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第二部
2ー64 晴れ舞台
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まおダラ the 2nd
第64話 晴れ舞台
地の底。
光の差すことの無い、闇が支配する世界。
そこに一つの松明が揺れる。
腰の曲がった老人が杖を片手に、ただ独り歩いていた。
「フゥ、フゥ、まだ、着かぬか」
息はひどく荒かった。
汗が深く刻まれたシワに沿って流れていく。
狂気に染まったその目の脇を、通り抜けながら。
「それにしても、あの出来損ないめ。なぜ待てなかった……!」
彼は手下であるグラン王の軽挙に憤っていた。
『魔王崩御』の報せを知るや否や、いきなり牙を向いたことを。
あろうことか、全軍を表に出して、である。
それは策で言えば、下の下と言えた。
レジスタリアへの工作も成功していない中で、それはあまりに性急過ぎたのだ。
せめて半数で反旗を翻し、日を空けてから順次合流させる。
それくらいの演出をすれば、新たな離反者を生み出せたハズであったのに。
「ぼやいても、無意味であるか。我が悲願は、地中深く眠らせる」
それからも老人の歩みは止まらない。
疲労が限界を迎えつつあるのか、いつしか独り言も聞こえなくなる。
全身を使うようにして一歩、また一歩と進んでいく。
しばらくすると、彼はとある空洞で足を止めた。
「ようやく、着いたか」
そこには巨大な水晶があった。
それは天然のものであるらしく、形はとても歪だ。
さらに周囲に施された繊細な模様。
暗がりの中で照らされた幾何学的な図形は、相当に不気味であった。
「やはり追手はおらぬか。限られたものしか知らぬからな、当然と言えば当然」
安堵の息を漏らしつつ、彼は準備を始めた。
服の至るところから魔水晶を取り出し、それを地面に乱雑に並べていく。
「地上は人族のものである。それが叶わぬなら、亜人獣人ごときが蔓延(はびこ)るようなら、全てが無意味。生きとし生けるものよ、死に絶えるが良いわ」
老人は片手に魔力を集め、炎を生み出した。
攻撃には物足りない熱量も、目的達成には十分なものであった。
「さぁ甦れ。記録が正しいのであれば、貴様に敵などいない!」
炎が投げつけられる。
それによって魔水晶が徐々に溶かされ、起爆し、瞬く間に連鎖した。
そして爆発は、洞窟の崩壊を促すほどにまでに至る。
ーードドドドドッ!
天井が崩落し、空洞は岩盤によって埋めつくされていく。
こうして全てが、闇へと消えた。
ーーーーーーーー
ーーーー
人、人、そして人。
レジスタリアの街は文字通り人で埋めつくされていた。
広場の辺りはもちろん、あちこちの通路、近くの建物の窓や、その屋根の上でさえも。
今日は即位の式典の日だから。
関心が高いようで国内はもとより隣国からも観客が押し寄せてきている、らしい。
「いいかお前らぁ! シルヴィア様に拾っていただけたご恩を決して、決ッッして忘れんなよ!」
「ウォォオーーッ!」
アーデンさんの演説でボルテージはさらに加熱した。
まるで戦いの前のような雰囲気に、ちょっとだけ怯みそうになる。
「オレたちの新しい御輿だ! ピッカピカの旗だ! お前ら、全力でもり立てていこうぜぇーッ!!」
「オォォォオーーッ!!」
「はい、アーデンさん。ありがとうございました。続きましてー」
平坦な声で会場が瞬時に冷え込んだ。
握りこぶしを掲げてるアーデンさんや、広場の人たちが可哀想になる程に。
……なんだか、前にもこんな事なかったっけ?
「それではシルヴィア女王陛下。ご挨拶を賜りたく……」
「あ、うん。わかったよ」
「シルヴィ、頑張ってくださいー!」
「あぁ、お嬢様もご立派に……。今後は女王様とお呼びすべきッスねぇ」
あぁ、緊張する。
こんな大勢の前で話すなんて初めてだもの。
それにしても、ほんとに重たい肩書きだなぁ!
シルヴィアたん、なんて呼ばれる方がずっとマシだよ。
「えっと、初めましての人が多いのかな。シルヴィアです」
「キィヤァァアーッ シルヴィア様ぁーッ!」
「ウォォァアアーーンッ!」
「知らないことだらけですけど、頑張りますので、よろしく……です」
「ワァァアーー!」
「ありさーん、ありさぁーーあん!」
反響凄いな!
なんでこうも反応が良いんだろう。
例の記事が原因……とは思いたくない。
「はい、ありがとうございました。引き続き、陛下より国歌斉唱をお願いします」
「国歌? 歌うのはいいけど、私知らないよ?」
「あぁ、それはですね。アリさん遊びという歌がそうです」
「アレをここでやれと?!」
「ありさぁぁーーあん! ありざぁぁああんんんん!!」
「ご覧なさい、民衆は待ちわびていますよ?」
「えぇ……やんなきゃダメ?」
「あ、ちゃんと指でツノを作ってくださいね」
「鬼かッ!」
辺りは再び熱気に包まれた。
アリさんコールが鳴り止まない。
洗礼みたいなものだと思って、諦めるしかなかった。
「……あーりぃさん」
「アリさんさぁぁあーん!」
「クルッと、回って」
「ワッショイショォォオイッ!」
「はい、ありがとうございました。続きましてー」
「おじさんには人の心が無いの?!」
さすがに痛みに鈍感すぎるよ?!
私の致命傷について考えてみてよ!
私の必死の訴えにも『はて?』と、おじさんは首を捻るばかり。
この人に多くを求めるのは無駄かもしれない。
それから国旗が掲げられ、式典は終わり。
これ以降はお祭り騒ぎとなる。
だから私もお役御免となる訳だ。
「シルヴィアちゃん、お疲れさま」
「シルヴィ。なんというか、大変でしたね」
「グレン兄さん、ミレイアちゃん、辛かったよぉー」
今日は姉さんたちだけじゃなく、2人とも駆け付けてくれた。
その結果、醜態をバッチリ見せつける事になったけども。
「大丈夫よ。その……可愛かったから」
「そうですそうです。暖かい気持ちにさせられましたよー」
「懐かしいな。昔はあれで遊んでいたものだな」
「いや、ほんと、勘弁して欲しいよ。この歳になってやらされるなんて、新手の拷問じゃない」
「そんな事無いわ。ほら、あの空を見て。きっとアルフも喜んでるわ」
リタ姉さんが空を指差した。
雲の隙間からカーテンのような日差しが降りて、きれいだった。
あそこが天国なのかな。
「お父さん……」
私は今すぐ会いに行きたくなった。
あんな記事を遺した事への、文句を言うために。
第64話 晴れ舞台
地の底。
光の差すことの無い、闇が支配する世界。
そこに一つの松明が揺れる。
腰の曲がった老人が杖を片手に、ただ独り歩いていた。
「フゥ、フゥ、まだ、着かぬか」
息はひどく荒かった。
汗が深く刻まれたシワに沿って流れていく。
狂気に染まったその目の脇を、通り抜けながら。
「それにしても、あの出来損ないめ。なぜ待てなかった……!」
彼は手下であるグラン王の軽挙に憤っていた。
『魔王崩御』の報せを知るや否や、いきなり牙を向いたことを。
あろうことか、全軍を表に出して、である。
それは策で言えば、下の下と言えた。
レジスタリアへの工作も成功していない中で、それはあまりに性急過ぎたのだ。
せめて半数で反旗を翻し、日を空けてから順次合流させる。
それくらいの演出をすれば、新たな離反者を生み出せたハズであったのに。
「ぼやいても、無意味であるか。我が悲願は、地中深く眠らせる」
それからも老人の歩みは止まらない。
疲労が限界を迎えつつあるのか、いつしか独り言も聞こえなくなる。
全身を使うようにして一歩、また一歩と進んでいく。
しばらくすると、彼はとある空洞で足を止めた。
「ようやく、着いたか」
そこには巨大な水晶があった。
それは天然のものであるらしく、形はとても歪だ。
さらに周囲に施された繊細な模様。
暗がりの中で照らされた幾何学的な図形は、相当に不気味であった。
「やはり追手はおらぬか。限られたものしか知らぬからな、当然と言えば当然」
安堵の息を漏らしつつ、彼は準備を始めた。
服の至るところから魔水晶を取り出し、それを地面に乱雑に並べていく。
「地上は人族のものである。それが叶わぬなら、亜人獣人ごときが蔓延(はびこ)るようなら、全てが無意味。生きとし生けるものよ、死に絶えるが良いわ」
老人は片手に魔力を集め、炎を生み出した。
攻撃には物足りない熱量も、目的達成には十分なものであった。
「さぁ甦れ。記録が正しいのであれば、貴様に敵などいない!」
炎が投げつけられる。
それによって魔水晶が徐々に溶かされ、起爆し、瞬く間に連鎖した。
そして爆発は、洞窟の崩壊を促すほどにまでに至る。
ーードドドドドッ!
天井が崩落し、空洞は岩盤によって埋めつくされていく。
こうして全てが、闇へと消えた。
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人、人、そして人。
レジスタリアの街は文字通り人で埋めつくされていた。
広場の辺りはもちろん、あちこちの通路、近くの建物の窓や、その屋根の上でさえも。
今日は即位の式典の日だから。
関心が高いようで国内はもとより隣国からも観客が押し寄せてきている、らしい。
「いいかお前らぁ! シルヴィア様に拾っていただけたご恩を決して、決ッッして忘れんなよ!」
「ウォォオーーッ!」
アーデンさんの演説でボルテージはさらに加熱した。
まるで戦いの前のような雰囲気に、ちょっとだけ怯みそうになる。
「オレたちの新しい御輿だ! ピッカピカの旗だ! お前ら、全力でもり立てていこうぜぇーッ!!」
「オォォォオーーッ!!」
「はい、アーデンさん。ありがとうございました。続きましてー」
平坦な声で会場が瞬時に冷え込んだ。
握りこぶしを掲げてるアーデンさんや、広場の人たちが可哀想になる程に。
……なんだか、前にもこんな事なかったっけ?
「それではシルヴィア女王陛下。ご挨拶を賜りたく……」
「あ、うん。わかったよ」
「シルヴィ、頑張ってくださいー!」
「あぁ、お嬢様もご立派に……。今後は女王様とお呼びすべきッスねぇ」
あぁ、緊張する。
こんな大勢の前で話すなんて初めてだもの。
それにしても、ほんとに重たい肩書きだなぁ!
シルヴィアたん、なんて呼ばれる方がずっとマシだよ。
「えっと、初めましての人が多いのかな。シルヴィアです」
「キィヤァァアーッ シルヴィア様ぁーッ!」
「ウォォァアアーーンッ!」
「知らないことだらけですけど、頑張りますので、よろしく……です」
「ワァァアーー!」
「ありさーん、ありさぁーーあん!」
反響凄いな!
なんでこうも反応が良いんだろう。
例の記事が原因……とは思いたくない。
「はい、ありがとうございました。引き続き、陛下より国歌斉唱をお願いします」
「国歌? 歌うのはいいけど、私知らないよ?」
「あぁ、それはですね。アリさん遊びという歌がそうです」
「アレをここでやれと?!」
「ありさぁぁーーあん! ありざぁぁああんんんん!!」
「ご覧なさい、民衆は待ちわびていますよ?」
「えぇ……やんなきゃダメ?」
「あ、ちゃんと指でツノを作ってくださいね」
「鬼かッ!」
辺りは再び熱気に包まれた。
アリさんコールが鳴り止まない。
洗礼みたいなものだと思って、諦めるしかなかった。
「……あーりぃさん」
「アリさんさぁぁあーん!」
「クルッと、回って」
「ワッショイショォォオイッ!」
「はい、ありがとうございました。続きましてー」
「おじさんには人の心が無いの?!」
さすがに痛みに鈍感すぎるよ?!
私の致命傷について考えてみてよ!
私の必死の訴えにも『はて?』と、おじさんは首を捻るばかり。
この人に多くを求めるのは無駄かもしれない。
それから国旗が掲げられ、式典は終わり。
これ以降はお祭り騒ぎとなる。
だから私もお役御免となる訳だ。
「シルヴィアちゃん、お疲れさま」
「シルヴィ。なんというか、大変でしたね」
「グレン兄さん、ミレイアちゃん、辛かったよぉー」
今日は姉さんたちだけじゃなく、2人とも駆け付けてくれた。
その結果、醜態をバッチリ見せつける事になったけども。
「大丈夫よ。その……可愛かったから」
「そうですそうです。暖かい気持ちにさせられましたよー」
「懐かしいな。昔はあれで遊んでいたものだな」
「いや、ほんと、勘弁して欲しいよ。この歳になってやらされるなんて、新手の拷問じゃない」
「そんな事無いわ。ほら、あの空を見て。きっとアルフも喜んでるわ」
リタ姉さんが空を指差した。
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