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EP61 東日本新エネルギー変革

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いよいよ新エネルギーへの転換が東日本(関東一都三県から北は青森県まで)から行われることになった。

まずは東電気管内の送電網を廃止し、地域の変電所内で魔石を使った電力を作り出しバッテリーに蓄電しながら各家庭に分配していく。

個別の新エネルギー化は大規模なビル、マンション、商業施設など自家発電設備、非常用発電機、大型バッテリーを持っている建物から魔石を使用した電力を使用するかたちを取った。

やはり一気には電柱は要らないとはいかないものだ。

やがて現在の電力価格より安い価格で各住宅の新エネルギー化を進めていく。

各家庭の配電盤を加工し魔石を使用する形式に変更して完了する。

家庭用太陽光発電が付いている住宅は蓄電池に足りない電力の分魔石供給のハイブリッド方式だ。

魔石の購入代金はたかが知れてるので、ほぼ電気代はかからないかもしれない。

まあ、東日本、既存の原発、火力発電設備が無くなるだけで大きな変化だ。

9月始めには第一期工事が完了予定だ。

各変電施設を回るだけでもうえらい大変でヘロヘロになった。

そろそろ誰か代わりにやってくれないかな。

原発火力発電跡地をきれいな海辺に元に戻そう!東京湾再生プロジェクトも始動する。

東京都の車両入れ替え、既存車両の魔石とガソリンのハイブリッド化は8月末で終了した。

ただし、自社車両の変更を拒むメーカーも出た為に大幅に車両入れ替えする事になった。

入れ替え車両はアフリカの国へ中古車転売した。

商業車両は概ね各メーカーから許可が降りたので新エネルギー車両開発の契約を結んだ。

日本中の商業車両が新エネルギー化するだけでかなりのCO2削減に繋がるだろう。

オレは何も全てが新エネルギーやダンジョン生活にしようと思っていない。
 
あくまでもオレの東京が進化するお手伝いをしたい。

皆んなが住みやすい東京にしたいだけだから。

今までと同じ生活、システムが良ければそれはそれでいいと思っている。

便利の押し売りは好きじゃない。

ただし福島県はクリスタルパレスがあるのに何も恩恵が無くて可哀想な気がする。

ただ県知事さんからも何も連絡が来ないし福一が無くなっただけでもメリットありかな。

そんな中で総理からまたお願い電話が入った。

①皇居を早めに魔電力化して欲しい事。

②シークレットでご一家のステータス解放をして欲しいと言われた。

ややこしさMAX案件だ。

人が居なくて警備し易いとなると福島ダンジョンを使うしかないか~

あー面倒くさい。

取り敢えず工事は今から行ってぱぱっとやりますよと言った。

此方も忙しくてスケジュールに空きが無いと伝えた。

設備室に案内してくれれば直ぐに終わると話した。

取り敢えず迎えを秋葉原ギルドによこすから待っててくれと言われた。

迎えに来た車に乗って皇居へ入る。宮内庁職員と共に設備室へ5分で終了した。

その後、各建物の配電盤を加工して周り30分で終わった。

これで地震、台風など何かあってもこのスイッチを切り替えるだけで電力は維持出来ます。

もちろん今から魔電力に変更して交換時期が来たら東電気さんにメンテナンスに来てもらえば大幅に電力コストは下げられます。

そんな話しをしていると、1人の男の子がオレの背中をトントンした。

振り返るとオーラが半端ない感じの小学生がいた。

もしや?皇太子様!

駄目ですよこんな所へお一人で来ては、、、宮内庁職員が慌てている。

直ぐスマホで連絡し担当職員を呼んだ。

なんでも皇太子様はオレのファンらしいく一緒に写真を撮って欲しいと頼まれた。

断る理由もなく此方こそとご一緒に写真なんて光栄ですと持っていたスマホで撮りました。

そっと耳打ちされ、いつダンジョンに連れてってくれますか?と聞かれた。

どうやら皇太子様が発信元と判明した。

はい、現在総理が調整中でございます。
今暫くお待ち下さい。

因みに武器は何がお好きでございますか?

剣!です。

そうですか、それではひと月ほど剣の修行をされてから行きましょう。

その方が確実に成長しますからその頃に此方からご連絡差し上げますとお伝えすると。

頷きながらがんばりますと仰り、クローバーパークの件はとても素晴らしい働きですとお言葉を頂きました。

とても嬉しかった。

そこへ慌てて担当職員が駆けつけてお部屋へ連れ戻されてしまった。

ステータス解放とレベルアップで身体も丈夫になるから先々を考えて総理も進言したのだろう。

代わりがきかない大切な存在なのだから。

そんなこんなで東日本新エネルギー化は11月までには終了して東日本の原発は全て廃炉にした。

廃炉の代金は全て徴収しこれで借金はチャラになった。

あんだけやってチャラか~安請け合いし過ぎたかな。

今後は魔石の一定数量の購入予約(ミツビシン、アイリス、東電気、自衛隊など)もあり、コツコツと貯金をしよう。

俗世間では何をするにもお金がかかる。

東電気さんは家庭用魔電力化に向けて新たに中古工場を買い上げて魔石を使った配電盤、蓄電池/バッテリー、モーター、発電機の生産体制を整えている。

同時に東電気ダンジョン採掘チームが発足し自分達で魔石を確保する見たいだ。

送電網設備、原発廃炉の人余りか?東京都にお願いして奥多摩ダンジョンの入ダンを許可され正式に契約書を交わした。

東日本新エネルギー化に伴い多くの問題も出た。

それはリストラだ。

不要な送電網保守管理、下請け企業、原発事業東電気社員。

なんとか東電気側も受け皿は用意した。

今後の新エネルギー変革に伴い家庭用へ移行する為に人海戦術で人は多く必要だからだ。

しかし、技術屋がいきなり営業マンになれと言われても戸惑うのは当たり前だ。

かと言って同業他社に転職しても新エネルギー化は止められないし加速して行くのは目に見えている。

そこで!総理の出番はやって来た。

今後国として魔石の利用方法、採掘、管理、販売、輸出、分析、転用など国が管理監督することになりダンジョン庁が発足された。

そこの職員、研究所、試作品工場などで採用してくれる事になった。

自分達をリストラした新エネルギー化に意地でも靡かないなどと言う頭の硬い連中は最後まで声を上げたがこれは時代の流れというものでそれに乗り遅れると社会から外されてしまう。

家庭があって、ローンもあって、育ち盛りがいるなら答えは直ぐ出るのに男は頑固者が多いものだ。

そんなに怒りが込み上げて来るならダンジョンに入って魔物をタコ殴りにして発散して欲しいものだ。

今なら同じ様な仕事で試験なしで公務員採用してくれるのに勿体ない。

誰か説明してあげなさい。

これを教訓に次からは受皿を用意して企業側にも説明に十分時間を取ってもらう事にした。

東京が良くなればいいから東電気なので何も日本中新エネルギー化しなくていいのです。

これ以降は話が来ても知らんぷりしよう。

皇太子様の装備品の為に天叢雲剣を伊勢神宮まで探しに行きました。

社が閉まるギリギリの時間にこそこそ入って取って来ました。

なんと!木の幹の中からお宝が出て来ました。

なんと!今回は防具も入ってました!

日本古代風な作りとなっていました。

これはもうダンジョンに行けと言う合図なのかもしれない。
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