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凪は、人通りの少ない植え込みのそばに来ていた。ここは静かで、風が通って日もほどよく当たる。ぼんやりするには最適な場所。入学してすぐにここにたどり着いてから、頻繁に来ている。
凪は背後から近づいてきた聞き慣れた足音に気づいた。重くて気怠げで、迷いのない足音。
そして予想通り背中に温もりと重みが加わる。凪を閉じ込めるように回される腕も、首元に当たるマスクの感覚も、少し驚いてしまうがもう慣れたように思う。
さすがに急にされるとビクッとしてしまうが、居心地の悪さは感じなくなってきた。
「先輩?」
呼びかけても返事がない。こういうことはあんまりない。大抵は軽い唸り声ぐらい返してくれる。
返事のかわりに、橙柊先輩はぐっと体重をかけてきて、思ったよりもずっしりとかかる重みに凪は無意識に足を踏ん張った。
少しして、不意に橙柊先輩は右腕を離した。凪はいつもと少しだけ違うその違和感に、何となく嫌な予感がして逃げようとした。
しかし、橙柊先輩の左腕にぐっと力が込められて前に逃げられない。
「…ちょっ」
何かの音がした気がしたが、それが何か考える間もなく凪の足は宙に浮いていた。慌てて、腰に回された橙柊先輩の左腕を掴んで剥がそうとするが、ぴくりともしない。
首元に温かい気配を感じた瞬間、痛みが走る。息が詰まって、喉が潰れたみたいに声が出ない。反射的に肩をすくめて、抵抗する力を強めても、橙柊先輩には何も届いていないみたいだった。
首には鋭いものが刺さるみたいな痛みが走っていて、抵抗しても少しも敵わなくて。
凪の視界は滲み出した。痛みと恐怖でパニックの凪には、それが自分の涙だということすらもう分からなくなっていた。
凪はそれなりに高身長で、力だって弱くない。ケンカなんてほとんどしてこなかったけど、負けたことはなかった。誰かに敵わないなんて経験はほとんどしてこなかった。
容赦なく首を噛まれたことだって一度もなかった。そもそも、平和に生きてきた凪は、痛みを感じたこともほとんどなかった。そして床に足がつかないなんてことも初めてだった。
凪はパニックのまま、もがいて抵抗したが、先輩に軽々と押さえ込まれる。次第に、抵抗しても意味がないと脳が理解して、体も疲れて、されるがままに首を噛まれ続けた。
凪には永遠にも思えたが、不意に噛まれていた痛みが離れ、何か濡れたものになぞられる感覚が襲ってくる。
少しだけ落ち着きだした凪は、自分の首が舐められていることに気付く。
噛まれたところは傷になっているんだろう。少し染みる感覚がある。
そして、時折何か硬いものが当たる。何なのかわからないことが凪の恐怖心を掻き立てた。首を舐められていて、硬い何かが当たっている、それ以上に考える余裕はなかった。
凪は体をこわばらせて息を詰めて、ただそれが終わることだけを願っていた。
あんなに安心できた背中の圧も温度も、なんだか得体のしれない恐怖に思えてきた。それすらも怖くて、悲しくて仕方がない。
凪は目から溢れる涙を止められなかった。
どれくらいそうしていたのか分からないが、不意に腰に回された腕の力が緩み、足が地面につく。
凪はよろめいてそのまま蹲った。後ろを振り返る勇気はなく、地面に這いつくばって背後の気配が消えるのをただ感じていた。
やっと何となく"橙柊 宵紗"という人間がわかってきたような気がしたのに。なんだか少し仲良くなれたのかな、と思っていたのに。
ずっと優しくされていた凪にとって、今の出来事はトラウマになるぐらい衝撃的で恐怖に満ちた記憶になった。
足が地面につかないことも、全力の抵抗すら何の意味もなさないことも、傷になるぐらい噛まれたことも、全部が初めてだった。知らない、という恐怖は凪の心を深く傷つけていた。
どれくらいそうして蹲っていただろうか。何とか落ち着いてきた凪は、ふらふらと立ち上がって、家に帰った。帰り道も帰ってからも、なんだかぼんやりしたままだった。
ぼんやりといつものルーティンのなかで風呂に入る。そして、シャワーを浴びた瞬間に首に痛みが走って少し意識が鮮明になる。なんとか染みる痛みに耐えて風呂をあがる。
洗面所の鏡を合わせ鏡にして項を見ると、ガッツリと噛み跡がついている。血が出るぐらい噛まれたんだろう。戸棚をあさると、膝に貼るぐらいの大きい絆創膏を見つける。全然ケガをしないため、凪の家の手当ての道具はあまり充実していない。実家なら色々と用意されているが、この一人暮らしの家は違う。丁度いい道具が奇跡的に見つかって、凪は少しだけ機嫌が良くなる。
治るまではこれを貼って過ごすしかないかもしれない。βの凪の項にこんなガッツリと噛み跡があるのはさすがにおかしい。しかも、噛み跡がついた首を晒しながら過ごせるほど、凪は強くない。基本的に人目は気にしないほうだが、これはそういう問題ではないだろう。
それから、橙柊先輩は明らかに凪を避けていた。いつものベンチには来なくなった。だからそもそも会うことがほとんどなくなった。凪と先輩の接点なんて、あのベンチの前を通る時ぐらいだったのだと気づく。
そして、もし会ったとしても、先輩は絶対に会話が発生しないようにしている気がする。大学内で同じ空間にいたと思ったら逃げるように離れていく。絶対に目線すら合わせない。
凪と目が合いそうになれば、同級生のほうに向き直って何やら会話を始める。
凪も、わざわざ近づこうとは思えなかった。噛まれたあの感覚はもう首から消えたはずなのに、ふとした時に思い出してしまう。
背後に人の気配を感じると無意識に肩がこわばる時もある。急に背後から首を噛まれる恐怖が刻み込まれて消えないのだ。
徹底的に凪をさける橙柊にわざわざ声をかける勇気も気力もなかった。
凪は普段首の締め付けられない服を好む。単純に楽だからだ。シャツもボタンは上まで締めない。Tシャツも、緩めのデザインを多く買うし、デザインによってはオーバーサイズを選ぶ。身長が高めの凪はオーバーサイズを買えないこともあるけれど。
だから、首に貼った絆創膏をどう隠すかは、凪にとって難題だった。仕方がないので、シャツのボタンを閉めて過ごす。結果的に、治るまで隠し切ることに成功した、と思う。異変に気付いた人はいたかもしれないけれど、それでわざわざ話しかけてくるような人脈は持っていない。
掘り下げられるような面倒事がなかったのは良かった。こういうとき、仲がいい人がいないのも、悪くはないと思う。
そんなある日、講義棟の脇で凪は声をかけられた。
「なぁなぁ、後輩くん」
振り返ると、橙柊先輩とよく一緒にいる同級生たちが立っていた。いつものように軽い口調だが、妙に探るような視線が気になる。
「宵紗と喧嘩した?」
「最近あいつやべぇんだよ」
「荒んでてこえーの。近寄ると棘棘しくてさ」
なんだか少し焦ったように矢継ぎ早にかけられる言葉に凪は一瞬返答に困った。
あれは喧嘩ではないだろう。そんな対等なものじゃない。喧嘩と言えるほど激しくない。
「別に…喧嘩は」
と答えると、橙柊先輩の同級生たちは顔を見合わせていた。
「でも、会ってないよね?最近」
「凪くんと会わなくなってからおかしくてさ」
「αの欲求不満とか?知らんけど」
みんな冗談めかした口調だが、本気で心配しているようだ。たぶん、いい人たちなんだと思う。橙柊先輩が仲良くしてるぐらいだし。まぁ、もうあの人のこともよくわからないんだけど。
凪は正直どうしたらよいかわからなかった。別にそこまで仲が良かったわけじゃないし。俺から距離を取ったわけじゃないし、俺は悪いことはしてないと思う。
それに、凪が離れたぐらいでなんだ。凪は自分にそんな価値があるとは到底思えないのだから。
「そう、ですか。じゃあ失礼します」
多少無理やりだが頭を下げて話を切り上げ、凪はその場をあとにした。背中に視線を感じながら。
またしばらくして、同じ同級生たちに再び声をかけられた。
「なぁ凪くんさ、一回でいいから宵紗と話してやってくれない?」
「なんかマジでヤバそうなんだよ」
相変わらず口調は軽いが、なんだか切羽詰まった様子だった。
でも、俺にはあんまり関係ないと思う。
「でも、俺βなんで関係ないと思います」
橙柊先輩の同級生たちが言葉を失うのを感じながら、凪は続ける。
「αの先輩の不調とか、俺がどうこうできるものじゃないですし。先輩が俺から距離をとっているんですから」
何も言うことがないのか、沈黙が流れる。
「そりゃ、そうだけどさ…」
何も反論できない橙柊先輩の同級生たちを置いて、凪は会釈をしてそこから立ち去った。
そんな凪を引き止める人はいなかった。
凪は歩きながら、胸に何かつかえたものを感じていた。αの先輩の不調が、俺と関係ないことは事実だと思う。だけど、心のどこかで「関係ない存在になりたい」という思いがあることを否定できない。
それに、橙柊先輩のことは心配だった。ずっと会っていないし、見かけることもないから本当の様子はわからない。それでも、これだけ友達に心配されているんだから相当酷いんだと思う。
"なんか調子悪そうだった""不機嫌そうだよね"という噂が流れているのも、凪ですら知っている。
でも俺が何かしたわけじゃないし。向こうが距離を取ってきてるのに、わざわざ行くほど俺は優しくない。そんなに頑張れない。
凪は背後から近づいてきた聞き慣れた足音に気づいた。重くて気怠げで、迷いのない足音。
そして予想通り背中に温もりと重みが加わる。凪を閉じ込めるように回される腕も、首元に当たるマスクの感覚も、少し驚いてしまうがもう慣れたように思う。
さすがに急にされるとビクッとしてしまうが、居心地の悪さは感じなくなってきた。
「先輩?」
呼びかけても返事がない。こういうことはあんまりない。大抵は軽い唸り声ぐらい返してくれる。
返事のかわりに、橙柊先輩はぐっと体重をかけてきて、思ったよりもずっしりとかかる重みに凪は無意識に足を踏ん張った。
少しして、不意に橙柊先輩は右腕を離した。凪はいつもと少しだけ違うその違和感に、何となく嫌な予感がして逃げようとした。
しかし、橙柊先輩の左腕にぐっと力が込められて前に逃げられない。
「…ちょっ」
何かの音がした気がしたが、それが何か考える間もなく凪の足は宙に浮いていた。慌てて、腰に回された橙柊先輩の左腕を掴んで剥がそうとするが、ぴくりともしない。
首元に温かい気配を感じた瞬間、痛みが走る。息が詰まって、喉が潰れたみたいに声が出ない。反射的に肩をすくめて、抵抗する力を強めても、橙柊先輩には何も届いていないみたいだった。
首には鋭いものが刺さるみたいな痛みが走っていて、抵抗しても少しも敵わなくて。
凪の視界は滲み出した。痛みと恐怖でパニックの凪には、それが自分の涙だということすらもう分からなくなっていた。
凪はそれなりに高身長で、力だって弱くない。ケンカなんてほとんどしてこなかったけど、負けたことはなかった。誰かに敵わないなんて経験はほとんどしてこなかった。
容赦なく首を噛まれたことだって一度もなかった。そもそも、平和に生きてきた凪は、痛みを感じたこともほとんどなかった。そして床に足がつかないなんてことも初めてだった。
凪はパニックのまま、もがいて抵抗したが、先輩に軽々と押さえ込まれる。次第に、抵抗しても意味がないと脳が理解して、体も疲れて、されるがままに首を噛まれ続けた。
凪には永遠にも思えたが、不意に噛まれていた痛みが離れ、何か濡れたものになぞられる感覚が襲ってくる。
少しだけ落ち着きだした凪は、自分の首が舐められていることに気付く。
噛まれたところは傷になっているんだろう。少し染みる感覚がある。
そして、時折何か硬いものが当たる。何なのかわからないことが凪の恐怖心を掻き立てた。首を舐められていて、硬い何かが当たっている、それ以上に考える余裕はなかった。
凪は体をこわばらせて息を詰めて、ただそれが終わることだけを願っていた。
あんなに安心できた背中の圧も温度も、なんだか得体のしれない恐怖に思えてきた。それすらも怖くて、悲しくて仕方がない。
凪は目から溢れる涙を止められなかった。
どれくらいそうしていたのか分からないが、不意に腰に回された腕の力が緩み、足が地面につく。
凪はよろめいてそのまま蹲った。後ろを振り返る勇気はなく、地面に這いつくばって背後の気配が消えるのをただ感じていた。
やっと何となく"橙柊 宵紗"という人間がわかってきたような気がしたのに。なんだか少し仲良くなれたのかな、と思っていたのに。
ずっと優しくされていた凪にとって、今の出来事はトラウマになるぐらい衝撃的で恐怖に満ちた記憶になった。
足が地面につかないことも、全力の抵抗すら何の意味もなさないことも、傷になるぐらい噛まれたことも、全部が初めてだった。知らない、という恐怖は凪の心を深く傷つけていた。
どれくらいそうして蹲っていただろうか。何とか落ち着いてきた凪は、ふらふらと立ち上がって、家に帰った。帰り道も帰ってからも、なんだかぼんやりしたままだった。
ぼんやりといつものルーティンのなかで風呂に入る。そして、シャワーを浴びた瞬間に首に痛みが走って少し意識が鮮明になる。なんとか染みる痛みに耐えて風呂をあがる。
洗面所の鏡を合わせ鏡にして項を見ると、ガッツリと噛み跡がついている。血が出るぐらい噛まれたんだろう。戸棚をあさると、膝に貼るぐらいの大きい絆創膏を見つける。全然ケガをしないため、凪の家の手当ての道具はあまり充実していない。実家なら色々と用意されているが、この一人暮らしの家は違う。丁度いい道具が奇跡的に見つかって、凪は少しだけ機嫌が良くなる。
治るまではこれを貼って過ごすしかないかもしれない。βの凪の項にこんなガッツリと噛み跡があるのはさすがにおかしい。しかも、噛み跡がついた首を晒しながら過ごせるほど、凪は強くない。基本的に人目は気にしないほうだが、これはそういう問題ではないだろう。
それから、橙柊先輩は明らかに凪を避けていた。いつものベンチには来なくなった。だからそもそも会うことがほとんどなくなった。凪と先輩の接点なんて、あのベンチの前を通る時ぐらいだったのだと気づく。
そして、もし会ったとしても、先輩は絶対に会話が発生しないようにしている気がする。大学内で同じ空間にいたと思ったら逃げるように離れていく。絶対に目線すら合わせない。
凪と目が合いそうになれば、同級生のほうに向き直って何やら会話を始める。
凪も、わざわざ近づこうとは思えなかった。噛まれたあの感覚はもう首から消えたはずなのに、ふとした時に思い出してしまう。
背後に人の気配を感じると無意識に肩がこわばる時もある。急に背後から首を噛まれる恐怖が刻み込まれて消えないのだ。
徹底的に凪をさける橙柊にわざわざ声をかける勇気も気力もなかった。
凪は普段首の締め付けられない服を好む。単純に楽だからだ。シャツもボタンは上まで締めない。Tシャツも、緩めのデザインを多く買うし、デザインによってはオーバーサイズを選ぶ。身長が高めの凪はオーバーサイズを買えないこともあるけれど。
だから、首に貼った絆創膏をどう隠すかは、凪にとって難題だった。仕方がないので、シャツのボタンを閉めて過ごす。結果的に、治るまで隠し切ることに成功した、と思う。異変に気付いた人はいたかもしれないけれど、それでわざわざ話しかけてくるような人脈は持っていない。
掘り下げられるような面倒事がなかったのは良かった。こういうとき、仲がいい人がいないのも、悪くはないと思う。
そんなある日、講義棟の脇で凪は声をかけられた。
「なぁなぁ、後輩くん」
振り返ると、橙柊先輩とよく一緒にいる同級生たちが立っていた。いつものように軽い口調だが、妙に探るような視線が気になる。
「宵紗と喧嘩した?」
「最近あいつやべぇんだよ」
「荒んでてこえーの。近寄ると棘棘しくてさ」
なんだか少し焦ったように矢継ぎ早にかけられる言葉に凪は一瞬返答に困った。
あれは喧嘩ではないだろう。そんな対等なものじゃない。喧嘩と言えるほど激しくない。
「別に…喧嘩は」
と答えると、橙柊先輩の同級生たちは顔を見合わせていた。
「でも、会ってないよね?最近」
「凪くんと会わなくなってからおかしくてさ」
「αの欲求不満とか?知らんけど」
みんな冗談めかした口調だが、本気で心配しているようだ。たぶん、いい人たちなんだと思う。橙柊先輩が仲良くしてるぐらいだし。まぁ、もうあの人のこともよくわからないんだけど。
凪は正直どうしたらよいかわからなかった。別にそこまで仲が良かったわけじゃないし。俺から距離を取ったわけじゃないし、俺は悪いことはしてないと思う。
それに、凪が離れたぐらいでなんだ。凪は自分にそんな価値があるとは到底思えないのだから。
「そう、ですか。じゃあ失礼します」
多少無理やりだが頭を下げて話を切り上げ、凪はその場をあとにした。背中に視線を感じながら。
またしばらくして、同じ同級生たちに再び声をかけられた。
「なぁ凪くんさ、一回でいいから宵紗と話してやってくれない?」
「なんかマジでヤバそうなんだよ」
相変わらず口調は軽いが、なんだか切羽詰まった様子だった。
でも、俺にはあんまり関係ないと思う。
「でも、俺βなんで関係ないと思います」
橙柊先輩の同級生たちが言葉を失うのを感じながら、凪は続ける。
「αの先輩の不調とか、俺がどうこうできるものじゃないですし。先輩が俺から距離をとっているんですから」
何も言うことがないのか、沈黙が流れる。
「そりゃ、そうだけどさ…」
何も反論できない橙柊先輩の同級生たちを置いて、凪は会釈をしてそこから立ち去った。
そんな凪を引き止める人はいなかった。
凪は歩きながら、胸に何かつかえたものを感じていた。αの先輩の不調が、俺と関係ないことは事実だと思う。だけど、心のどこかで「関係ない存在になりたい」という思いがあることを否定できない。
それに、橙柊先輩のことは心配だった。ずっと会っていないし、見かけることもないから本当の様子はわからない。それでも、これだけ友達に心配されているんだから相当酷いんだと思う。
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