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第11話 出港
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新年の宴(別名24時間耐久飲み会)に合わせて開かれたレミの成人の祝宴を終え、退魔師達が大陸へ旅立つ日がやってきた。
いつもは見送るだけのレミも、今年は一緒にカロナー島から大陸に共に旅立つ。
と言っても、レミに退魔の依頼があるわけではない。と言うか、国レベルの依頼でなければ、カロナー島の聖堂に直接依頼は来ないので、自ら大陸にある教会へ依頼を受けに行かなければならない。
今回は、カロナー島があるコカル自治区に一番近いガストリン皇国の南端、港町テプレンに赴き、教会や退魔師の定宿にご挨拶がてら、呪具の素材調達に行く、という手筈になっている。
大陸への定期船に乗る前に立ち寄ったコカルの島の1つで、実際に退魔の練習がてら一週間程かけて島中の心霊を魔霊に見立ててお浄めし、合格点をもらえたので、いよいよ正式に出港、という段取りとなった。
そもそも退魔師の本拠地であるカロナー島を含むコカルの島々には魔霊はほとんど存在しない。
200年くらい前なら、大陸に近い島であれば、矮小な野良魔霊もいたらしい。魔霊自体が減り、人間に被害を及ぼすほどの力もない野良魔霊は、まだ依頼が受けられない見習い退魔師の格好のえじきとなり……いつの間にか殲滅されていた、らしい。
個々には被害を及ぼさない、とは言っても、数がまとまれば、勘の良い人間なら気分が悪くなることもあるし、魔霊は群れる性質があるので、魔霊溜まりのような場を形成して、より強い魔霊を、引き寄せる恐れもある。
修行がてらボランティアで魔霊退治をしているうちに、とうとう気配もしなくなってしまった。
そうなってくると、ひよっこ退魔師は、魔霊退治の経験もないまま、依頼を受けることになってしまう。
本来心霊退治は教会のテリトリーであるが、優秀な退魔師育成は世界レベルで重要案件であることを鑑み(ついでに手が行き届かない僻地の心霊に対処してもらうメリットも実はあるので)、コカル自治区に限り、魔霊の代わりに心霊退治を許可されるようになった、というわけである。
ぶっちゃけ、退魔師は心霊も魔霊も退治できるが、神官は心霊にしか対応できないのである。
これは大っぴらには言えない、暗黙の了解というか、公然の秘密というか、とにかく教会の権威を傷つけないためには、あまり触れてはいけない事実なのである。
そういう住み分けをすることで、人数的には圧倒的に少ない退魔師、ひいてはカロナー島の聖堂は、教会に対してある程度の発言権と優遇措置を確保してきた。
「だから、大陸に着いたら、心霊も退治できるなんて、絶対言っちゃダメよ。間違えて退治しちゃったら、『あれは魔霊だった!』って言いはってね。絶対よ」
レミに合格点を出して、ようやく乗ることができた定期船の一等客室(個室)にて。
今回レミの監督役を引き受けたカーマ、二つ名を「銀笛のカーマ」と呼ばれる中堅の女性退魔師が、島で散々言い含められた「新人退魔師10ヶ条」の復習を始めた。
<新人退魔師10ヶ条>
一、魔霊にのみ力を行使すること
一、聖職者として節度ある生活を心がけること
一、年長者に礼節をもって敬うこと
一、年少者に親愛の情をもって接すること
一、慢心せず、日々研鑽に励むこと
一、国家、教会に対して誇りをもって臨むこと
一、富めるものに迎合しないこと
一、力を持たざるものに対して傲り高ぶることのないこと
一、婚姻せず清らかに年振ること
一、無用な蓄財せず病めるもの貧しきものにほどこすこと
一、やたら酒類を喫しないこと
「……ちょっと待って、カーマさん、1個増えてる!」
「レミ用追加一ヶ条よ。とにかく、カロナー島以外では、お酒禁止」
「だから、飲みたくて飲んだわけじゃ……」
「ネオ・ブルフェンにもよくよく言われてきたんだから。とにかく、絶対飲ませるな、テプレンに着く前に、飲まないようによくよく言い聞かせるように、って」
「最長老様まで……」
「もし飲んだら、レミの二つ名は『ザルのレーミ』にするからな、って」
『ぷっ、「ザルのレーミ」……語呂が悪すぎる……』
背後でローが笑いを堪え切れず、ひーひー言うのを睨み付ける。
「やめてくださいよー! 絶対飲みませんから!」
「あ、ちなみに、先代『ザルの……』候補はサーシャさんですって。黙々と飲むレミと違って、あの通り酔っ払いまくるから、『緋色』が定着するまで、島でも禁酒させられたみたいよ」
「なんなんですか、その嫌な襲名連鎖は」
だいたい、10ヶ条とか格好いいこと言ってるが、9条目は有名無実だし、10条目は、浪費の言い訳じゃないか。
「まあ、レミも、ちゃんとした二つ名が付くまでは、言動に注意した方がいいわよ。意に染まない二つ名が付いちゃっても、修正利かないからね」
「はい。カーマさんみたいに、素敵な二つ名が付くように、精進します」
「……」
『レミ、それ禁句!』
(え?)
「……後ろで、こそこそ話しているみたいだから、この際助言しておくけど、使う呪具には気を付けてね。変に悪目立ちすると、他のもの使いたくても使いにくくなるからね」
「あの……?」
「たまたま! 手元にあった銀の横笛を使っただけなのに! あれ、意外と使いづらいのに! て言うか趣味なだけなのに! 銀笛使って退魔しないと手抜きみたいに言われて! おかげでせっかく手にいれた名器、いくつ塵になったか!」
カーマさん、大陸で仕事を初めた頃から音楽を嗜むようになり、趣味で始めた横笛好きが高じて、ちょっといい楽器を手にいれた。ホクホクしながら帰島しようと立ち寄った街で緊急の魔霊退治を依頼され。
これが結構強力な魔霊で、手持ちの呪具では対応できず、持っていた最も良い素材が、せっかく手にいれた、銀製のフルートで。
しかも、カーマさん、最も相性のいい属性が、風と土で。
風(つまり息)を通して霊力を高める土属性の、しかも、純度の高い金属、金や白金に並ぶ貴金属である銀のフルートは、改めて錬成する必要がない(吹くことでそのまま錬成が可能らしい)、呪具としても、とっても高品質で。
おまけに、カーマさん、強い色調が好まれる傾向のある大陸西部で例外的に美人要素となる絹のようなしなやかなプラチナブロンドの髪と、春の青空のような碧眼に白磁の肌の、典型的美人で。
……そりゃ、こんな美女が(当時は美少女だっただろう)、銀のフルート吹きながら魔霊退治したら、まさに天使降臨かと思うよ。
魔霊自体は霊力の少ない人には見えないが、退治されて浄められていくさなか、その衝撃で空気が震え、さながら陽炎のように煌めいて散っていく(心霊も似たようなものだが)。
揺らめく陽炎の中心で、銀色に輝く銀笛を奏でる美少女、おまけに最後はその銀笛がキラキラ煌めきながら風塵に帰していく……うーん、詩的ですな。
まあ、本当にフルートが塵になってしまったかは分からないけれど(金属製の呪具は木製に比べたらいくらか丈夫だし。でも、部分的には崩れた可能性はある)。
おかげで。
その場に立ち会っていた関係者の伝聞から、付いた二つ名が「銀笛のカーマ」。
さらに、カーマさんを支持する(要するにファンですね)、世界各地の王族や富豪から、名器と呼ばれる銀笛が贈られ。コレクションとして保存しておきたいカーマさんの意に反して、その名器での退魔を期待され(そしてまた、これが呪具としても最高の素材で)。
数多の期待を裏切れず、泣く泣く名器を塵に変えて魔霊退治に勤しむカーマさんなのであった。
「だからね! 特に人前で退魔する時は、下手に特徴のある呪具は使っちゃダメよ! なるべく目立たない、特徴のないやつにしなくちゃ!」
と、まあ、このカーマさんの力説により、この日、レミの「新人退魔師10ヶ条」に、12条目「一、目立つ呪具は使わないこと」が追加された。
ちなみに。
サーシャさんの「緋色のサーシャ」の由来も教えてもらった。
まあ、みての通りの赤毛に赤系の瞳、褐色の肌から、「ほら、あの赤い退魔師」と呼ばれているのを誰かが(サーシャさん本人と言う噂もある)「緋色の」と言い直しているうちに、その表現で定着していった、らしい。
なんとも捻りもない由来であるが、おかげで飲酒解禁となったので、サーシャさんは満足らしい、そして、現在に至る、と。
いつもは見送るだけのレミも、今年は一緒にカロナー島から大陸に共に旅立つ。
と言っても、レミに退魔の依頼があるわけではない。と言うか、国レベルの依頼でなければ、カロナー島の聖堂に直接依頼は来ないので、自ら大陸にある教会へ依頼を受けに行かなければならない。
今回は、カロナー島があるコカル自治区に一番近いガストリン皇国の南端、港町テプレンに赴き、教会や退魔師の定宿にご挨拶がてら、呪具の素材調達に行く、という手筈になっている。
大陸への定期船に乗る前に立ち寄ったコカルの島の1つで、実際に退魔の練習がてら一週間程かけて島中の心霊を魔霊に見立ててお浄めし、合格点をもらえたので、いよいよ正式に出港、という段取りとなった。
そもそも退魔師の本拠地であるカロナー島を含むコカルの島々には魔霊はほとんど存在しない。
200年くらい前なら、大陸に近い島であれば、矮小な野良魔霊もいたらしい。魔霊自体が減り、人間に被害を及ぼすほどの力もない野良魔霊は、まだ依頼が受けられない見習い退魔師の格好のえじきとなり……いつの間にか殲滅されていた、らしい。
個々には被害を及ぼさない、とは言っても、数がまとまれば、勘の良い人間なら気分が悪くなることもあるし、魔霊は群れる性質があるので、魔霊溜まりのような場を形成して、より強い魔霊を、引き寄せる恐れもある。
修行がてらボランティアで魔霊退治をしているうちに、とうとう気配もしなくなってしまった。
そうなってくると、ひよっこ退魔師は、魔霊退治の経験もないまま、依頼を受けることになってしまう。
本来心霊退治は教会のテリトリーであるが、優秀な退魔師育成は世界レベルで重要案件であることを鑑み(ついでに手が行き届かない僻地の心霊に対処してもらうメリットも実はあるので)、コカル自治区に限り、魔霊の代わりに心霊退治を許可されるようになった、というわけである。
ぶっちゃけ、退魔師は心霊も魔霊も退治できるが、神官は心霊にしか対応できないのである。
これは大っぴらには言えない、暗黙の了解というか、公然の秘密というか、とにかく教会の権威を傷つけないためには、あまり触れてはいけない事実なのである。
そういう住み分けをすることで、人数的には圧倒的に少ない退魔師、ひいてはカロナー島の聖堂は、教会に対してある程度の発言権と優遇措置を確保してきた。
「だから、大陸に着いたら、心霊も退治できるなんて、絶対言っちゃダメよ。間違えて退治しちゃったら、『あれは魔霊だった!』って言いはってね。絶対よ」
レミに合格点を出して、ようやく乗ることができた定期船の一等客室(個室)にて。
今回レミの監督役を引き受けたカーマ、二つ名を「銀笛のカーマ」と呼ばれる中堅の女性退魔師が、島で散々言い含められた「新人退魔師10ヶ条」の復習を始めた。
<新人退魔師10ヶ条>
一、魔霊にのみ力を行使すること
一、聖職者として節度ある生活を心がけること
一、年長者に礼節をもって敬うこと
一、年少者に親愛の情をもって接すること
一、慢心せず、日々研鑽に励むこと
一、国家、教会に対して誇りをもって臨むこと
一、富めるものに迎合しないこと
一、力を持たざるものに対して傲り高ぶることのないこと
一、婚姻せず清らかに年振ること
一、無用な蓄財せず病めるもの貧しきものにほどこすこと
一、やたら酒類を喫しないこと
「……ちょっと待って、カーマさん、1個増えてる!」
「レミ用追加一ヶ条よ。とにかく、カロナー島以外では、お酒禁止」
「だから、飲みたくて飲んだわけじゃ……」
「ネオ・ブルフェンにもよくよく言われてきたんだから。とにかく、絶対飲ませるな、テプレンに着く前に、飲まないようによくよく言い聞かせるように、って」
「最長老様まで……」
「もし飲んだら、レミの二つ名は『ザルのレーミ』にするからな、って」
『ぷっ、「ザルのレーミ」……語呂が悪すぎる……』
背後でローが笑いを堪え切れず、ひーひー言うのを睨み付ける。
「やめてくださいよー! 絶対飲みませんから!」
「あ、ちなみに、先代『ザルの……』候補はサーシャさんですって。黙々と飲むレミと違って、あの通り酔っ払いまくるから、『緋色』が定着するまで、島でも禁酒させられたみたいよ」
「なんなんですか、その嫌な襲名連鎖は」
だいたい、10ヶ条とか格好いいこと言ってるが、9条目は有名無実だし、10条目は、浪費の言い訳じゃないか。
「まあ、レミも、ちゃんとした二つ名が付くまでは、言動に注意した方がいいわよ。意に染まない二つ名が付いちゃっても、修正利かないからね」
「はい。カーマさんみたいに、素敵な二つ名が付くように、精進します」
「……」
『レミ、それ禁句!』
(え?)
「……後ろで、こそこそ話しているみたいだから、この際助言しておくけど、使う呪具には気を付けてね。変に悪目立ちすると、他のもの使いたくても使いにくくなるからね」
「あの……?」
「たまたま! 手元にあった銀の横笛を使っただけなのに! あれ、意外と使いづらいのに! て言うか趣味なだけなのに! 銀笛使って退魔しないと手抜きみたいに言われて! おかげでせっかく手にいれた名器、いくつ塵になったか!」
カーマさん、大陸で仕事を初めた頃から音楽を嗜むようになり、趣味で始めた横笛好きが高じて、ちょっといい楽器を手にいれた。ホクホクしながら帰島しようと立ち寄った街で緊急の魔霊退治を依頼され。
これが結構強力な魔霊で、手持ちの呪具では対応できず、持っていた最も良い素材が、せっかく手にいれた、銀製のフルートで。
しかも、カーマさん、最も相性のいい属性が、風と土で。
風(つまり息)を通して霊力を高める土属性の、しかも、純度の高い金属、金や白金に並ぶ貴金属である銀のフルートは、改めて錬成する必要がない(吹くことでそのまま錬成が可能らしい)、呪具としても、とっても高品質で。
おまけに、カーマさん、強い色調が好まれる傾向のある大陸西部で例外的に美人要素となる絹のようなしなやかなプラチナブロンドの髪と、春の青空のような碧眼に白磁の肌の、典型的美人で。
……そりゃ、こんな美女が(当時は美少女だっただろう)、銀のフルート吹きながら魔霊退治したら、まさに天使降臨かと思うよ。
魔霊自体は霊力の少ない人には見えないが、退治されて浄められていくさなか、その衝撃で空気が震え、さながら陽炎のように煌めいて散っていく(心霊も似たようなものだが)。
揺らめく陽炎の中心で、銀色に輝く銀笛を奏でる美少女、おまけに最後はその銀笛がキラキラ煌めきながら風塵に帰していく……うーん、詩的ですな。
まあ、本当にフルートが塵になってしまったかは分からないけれど(金属製の呪具は木製に比べたらいくらか丈夫だし。でも、部分的には崩れた可能性はある)。
おかげで。
その場に立ち会っていた関係者の伝聞から、付いた二つ名が「銀笛のカーマ」。
さらに、カーマさんを支持する(要するにファンですね)、世界各地の王族や富豪から、名器と呼ばれる銀笛が贈られ。コレクションとして保存しておきたいカーマさんの意に反して、その名器での退魔を期待され(そしてまた、これが呪具としても最高の素材で)。
数多の期待を裏切れず、泣く泣く名器を塵に変えて魔霊退治に勤しむカーマさんなのであった。
「だからね! 特に人前で退魔する時は、下手に特徴のある呪具は使っちゃダメよ! なるべく目立たない、特徴のないやつにしなくちゃ!」
と、まあ、このカーマさんの力説により、この日、レミの「新人退魔師10ヶ条」に、12条目「一、目立つ呪具は使わないこと」が追加された。
ちなみに。
サーシャさんの「緋色のサーシャ」の由来も教えてもらった。
まあ、みての通りの赤毛に赤系の瞳、褐色の肌から、「ほら、あの赤い退魔師」と呼ばれているのを誰かが(サーシャさん本人と言う噂もある)「緋色の」と言い直しているうちに、その表現で定着していった、らしい。
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