。」
土龍のロック・バレットが愛と良太をとらえた。
「まずい。当たる!?」
「もうっ!!二人同時とかやったことないけど、やるしかない!!『シャナティック・アンドラン(空間移動術)』!!」
シュン。
「キエタ。」
愛は今まで自分一人でしか、瞬間移動は成功したことがない。他者と同時に瞬間移動するのは初めてだった。見事に成功し、愛たちが移動したのは…。
「ってなんでここに移動してくんだよ!!土龍のやつ近くにいるだろ!!あぶねーだろ!!」
清水寺にいる竜牙(アバターではない)の元に来た。
「大丈夫よ。私も良太もエナジーを消したもの。土龍様には探知できないわ。」
「じゃあこのまま土龍放っておいて、修学旅行の続きしよっか。俺は悔しいけど。」
愛が険しい表情をしている。
「何かまずいのか愛?」
「土龍様の殺意。こわかった。私が殺されるだけじゃない。エナジー部隊を壊滅させるようなことを言っていた。私のせいでそんなことになったら、私…。」
「土龍様は本気だろう。土龍様の力だったら、エナジー部隊を壊滅できる。」
「えっ。そんなのエナジー部隊弱すぎねーか?良太も愛もまだ学校の生徒なんだろ?」
「私も良太もアルデランスに治療されたことで、日本人のエナジープランいえ、世界中のエナジープランの中でも別格のエナジー保有者になってしまったの。あんたも『惑星ダイナソー』行ってたんだからわかるでしょ?『マクロ』ではない『ミクロ』が、エナジー10000以上保有していることが珍しいということを。」
「そうだな。恐竜の星では、ティラノサウルスくらいしかエナジー10000なかったもんな。」
「私がエナジーパワー12000。エナジーマジック17000。ちなみにダイヤモンドの補助で強化れたヴュックジャガは、エナジーマジック66000はあったからね。」
「あの電撃は凄かったな。俺のバンビスポート(爆撃)より威力があった。」
「えっ。あんたのバンビスポート(爆撃)?聞いてないわよ。そんな技。」
「なんでいちいち愛に言わなきゃいけねーんだよ。」
「また始まった。夫婦喧嘩。とりあえず土龍様に申し訳ないが、ここで土龍様を終わらせよう。」
「おっ。良太にしては強気発言だな。愛のあの電撃で倒せなかった土龍を倒せる技なんて、今の俺にはねーぜ。」
「いや。竜牙にはやれる。竜牙なら土龍様を殺せる。」
「どうやって?」
「愛。アルデランスから渡されたもの竜牙に渡してやれよ。持ってるんだろ?」
「今度、恐竜祭の後の話をするときに渡そうと思っていたのに。はい。竜牙。アルデランスからよ。」
竜牙は愛から、青いダイヤのような宝石が付いているネックレスを受け取った。
「なんだこれ?あっ。さっき言っていた宝石?エナジー能力を引き出すやつ。」
「とは、違うと思うぜ。もっと馬鹿でかい力を秘めている。『恐竜宝石』と言われている『ダイナストーン』。恐竜祭の優勝者に贈られる『カバーチ』(武具)だ。」
「難しい言葉ばっかり。あっ。やっぱり俺って恐竜祭の優勝者なんだ。えへへ。カバーチってなんだ?」
「武器や防具のこと。竜牙が思い描く武器を想像して、ダイナストーンに念じる。それだけだ。実戦で試してみろ。念の為、エナジー全開でやってみろ。」
「わかった。やってみる。俺のアバターをこっちに呼ばなきゃ。」
ズボッ。
竜牙のアバターは竜牙本人の元に戻す前に、土龍に殺された。
「またやられた。よっぽど俺のこと嫌いなんだな。俺も土龍のこと嫌いだけど。」
ヴオン。
竜牙はアバターをまた出現させ、ダイナストーンを持って上空に飛んだ。
ビュッ。
「思い描く武器か。やっぱシリンティで創り出したあの武器が一番しっくりくるな。」
山のように大きい土龍。
その土龍がついに動き出した。
竜牙たちと戦っているときは、体を動かさず、じっとしたまま攻撃を繰り出していた土龍。
大きい体でシールドを纏い、高速移動する。
土龍はウガンドロンを使って、どこかに飛んでいった。
「ちょっと俺いるのに、どこ行った?」
慌てて愛が飛んできた。
「ちょっと竜牙!!何やってるのよ!!早く土龍様をやっつけてよ!!」
「だってあいつどっかいっちまったし。俺のスピードじゃ追いつけないし。」
「もう!!エナジー部隊を殺しに行ったに決まってるじゃない!!私が連れてくから!!」
愛は竜牙の手を取った。
「『シャナティック・アンドラン(空間移動術)』。」
シュン。
愛は視認した土龍の位置を計算で割り出し、土龍が移動する先を先回りして瞬間移動した。
土龍の目の前に現れた愛と竜牙。
「オンナと火竜。自ら現れるとはナ。全部隊を殺し尽くしてから、オンナに会いたかったゾ。どんな表情をするカ。」
「悪趣味過ぎます!!竜牙!!行ってきなさい!!」
愛は手を繋いでいた竜牙をそのまま土龍の元に投げ飛ばした。
ブン。
「おっと。手荒な女だな。言われなくてもやるっつーの。」
竜牙はダイナストーンを右手に握りしめた。
「ダイナストーンよ。俺の望む武器になれ!!『ダランティ』!!」
ズオ!!
宝石を中心に武器がメキメキと生成される。
ピカ-ン!!
強大なエナジーを纏っている大鎌(ダランティ)が生成された。
「ワシより強いエナジーを纏っていル。だが、ワシに当てなければ意味がなイ。それに火竜はワシの『ロック・バレット』(岩の弾丸)も避けれなイ。何回も死ネ。火竜。」
土龍はロック・バレットを竜牙に放った。
スッ。
なんなくかわせた。
「ナニ!!」
「ウソだろ。さっきまであの攻撃のスピードが全く見えなかったのに。この『ダランティ』から力が、エナジーが俺の体に流れてくる。」
「調子に乗るナ!!火竜!!『ロック・レン』!!『ロック・バレット』!!」
土龍は体全身から、岩の弾丸、大岩の嵐を空中全土に降り放った。
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド!!!!!!
圧倒的な岩と大岩。
ダイナストーンからエナジーを強化されている竜牙でも避けるのはできなかった。
だから、斬り進んだ。
スパスパスパスパスパ。
頑強な岩とそれを包む土龍のエナジーパワー。
豆腐を斬るように、ダイナストーンで生成された大釜でスパスパ斬れる。
「火竜!!火竜ぅぅっぅぅうゥ~!!!」
「うるせーな!!長い人生生きたんだろ?もうねんねしなよ。おりゃぁぁ~!!」
ズバッ。
竜牙は山のように大きい土龍を一刀両断した。
まっぷたつになった土龍の体は、海の中に落ちていった。(エナジー使えない人には気づかれない。)
「よっしゃ!!完全勝利だ!!ってあれ?愛のやつ。いない。あっ。逃げたんだな。」
ピカッ。
空が激しく光った。
「なんだ。この光?」
光どんどん竜牙のそばにやってきた。
「土龍を倒しましたか。火竜様。」
その正体は、また龍?蛇?
長さは1mくらい。
黄金の龍か蛇。
また土龍とは比べ物にならないエナジーを纏っていた。
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