喫茶つぐないは今日も甘噛み

木樫

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第三生 現地住民舐めたらアカン

14※微



 そのまま歯列を割って舌を挿れ、一斉の口の中を舌でいっぱいにしながらチュ、ヌチュ、ベロ、と舐めしゃぶる。


「む、ぁ……? は…ッん、……ッ?」


 打って変わってやけに機嫌がいい。
 有無を言わさず獣らしいキスに襲われた一斉は頭上にハテナをいくつも浮かべて不思議がるが、お構いなしである。

 だんだん呼吸の乱れが増していくもご機嫌に味わい、一斉の口元、顎、喉がタラタラと溢れ伝う唾液で汚れていく。
 口のサイズが違うので仕方ない。


「ん……、…ふ…ぅ……っぉ……ん……」


 ジェゾの大きな口で唇ごと咥えられ、平たく熱い舌が口腔を埋めて丁寧に舐ると、背筋がゾククッ……と粟立つ。

 ヤスリじみた原種ジャガーのそれより退化しているのだろう舌の表面は弾力のあるうろこ状で、それが上顎や舌、喉奥、唇の内側などあちこち這いずり、薄い粘膜をニュル、ヌルル、と擽っていくのだ。感じないわけがない。

 なんとか応えようとするが酸素不足と快楽で頭が熱を持ちあまり考えがまとまらず、体もまともに動かない。

 喉奥をグチュグチュと犯されるとツライ。吐きそうになる。
 けれど嘔吐きかけた途端にやめるので、一斉の喉がヒクヒクと痙攣する。ジェゾはなんだか楽しそうである。


「~~っは、っ……はぁ……っ…ぁ……く」


 それを何度か繰り返して口内の隅々まで舐められた頃、ようやく唇が離れて、一斉はぐったりとシーツに沈んだ。

 こんなに激しいキスは初めてだ。

 ハッ、ハッ、と短く息を吐き、曝け出した胸を上下させる。流石にもう疲れた。あまり積極的に動きたくない。


「はっ……ん……ジェゾ……」


 一斉は仄かに湿り乱れた前髪の影から、視線だけでジェゾを伺う。

 自分の猛禽を思わせる瞳が熱っぽく潤み、物欲しげな色香を纏っていることなど知る由もないのだろう。

 鍛えられた若い男の肉体が、白いシーツの上で汗と唾液に濡れて弾む。
 クシャクシャと肌蹴たシャツから剥き出しの刺青、刻まれた歯型。顎から首筋をトロ……と伝う透明な粘液。

 よく見るとあちこちに傷跡が残る一斉の体は歳の割に逞しく、確かに頑丈そうでそれなりに場数を踏んでいるが、今はどろりとした怠惰を纏って火照った素肌を晒し、無防備に横たわっている。


「キス……教え、てぇの……?」


 そういう野性的で荒削りな男が、緩慢な仕草や息の吐き方、生き様で夜の匂いを醸し出すのだから、喉が渇く。


「くく……どうかね」


 教えたかったのはこういうキスだったのかと、そう問いかける一斉に、ジェゾはグルルと喉を鳴らす。


「イッサイ、己の子猫ネーロ。お主の知らぬ己は数えきれぬほどあるのだ。だが隅の塵や在処を忘れた肥やしまで、お主だけには包み隠さず教授しよう。お主だけには、己の全てをあまねく注ごう。一滴残らず、己の全て、くれてやるならお主がいい」

「ぁ……? そ、どういう、っ」

「お主は特別だということだ。難儀な己を知ってくれるだろう? イッサイ」

「な、っ……!?」


 意地悪く耳をパタン、と跳ねさせたあと、一斉の下半身からカフェエプロンを解き、腰ごと抱いて軽く持ち上げて下着とスラックスを抜き取った。

 一斉は突然のことに焦って反応を示す股間を隠そうとするが、ジェゾはやはりどこか吹っ切れたように機嫌が良い。

 腰のバッグから白スライムの粘液が入った瓶を取り出して、一斉の股間にドロリと中身を半分ほど零す。


「おい、ジェゾ……っ」

「ダンジョンで補充した際の余りよ。白スライムの粘液は無害だと教えただろう。浄化作用があり都合もよい」

「そうじゃなくて、なんで……っいつも使わね、のに……つ、ぁ」


 クリ、と胸の突起を捻られ、一斉はビクッ……と縮こまって息を詰めた。

 無害だろうが浄化作用があろうが余り物だろうが、そういう問題ではない。
 普段毛繕いのついでに性欲を発散させられる時はそんなもの使わないじゃないか。ましてやたっぷりと足の間に塗りつけて、まるで潤滑油のようだ。

 スライム液にコーティングされてそそり勃つ肉茎をヌルゥと擦り、ジェゾの肉球は根元の茂みや陰嚢までヌチャ、クチャ、と揉みくちゃに和える。

 そうするともとより発情していた屹立が硬さを増し、先走りを垂らす。


「ぁ……っ…ぁ……ゔ……」


 いつもより滑ってたまらない。
 満遍なくなすりつけるように尻の割れ目から会陰、裏筋を何度も何度も往復されて、期待するアナルが、きゅぅ……っ、と恥ずかしげに窄まった。




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