聖女は唄い願う

零嬢 椿

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旅の始まり

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「アリア、フェンリルの故郷に行く準備が出来たぞ」
「ほんとっ!?」
「あぁ、出発は1週間後、長旅になるしいつ帰れるかも分からない挨拶もすませてきなさい」
「分かった!」



そっかぁ、皆にあえなくなっちゃうんだ。
元は私がまいた種だからなんとも言えないけどやっぱり寂しいよね。
お母様もお兄様たちもこれないからな。

「アベリア!準備お願い!」
「かしこまりました」
「アベリアは一緒にくるんだよね?」
「もちろんです!おいてかないでくださいね!」
「ふふっ、当たり前じゃない!一緒にいこうね!」

アベリアが一緒なら心強いな


【1週間後】


あの後、お母様やお兄様たちにお別れしにいったらすごく泣きつかれちゃった。
一生のお別れじゃ無いのに、それだけ大切にされてたんだな私。
それにアスター様、カエザス、イザイにも一応言ってきたけど皆もあんがい大切にしてくれてた事がよく分かったわ。

アスター様は、
「アスター様!私ね、フェンリルを助けに行くから一時あえなくなるの」
「えっ?そっか、気をつけてね」
って一瞬落ち込んだ顔したけど、笑顔で見送ってくれた。

カエザスは、いつもは私にチビだの言ってくるけど私が会えなくなるっていったら、
「え……会えないのか?いつまで?」
「分かんない」
「うっ……ぐすっ……うわぁーーーん!!」
「えぇぇえ!?泣かないでよぉ!!」
ってな感じで
号泣された。意外だった、

イザイにおいては(あーそーなの?頑張って!)みたいに言われるかなって思ってたけど、
「お前それ本当に?」
「うん」
「そっか、さみしくなるな」
だって!お調子者の空気読めないバカにそんなこと言われる日が来るなんて……
なんか嬉しいような?

ってな感じで皆への挨拶をすませた。



「アリアわすれものはないな?」
「うん!大丈夫!」
「よしいくぞ」

「ぁありぁ!!ぐずっ」
「お母様っ!?」
「元気ねぇ!?怪我しないのよ!?」
「は、はいっ!」
「ぃくなぁぁあ!!」
今度はアレクお兄様まで。いつもの物静かなキャラは一体どこへ……
「いとしのありぁあ!!!俺の事わすれるなよぉ!!!」
アランお兄様…………イケメンがだいなしですわ。
「私もういくね?」
「あぁ、気をつけて!」
「なにかあったらすぐ連絡するのよ?」

「うん!分かった!いってきます!」




季節は春。
アリアこの時点で2歳……。
前代未聞の旅が始まった。




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