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第10話
ベルは透明人間になっている。
正直こんなファンタジーな展開は全くついていけないが、ここであいつを倒さないと横で転がっているルシファーのように眞央も斧で殺されてしまうだろう。
「返り討ちだなんて、どの口が言うのかなぁ。ココはこんなに縮こまってるのに」
ふいにギュッとペニスを掴まれる。
「クソッ! さわんなっ!」
10代の華奢な少女のはずなのに、なかなか振りほどけない。
それどころか眞央は手首を後ろに捻られ、手術台に体を押しつけられてしまう。
姿は全く見えないが、肌の温もりが背中越しに感じられた。
「ーーあ」
尻の割れ目に触れた硬い感触。
それは細い棒のようなもので……。
「お前……まさか」
「なんかさー、興奮してきちゃった♪」
獣のような息づかいが眞央の耳を犯す。
「ベル、他の皆みたいな性欲ないと思ってたんだけど、やっぱり前世からの本能なのかな。まおー様を食べたくてしょうがないんだ」
恐らくベルの舌だろう。ザラザラした生温かいものが、眞央の背中を這いずりまわる。
べったりと付着した液体に、サーと全身の血の気が引いた。
「俺みたいなクソニート食べたって、何の得にもならねーぞ」
声が震えているのが彼自身でも分かった。
「そんなの関係ないよ。君の中に魔王の魂が宿っていることに意味があるのだから。さぞかし美味なんだろうなぁ」
きっと顔を拝めていたら、恍惚な笑みを浮かべていたに違いない。
眞央は心の中で舌打ちをした。
確かに魔王になりたいと願ったさ。だけどこいつらの魔王への愛情表現は何だ?
仲間を殺して、独占しようなんてあまりに自分勝手で短絡的だ。
俺はこんな風に一方的に愛されることなんて、望んでいないのに。
「ちくしょう! 離せ! 離せよぉっ!!」
俺は片手にある日本刀をがむしゃらに後ろへ振った。
「もう、いい加減におとなしくしてよ」
ベルが子供をなだめるように言った。
日本刀を持っていた眞央の手が、ジンと熱い痛みを発する。
見てみると、手首がパックリと切られていた。
それは皮膚の断面から骨が見え隠れするほどの深さの傷で、噴水のように血が噴き出していた。
「うああああああああああっ!!!」
室内に眞央の断末魔がこだます。
痛みよりもその血の量に驚いて、思わず手から日本刀が滑り落ちた。
「動脈を切ったから、もうすぐ死ぬよ」
体内からとめどなく流出する血にパニックに陥る眞央に、とどめとばかりに死の宣告をした暴食の悪魔。
「これでまおー様はベルだけのものだね♪」
――眞央は悟った。結局俺の意思は尊重されずに、このまま死ぬんだと。
「退け、この愚か者が」
低く怒りのこもった声。
それは眞央でもましてやベルでもない、ドスのきいた男の声。
「ぎゃあっ!!!」
ベルの甲高い声と同時に、背中越しに伝わったドンという衝撃。
押さえつけられていた圧が消え、眞央は足元を見ると裸のベルが血を流して倒れていた。
透明じゃなくなっていることに安堵しながらも、おそるおそる振り返る。
目の前には死んでいたはずのルシファーが、息を切らして立っていた。
その手には彼がさっき落とした日本刀が握られていて、切っ先には血が滴っている。
「幽霊でも見ているかのような顔じゃな、我が王よ」
黒々とした瞳が三日月になってニタリと笑う様は、人間離れしていて眞央は鳥肌がたった。
ルシファーは確かに死んだはずだ。
着物を横に両断された跡、染め上げる勢いでついている赤い血が何よりの証拠だ。
「傷の治癒--これが儂の能力。もちろん、他人にも有効じゃ」
ルシファーはそう言って、切られた眞央の手首を掴むと口づけを落とす。
激痛に反射的に振りほどこうとするが、あろうことかその傷をベロリと舐めた。
「ってぇっ!!!」
痛みに耐えきれず、眞央はルシファーを突き飛ばした。
壁に体を打ち付けたルシファーだが、眉間に皺を寄せながらも穏やかに言った。
「……さっき言ったじゃろう、他人にも効くって」
「あっ……」
我に返って舐められた手首を見ると、傷は見る見るうちに塞がっていた。
眞央は申し訳なくて謝ろうと口を開いた瞬間、足元で倒れていたベルが微かに呻き声を発した。
「……確かにベルに勝ち目……なかったね」
嘲笑するベルだが、ルシファーに刺された脇腹を押さえて苦しそうな様子だ。
「まだ生きておったか。この死にぞこないが」
穏やかな口調が一変、怒気のある声音になる。
ルシファーはベルが倒れている場所まで足早に来ると、うつ伏せで倒れる彼を蹴って仰向けにした。
「あと…ちょっとだったのになぁ……現世でもルーちゃんに……負けちゃうんだね」
力なく微笑むベルに反し、ルシファーは蔑むように見下ろす。無表情だが黒い瞳には殺意の炎が揺らぎ、さながら鬼のようだ。
「自分の主を手にかけようとした罪、地獄の底で償え」
ルシファーはそう言ってベルの胸に刀を突き刺そうとした。
駄目だ。
眞央は本能的の赴くまま、気づいたら刀が振り下ろされるのを手で止めていた。
ベルの胸にまさに刃の切っ先が触れるギリギリなタイミングだった。
「えっ」
驚きはルシファーとベルのものだ。
「何故止める。こやつは貴方を殺そうとしたのじゃよ」
ド正論だ。眞央がベルを助ける義理なんてない。だけど……。
「俺たちは『仲間』なんだ。だから仲間同士で殺し合いなんてして欲しくない。前世の記憶とかまだ曖昧だけど、それだけは言える」
「ハッ! 仲間? 何それ、美味しいの?」
「ベル。俺を食べることに価値を見出だしてるみたいだけど、この世界は違う。お前のやろうとした行為は、人殺しアイドルとして1ヶ月くらいお茶の間を賑わす程度でしかない」
「そんなの分かってるよ!!!」
ベルが吠える。勢いで口から血の混じった唾液が飛散した。
「だけどしょうがないじゃないかっ! ベルは七つの大罪の中でも抜きん出るものなんて一つもない。『食べる』しかとりえがないんだ! それでしか存在意義を見出だせないんだ!!」
ベルの瞳から大粒の涙がこぼれる。
他者との比較。
激しい劣等感。
何も持っていない自分が大嫌いだけど、そんな自分を受け入れて欲しいと心の奥底では思っている。
前世のベルはどことなく今の俺に似ているのかもしれないと眞央は思った。
「……正直、舞台で輝くお前に嫉妬した。容姿や才能に恵まれていて、さらに支えてくれるファンがいる。俺とは天と地の差だ。だけど嫉妬以上にこんなクソニートのせいで人生を棒に振ってほしくないと思ったよ。前世なんか気にするより今を大切にしろ。血生臭い斧を持ってるよりも、マイクを持って歌っているお前の方が100倍いい」
ヘラリと笑うと、ベルのキュッと結ばれた口元がわずかに緩み、眞央に何か告げようと口を開いた--が、そこで眞央は視界が真っ黒になり意識を手放した。
***
「救急車を呼んだ。直にここに来るじゃろう」
貧血で倒れた眞央をお姫様だっこしながら、ルシファーは告げた。
「いいの? とどめさしておかなくて。後悔するんじゃない?」
「王の命令だからな。せいぜい感謝するんじゃな」
ベルは刺された脇腹を押さえ、天井をぼうと眺める。
「仲間だってさ、ベルたち」
彼の呟きに一呼吸おいて、ルシファーは「そうじゃな」と返した。
「まおー様、どうするつもりなの?」
「儂の妻にする」
ルシファーは彼の寝顔に優しい眼差しを向け、迷いなく答えた。
正直こんなファンタジーな展開は全くついていけないが、ここであいつを倒さないと横で転がっているルシファーのように眞央も斧で殺されてしまうだろう。
「返り討ちだなんて、どの口が言うのかなぁ。ココはこんなに縮こまってるのに」
ふいにギュッとペニスを掴まれる。
「クソッ! さわんなっ!」
10代の華奢な少女のはずなのに、なかなか振りほどけない。
それどころか眞央は手首を後ろに捻られ、手術台に体を押しつけられてしまう。
姿は全く見えないが、肌の温もりが背中越しに感じられた。
「ーーあ」
尻の割れ目に触れた硬い感触。
それは細い棒のようなもので……。
「お前……まさか」
「なんかさー、興奮してきちゃった♪」
獣のような息づかいが眞央の耳を犯す。
「ベル、他の皆みたいな性欲ないと思ってたんだけど、やっぱり前世からの本能なのかな。まおー様を食べたくてしょうがないんだ」
恐らくベルの舌だろう。ザラザラした生温かいものが、眞央の背中を這いずりまわる。
べったりと付着した液体に、サーと全身の血の気が引いた。
「俺みたいなクソニート食べたって、何の得にもならねーぞ」
声が震えているのが彼自身でも分かった。
「そんなの関係ないよ。君の中に魔王の魂が宿っていることに意味があるのだから。さぞかし美味なんだろうなぁ」
きっと顔を拝めていたら、恍惚な笑みを浮かべていたに違いない。
眞央は心の中で舌打ちをした。
確かに魔王になりたいと願ったさ。だけどこいつらの魔王への愛情表現は何だ?
仲間を殺して、独占しようなんてあまりに自分勝手で短絡的だ。
俺はこんな風に一方的に愛されることなんて、望んでいないのに。
「ちくしょう! 離せ! 離せよぉっ!!」
俺は片手にある日本刀をがむしゃらに後ろへ振った。
「もう、いい加減におとなしくしてよ」
ベルが子供をなだめるように言った。
日本刀を持っていた眞央の手が、ジンと熱い痛みを発する。
見てみると、手首がパックリと切られていた。
それは皮膚の断面から骨が見え隠れするほどの深さの傷で、噴水のように血が噴き出していた。
「うああああああああああっ!!!」
室内に眞央の断末魔がこだます。
痛みよりもその血の量に驚いて、思わず手から日本刀が滑り落ちた。
「動脈を切ったから、もうすぐ死ぬよ」
体内からとめどなく流出する血にパニックに陥る眞央に、とどめとばかりに死の宣告をした暴食の悪魔。
「これでまおー様はベルだけのものだね♪」
――眞央は悟った。結局俺の意思は尊重されずに、このまま死ぬんだと。
「退け、この愚か者が」
低く怒りのこもった声。
それは眞央でもましてやベルでもない、ドスのきいた男の声。
「ぎゃあっ!!!」
ベルの甲高い声と同時に、背中越しに伝わったドンという衝撃。
押さえつけられていた圧が消え、眞央は足元を見ると裸のベルが血を流して倒れていた。
透明じゃなくなっていることに安堵しながらも、おそるおそる振り返る。
目の前には死んでいたはずのルシファーが、息を切らして立っていた。
その手には彼がさっき落とした日本刀が握られていて、切っ先には血が滴っている。
「幽霊でも見ているかのような顔じゃな、我が王よ」
黒々とした瞳が三日月になってニタリと笑う様は、人間離れしていて眞央は鳥肌がたった。
ルシファーは確かに死んだはずだ。
着物を横に両断された跡、染め上げる勢いでついている赤い血が何よりの証拠だ。
「傷の治癒--これが儂の能力。もちろん、他人にも有効じゃ」
ルシファーはそう言って、切られた眞央の手首を掴むと口づけを落とす。
激痛に反射的に振りほどこうとするが、あろうことかその傷をベロリと舐めた。
「ってぇっ!!!」
痛みに耐えきれず、眞央はルシファーを突き飛ばした。
壁に体を打ち付けたルシファーだが、眉間に皺を寄せながらも穏やかに言った。
「……さっき言ったじゃろう、他人にも効くって」
「あっ……」
我に返って舐められた手首を見ると、傷は見る見るうちに塞がっていた。
眞央は申し訳なくて謝ろうと口を開いた瞬間、足元で倒れていたベルが微かに呻き声を発した。
「……確かにベルに勝ち目……なかったね」
嘲笑するベルだが、ルシファーに刺された脇腹を押さえて苦しそうな様子だ。
「まだ生きておったか。この死にぞこないが」
穏やかな口調が一変、怒気のある声音になる。
ルシファーはベルが倒れている場所まで足早に来ると、うつ伏せで倒れる彼を蹴って仰向けにした。
「あと…ちょっとだったのになぁ……現世でもルーちゃんに……負けちゃうんだね」
力なく微笑むベルに反し、ルシファーは蔑むように見下ろす。無表情だが黒い瞳には殺意の炎が揺らぎ、さながら鬼のようだ。
「自分の主を手にかけようとした罪、地獄の底で償え」
ルシファーはそう言ってベルの胸に刀を突き刺そうとした。
駄目だ。
眞央は本能的の赴くまま、気づいたら刀が振り下ろされるのを手で止めていた。
ベルの胸にまさに刃の切っ先が触れるギリギリなタイミングだった。
「えっ」
驚きはルシファーとベルのものだ。
「何故止める。こやつは貴方を殺そうとしたのじゃよ」
ド正論だ。眞央がベルを助ける義理なんてない。だけど……。
「俺たちは『仲間』なんだ。だから仲間同士で殺し合いなんてして欲しくない。前世の記憶とかまだ曖昧だけど、それだけは言える」
「ハッ! 仲間? 何それ、美味しいの?」
「ベル。俺を食べることに価値を見出だしてるみたいだけど、この世界は違う。お前のやろうとした行為は、人殺しアイドルとして1ヶ月くらいお茶の間を賑わす程度でしかない」
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ベルの瞳から大粒の涙がこぼれる。
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何も持っていない自分が大嫌いだけど、そんな自分を受け入れて欲しいと心の奥底では思っている。
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ヘラリと笑うと、ベルのキュッと結ばれた口元がわずかに緩み、眞央に何か告げようと口を開いた--が、そこで眞央は視界が真っ黒になり意識を手放した。
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貧血で倒れた眞央をお姫様だっこしながら、ルシファーは告げた。
「いいの? とどめさしておかなくて。後悔するんじゃない?」
「王の命令だからな。せいぜい感謝するんじゃな」
ベルは刺された脇腹を押さえ、天井をぼうと眺める。
「仲間だってさ、ベルたち」
彼の呟きに一呼吸おいて、ルシファーは「そうじゃな」と返した。
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