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第1章
1-27 帝国(過去編)
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あの約束から月日は流れ一先ずの戦争終結後ネイシアとテレシアは、極秘に会う約束をした。
「改まって俺を呼び出して何の用かな?ネイシア」
「聞いて欲しいことがあるんだ、私は…今から、100年後から来たんだ」
何を突然と言った表情のテレシア。
「ぷっ…くっくっそうかそうかっ…。それで?わざわざそんな冗談を言いに来たのか?」
「違う、真面目な話だ…実は…お前はあと2日後にほかの王たちの企みによって殺される。そして、それが起きる事によってこの国は王たちに乗っ取られることになる」
真面目な話、この話をする予定は無かった。もしも、今のこの世界でテレシアを救ってしまうとすれば、元々あったはずの歴史を改変してしまうことになり、そうなれば当然その後あったであろう未来の事柄が全く同じ結果で終わるはずも無く大きな改変を起こしてしまう可能性があるからだ。
「ふーん、そうか」
「ふーんってお前な!」
さっきまで笑っていたテレシアが真面目な表情になり、話し出す。
「いや、まぁ何だ…もしその話が本当だとしても俺に教えるべきことではなかったんじゃないのか?」
「…っ」
「図星か…、まぁなんとかなく分かってはいたがなお前が未来から来ていたということは」
「なっ、いつそんな素振りをとった!?」
「見ていればわかるさ、何年友人をしていると思ってるんだ?」
「ぐぬぬっ…」
唸るネイシア。
「それにな、あの2人は戦争が終わった瞬間に俺の部下からの報告によれば様子がおかしくなったそうだ…」
「様子が?」
「あぁ、ここからは俺の予想なんだが…恐らく第三者の精神的攻撃によって、あの二人は洗脳されているんじゃねぇのか?」
「根拠はあるのか?」
「あぁ、これを見てほしい…ここ数ヶ月の人族の加盟国の貿易の記録だ」
「これは!?ここ数ヶ月で急に他の種族からの密売が件数が増えている公認していたのかあの2国は!?これをどこで?」
驚きの表情を隠せないネイシア。
「まぁ、うちの国に紛れ込んでたグループの一味を捕まえて拷問したらこれの在り処を教えてくれてさ…、見事にシークレット案件だったけども」
元の時代には無かったものだと呟くネイシアに追加で内容を話すテレシア。
「それで、密かに騎士団長達に密かに調べてもらってアジト見つけて潰した後親玉の正体が分かった…敵の名前は機関だ」
「そうか」
目を瞑り思考を繰り返すネイシア。
「質問なんだが、俺が死ぬ…いや俺に残された時間は後どのくらい残っている?」
「非常に答えにくい質問だなそれは…5日だ」
「ふっ、そうか…意外と早いものだなぁ!だが5日もある!作戦を考えようか」
「作戦?何の?」
「決まっているだろう、俺が死んだ後のことだ」
「お前はホント呆れるほど正義感強いよな…」
あまりにあっさり死を受け入れているテレシアを見てネイシアは尊敬を通り越して呆れていた。
「まずこの5日でやる事だが…」
テレシアが5日間でやることを纏めるとこうだ。
1つ、金品財宝はテレシアに受け渡すこと。これは、テレシア亡き後、後の2国がネイシアの敵になる可能性があるため戦力の増強的な意味も込めて渡すことに決めた。
2つ、テレシアの側近及び暗部達をネイシアに付かせること。これは、テレシアの強い希望だ。自分では中々彼らの力を使ってやれなかったことやネイシアの方が帝国で無駄に反逆を起こし殺されるよりも良いと思ったからだそうだ。
3つ、騎士団長及び娘であるノア・ヴァーミリオンは、別口で逃がすということ。理由はテレシア亡き後、唯一の王族の血筋である彼女が殺されるようなことがあれば帝国という国がもう一度立ち上がることが出来なくなるからである。
4つ、王族のみが所持できる王族専用スキルをネイシアに託すということ。王ごとにスキルが違うのだが大抵は王の本質がそのままスキルに現れているらしい。
「本当にいいのか?それは本来お前の娘に託すはずだったのであろう?」
「あぁ、だからこれをもし娘が欲しがったら全てが終わったらでいいアイツに託してほしいんだ」
「親バカめ!リア充死ね!」
「今それ関係ないよね!?」
冗談混じりの談笑ではあったが、密かにネイシアは理解していた。テレシア・ヴァーミリオン…彼の意思を託されていることに…。
「改まって俺を呼び出して何の用かな?ネイシア」
「聞いて欲しいことがあるんだ、私は…今から、100年後から来たんだ」
何を突然と言った表情のテレシア。
「ぷっ…くっくっそうかそうかっ…。それで?わざわざそんな冗談を言いに来たのか?」
「違う、真面目な話だ…実は…お前はあと2日後にほかの王たちの企みによって殺される。そして、それが起きる事によってこの国は王たちに乗っ取られることになる」
真面目な話、この話をする予定は無かった。もしも、今のこの世界でテレシアを救ってしまうとすれば、元々あったはずの歴史を改変してしまうことになり、そうなれば当然その後あったであろう未来の事柄が全く同じ結果で終わるはずも無く大きな改変を起こしてしまう可能性があるからだ。
「ふーん、そうか」
「ふーんってお前な!」
さっきまで笑っていたテレシアが真面目な表情になり、話し出す。
「いや、まぁ何だ…もしその話が本当だとしても俺に教えるべきことではなかったんじゃないのか?」
「…っ」
「図星か…、まぁなんとかなく分かってはいたがなお前が未来から来ていたということは」
「なっ、いつそんな素振りをとった!?」
「見ていればわかるさ、何年友人をしていると思ってるんだ?」
「ぐぬぬっ…」
唸るネイシア。
「それにな、あの2人は戦争が終わった瞬間に俺の部下からの報告によれば様子がおかしくなったそうだ…」
「様子が?」
「あぁ、ここからは俺の予想なんだが…恐らく第三者の精神的攻撃によって、あの二人は洗脳されているんじゃねぇのか?」
「根拠はあるのか?」
「あぁ、これを見てほしい…ここ数ヶ月の人族の加盟国の貿易の記録だ」
「これは!?ここ数ヶ月で急に他の種族からの密売が件数が増えている公認していたのかあの2国は!?これをどこで?」
驚きの表情を隠せないネイシア。
「まぁ、うちの国に紛れ込んでたグループの一味を捕まえて拷問したらこれの在り処を教えてくれてさ…、見事にシークレット案件だったけども」
元の時代には無かったものだと呟くネイシアに追加で内容を話すテレシア。
「それで、密かに騎士団長達に密かに調べてもらってアジト見つけて潰した後親玉の正体が分かった…敵の名前は機関だ」
「そうか」
目を瞑り思考を繰り返すネイシア。
「質問なんだが、俺が死ぬ…いや俺に残された時間は後どのくらい残っている?」
「非常に答えにくい質問だなそれは…5日だ」
「ふっ、そうか…意外と早いものだなぁ!だが5日もある!作戦を考えようか」
「作戦?何の?」
「決まっているだろう、俺が死んだ後のことだ」
「お前はホント呆れるほど正義感強いよな…」
あまりにあっさり死を受け入れているテレシアを見てネイシアは尊敬を通り越して呆れていた。
「まずこの5日でやる事だが…」
テレシアが5日間でやることを纏めるとこうだ。
1つ、金品財宝はテレシアに受け渡すこと。これは、テレシア亡き後、後の2国がネイシアの敵になる可能性があるため戦力の増強的な意味も込めて渡すことに決めた。
2つ、テレシアの側近及び暗部達をネイシアに付かせること。これは、テレシアの強い希望だ。自分では中々彼らの力を使ってやれなかったことやネイシアの方が帝国で無駄に反逆を起こし殺されるよりも良いと思ったからだそうだ。
3つ、騎士団長及び娘であるノア・ヴァーミリオンは、別口で逃がすということ。理由はテレシア亡き後、唯一の王族の血筋である彼女が殺されるようなことがあれば帝国という国がもう一度立ち上がることが出来なくなるからである。
4つ、王族のみが所持できる王族専用スキルをネイシアに託すということ。王ごとにスキルが違うのだが大抵は王の本質がそのままスキルに現れているらしい。
「本当にいいのか?それは本来お前の娘に託すはずだったのであろう?」
「あぁ、だからこれをもし娘が欲しがったら全てが終わったらでいいアイツに託してほしいんだ」
「親バカめ!リア充死ね!」
「今それ関係ないよね!?」
冗談混じりの談笑ではあったが、密かにネイシアは理解していた。テレシア・ヴァーミリオン…彼の意思を託されていることに…。
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