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第2話
とある高級ホテルの最上階、スイートルーム。
そこでは窓ガラス越しの夜景をバックに、全裸の男が激しく腰を律動していた。
「っん、ああんっ! 魔王…様ぁ……」
男はキングサイズのベッドで寝ているもう一人の男に跨り、彼の顔に向けた自分のペニスを上下に扱いていた。
艶やかな濡烏色の長髪を振り乱し、息切れはひときわ甲高い喘ぎに変わる。
「んんん超エクスタシー!!!」
ドピュッと勢いよく放たれた男の精液が、無防備な寝顔をグチャグチャに犯す。
「ヤバイ、超かわいい……」
アスモデウスは肩で息をしながらその寝顔を見下ろし、満足げに呟いた。
「世界的有名なハリウッドスターが全裸で男にオナニーしたあげく顔射なんて、こないな最高のネタはどこにもあらへんだろうなぁ」
飄々とした声にアスモデウスが振り向くと、いつの間にか眼鏡の男が壁に寄りかかっていた。
男は部屋に充満した精液の匂いに、眉間に皺を寄せ文句を言う。
「てかクッサ!! 自分若いからってどんだけ欲求不満やねん! 部屋ん中イカ臭まみれやんか!」
「マモン……加わりたいのなら最初に言っておくれよ。この色欲が歓迎しよう」
「いやいや、ウチの言葉のどの辺にそない羨ましがる要素あったん?」
「さぁ、君も全裸になりたまえ」
「アスモデウス君? 人の話聞こか?」
2人がいっさい噛み合わない会話をしていると、ベッドで寝ていた眞央が苦しげに呻いた。
アスモデウスは「すまなかったね」と謝って、眞央の体の上から退く。
「よおく眠ってるみたいやなぁ、ウチらの眠り姫は。自分の体液を媚薬や眠り薬に変える能力……そういうベクトルのエグさは前世と変わらんな、アスモデウス」
マモンは精液まみれのその顔を気の毒そうに見ながら言った。
「褒め言葉として受け止っておくよ、『強欲』のマモン。君は前世よりずいぶん丸くなったじゃないか。自分の欲しいもののためには仲間殺しも平気でやってのける君が、共に協力してくれるなんて思わなかったよ」
アスモデウスの皮肉めいた言葉にも意を介さず、マモンは淡々と告げた。
「魔王はんを探し出すという悲願はウチも同じや。せやからほんま感謝してるで」
「君の便利な能力も役に立ったさ。あの喫茶店を教えてくれたからこそ、こうして平和的に魔王様を手に入れることができたのだから」
アスモデウスは愛おしそうに眞央の顔に触れながら言った。
「それで要件は? 別に全裸になりに来たわけじゃないんだろう?」
「いやだから最初から全裸になりに来たわけじゃないねんて」
「君のエセ関西弁は聞き飽きたよ」
「やかましいわボケッ! 自分ほんま人の話聞かへんなっ!」
マモンは一度咳払いすると、真面目な表情で告げる。
「『暴食』、『嫉妬』、『高慢』とコンタクトがとれた。三人ともこちらに向かってる」
アスモデウスはその言葉に歓喜で自然に笑みがこぼれる。
「やっぱり君の能力は役に立つじゃないか! ああ……楽しみだ、楽しみだとも。同胞がここに集いし時、僕達の真の願いが、ようやく実現される……!」
そこでは窓ガラス越しの夜景をバックに、全裸の男が激しく腰を律動していた。
「っん、ああんっ! 魔王…様ぁ……」
男はキングサイズのベッドで寝ているもう一人の男に跨り、彼の顔に向けた自分のペニスを上下に扱いていた。
艶やかな濡烏色の長髪を振り乱し、息切れはひときわ甲高い喘ぎに変わる。
「んんん超エクスタシー!!!」
ドピュッと勢いよく放たれた男の精液が、無防備な寝顔をグチャグチャに犯す。
「ヤバイ、超かわいい……」
アスモデウスは肩で息をしながらその寝顔を見下ろし、満足げに呟いた。
「世界的有名なハリウッドスターが全裸で男にオナニーしたあげく顔射なんて、こないな最高のネタはどこにもあらへんだろうなぁ」
飄々とした声にアスモデウスが振り向くと、いつの間にか眼鏡の男が壁に寄りかかっていた。
男は部屋に充満した精液の匂いに、眉間に皺を寄せ文句を言う。
「てかクッサ!! 自分若いからってどんだけ欲求不満やねん! 部屋ん中イカ臭まみれやんか!」
「マモン……加わりたいのなら最初に言っておくれよ。この色欲が歓迎しよう」
「いやいや、ウチの言葉のどの辺にそない羨ましがる要素あったん?」
「さぁ、君も全裸になりたまえ」
「アスモデウス君? 人の話聞こか?」
2人がいっさい噛み合わない会話をしていると、ベッドで寝ていた眞央が苦しげに呻いた。
アスモデウスは「すまなかったね」と謝って、眞央の体の上から退く。
「よおく眠ってるみたいやなぁ、ウチらの眠り姫は。自分の体液を媚薬や眠り薬に変える能力……そういうベクトルのエグさは前世と変わらんな、アスモデウス」
マモンは精液まみれのその顔を気の毒そうに見ながら言った。
「褒め言葉として受け止っておくよ、『強欲』のマモン。君は前世よりずいぶん丸くなったじゃないか。自分の欲しいもののためには仲間殺しも平気でやってのける君が、共に協力してくれるなんて思わなかったよ」
アスモデウスの皮肉めいた言葉にも意を介さず、マモンは淡々と告げた。
「魔王はんを探し出すという悲願はウチも同じや。せやからほんま感謝してるで」
「君の便利な能力も役に立ったさ。あの喫茶店を教えてくれたからこそ、こうして平和的に魔王様を手に入れることができたのだから」
アスモデウスは愛おしそうに眞央の顔に触れながら言った。
「それで要件は? 別に全裸になりに来たわけじゃないんだろう?」
「いやだから最初から全裸になりに来たわけじゃないねんて」
「君のエセ関西弁は聞き飽きたよ」
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マモンは一度咳払いすると、真面目な表情で告げる。
「『暴食』、『嫉妬』、『高慢』とコンタクトがとれた。三人ともこちらに向かってる」
アスモデウスはその言葉に歓喜で自然に笑みがこぼれる。
「やっぱり君の能力は役に立つじゃないか! ああ……楽しみだ、楽しみだとも。同胞がここに集いし時、僕達の真の願いが、ようやく実現される……!」
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