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第二部
2ー67 猛将テレジア
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まおダラ the 2nd
第67話 猛将テレジア
レジスタリア軍の反応は早かった。
あの日、宣戦布告を受けてからわずか数日で、全軍出撃となったのだから。
イスティリアまでは遠い。
その長い往路(おうろ)を、私は最前線で突き進んだ。
全速力で馬を駆けさせながら。
「テレジア、止まって! みんなと離れすぎてるよ!」
「殺す、殺す、殺す、殺すコロスコロスコロス! ブッコロス!」
行軍5日目にして、テレジアは突然人が変わったようになってしまった。
昨晩まではご機嫌斜め程度だったのに。
晩に私と並んで寝て、朝に目が覚めた頃には、既に情緒不安定だった。
そして馬に跨がるなり全力疾走。
この速さに付いてこれない歩兵部隊とは、もう相当離れてしまっている。
「テレジア、一旦落ち着こうよ。ねぇ? そこらでちょっと休もう」
「王は5度殺す! 例のクソオヤジは10度殺す! 足元から狼に齧(かじ)らせて、ジワリジワリ欠損させながら殺す!」
「待ってってばぁーッ!」
彼女の愛馬の四肢が逞(たくま)しすぎる。
惚れ惚れするような脚力も、今は迷惑なだけだった。
何とか引き離されないようにするのが精一杯だ。
そんな私のもとに、並走する馬がやってきた。
背中にはクライスおじさんが乗っている。
「おじさん、テレジアを止めて! このままじゃ一人で突撃しかねないよ!」
「ふむ……シルヴィア様。このまま彼女に任せてみましょう。きっと良い結果となります」
「できる訳ないでしょ、どう考えても危険じゃない!」
「その心配も、イスティリアの兵を知らぬが故にでしょう。問題ありません」
「……ほんとかなぁ」
クライスおじさんは、手元のお菓子の塔を食べ進めながら言った。
疾走する馬の上でなぜ崩れないのか。
問い質(ただ)してみたいけど、今はそれどころじゃない。
すぐに彼女を追わなきゃ。
おじさんへの質問は帰りに持ち越しだ!
「おじさん、見て! 向こうに砦があるよ!」
「あれはイスティリアの前線基地ですな。なんともお粗末な造り」
「テレジアは……独りで攻めようとしてる!」
砦に立て籠っているイスティリア軍は、困惑しているようだった。
突然、敵軍が目の前に現れたのだから。
しかも一人だけで。
たった一本の軍旗を掲げて。
そんな状況下であってもテレジアは怯まず、魔法の詠唱を唱え始めた。
ーー研ぎ澄まされた風よ。我が求めに応え、敵を薙ぎ払え。
ーーウィンドブレイド!
巨大な風の刃が、目にも止まらぬ速さで駆け抜けた。
後ろに居た私たちにでさえ衝撃が伝わってくる。
直撃した方は大打撃となるだろう。
実際、それは砦の門と回りの壁を無惨に破壊した。
想定をはるかに上回る攻撃に、敵兵は取り乱すばかりだ。
「化け物! 化け物が攻めてきたぞ!」
「なんなんだよぉ…魔王は死んだんじゃなかったのかよ!?」
「退けぇ雑魚どもがッ!」
「ピィェエエー!」
砦の守備兵が我先にと逃げていく。
逃げては転び、馬からは振り落とされ、旗も武器も置き去りにするという有り様だ。
もちろん、テレジアを遮ろうとする兵士なんか一人も居ない。
クライスおじさんの言葉がようやく理解できた気がする。
その彼は特に驚くでもなく、いつもの声色で言った。
「ふむ。上々ですな」
「みんな逃げちゃったね。矢すら打ってこなかったよ」
「彼らが特別に脆弱(ぜいじゃく)なのではなく、イスティリアでは平均的と言えます。ですので、この次の砦も労せず落ちるでしょう」
「さすがに弱すぎるよ。戦いにすらならなかったもの」
「練兵の代わりに酒盛りをしているような連中です。その辺の山賊と練度は変わりありません」
実際にその通りになった。
第二の砦は第一と同じ結末に、第三なんかはテレジアを見た瞬間に敵兵が逃げていった。
それによって、もう王城を守る施設は無くなってしまう。
「まともな衝突もなく王都に差し掛かるとは。イスティリア相手でなくば快進撃と言えたでしょう」
「テレジアは……いた! 良かった、思い止まってくれたんだね」
彼女はお城と向き合うようにして、ただずんでいた。
流石に城攻めまでは実行しなかったようだ。
こちらからは背中しか見えないけど、悠然とした姿が格好良く感じた。
まるで一枚の絵でも眺めてるよう。
私はそこまで馬を走らせ、隣に並んだ。
そこで『お疲れさま』の一言を言いかけて止めた。
毅然と乗馬していた騎士様はうわ言を呟きつつ、白目を剥いていたからだ。
「テレジア、大丈夫?!」
「無理ッス。マジしんどいッス。もう煙もでねぇ」
「うんうん、疲れたよね。ゆっくり休もうよ」
「あい、寝る……ッス」
そう言って彼女は馬の背に身を預けた。
それからすぐにイビキ、歯軋りが鳴り響く。
そのとき愛馬はというと、嫌な顔をしつつも驚いてはいない。
もう慣れっこなのかもしれない。
それから待つこと一日半。
アーデンさんに率いられた後続部隊、というか全軍が到着した。
もちろん誰もが無傷のままで。
「やっと追い付いたぜ。それにしても建国史上例の無い単騎駆けだったな? 砦を3つも抜くなんてよ」
「アーデン殿。今ごろ到着とは、随分と暢気(のんき)ですな。観光のつもりですか?」
「うるせえクライス。テメェはどうせ菓子食ってただけだろうが!」
「それが何か?」
「2人ともケンカしないで。これから攻城戦の打ち合わせをしようよ」
「女王様よぉ、その必要は無さそうですぜ。ご覧くださいって」
アーデンさんの指が城壁の方に向けられた。
そこには守備兵がいるんだけど、動きが驚くほど鈍い。
中には頭を抱えている姿だって見られた。
「敵さんにゃ援軍は来ねぇ。守りの要も粗方陥(お)ちた。そりゃ士気もガタ落ちになるわな」
「ここから奮起する要素はありません。そもそも実戦経験すら無いのですし。槍を構える気概すら残されていないでしょう」
「言われてみれば、そんな気がするよ」
おじさんたちが口にしてるのは、決して楽観論じゃなかった。
現実をしっかり見据えての言葉だったみたい。
時々城壁の方から、泣きわめくような声も聞こえてきた。
明日になれば降伏の話すら出るかもしれない。
きっとこのまま戦争は呆気なく終わり、それから皆でノンビリと帰る。
私は緊張感を手放しつつ、そんな事を考えていた。
第67話 猛将テレジア
レジスタリア軍の反応は早かった。
あの日、宣戦布告を受けてからわずか数日で、全軍出撃となったのだから。
イスティリアまでは遠い。
その長い往路(おうろ)を、私は最前線で突き進んだ。
全速力で馬を駆けさせながら。
「テレジア、止まって! みんなと離れすぎてるよ!」
「殺す、殺す、殺す、殺すコロスコロスコロス! ブッコロス!」
行軍5日目にして、テレジアは突然人が変わったようになってしまった。
昨晩まではご機嫌斜め程度だったのに。
晩に私と並んで寝て、朝に目が覚めた頃には、既に情緒不安定だった。
そして馬に跨がるなり全力疾走。
この速さに付いてこれない歩兵部隊とは、もう相当離れてしまっている。
「テレジア、一旦落ち着こうよ。ねぇ? そこらでちょっと休もう」
「王は5度殺す! 例のクソオヤジは10度殺す! 足元から狼に齧(かじ)らせて、ジワリジワリ欠損させながら殺す!」
「待ってってばぁーッ!」
彼女の愛馬の四肢が逞(たくま)しすぎる。
惚れ惚れするような脚力も、今は迷惑なだけだった。
何とか引き離されないようにするのが精一杯だ。
そんな私のもとに、並走する馬がやってきた。
背中にはクライスおじさんが乗っている。
「おじさん、テレジアを止めて! このままじゃ一人で突撃しかねないよ!」
「ふむ……シルヴィア様。このまま彼女に任せてみましょう。きっと良い結果となります」
「できる訳ないでしょ、どう考えても危険じゃない!」
「その心配も、イスティリアの兵を知らぬが故にでしょう。問題ありません」
「……ほんとかなぁ」
クライスおじさんは、手元のお菓子の塔を食べ進めながら言った。
疾走する馬の上でなぜ崩れないのか。
問い質(ただ)してみたいけど、今はそれどころじゃない。
すぐに彼女を追わなきゃ。
おじさんへの質問は帰りに持ち越しだ!
「おじさん、見て! 向こうに砦があるよ!」
「あれはイスティリアの前線基地ですな。なんともお粗末な造り」
「テレジアは……独りで攻めようとしてる!」
砦に立て籠っているイスティリア軍は、困惑しているようだった。
突然、敵軍が目の前に現れたのだから。
しかも一人だけで。
たった一本の軍旗を掲げて。
そんな状況下であってもテレジアは怯まず、魔法の詠唱を唱え始めた。
ーー研ぎ澄まされた風よ。我が求めに応え、敵を薙ぎ払え。
ーーウィンドブレイド!
巨大な風の刃が、目にも止まらぬ速さで駆け抜けた。
後ろに居た私たちにでさえ衝撃が伝わってくる。
直撃した方は大打撃となるだろう。
実際、それは砦の門と回りの壁を無惨に破壊した。
想定をはるかに上回る攻撃に、敵兵は取り乱すばかりだ。
「化け物! 化け物が攻めてきたぞ!」
「なんなんだよぉ…魔王は死んだんじゃなかったのかよ!?」
「退けぇ雑魚どもがッ!」
「ピィェエエー!」
砦の守備兵が我先にと逃げていく。
逃げては転び、馬からは振り落とされ、旗も武器も置き去りにするという有り様だ。
もちろん、テレジアを遮ろうとする兵士なんか一人も居ない。
クライスおじさんの言葉がようやく理解できた気がする。
その彼は特に驚くでもなく、いつもの声色で言った。
「ふむ。上々ですな」
「みんな逃げちゃったね。矢すら打ってこなかったよ」
「彼らが特別に脆弱(ぜいじゃく)なのではなく、イスティリアでは平均的と言えます。ですので、この次の砦も労せず落ちるでしょう」
「さすがに弱すぎるよ。戦いにすらならなかったもの」
「練兵の代わりに酒盛りをしているような連中です。その辺の山賊と練度は変わりありません」
実際にその通りになった。
第二の砦は第一と同じ結末に、第三なんかはテレジアを見た瞬間に敵兵が逃げていった。
それによって、もう王城を守る施設は無くなってしまう。
「まともな衝突もなく王都に差し掛かるとは。イスティリア相手でなくば快進撃と言えたでしょう」
「テレジアは……いた! 良かった、思い止まってくれたんだね」
彼女はお城と向き合うようにして、ただずんでいた。
流石に城攻めまでは実行しなかったようだ。
こちらからは背中しか見えないけど、悠然とした姿が格好良く感じた。
まるで一枚の絵でも眺めてるよう。
私はそこまで馬を走らせ、隣に並んだ。
そこで『お疲れさま』の一言を言いかけて止めた。
毅然と乗馬していた騎士様はうわ言を呟きつつ、白目を剥いていたからだ。
「テレジア、大丈夫?!」
「無理ッス。マジしんどいッス。もう煙もでねぇ」
「うんうん、疲れたよね。ゆっくり休もうよ」
「あい、寝る……ッス」
そう言って彼女は馬の背に身を預けた。
それからすぐにイビキ、歯軋りが鳴り響く。
そのとき愛馬はというと、嫌な顔をしつつも驚いてはいない。
もう慣れっこなのかもしれない。
それから待つこと一日半。
アーデンさんに率いられた後続部隊、というか全軍が到着した。
もちろん誰もが無傷のままで。
「やっと追い付いたぜ。それにしても建国史上例の無い単騎駆けだったな? 砦を3つも抜くなんてよ」
「アーデン殿。今ごろ到着とは、随分と暢気(のんき)ですな。観光のつもりですか?」
「うるせえクライス。テメェはどうせ菓子食ってただけだろうが!」
「それが何か?」
「2人ともケンカしないで。これから攻城戦の打ち合わせをしようよ」
「女王様よぉ、その必要は無さそうですぜ。ご覧くださいって」
アーデンさんの指が城壁の方に向けられた。
そこには守備兵がいるんだけど、動きが驚くほど鈍い。
中には頭を抱えている姿だって見られた。
「敵さんにゃ援軍は来ねぇ。守りの要も粗方陥(お)ちた。そりゃ士気もガタ落ちになるわな」
「ここから奮起する要素はありません。そもそも実戦経験すら無いのですし。槍を構える気概すら残されていないでしょう」
「言われてみれば、そんな気がするよ」
おじさんたちが口にしてるのは、決して楽観論じゃなかった。
現実をしっかり見据えての言葉だったみたい。
時々城壁の方から、泣きわめくような声も聞こえてきた。
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