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⑧完
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「……あれ…お城に行くんじゃないの…?」
今日は旦那さんに会いにお城に行く予定で、馬車には俺と何故かピシッとカッコイイ服を着ただんちょーさんがのっている。
お城にいく予定だったのにお城とは違う方向へ向かう馬車に戸惑う…
「ねぇだんちょーさん…大丈夫なの…?」
「……ん?あぁ、大丈夫だぞ。すぐ着くが、寝ていても構わない。」
「…昨日寝たし…寝ないもん…」
「…その割にはクマができている、そのままでも可愛いが、睡眠は大切にな。」
でた…可愛い発言…やめてって言ってもやめないんだし…多分俺がブスになるまで言われ続ける…
「…そのさ…可愛い発言も…浮気になるのかな…」
「…どうだろうな?」
…その気が無いならそんな事言わないで欲しい…昨日散々泣いたのに…まただんちょーさんで泣きたくないし…
「…婚約が嫌なのか?」
「……嫌じゃないよ、比べちゃうだけ…」
「誰と?」
「………だんちょーさんと…」
「…はっ…ま~た可愛い事言って…そんなに俺と比べるなら、何故婚約辞めます!と言わなかったんだ?」
婚約を…辞める…??
「…頭に無かった……」
「…だろうなと思ったよ。」
でも…婚約やめても…だからってだんちょーさんが貰ってくれる訳じゃないじゃん…
「何をむすくれてるんだ?」
「…なんでもない…」
正面に座っただんちょーさんが不意に手を伸ばして俺の頭をポンポンと撫でる。
会ったばっかりの時も…こんなことされたっけ…?
今思えば、あの頃から多分…好きだったんだ、だんちょーさんが。
「…やめてよ…」
「嫌なら手を振り払えばいい。」
「…しないって分かってるくせに…」
「はは!そうだな。」
と、その時、ずっと走っていた馬車がゆっくり止まる。
外を見ると知らない所…でっかい屋敷…
「……ここどこ?」
「…どこって?俺の家だ。」
「だんちょーさんの…家……?」
上手く状況が飲み込めない俺は、いつの間にか屋敷の中に居て、屋敷の人…使用人さんに歓迎されていて…
「…俺…なんでだんちょーさんの家に居るの…?」
「タスク、そのだんちょーさん呼びも可愛いが、名前で呼んでくれないのか?」
「…ランベルト…さん…なんで?」
「なんでって…これから俺の嫁になるんだろ?ちゃんと名前で呼んでもらえないと困るからな。」
俺の…嫁……???俺が…ランベルトさんの…お嫁さん…???
「え…じゃあ…俺の…嫁ぎ先…って…」
「俺じゃあ不満か?」
「…ランベルトさんが俺の旦那さんなの…??本当に…?嘘じゃない…?」
ランベルトさんは最初から全部知ってたのかな…と、そう思わざるおえない余裕の顔で、ランベルトさんは俺に笑ってみせる。
「俺には職も、稼ぎも地位もある、それにだ、俺にはお前の楽を分かってやれる、優良物件だろう?」
「……………うん…すき…」
「俺も、好きだよタスク。」
初めてのちゅーが、ランベルトさんで良かったと、俺はつくづく思う。
~完~
別タイトルで優馬編も予定しています。
今日は旦那さんに会いにお城に行く予定で、馬車には俺と何故かピシッとカッコイイ服を着ただんちょーさんがのっている。
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「……ん?あぁ、大丈夫だぞ。すぐ着くが、寝ていても構わない。」
「…昨日寝たし…寝ないもん…」
「…その割にはクマができている、そのままでも可愛いが、睡眠は大切にな。」
でた…可愛い発言…やめてって言ってもやめないんだし…多分俺がブスになるまで言われ続ける…
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婚約を…辞める…??
「…頭に無かった……」
「…だろうなと思ったよ。」
でも…婚約やめても…だからってだんちょーさんが貰ってくれる訳じゃないじゃん…
「何をむすくれてるんだ?」
「…なんでもない…」
正面に座っただんちょーさんが不意に手を伸ばして俺の頭をポンポンと撫でる。
会ったばっかりの時も…こんなことされたっけ…?
今思えば、あの頃から多分…好きだったんだ、だんちょーさんが。
「…やめてよ…」
「嫌なら手を振り払えばいい。」
「…しないって分かってるくせに…」
「はは!そうだな。」
と、その時、ずっと走っていた馬車がゆっくり止まる。
外を見ると知らない所…でっかい屋敷…
「……ここどこ?」
「…どこって?俺の家だ。」
「だんちょーさんの…家……?」
上手く状況が飲み込めない俺は、いつの間にか屋敷の中に居て、屋敷の人…使用人さんに歓迎されていて…
「…俺…なんでだんちょーさんの家に居るの…?」
「タスク、そのだんちょーさん呼びも可愛いが、名前で呼んでくれないのか?」
「…ランベルト…さん…なんで?」
「なんでって…これから俺の嫁になるんだろ?ちゃんと名前で呼んでもらえないと困るからな。」
俺の…嫁……???俺が…ランベルトさんの…お嫁さん…???
「え…じゃあ…俺の…嫁ぎ先…って…」
「俺じゃあ不満か?」
「…ランベルトさんが俺の旦那さんなの…??本当に…?嘘じゃない…?」
ランベルトさんは最初から全部知ってたのかな…と、そう思わざるおえない余裕の顔で、ランベルトさんは俺に笑ってみせる。
「俺には職も、稼ぎも地位もある、それにだ、俺にはお前の楽を分かってやれる、優良物件だろう?」
「……………うん…すき…」
「俺も、好きだよタスク。」
初めてのちゅーが、ランベルトさんで良かったと、俺はつくづく思う。
~完~
別タイトルで優馬編も予定しています。
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