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美鈴は5歳?
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太陽に向かっている最中。
「秋時!!」
あたしはなんだか嫌な感覚がした。
「なんだよ?もう少しで着くぞ?」
「どうしたんですか?アース様?」
秋時とムーンは言うが、あたしは震えが止まらない。
「どうした?」
「う、うん。ちょっと嫌な感覚がして、、、」
「もう少しなんだ。しっかりろ!」
それがプルートが死んだことと気づくのは後のことになる。
そしてサターンの脅威が太陽系銀河に迫っていることも、あたしたちは知らないでいた。
「見えた!!」
目の前に燃えたぎる星が見えてきた。
「あれが太陽?」
「そうだ。美鈴があそこにいる。」
(本当に美鈴さんのことになると、、、)
あたしは少し寂しい気持ちになる。
そうこうするうちに太陽に着いた。
着くと1人の5歳くらいの女の子が出迎えてくれた。
(ムーンと同じくらいかな?)
あたしがそう思っていると、秋時が驚くべきことを言った。
「美鈴、、、?」
*
呼ばれた女の子は不思議そうな顔をする。
「どうしてあたしの名前知ってるの?」
呆然と立ち尽くす秋時。
そこへ、1人の女の人が現れた。
「来ましたか、、、。」
ギリシャ神話のような服なのですぐ太陽神サンだと確信した。
「あなたは太陽神サンですか?」
あたしは聞く。
それを遮るかのように美鈴が言った。
「ね?隠れてないで遊ぼうよー」
どうやらムーンに言ったようだ。
「やだよ!僕は子供じゃないからな!」
「変なのー。子供じゃない?」
美鈴はクスクス笑った。
そこに邪悪さのかけらもない。
「話が進まないわ。ムーン?美鈴と遠くで遊んで来て。」
「アース様まで~」
ムーンは情けない声をあげたが、頼みを聞いてくれた。
「では改めて。わたくしは太陽神サンです。あなたたちの目的は美鈴ですね?」
「そうだ!何でこんなことをした?美鈴がかわいそうじゃないか!」
秋時は怒鳴った。
*
「確かにわたくしはサターンから善の心だけを集め美鈴という少女を作り出しました。でも所詮不完全な存在。短命で命を落としました。しかし、秋時、あなたがサターンを目覚めさせた時、再び美鈴も生まれました。宇宙閻魔に聞いたとは思いますが、サターンは美鈴に吸収され、平和になる。よかったです。」
「何が良かっただよ!お前が、変なことするから、、、!」
秋時は言い返そうとして阻まれた。
「わたくしのおかげで美鈴と会えたのでしょう?サターンを目覚めさせたのも、秋時、あなたじゃないですか?」
「それは、、、」
秋時は口ごもってしまった。
「わたくしは学びました。善だけの存在なんてあり得ないと。今の美鈴も善と悪の心を持っています。サターンは美鈴から剥ぎ取った悪のかたまり。でも善の心もあるはずなのです。悪の心はしないように気をつけるものだと学びました。」
「宇宙閻魔はサンがサターンと美鈴を会わせる気はないようなことを言っていたけど?」
あたしは言った。
*
「始めはそうでした。でも今、、、プルートたちが居なくなった今、サターンを止められるのは美鈴だけなのです。」
え、、、?
今なんて?
「プルートたちに何かあったのか?!」
秋時が太陽神サンに言った。
「何があったのか、太陽系銀河の戦士を全滅させました。残っているのはわたくしとアース、あなたとムーンだけ。不思議ですね?こちらには来そうにありません。」
「シーズン銀河は?!」
「あー。今向かっていますね。」
「サン!こうしては居られない!美鈴を連れて行きましょう!!」
(あの感じはみんながやられたからだったんだ。)
あたしたちはシーズン銀河に急いだ。
「秋時!!」
あたしはなんだか嫌な感覚がした。
「なんだよ?もう少しで着くぞ?」
「どうしたんですか?アース様?」
秋時とムーンは言うが、あたしは震えが止まらない。
「どうした?」
「う、うん。ちょっと嫌な感覚がして、、、」
「もう少しなんだ。しっかりろ!」
それがプルートが死んだことと気づくのは後のことになる。
そしてサターンの脅威が太陽系銀河に迫っていることも、あたしたちは知らないでいた。
「見えた!!」
目の前に燃えたぎる星が見えてきた。
「あれが太陽?」
「そうだ。美鈴があそこにいる。」
(本当に美鈴さんのことになると、、、)
あたしは少し寂しい気持ちになる。
そうこうするうちに太陽に着いた。
着くと1人の5歳くらいの女の子が出迎えてくれた。
(ムーンと同じくらいかな?)
あたしがそう思っていると、秋時が驚くべきことを言った。
「美鈴、、、?」
*
呼ばれた女の子は不思議そうな顔をする。
「どうしてあたしの名前知ってるの?」
呆然と立ち尽くす秋時。
そこへ、1人の女の人が現れた。
「来ましたか、、、。」
ギリシャ神話のような服なのですぐ太陽神サンだと確信した。
「あなたは太陽神サンですか?」
あたしは聞く。
それを遮るかのように美鈴が言った。
「ね?隠れてないで遊ぼうよー」
どうやらムーンに言ったようだ。
「やだよ!僕は子供じゃないからな!」
「変なのー。子供じゃない?」
美鈴はクスクス笑った。
そこに邪悪さのかけらもない。
「話が進まないわ。ムーン?美鈴と遠くで遊んで来て。」
「アース様まで~」
ムーンは情けない声をあげたが、頼みを聞いてくれた。
「では改めて。わたくしは太陽神サンです。あなたたちの目的は美鈴ですね?」
「そうだ!何でこんなことをした?美鈴がかわいそうじゃないか!」
秋時は怒鳴った。
*
「確かにわたくしはサターンから善の心だけを集め美鈴という少女を作り出しました。でも所詮不完全な存在。短命で命を落としました。しかし、秋時、あなたがサターンを目覚めさせた時、再び美鈴も生まれました。宇宙閻魔に聞いたとは思いますが、サターンは美鈴に吸収され、平和になる。よかったです。」
「何が良かっただよ!お前が、変なことするから、、、!」
秋時は言い返そうとして阻まれた。
「わたくしのおかげで美鈴と会えたのでしょう?サターンを目覚めさせたのも、秋時、あなたじゃないですか?」
「それは、、、」
秋時は口ごもってしまった。
「わたくしは学びました。善だけの存在なんてあり得ないと。今の美鈴も善と悪の心を持っています。サターンは美鈴から剥ぎ取った悪のかたまり。でも善の心もあるはずなのです。悪の心はしないように気をつけるものだと学びました。」
「宇宙閻魔はサンがサターンと美鈴を会わせる気はないようなことを言っていたけど?」
あたしは言った。
*
「始めはそうでした。でも今、、、プルートたちが居なくなった今、サターンを止められるのは美鈴だけなのです。」
え、、、?
今なんて?
「プルートたちに何かあったのか?!」
秋時が太陽神サンに言った。
「何があったのか、太陽系銀河の戦士を全滅させました。残っているのはわたくしとアース、あなたとムーンだけ。不思議ですね?こちらには来そうにありません。」
「シーズン銀河は?!」
「あー。今向かっていますね。」
「サン!こうしては居られない!美鈴を連れて行きましょう!!」
(あの感じはみんながやられたからだったんだ。)
あたしたちはシーズン銀河に急いだ。
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