魔法動物のニャーキー

るい

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魔法動物たちの世界

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ここは、魔法を使える動物たちが住む世界。
この世界には、不思議な力を使える動物たちが沢山います。


例えば、どこにでも居そうなこの黒猫。
この猫も魔法が使える、魔法動物のうちの1人である。
この猫の名前は、ニャーキー。
ニャーキーは生まれつき魔法が使える。ニャーキーの能力は、体の中で火を作り、それを外へ出すことが出来る。手や口から出すことはもちろん、全身に纏うことも出来る。



「ニャーキー、暖かい火をおくれよ。今日は雪が積もって手足が冷えるからね」



ニャーキーの横でそう言うのは、頭に小さなシルクハットを乗せた、チャイウイ。チャイウイの体はとても小さく、ニャーキーの頭に乗ってしまうほど。
しかしそれとは反対に、とても勇敢な心を持ち、どんなに大きな敵にでも立ち向かってしまう、とても頼もしいねずみである。

チャイウイも魔法を使える動物である。
チャイウイの能力は、どんなに大きくて重いものでも動かせられるというもの。小さな体の非力なチャイウイにぴったりの能力である。




ニャーキーがふっと息を吹くと、チャイウイの前にマッチをすった時ほどの小さな火が浮かんだ。


「ありがとう。すごく暖かいよ」

「チャイウイ、燃えないように気をつけろよ」

「わかってるって。それより、まだこないかな~」

「おまたせ。ちょうど戻ったぜ」


チャイウイにそう声をかけるのは、真っ黒な毛で覆われたカラスのヤガラ。ヤガラは口に咥えていた大きな袋を置き、ゴミ箱の上からニャーキーとチャイウイを眺め、毛ずくろいを始めた。


「ヤガラ!約束のものは見つかったかい?」

「ああ、パン屋のカバのとこに行って、小麦粉とバターを沢山貰ってきたぜ」

「やったー!じゃあ早速帰って作ろうよ!」

「よし!2人とも、俺に掴まれ!」


ヤガラは袋を咥え、羽をバタバタとさせ2人の元に降りた。ニャーキーとチャイウイはヤガラの足に捕まった。


「しっかり掴まってろよ~。それ!」


ヤガラは大きな羽をバタバタとばたつかせ、空へ飛び立った。
ヤガラも魔法動物で、ヤガラはどんなに重いものでも運べる。たくさんの小麦粉とバターの入った袋を咥え、ニャーキーとチャイウイをぶら下げながらヤガラは飛んだ。




「やっぱり空は気持ちがいいなぁ。おいらもねずみじゃなくて鳥になりたかったよ」

「チャイウイ、それ言うの何回目だい?ねずみもいいじゃないか。どこでもすばしっこく走れて、どんなに狭いトンネルもくぐれちゃうんだから」

「カラスのヤガラからしたらそう思うのか~。やっぱり、ないものねだりなのかな~」

「いや、みんな違ってみんないいってことさ。」




しばらくして、赤い屋根の建物が見えてきた。
ヤガラは少しずつ高度を下げ、ゆっくりと着地した。



「よし、着いたぞ」

「ありがとう!ヤガラ」

「さあ、大量のクッキーを作るぞー!」


3人は走って家の中に入り、早速大量のクッキーを作り始めました。









「さあて、材料と道具を用意して…ん?何してるんだいチャイウイ」

「おいら用に小さいのを用意してるんだ。ニャーキーやヤガラのように、おいらは体が小さいからね」

「でも誰よりも食い意地だけはあるじゃないか」

「はは!ニャーキーの言う通りだ!」

「う、うるさいやい!ほら、早く作っちゃおうぜ!」





「チャイウイ、棚の上にあるあの大きなボウルを取ってくれ」

「ほい!任せろ!」


チャイウイは人差し指を棚の上にあるボウルの方に向け、ひょいっと上に向けた。

すると、ボウルもひとりでに浮き出し、ふわふわと浮かびながらチャイウイの目の前までやってきた。


「ありがとうチャイウイ」

「お安い御用さ!」

「じゃあここに、小麦粉と、卵と、牛乳と、バターを入れよう」


3人は3つの材料を一斉に入れ、混ぜ混ぜした。



「よし、これくらいでいいだろう。次は型どりだ!」

「僕は猫の形がいい!」

「おいらはやっぱりねずみがいいな!」

「じゃあ、わたしはカラスにしようかな」


3人は伸ばした生地を思い思いの形に型どり、正しく大量のクッキーを作った。







「さあ、ニャーキー、ここに火をつけてくれ」

「任せて!」


ニャーキーはふっと息を吐き、焚き木に火を灯した。


「よし、火が大きくなるようにあおげ~!」


ヤガラは大きな翼を広げ、その場でバタバタと羽ばたいた。

ニャーキーのつけた火は、みるみるうちに大きくなり、すぐさま十分なほどの大きさになった。



「これでいいだろう、さあ、クッキーを置いてくれ」

「ほほいのほい!」


チャイウイがクッキーの乗った板を焚き火の上に乗せ、ヤガラが蓋をした。

焼き上がりを待つこと10分…。



「うわぁ~!おいしそ~!」

「上手に出来たな!」

「上出来、上出来!!」

「よし、食べよう!!」


「「「いっただっきまーす!!」」」



3人で協力して作ったクッキー。
果たして、お味の方は…?


「おいし~~!」

「うん!これはうまい!」

「おいらもう1枚食べちゃおー!」

「あ!ずるいぞチャイウイ!」

「やっぱり食い意地が張ってるな~」

「わっはっは!ニャーキーの言う通りだ!」



それから、3人はおなかいっぱいになるまで暖かいクッキーを食べ続けました。
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