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地獄への道
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うわっ!
すごい人の数。
あたしたち浮いてる。
「アース?挙動不審よ?どうしたの?」
ネプチューンが言った。
「だって、、、!あたしたち浮いてるって、え?」
前からやって来た人があたしたちの体を突き抜けていく。
「アース様?前にも言ったはずですが、私たちのことは周りの人には見えていませんよ?」
「あ。そか。」
ムーンの言葉で少し安心した。
*
「ここですね?」
プルートが秋時に確認する。
「ああ。」
秋時は心なしか緊張しているよう。
「では行きましょう。」
『待て!!』
え?
見ると金剛力士像が前を塞いでいた。
『我は最澄!ここは地獄への道。通りたければ理由を述べよ!!』
頭の中に響いてくる声。
プルートが説明する。
サターンのことを。
『なるほど。あいわかった!しかしながらここは地球の地獄への道。宇宙地獄へ行きたいのならばその地球で暮らしたことのある3人で試練を受けてもらわねばならない。宇宙地獄へはそれからだ。』
そう言ってあたしと秋時とムーンを指差した。
*
あたしは唖然としていた。
だってただの像だと思っていた金剛力士像が動いているんだもの。
それに。
「待って!あたしたちは地獄へ行きたい訳じゃなくて閻魔様に会いに来たんです!」
あたしの言葉に一同驚いた。
そうだという感じで。
すると。
「我が名は空海!天国は地獄の先にある。閻魔大王様にはそなたたちを見ている。試しはその為にある。心してゆけ!」
もう一体の金剛力士像が言った。
「待って!天国行きか、地獄行きかを決めるのは閻魔様じゃ、、、?」
あたしは食い下がる。
「それは生きている人間たちが勝手に思い込んでいること。実際お前は死んだ時閻魔大王様に会ったか?会わなかっただろう?」
「それは、、、そうだけど、、、。」
「それにお前!」
空海はムーンを見る。
「自分の年齢を誤魔化す奴に閻魔大王様はお会いしない。」
きつい言葉だった。
*
ポンッ。
ムーンは自分の魔法を解いて5歳の姿に戻る。
「これでいいでしょ?」
ムーンは空海に言う。
『いいだろう。では地獄への門を開けよう。』
最澄、空海は声をハモらせて言った。
「アース!頼みましたよ。」
プルートの声が遠くに聞こえた。
*
あたしはいつ目をつむったのか?
目を開けると驚きの風景が広がっていた。
「暑い、、、?」
「なんだ?ここは?」
大きな鍋だろうか?
そこに煮込まれている地獄の?住人たち。
「ここウチだ!!」
ムーンが言った。
「ええ?どう言うこと?」
「覚えがあるんだ。ここキッチンだよ。」
え?
あたしが驚いていると秋時が言った。
「地獄に落ちると食べられる存在になると聞いたことがある。これは火だるま地獄だ!」
「食べられる存在?」
「料理される存在さ。火だるま地獄がこんな身近にあるとはな。」
「え?よくわからないんだけど?」
あたしは首をかしげた。
*
「つまり、悪い事をした動物、植物などが死ぬだろ?そしてまた生まれ変わる。天国行きのやつらはまた普通の生活が出来るように生まれ変わるんだが、地獄行きのやつらは生を受けても、食べられる野菜や動物に生まれ変わる。そして今目の前でやられているように料理される訳。」
秋時は言った。
『熱い!!熱い!!』
あたしの目の前で苦しみもがく地獄の住人たち。
多分食べられる野菜に生まれ変わった者たち。
『痛い!痛い!』
横でまな板に置かれた大きな野菜たちが包丁で切られている。
あたしがそっちに目をやると、秋時が言った。
「あれは針の山地獄かな?」
生きていれば当たり前に食事をとる。
まさか料理を作るところが地獄なんて、、、。
あんな風に包丁で切られ、あの熱い鍋に煮込まれたら相当苦しいだろう。
「あの世とこの世はつながっているってことだな。牛や豚、鳥なども食べられるためだけに生まれてくるやつとそうではないやつがいる。地獄とは恐ろしいものだ。」
秋時はそう言った。
あたしとムーンはただただその光景を見ていた。
すごい人の数。
あたしたち浮いてる。
「アース?挙動不審よ?どうしたの?」
ネプチューンが言った。
「だって、、、!あたしたち浮いてるって、え?」
前からやって来た人があたしたちの体を突き抜けていく。
「アース様?前にも言ったはずですが、私たちのことは周りの人には見えていませんよ?」
「あ。そか。」
ムーンの言葉で少し安心した。
*
「ここですね?」
プルートが秋時に確認する。
「ああ。」
秋時は心なしか緊張しているよう。
「では行きましょう。」
『待て!!』
え?
見ると金剛力士像が前を塞いでいた。
『我は最澄!ここは地獄への道。通りたければ理由を述べよ!!』
頭の中に響いてくる声。
プルートが説明する。
サターンのことを。
『なるほど。あいわかった!しかしながらここは地球の地獄への道。宇宙地獄へ行きたいのならばその地球で暮らしたことのある3人で試練を受けてもらわねばならない。宇宙地獄へはそれからだ。』
そう言ってあたしと秋時とムーンを指差した。
*
あたしは唖然としていた。
だってただの像だと思っていた金剛力士像が動いているんだもの。
それに。
「待って!あたしたちは地獄へ行きたい訳じゃなくて閻魔様に会いに来たんです!」
あたしの言葉に一同驚いた。
そうだという感じで。
すると。
「我が名は空海!天国は地獄の先にある。閻魔大王様にはそなたたちを見ている。試しはその為にある。心してゆけ!」
もう一体の金剛力士像が言った。
「待って!天国行きか、地獄行きかを決めるのは閻魔様じゃ、、、?」
あたしは食い下がる。
「それは生きている人間たちが勝手に思い込んでいること。実際お前は死んだ時閻魔大王様に会ったか?会わなかっただろう?」
「それは、、、そうだけど、、、。」
「それにお前!」
空海はムーンを見る。
「自分の年齢を誤魔化す奴に閻魔大王様はお会いしない。」
きつい言葉だった。
*
ポンッ。
ムーンは自分の魔法を解いて5歳の姿に戻る。
「これでいいでしょ?」
ムーンは空海に言う。
『いいだろう。では地獄への門を開けよう。』
最澄、空海は声をハモらせて言った。
「アース!頼みましたよ。」
プルートの声が遠くに聞こえた。
*
あたしはいつ目をつむったのか?
目を開けると驚きの風景が広がっていた。
「暑い、、、?」
「なんだ?ここは?」
大きな鍋だろうか?
そこに煮込まれている地獄の?住人たち。
「ここウチだ!!」
ムーンが言った。
「ええ?どう言うこと?」
「覚えがあるんだ。ここキッチンだよ。」
え?
あたしが驚いていると秋時が言った。
「地獄に落ちると食べられる存在になると聞いたことがある。これは火だるま地獄だ!」
「食べられる存在?」
「料理される存在さ。火だるま地獄がこんな身近にあるとはな。」
「え?よくわからないんだけど?」
あたしは首をかしげた。
*
「つまり、悪い事をした動物、植物などが死ぬだろ?そしてまた生まれ変わる。天国行きのやつらはまた普通の生活が出来るように生まれ変わるんだが、地獄行きのやつらは生を受けても、食べられる野菜や動物に生まれ変わる。そして今目の前でやられているように料理される訳。」
秋時は言った。
『熱い!!熱い!!』
あたしの目の前で苦しみもがく地獄の住人たち。
多分食べられる野菜に生まれ変わった者たち。
『痛い!痛い!』
横でまな板に置かれた大きな野菜たちが包丁で切られている。
あたしがそっちに目をやると、秋時が言った。
「あれは針の山地獄かな?」
生きていれば当たり前に食事をとる。
まさか料理を作るところが地獄なんて、、、。
あんな風に包丁で切られ、あの熱い鍋に煮込まれたら相当苦しいだろう。
「あの世とこの世はつながっているってことだな。牛や豚、鳥なども食べられるためだけに生まれてくるやつとそうではないやつがいる。地獄とは恐ろしいものだ。」
秋時はそう言った。
あたしとムーンはただただその光景を見ていた。
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