東京ビルド】オレは憧れの東京でアーバンライフを謳歌するはずだった､､、レアスキル取得で東京愛が大暴走してしまいました。

EP74 スウェトダンジョンその後

ダンジョンが日本以外で初となる南アフリカに出現したとニュースが駆けめぐった。

スラムの中に出来たダンジョンは国からの指示が通らない独自のルール下で運営されている。

政府側からは調査名目でダンジョンを取り込むつもりだがレベルが上がった彼らには敵わなかった。

政府側は難色を示したが政府側が折れるしか他ない。一時期は軍を動かして脅しをかけるが街は防御壁に守られ軍の威嚇も意味を成さなかった。

街と政府の間で話し合いがもたれ特別自治区として主権を得た。

その後政府の調査団を受け入れダンジョンの危険性を払拭し、その有用性が認められた。

政府は商業ギルドからダンジョンドロップ品、魔石の買い取り契約を結び争いは治った。

ソウェトダンジョンへは冒険者の登録ができれば誰でも仕事にありつけるとなり、大幅に失業率は低下し犯罪率も低下する事となった。

ジャブラニはギャング達に犯罪や薬を売るよりも収益の高い冒険者になる事、ダンジョンで思いっきり暴れて来いとギャングチームごとにクランやパーティーを作らせて彼らの居場所を作ってやった。


国連の調査団もダンジョン初の調査団を派遣してソウェトダンジョンの調査に入った。

因みに日本はまだ調査も受け入れてない。

国連は今回発見されたダンジョンがもたらす食材がアフリカの食料問題の解決に大きな役割りを果たすと報告している。

ダンジョンを管理するこの街では高度な自治権を有しダンジョンの管理、運営が素晴らしく統率されその恩恵は平等であると評価している。

ダンジョンが一部の国の物や特権階級のによる私物化されなかった事でアフリカ全体の宝となった共言われた。

ジャブラニには調査団、視察団など友好的な人々は積極的に受け入れてダンジョンの有用性と自分達の正当性を評価してもらう様に伝えてあった。

取り引きに関しては商業ギルドを通して管理する事で面倒な手続きは全て任せ良いと言ってあった。

後は好きやってくれ、相談が有れば何時でも会いに行くと伝えてもあるから安心だろう。

しかし、統率者のスキルは流石だ。オレも取ろうかな。

国連の調査団の報告書を読んだ世界各国は直ぐにスウェトダンジョンへの視察団の派遣に向けて動き出した。

何せダンジョンに付いて調べられるのは今は南アフリカだけだからだ。

ダンジョン目当ての旅行者も急増して政府としても嬉しい限りだ。

街中には政府公認マークのあるダンジョン食材を使った飲食店も増えて人気を博している。

しかし、リップタウンで食べるダンジョン飯は更に上を行く旨さらしいと街にも観光客は押し寄せた。

元ギャングのクランはいい成績を残し街の大外壁の外にクランのホームを建てた。

その成り上がりを見て来た子供達は各クランに下働きで入り12才になり冒険者登録出来る日を心待ちにしながら剣、槍、体術稽古に励んでいる。

もちろん毎日美味しいご飯もついてバイト代も貰える。

もちろん冒険者になりたい女の子もいるし、既に女性の冒険者もクランに多く在籍している。

中には夫婦で冒険者も珍しくない。

その他の仕事は、宿屋、飲食店、雑貨店、食料品店、衣料品店、武器屋、防具屋、薬屋、鍛冶屋など多く場所で下働きが出来る。

ジャブラニは各クラン、商業店に必ず下働きを雇う様にしてその身分、待遇を保証させた。

行く行くは各クラン、商業店を支える人材を育成する事で彼らにとってはクラン拡大や商業店の多店舗化に役立つ事となった。

中には悪い噂を聞く商業店などは直ぐに潰された。

ジャブラニはダンジョンの恩恵は平等であるべきと常に民衆へ訴えている。

それはアフリカの未来の為に必要な事だから。