32 / 81
第一生 子猫とジャガーとドリンク無双
24
予想外過ぎてビックリだ。
流石の一斉も思わず声を上げ、微かに驚きを表情に出してしまった。
それにも構わずスリスリスリスリと頬ずりをし、ウキウキとはしゃぐ還暦超えの皇帝。大国の主。髭がくすぐったい。
しかもなにがよかったのか説明すらしてくれないのでなにがなにやらわからず、一斉にとってはただ上機嫌の皇帝に髭で首元をくすぐられる脱走耐久レースの開始である。
「ほほほっ! ジェッゾ!」
「は」
「この利もワシの気に入りようもそれらの理由もお主、言わずともわかろう。よって命ずる。お主──イッサイと契約せい!」
「はっ?」
「イッサイを帝国臣民に迎える!」
「はっ!?」
「特権階級ハンターが管理する召喚獣なれば個として自由を与えても問題あるまい? 必要とあらばワシの名を出せ。誰が物申そうが軽く捻ってしまえ。ワシとお主が後援者なら先々能力が漏れようが表立って漬け込む愚か者は多くないはずじゃ。堂々と支援金も出せよう。詳細な制約は必須じゃがの」
いやそうだがそうでなくて。
曰くクールなジェゾがガパッ! と口を開いて無言で凝視するが、皇帝は止まらない。止まらないし止められない。
一方的に話し続け怒涛の勢いで帰化についての説明と今後の行動をあれこれペラペラ命ずると、肘置きにゴン、と肘をついてニヤリと悪どい笑みを浮かべる。
「くく、愛い男と極上のエールを逃す損失は甚大じゃあ~ぞ~……高待遇でなんとしても我が国に根付かせてくれるわい」
──とまぁ、そんなわけで。
皇帝陛下の決定は絶対のもとビール、じゃない。一斉は、晴れてジェリエーロ帝国臣民へと迎えられた。
ドリンクの力は凄い。
なんせ皇帝を懐柔できるのだぞ? 黒ローブたちは思い直してくれ。
ドリンクバーは便利で凄い。
なんとも言えない顔で困惑するジェゾとノリノリの皇帝がしばし議論したものの、結局は皇帝に言いくるめられてあれよあれよと再契約。
ジェゾは始終複雑そうにしていた。
拾った子猫を世話しただけのつもりだったのに、うっかり召喚獣の飼い主である。
無理もない。召喚獣を召喚するにはそれなりの対価や技術、知識やジョブなどが必要で、それが一番の難所とも言える。
本来は召喚術士でないジェゾが、便宜上召喚獣としてやってきただけの一斉と契約。
意味がわからない。
めちゃくちゃだ。なんだこれ。
『一斉は~ん! ドリンクバーのレベルが上がったで~! 付与効果もマシマシ!』
そして次々と命じられて動かされ追いつかない一斉の頭の中には、ツーミンの声がパッパラパ~! とポップに響く。
ああ、もう、自由すぎる。
(けど、別に嫌いじゃねぇって……俺も問題、かもな)
──止めようと思わないから。
考えるのを諦める程度に騒がしい現状を眺めながら、一斉は一人こっそりと脳内でごちた。
ジェリエーロ帝国の皇帝は、強引だが話のわかる超行動派で、親しみやすい皇帝である。
[アソヒスーパードライ]
苦味と甘みを抑えたスッキリとキレのあるドライビール。これを前に「アソヒ」と振られたらすかさず「スゥパァドラァァァイ」と答えるのが礼儀。皇帝陛下のお気に入り。
あなたにおすすめの小説
BL 男達の性事情
蔵屋
BL
漁師の仕事は、海や川で魚介類を獲ることである。
漁獲だけでなく、養殖業に携わる漁師もいる。
漁師の仕事は多岐にわたる。
例えば漁船の操縦や漁具の準備や漁獲物の処理等。
陸上での魚の選別や船や漁具の手入れなど、
多彩だ。
漁師の日常は毎日漁に出て魚介類を獲るのが主な業務だ。
漁獲とは海や川で魚介類を獲ること。
養殖の場合は魚介類を育ててから出荷する養殖業もある。
陸上作業の場合は獲った魚の選別、船や漁具の手入れを行うことだ。
漁業の種類と言われる仕事がある。
漁師の仕事だ。
仕事の内容は漁を行う場所や方法によって多様である。
沿岸漁業と言われる比較的に浜から近い漁場で行われ、日帰りが基本。
日本の漁師の多くがこの形態なのだ。
沖合(近海)漁業という仕事もある。
沿岸漁業よりも遠い漁場で行われる。
遠洋漁業は数ヶ月以上漁船で生活することになる。
内水面漁業というのは川や湖で行われる漁業のことだ。
漁師の働き方は、さまざま。
漁業の種類や狙う魚によって異なるのだ。
出漁時間は早朝や深夜に出漁し、市場が開くまでに港に戻り魚の選別を終えるという仕事が日常である。
休日でも釣りをしたり、漁具の手入れをしたりと、海を愛する男達が多い。
個人事業主になれば漁船や漁具を自分で用意し、漁業権などの資格も必要になってくる。
漁師には、豊富な知識と経験が必要だ。
専門知識は魚類の生態や漁場に関する知識、漁法の技術と言えるだろう。
資格は小型船舶操縦士免許、海上特殊無線技士免許、潜水士免許などの資格があれば役に立つ。
漁師の仕事は、自然を相手にする厳しさもあるが大きなやりがいがある。
食の提供は人々の毎日の食卓に新鮮な海の幸を届ける重要な役割を担っているのだ。
地域との連携も必要である。
沿岸漁業では地域社会との結びつきが強く、地元のイベントにも関わってくる。
この物語の主人公は極楽翔太。18歳。
翔太は来年4月から地元で漁師となり働くことが決まっている。
もう一人の主人公は木下英二。28歳。
地元で料理旅館を経営するオーナー。
翔太がアルバイトしている地元のガソリンスタンドで英二と偶然あったのだ。
この物語の始まりである。
この物語はフィクションです。
この物語に出てくる団体名や個人名など同じであってもまったく関係ありません。
冤罪で堕とされた最強騎士、狂信的な男たちに包囲される
マンスーン
BL
王国最強の聖騎士団長から一転、冤罪で生存率0%の懲罰部隊へと叩き落とされたレオン。
泥にまみれてもなお気高く、圧倒的な強さを振るう彼に、狂った執着を抱く男たちが集結する。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
寮生活のイジメ【社会人版】
ポコたん
BL
田舎から出てきた真面目な社会人が先輩社員に性的イジメされそのあと仕返しをする創作BL小説
【この小説は性行為・同性愛・SM・イジメ的要素が含まれます。理解のある方のみこの先にお進みください。】
全四話
毎週日曜日の正午に一話ずつ公開