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完全クリアしたその先は……
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いつしか、部屋のアルバムには全てのルートをコンプリートしたと記録されていた。
「ここまでたどり着くのに苦労した……改めて振り返ると最初に先生とやったルートが一番普通だった……どんだけマニアックなシチュが多いゲームなんだよ……」
壁に犯されたり、骨にまで犯されたり、異常な生徒指導もうけたり、監禁されたり……。
「そういえばゲームだとここまでコンプリートすると隠し要素なるものがあるけど……」
アルバムに新たに????と出ている。何事かと見ると、部屋の風景が一気に変わった。
「なっ、なにごとっ!?」
見ると、今までクリアしてきたキャラ達がいたのだ。
「おめでとう! おめでとう! そしてここまでプレイしてくれてありがとう!!」
皆が拍手して自分を祝福してくれた。なんだか嬉しい気持ちになってきた。中には泣き始めている人もいる。僕のコンプリートに泣くような事があるのか?
「泣くなよ雷也、ちゃんと見送ってやろうぜ」
佐伯が金成を慰めていた。一体本当にどうしたことだ? 定野先生が僕の前に出てきた。
「俺から説明しよう。君がこの世界をクリアしたことにより、他の世界に行く権利が生まれたのだ」
「えっ!? そうなんですか!!」
やった、これでBLの世界から去ることが出来る!! あこがれの異世界転生ができるぞ!!
「だが、できればこの世界を去らないで欲しいという気持ちでいっぱいなんだ……」
定野先生の目に光るものが見える。そうか、つまりこの世界とお別れするってことか……。
「俺達はこの世界の住人。ずっと俺達以外の何者もいない世界に閉じ込められていたんだ……男でこの世界を希望してやってくる奴なんていなかったんだ……」
そういえば、女性キャラも一応はいたが、顔のないキャラ、あれはキャラというよりかは背景だったのかもしれない。そしてこの世界には納得いかずに連れてこられた感じだったが……やっぱ僕以外誰も来なかったんだな……。
「だから、皆お前が来たことが嬉しかった……中にはマニアックな事をした奴もいるだろう……でもそれは寂しかった気持ちも強く出たからなんだ……」
「先生……なんかそういう話を聞いちゃうと僕……この世界にいた方がいいのかなと思うんだ……」
ばしん
定野先生から俺の頬にビンタが飛んできた。どうしてだ?
「佐倉、俺はお前が好きだ、だが、同時に一教え子としての気持ちもある。俺や皆がいて欲しいという気持ちのために、お前の道をどうすべきかまで言えない」
皆が泣いている。誰も言葉を発さない。それは口を開けば「お前にいて欲しい」と言ってしまう。
「次の世界でも元気にやっていけ佐倉!!」
僕の目の前に光る扉が現れた。もうこれ以上長くいると皆を苦しめるだけだ。
「正直……こんな世界来てはじめは後悔していた……女の子が好きなのに……男同士で仲良くしてセックスまでしてマニアックなプレイまでやって……でも、でも、楽しかったです!! 次の世界に行っても皆の事は絶対忘れない!!」
そう言って僕は光の扉の先へと向かった……。頭の中に声が聞こえてくる……。
(お久しぶりです。あなたをこの世界に導いた女神です)
「諸悪の根源め……」
(そんなことを言って良いのですか? また元の世界に戻しますよ?)
「待て待て!! 僕の望む世界があります!!」
(了解です。これまでのあなたの振る舞いからどういった世界に行きたいかは予想がつきます)
「本当かなぁ?」
(あなたの深層心理を読み取って、あなたの望む世界へと今度こそ案内します……)
いつしか僕は大きな建物の門にいた。空には現実世界にいないような生き物が飛んでいる。そして、門にはマジシャンズアカデミーの文字がある。
「これは、間違いなく異世界!! しかも学園!! これは僕の望んだ世界!!」
「サクラ・レン様ですね」
女性の声がした。しかし、その女性の顔を見てぞっとした。顔がない……。
「あの、あなたは顔がないんですが大丈夫ですか?」
「あなたは何を言っているのでしょうか?」
嫌な予感がまたする。そして僕はこのマジシャンズアカデミーの転入生として入ることになった設定らしい。自分のクラスまで案内をされた。
「よう、さっきぶりだな!!」
「!?」
僕がお世話になる教室には見覚えのある面々がいた。というか、BLゲーの世界の皆がいるじゃねええかああああ!!
「佐倉! 俺達も一緒にこの世界に移れたみたいだ!」
「また一緒だぜ!! こういう世界も楽しそうだな!!」
「どうしてこうなったああああ!!」
もしかして、僕が心の底から本当に望んだいたことって……前のBLゲーの世界の皆と一緒にいたいってことだったの……まあいいか、あいつらの事はよく知っているし大好きだからな、この世界でも楽しくやっていけるだろう!!
「ここまでたどり着くのに苦労した……改めて振り返ると最初に先生とやったルートが一番普通だった……どんだけマニアックなシチュが多いゲームなんだよ……」
壁に犯されたり、骨にまで犯されたり、異常な生徒指導もうけたり、監禁されたり……。
「そういえばゲームだとここまでコンプリートすると隠し要素なるものがあるけど……」
アルバムに新たに????と出ている。何事かと見ると、部屋の風景が一気に変わった。
「なっ、なにごとっ!?」
見ると、今までクリアしてきたキャラ達がいたのだ。
「おめでとう! おめでとう! そしてここまでプレイしてくれてありがとう!!」
皆が拍手して自分を祝福してくれた。なんだか嬉しい気持ちになってきた。中には泣き始めている人もいる。僕のコンプリートに泣くような事があるのか?
「泣くなよ雷也、ちゃんと見送ってやろうぜ」
佐伯が金成を慰めていた。一体本当にどうしたことだ? 定野先生が僕の前に出てきた。
「俺から説明しよう。君がこの世界をクリアしたことにより、他の世界に行く権利が生まれたのだ」
「えっ!? そうなんですか!!」
やった、これでBLの世界から去ることが出来る!! あこがれの異世界転生ができるぞ!!
「だが、できればこの世界を去らないで欲しいという気持ちでいっぱいなんだ……」
定野先生の目に光るものが見える。そうか、つまりこの世界とお別れするってことか……。
「俺達はこの世界の住人。ずっと俺達以外の何者もいない世界に閉じ込められていたんだ……男でこの世界を希望してやってくる奴なんていなかったんだ……」
そういえば、女性キャラも一応はいたが、顔のないキャラ、あれはキャラというよりかは背景だったのかもしれない。そしてこの世界には納得いかずに連れてこられた感じだったが……やっぱ僕以外誰も来なかったんだな……。
「だから、皆お前が来たことが嬉しかった……中にはマニアックな事をした奴もいるだろう……でもそれは寂しかった気持ちも強く出たからなんだ……」
「先生……なんかそういう話を聞いちゃうと僕……この世界にいた方がいいのかなと思うんだ……」
ばしん
定野先生から俺の頬にビンタが飛んできた。どうしてだ?
「佐倉、俺はお前が好きだ、だが、同時に一教え子としての気持ちもある。俺や皆がいて欲しいという気持ちのために、お前の道をどうすべきかまで言えない」
皆が泣いている。誰も言葉を発さない。それは口を開けば「お前にいて欲しい」と言ってしまう。
「次の世界でも元気にやっていけ佐倉!!」
僕の目の前に光る扉が現れた。もうこれ以上長くいると皆を苦しめるだけだ。
「正直……こんな世界来てはじめは後悔していた……女の子が好きなのに……男同士で仲良くしてセックスまでしてマニアックなプレイまでやって……でも、でも、楽しかったです!! 次の世界に行っても皆の事は絶対忘れない!!」
そう言って僕は光の扉の先へと向かった……。頭の中に声が聞こえてくる……。
(お久しぶりです。あなたをこの世界に導いた女神です)
「諸悪の根源め……」
(そんなことを言って良いのですか? また元の世界に戻しますよ?)
「待て待て!! 僕の望む世界があります!!」
(了解です。これまでのあなたの振る舞いからどういった世界に行きたいかは予想がつきます)
「本当かなぁ?」
(あなたの深層心理を読み取って、あなたの望む世界へと今度こそ案内します……)
いつしか僕は大きな建物の門にいた。空には現実世界にいないような生き物が飛んでいる。そして、門にはマジシャンズアカデミーの文字がある。
「これは、間違いなく異世界!! しかも学園!! これは僕の望んだ世界!!」
「サクラ・レン様ですね」
女性の声がした。しかし、その女性の顔を見てぞっとした。顔がない……。
「あの、あなたは顔がないんですが大丈夫ですか?」
「あなたは何を言っているのでしょうか?」
嫌な予感がまたする。そして僕はこのマジシャンズアカデミーの転入生として入ることになった設定らしい。自分のクラスまで案内をされた。
「よう、さっきぶりだな!!」
「!?」
僕がお世話になる教室には見覚えのある面々がいた。というか、BLゲーの世界の皆がいるじゃねええかああああ!!
「佐倉! 俺達も一緒にこの世界に移れたみたいだ!」
「また一緒だぜ!! こういう世界も楽しそうだな!!」
「どうしてこうなったああああ!!」
もしかして、僕が心の底から本当に望んだいたことって……前のBLゲーの世界の皆と一緒にいたいってことだったの……まあいいか、あいつらの事はよく知っているし大好きだからな、この世界でも楽しくやっていけるだろう!!
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