30 / 69
Episode.30
しおりを挟む「んふふ♡」
「明日から九州行くから」
「九州!いいなぁ~」
「ライブとかなにか?」
「ううん、アルバムが出来たから」
「ラジオとインストアライブがメイン」
「すごいなぁ~」
「別に俺がすごいわけじゃないし 苦笑」
「お土産とか買ってこようか?」
「九州かぁ~」
「ラーメンとか?」
「それ、私に『太れ』って言ってる? 笑」
「あ!モツ鍋食べたいかも~♪」
「モツ鍋も太るんじゃない?」
「モツ鍋はニンニクとか唐辛子が入ってるから、
痩せそうな感じ、しない?」
「いや、寧ろ食欲が増すやつだろ、それ」
「そか」
「でも気分でなんとかなるでしょ♪」
「結局『気分』なんだ 笑」
「ん?何?」
「ううん」
「あと向こう行ってる間は連絡取れないと思うから」
「戻ってきたら、また連絡するよ」
「はーい♡」
「あ、あとさ」
「ん?」
「花純のインスタに付いてる…
読めないハッシュタグ」
「え」
「あれってなんか意味あんの?」
「ああ~」
「あれはねぇ、おまじないみたいなもん」
「仁さんも見えないもんね」
「え?」
「ううん、なんでもな~い」
「今日は事務所直行するの?」
「ちょこちょこっとした雑務はあるけど」
「急ぎってわけでもないからなぁ」
「じゃあ、一緒にどっかでランチたべようよ!」
「花純、お前それ」
「モツ鍋の流れで腹が減ったんだろ 笑」
「ふふ、バレたか~ 笑」
「それだったら旨いトンカツ屋知ってるんだけど」
「トンカツ!?」
「ガチで私を太らせる気だね…」
「行かないの?」
「…行く」
「ふっ 失笑」
「いいの!その分燃焼すれば!」
「『燃焼』て 笑」
「まさか真昼間から下ネタとは…」
「ちーがーうー!」
「ほら、行こ行こ!」
「はいよぉ」
v
e
r
s
c
h
l
u
s
s
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
0
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる