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37.裏切り
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「ノルックおかえりー」
「ただいま」
お決まりのハグをして出迎える。
あれから3日が過ぎた。ノルックは、1日で一刻だけ巡回のために外に出て、帰ってくるたびハグを求められる。
「暇だったからさ、ちょっとお茶飲んでたの。お腹空かない?さっきお菓子焼いたんだ。」
部屋の中に充満している甘酸っぱい香りに、ノルックも気付いてるようだ。
「ミノリが作ったものなら喜んでいただくよ。」
キッチンが使えるようになって、ノルックと交代でご飯を用意したり今みたいにお菓子を作るようになった。
ノルックが分けてくれた素材で薬を作るのも捗っているし、誰もいない山の上でも充実した時間を過ごせている。
オーブンから、先ほど焼き上がったものを取り出す。こんがりとした焼き色に、艶も出ている。今までで最高傑作の出来。
「じゃーん!これ覚えてる?ノルックが森で生活してた時に、一度作ってみたんだけど焦がしちゃったやつ。」
小さい子供にはお菓子が必要だろうと思って、うろ覚えながら作ったりんごケーキもどき。
りんごの代わりにりんごと似た食感のリャーシという緑色の皮の果物を使って作ったんだけど火が強すぎて端をきれいに焦がしてしまい、生地は固くて穴だらけになった上に、内側は生焼けでとても食べられたものじゃなかった。
それでもノルックが無理やり食べようとしたから、焦げた部分を剥がして生地だけ鉄板で焼き直したりして食べた。2人ともお腹を壊さなかったのは、今思うと幸いだったな。
その時はもう二度とお菓子作りはやめようと思ってたけど、再び1人になった時に何度もリテイクを重ねて、生地をタルトっぽくアレンジしながらなんとか美味しく食べられるように改良したのだ。
「リャーシで作ったスイーツなの。あの時は失敗したけど、ちゃんとおいしく作れるようになったからノルックにも食べて欲しくて。今準備するから一緒に食べよう!」
キッチンにあるナイフで切り分ける。リャーシの爽やかな香りが鼻を抜けて、お腹がすいてきた。
1ピースずつお皿に乗せてテーブルへ運ぶ。
「はい!どうぞ。とりあえず一切れずつだけど、ノルックのために作ったし、残ったものも好きなだけ食べていいからね。」
用意してる間にいつの間にか椅子に移動していたノルックの前に切り分けた1ピースを置く。
残りは2人の真ん中に置いて反応を伺うと、視線がお皿に釘付けになっていて頬が上気している。
わかりやすく喜んでくれる姿に、私もそわそわして落ち着かない。
「ゆっくり食べてね。私もいただきます。」
ノルックが、食べ終わってもないのに二切れ目をとって、残りのケーキを収納空間に仕舞った。
「ミノリのお菓子が、ずっと食べたかった」
そう言って頬張っては、「今まで食べたスイーツの中で1番おいしい。」「幸せだ。」と言ってくれる。
一口、二口と食べ進めていく姿を見ていると、徐々にノルックの頭が沈んできた。
「ん、急に眠気が……
…まさか、ミノリ?…どうして…」
ノルックが頭を支えて眠気に抗うが、やがて耐えきれずテーブルに突っ伏す。
寝息を立てたことを確認して、フォークを置いた。
「……ノルックが私にしたことと同じことだよ。」
置物を握りしめてから、ノルックが起きないようにそっと家を抜け出した。
お菓子に睡眠薬を仕込んだのは賭けだった。
この世界は想像以上に魔法が基本のようだったし、ノルックは魔法による攻撃は無効にできると言っていたから、物理的に摂取したものは別なんじゃないかとふんだら当たりだった。
ただ、効果がどれくらいもつのかわからない。急がないと。
ちなみに私はお菓子を食べる前に効果を中和するお茶を飲んでいたので影響は出ていない。
狡いことをしているのは理解しているけど、どうしても結界の影響を受けるノルックを巻き込みたくなかった。
目の前に見えているはずがなかなか辿りつかない。
とにかく山の上に聳え立つ建物、祭壇に向かって足を動かす。風の影響を受けて走りづらいけど、誰もいないんだからスカートが翻ろうが構わない。
早くしないとノルックが消えてしまう。
それだけは絶対に嫌だ。
ずっと家の中にいて、せいぜい野草を採りに行くときくらいしか動いていなかった体は突然の走行に追いつけず、やがて足を引き摺り、時々立ち止まりながら少しずつ目標との距離を縮める。
ようやく入り口と思われる場所に辿り着くと、足がガクガクしていた。運動不足も甚だしい。
情けないと思いつつも、今はそれどころじゃない。
目の前に聳え立つ門は豪華な装飾が施されていて見上げるほど大きい。
模様が、大木や蔓などの植物を組み合わせていて、森の民の紋様に似ている。
押してみたけどびくともしない。
ブレスレットのある方の手で触ってみたけど、魔法で動かなくされているわけではなさそうだった。
呼吸を整えてから再度押してみる。体全体を使っても、体当たりしても動かない。
諦めて、手をつきながら建物の横にまわると、老朽化で崩れたような場所を見つけた。
辛うじて通れそうだったので無理やり体をねじ込む。肩が通ったら壁や床に手をつきながら何とか全身をいれることに成功した。
立ち上がって埃を祓うけど、剥き出しの石に引っかかったりしてせっかくノルックにもらった服がぼろぼろになってしまった。
着替えてくればよかった。
中は同じような模様のブロックが積み重なっていて、天井はなかった。見上げればそのまま空が見える。
1番奥で4本の柱に挟まれてぼんやり光る球体が見えた。
恐る恐る近づくと、足元に何か軽いものがあたる感触がした。
足元に視線を移すと、転がっていたものは白骨だった。
誰もいない空間に私の悲鳴だけが響く。
そういえば、犠牲者は身体ごと魔力を捧げるって言ってた。
まさか、この骨は今までに捧げられた人のものなの…?
ノルックも、儀式をしたら…!
「お願いします。この中に、ギルス族の、ノルックの魔力が入っています。どうかこれで、結界を更新してください!」
この日のために貯め続けたノルックの魔力。
幼い頃からのノルックの魔力を取っておいたのは偶然だけど、ペンダントを貰ってからもノルックに気づかれないように少しずつ移していた。
どれくらいあるかはわからない。でも、少なくない量のはず。どうかノルックの代わりになって欲しい。私にはこれしか方法が考えつかないから…!
光に向かって置物を掲げると、魔力だけが光に吸い取られて置物は無用とばかりに床に落ちていった。
慌てて拾おうとすると光が強い力を放ち、体が壁にたたきつけられる。
痛みと疲労で起き上がれない。
出来ることはやった。置物に貯めていたノルックの魔力は吸収されていたし、きっともう大丈夫だろう。
やることはやったのだから、体も痛いし、少しだけ休むことにした。
目が覚めたらまたノルックや王都のお屋敷のみんなとも暮らせる世界になっていることを祈って。
「ただいま」
お決まりのハグをして出迎える。
あれから3日が過ぎた。ノルックは、1日で一刻だけ巡回のために外に出て、帰ってくるたびハグを求められる。
「暇だったからさ、ちょっとお茶飲んでたの。お腹空かない?さっきお菓子焼いたんだ。」
部屋の中に充満している甘酸っぱい香りに、ノルックも気付いてるようだ。
「ミノリが作ったものなら喜んでいただくよ。」
キッチンが使えるようになって、ノルックと交代でご飯を用意したり今みたいにお菓子を作るようになった。
ノルックが分けてくれた素材で薬を作るのも捗っているし、誰もいない山の上でも充実した時間を過ごせている。
オーブンから、先ほど焼き上がったものを取り出す。こんがりとした焼き色に、艶も出ている。今までで最高傑作の出来。
「じゃーん!これ覚えてる?ノルックが森で生活してた時に、一度作ってみたんだけど焦がしちゃったやつ。」
小さい子供にはお菓子が必要だろうと思って、うろ覚えながら作ったりんごケーキもどき。
りんごの代わりにりんごと似た食感のリャーシという緑色の皮の果物を使って作ったんだけど火が強すぎて端をきれいに焦がしてしまい、生地は固くて穴だらけになった上に、内側は生焼けでとても食べられたものじゃなかった。
それでもノルックが無理やり食べようとしたから、焦げた部分を剥がして生地だけ鉄板で焼き直したりして食べた。2人ともお腹を壊さなかったのは、今思うと幸いだったな。
その時はもう二度とお菓子作りはやめようと思ってたけど、再び1人になった時に何度もリテイクを重ねて、生地をタルトっぽくアレンジしながらなんとか美味しく食べられるように改良したのだ。
「リャーシで作ったスイーツなの。あの時は失敗したけど、ちゃんとおいしく作れるようになったからノルックにも食べて欲しくて。今準備するから一緒に食べよう!」
キッチンにあるナイフで切り分ける。リャーシの爽やかな香りが鼻を抜けて、お腹がすいてきた。
1ピースずつお皿に乗せてテーブルへ運ぶ。
「はい!どうぞ。とりあえず一切れずつだけど、ノルックのために作ったし、残ったものも好きなだけ食べていいからね。」
用意してる間にいつの間にか椅子に移動していたノルックの前に切り分けた1ピースを置く。
残りは2人の真ん中に置いて反応を伺うと、視線がお皿に釘付けになっていて頬が上気している。
わかりやすく喜んでくれる姿に、私もそわそわして落ち着かない。
「ゆっくり食べてね。私もいただきます。」
ノルックが、食べ終わってもないのに二切れ目をとって、残りのケーキを収納空間に仕舞った。
「ミノリのお菓子が、ずっと食べたかった」
そう言って頬張っては、「今まで食べたスイーツの中で1番おいしい。」「幸せだ。」と言ってくれる。
一口、二口と食べ進めていく姿を見ていると、徐々にノルックの頭が沈んできた。
「ん、急に眠気が……
…まさか、ミノリ?…どうして…」
ノルックが頭を支えて眠気に抗うが、やがて耐えきれずテーブルに突っ伏す。
寝息を立てたことを確認して、フォークを置いた。
「……ノルックが私にしたことと同じことだよ。」
置物を握りしめてから、ノルックが起きないようにそっと家を抜け出した。
お菓子に睡眠薬を仕込んだのは賭けだった。
この世界は想像以上に魔法が基本のようだったし、ノルックは魔法による攻撃は無効にできると言っていたから、物理的に摂取したものは別なんじゃないかとふんだら当たりだった。
ただ、効果がどれくらいもつのかわからない。急がないと。
ちなみに私はお菓子を食べる前に効果を中和するお茶を飲んでいたので影響は出ていない。
狡いことをしているのは理解しているけど、どうしても結界の影響を受けるノルックを巻き込みたくなかった。
目の前に見えているはずがなかなか辿りつかない。
とにかく山の上に聳え立つ建物、祭壇に向かって足を動かす。風の影響を受けて走りづらいけど、誰もいないんだからスカートが翻ろうが構わない。
早くしないとノルックが消えてしまう。
それだけは絶対に嫌だ。
ずっと家の中にいて、せいぜい野草を採りに行くときくらいしか動いていなかった体は突然の走行に追いつけず、やがて足を引き摺り、時々立ち止まりながら少しずつ目標との距離を縮める。
ようやく入り口と思われる場所に辿り着くと、足がガクガクしていた。運動不足も甚だしい。
情けないと思いつつも、今はそれどころじゃない。
目の前に聳え立つ門は豪華な装飾が施されていて見上げるほど大きい。
模様が、大木や蔓などの植物を組み合わせていて、森の民の紋様に似ている。
押してみたけどびくともしない。
ブレスレットのある方の手で触ってみたけど、魔法で動かなくされているわけではなさそうだった。
呼吸を整えてから再度押してみる。体全体を使っても、体当たりしても動かない。
諦めて、手をつきながら建物の横にまわると、老朽化で崩れたような場所を見つけた。
辛うじて通れそうだったので無理やり体をねじ込む。肩が通ったら壁や床に手をつきながら何とか全身をいれることに成功した。
立ち上がって埃を祓うけど、剥き出しの石に引っかかったりしてせっかくノルックにもらった服がぼろぼろになってしまった。
着替えてくればよかった。
中は同じような模様のブロックが積み重なっていて、天井はなかった。見上げればそのまま空が見える。
1番奥で4本の柱に挟まれてぼんやり光る球体が見えた。
恐る恐る近づくと、足元に何か軽いものがあたる感触がした。
足元に視線を移すと、転がっていたものは白骨だった。
誰もいない空間に私の悲鳴だけが響く。
そういえば、犠牲者は身体ごと魔力を捧げるって言ってた。
まさか、この骨は今までに捧げられた人のものなの…?
ノルックも、儀式をしたら…!
「お願いします。この中に、ギルス族の、ノルックの魔力が入っています。どうかこれで、結界を更新してください!」
この日のために貯め続けたノルックの魔力。
幼い頃からのノルックの魔力を取っておいたのは偶然だけど、ペンダントを貰ってからもノルックに気づかれないように少しずつ移していた。
どれくらいあるかはわからない。でも、少なくない量のはず。どうかノルックの代わりになって欲しい。私にはこれしか方法が考えつかないから…!
光に向かって置物を掲げると、魔力だけが光に吸い取られて置物は無用とばかりに床に落ちていった。
慌てて拾おうとすると光が強い力を放ち、体が壁にたたきつけられる。
痛みと疲労で起き上がれない。
出来ることはやった。置物に貯めていたノルックの魔力は吸収されていたし、きっともう大丈夫だろう。
やることはやったのだから、体も痛いし、少しだけ休むことにした。
目が覚めたらまたノルックや王都のお屋敷のみんなとも暮らせる世界になっていることを祈って。
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