中間管理録シンウチ

ゆっきー

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第1話 鍋

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シンウチ「会長、本日はこのような所までご足労頂きありがとうございます。」 

白石「鍋パとやらに興味があってな。なにやら、健康とダイエットに良きとか。」 

シンウチ「は。今回は白菜と豚バラ、豆腐をメインに
マロニーとネギとキノコ類を脇に添えた旨塩鍋でございます。 途中、味変してキムチ鍋へと変化致します。」 

白石「む、味変とな?それは楽しみな。」 

琴子秘書「まことに。」 


蘭世係長「拙者は黒烏龍チャッスを持参したでゴザル。」 

かりん総務課長「鍋奉行はお任せあれ。」 

シンウチ「今日は一同で会長をおもてなし致します。」 



ピンポーン 


ピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポン! 


シンウチ「誰でしょう?メンバーはもう揃っているはずなのですが。」 


ガチャン 


???「みんなー、差入れ持って来たでー。」 

シンウチ「ま、松村課長補佐代理!」 

松村課長補佐代理「今日はー、鍋パやって聞いたからぁ、まっちゅん差入れを持って来ましたー。わーパチパチパチパチ。」 

シンウチ「口でパチパチって…」 
シンウチ以外全員「パチパチパチパチ。」 
シンウチ(えっ?) 


松村以下略「鍋って言うたら〆めはやっぱりぃ?」 

かりん・蘭世・琴子「白米様!」 

松村「with チーズ!!!」 

かりん・蘭世・琴子「きゃーっ!!!」 


松村「かりんちゃんが仕上げる特性キムチチーズリゾットで〆めは決まりやなぁ。」 

シンウチ「こら!勝手な事を!今回は会長の健康とダイエットを…」 


白石「白米様ー!!!」 
シンウチ(ええっっ!!) 


しまった、会長と課長補佐代理はもともと同期。しかも入社しばらくは三羽烏として共に名を馳せた仲、今でも昵懇の間柄だったとは。 


しかも同期が悉く課長補佐代理に懐いている! 


会長に媚びへつらうために自宅で開催した鍋パーティー 
しかし、自宅にもかかわらず疎外感だけを味わうシンウチ 
負けるなシンウチ。泣くなシンウチ。
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