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1章
9話 エマ
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メニューのマップを使い、冒険者ギルドへ行く。
行っている途中、プレイヤーらしき人と何回かすれ違う。このゲーム、NPCとプレイヤーに区別をつけるものなどが一切表示されていない。それで、俺がプレイヤーか判断した基準はメタ発言をしてるかどうかだ。
俺のすれ違った人もプレイヤーとかNPCなど呟いてたので間違い無いと思う。ちなみに、その人は背中に立派な弓を携えていた。俺の弓とはレベルが違う。
ちょっと歩くと無事冒険者ギルドに着く。昨日、あんなことがあったからこの道中でも何か起こるのかと少しヒヤヒヤしていた。
中に入るとカウンターでメアリさんが受け付けを行なっていた。受付では多くの人が一列に並んでいる。
メアリさんの列は冒険者が一列で大量に並んでいた。メアリさんは綺麗で優しそうだし冒険者からの人気が高いのだろう。
特に用もないのでスルーして修練場に行くことにする。
修練場に着くと昨日と同じで大量の冒険者が汗水垂らして修練に励んでいる。
そういえば、俺ここで死んだけどNPCの冒険者はどういう反応したんだろう。
ここはゲームの中なんだが、このゲームのNPCはかなりリアリティーがある。必ず何かしらの反応を起こした筈だ。
メアリさんにそれとなく聞ておこう。
修練場の隅の方で弓を練習してみる。背中の弓を構え、丸の的に向ける。そして弓矢を取り出し、弦に乗せて引いて離す!
……俺の打った弓矢は目の前の地面にポロっと落ちる。
もっと弓を張ってみるか。
弓矢を回収し、弦を先程より強く引き弓矢を放つ。先程より遠くへ行ったがまだまだ的には届かない。
もっともっと弓を張るのかな?
弓矢を歩いて回収し、もっと強く弓矢を放つ。ここでようやく的の近くへ落ちる。だが、これは的に当てるのが目的なので的の近くに落ちても意味がない。
弓矢を歩いて回収する。回収する時後ろから「危ない!」という声が聞こえ、後ろを振り向く。見ると俺に向かって1つの弓矢が突っ込んで来ている所だった。
「うひゃっ!?」
間一髪で弓矢を避ける。避けた弓矢は俺の使ってた的の真ん中に突き刺さる。いきなり突っ込んできたの弓矢の驚きと避けれた安堵で息を吐く。
息を吐くと前から女の子が走ってくる。俺の前で止まり、勢いよく頭を下げる。
「ごめんなさい!弓を誤射してしまったの!あなたに当てるつもりはなかったんです。ほんとにごめんなさい!」
どうやら弓が俺に向かって来たのはこの女の子のせいらしい。
女の子が頭を上げる。
女の子の顔はくりっとした目で柔らかそうな唇をしていてとても可愛らしい。、髪はサラサラそうなロングで頭の上にウサギ耳が付いている。身長は俺より結構低い。
「まあ、とにかくここはちょっと危ない。休憩出来る所へ行こうか」
ここでまた弓矢が来るのは勘弁なので的に刺さった弓を抜き、左の隅に行く。
……
「私の名前はエマ。ごめんなさい……私のせいであなたをこんな危険な目に合わせて……」
命の危険はたしかにあった。俺はプレイヤーだから死んでもまたゲームはできる。だが、ペナルティはあるので怒ってもいいのだろうが。
「別にいいよ。怪我もしなかったし。あ、俺の名前はカジです」
正直こんな可愛い子を落ち込ませるのも嫌なので大丈夫アピールをする。
「ほんと!ありがとう!カジって言うのね。じゃあ、許してくれたお礼に……」
「お礼に?」
「お礼に弓を教えてあげる」
へ?何言ってんだ?
エマは弓を教えると言ったが冗談だろうか?エマはさっき俺の横の的を狙ってたんだと思う。だが、それを大いに外し、俺の的にぶち当てた。とても教えれる立場とは思えない。
「それ……大丈夫なの?」
「え、何が?」
「いや、俺の方に大いに誤射して弓を教えれのかな~って」
エマは赤面しながら手を慌ただしく動かして説明する。
「あっ、あれはね、そのね、ちょっと手元が狂っただけなの。いつもは百発百中の弓のエリートなんだから!」
ちょっとこの子はドジ属性が入ってそうだ。まあ、無料で教えてくれるそうだしいいかな。
エマを連れ、先程の場所に戻る。
「じゃあエマさん、教えてくれ」
「うん。わかった。あと、エマでいいわ」
「…分かった。エマ」
「うん。私もカジって呼んでいい?」
「いいよ」
ちょっと会話も交えつつ弓の練習をする。
「まず、弓を構えてみて」
「だいぶブレてるわね。腕をピンと立てて!腰はまっすぐ!」
俺の弓の間違った構えをエマは密着して手取り足取り教えてくれる。エマは可愛いので若干、いやかなり嬉しい。
「構えはいいわね。じゃあ弦を張り詰めて的に打ってみて」
「うん」
エマの言う通り弓を張り詰め、放つ。放った矢はまっすぐ飛び、的にたしかに当たる。
すごい……弓に力がちゃんと伝わる感じがする。
先程はなんだったのかというほど綺麗にあたってしまった。
「うん、中々ね。じゃあ次は的の真ん中を狙ってみて」
「分かったよ」
……
あれから数十回弓を放ち、なんとか当たるようになった。
『弓術レベルアップ!1→2』
これ、普通こんな簡単に当たらないよな。エマのおかげもあると思うが、弓術のスキルも俺の弓の扱いの補正をしているのか?
「よし、これで弓はなんとか使えるようになったわね。私に教えれるのはこれだけ。今日は教えられて楽しかったわ」
「教えてくれてありがとな、エマ」
「ええ。さて、私はもう行かなくちゃいけないからじゃあね。あなたにまた会える事を楽しみにしてるわ」
「ああ、俺も楽しみにしてるよ」
エマは手を振りながら歩いて去っていった。
彼女はNPCだったのだろうか?それともプレイヤー?
行っている途中、プレイヤーらしき人と何回かすれ違う。このゲーム、NPCとプレイヤーに区別をつけるものなどが一切表示されていない。それで、俺がプレイヤーか判断した基準はメタ発言をしてるかどうかだ。
俺のすれ違った人もプレイヤーとかNPCなど呟いてたので間違い無いと思う。ちなみに、その人は背中に立派な弓を携えていた。俺の弓とはレベルが違う。
ちょっと歩くと無事冒険者ギルドに着く。昨日、あんなことがあったからこの道中でも何か起こるのかと少しヒヤヒヤしていた。
中に入るとカウンターでメアリさんが受け付けを行なっていた。受付では多くの人が一列に並んでいる。
メアリさんの列は冒険者が一列で大量に並んでいた。メアリさんは綺麗で優しそうだし冒険者からの人気が高いのだろう。
特に用もないのでスルーして修練場に行くことにする。
修練場に着くと昨日と同じで大量の冒険者が汗水垂らして修練に励んでいる。
そういえば、俺ここで死んだけどNPCの冒険者はどういう反応したんだろう。
ここはゲームの中なんだが、このゲームのNPCはかなりリアリティーがある。必ず何かしらの反応を起こした筈だ。
メアリさんにそれとなく聞ておこう。
修練場の隅の方で弓を練習してみる。背中の弓を構え、丸の的に向ける。そして弓矢を取り出し、弦に乗せて引いて離す!
……俺の打った弓矢は目の前の地面にポロっと落ちる。
もっと弓を張ってみるか。
弓矢を回収し、弦を先程より強く引き弓矢を放つ。先程より遠くへ行ったがまだまだ的には届かない。
もっともっと弓を張るのかな?
弓矢を歩いて回収し、もっと強く弓矢を放つ。ここでようやく的の近くへ落ちる。だが、これは的に当てるのが目的なので的の近くに落ちても意味がない。
弓矢を歩いて回収する。回収する時後ろから「危ない!」という声が聞こえ、後ろを振り向く。見ると俺に向かって1つの弓矢が突っ込んで来ている所だった。
「うひゃっ!?」
間一髪で弓矢を避ける。避けた弓矢は俺の使ってた的の真ん中に突き刺さる。いきなり突っ込んできたの弓矢の驚きと避けれた安堵で息を吐く。
息を吐くと前から女の子が走ってくる。俺の前で止まり、勢いよく頭を下げる。
「ごめんなさい!弓を誤射してしまったの!あなたに当てるつもりはなかったんです。ほんとにごめんなさい!」
どうやら弓が俺に向かって来たのはこの女の子のせいらしい。
女の子が頭を上げる。
女の子の顔はくりっとした目で柔らかそうな唇をしていてとても可愛らしい。、髪はサラサラそうなロングで頭の上にウサギ耳が付いている。身長は俺より結構低い。
「まあ、とにかくここはちょっと危ない。休憩出来る所へ行こうか」
ここでまた弓矢が来るのは勘弁なので的に刺さった弓を抜き、左の隅に行く。
……
「私の名前はエマ。ごめんなさい……私のせいであなたをこんな危険な目に合わせて……」
命の危険はたしかにあった。俺はプレイヤーだから死んでもまたゲームはできる。だが、ペナルティはあるので怒ってもいいのだろうが。
「別にいいよ。怪我もしなかったし。あ、俺の名前はカジです」
正直こんな可愛い子を落ち込ませるのも嫌なので大丈夫アピールをする。
「ほんと!ありがとう!カジって言うのね。じゃあ、許してくれたお礼に……」
「お礼に?」
「お礼に弓を教えてあげる」
へ?何言ってんだ?
エマは弓を教えると言ったが冗談だろうか?エマはさっき俺の横の的を狙ってたんだと思う。だが、それを大いに外し、俺の的にぶち当てた。とても教えれる立場とは思えない。
「それ……大丈夫なの?」
「え、何が?」
「いや、俺の方に大いに誤射して弓を教えれのかな~って」
エマは赤面しながら手を慌ただしく動かして説明する。
「あっ、あれはね、そのね、ちょっと手元が狂っただけなの。いつもは百発百中の弓のエリートなんだから!」
ちょっとこの子はドジ属性が入ってそうだ。まあ、無料で教えてくれるそうだしいいかな。
エマを連れ、先程の場所に戻る。
「じゃあエマさん、教えてくれ」
「うん。わかった。あと、エマでいいわ」
「…分かった。エマ」
「うん。私もカジって呼んでいい?」
「いいよ」
ちょっと会話も交えつつ弓の練習をする。
「まず、弓を構えてみて」
「だいぶブレてるわね。腕をピンと立てて!腰はまっすぐ!」
俺の弓の間違った構えをエマは密着して手取り足取り教えてくれる。エマは可愛いので若干、いやかなり嬉しい。
「構えはいいわね。じゃあ弦を張り詰めて的に打ってみて」
「うん」
エマの言う通り弓を張り詰め、放つ。放った矢はまっすぐ飛び、的にたしかに当たる。
すごい……弓に力がちゃんと伝わる感じがする。
先程はなんだったのかというほど綺麗にあたってしまった。
「うん、中々ね。じゃあ次は的の真ん中を狙ってみて」
「分かったよ」
……
あれから数十回弓を放ち、なんとか当たるようになった。
『弓術レベルアップ!1→2』
これ、普通こんな簡単に当たらないよな。エマのおかげもあると思うが、弓術のスキルも俺の弓の扱いの補正をしているのか?
「よし、これで弓はなんとか使えるようになったわね。私に教えれるのはこれだけ。今日は教えられて楽しかったわ」
「教えてくれてありがとな、エマ」
「ええ。さて、私はもう行かなくちゃいけないからじゃあね。あなたにまた会える事を楽しみにしてるわ」
「ああ、俺も楽しみにしてるよ」
エマは手を振りながら歩いて去っていった。
彼女はNPCだったのだろうか?それともプレイヤー?
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