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第十九章 旅立ち
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ホタルは、大佐が焼き損ねた憩いの場に降り立った。
アルストロメリアたちが、優しい熱風にそよいでいた。
基地はもうほとんど、その原型をとどめていなかった。
あちこちで火柱が立ち上り、ぐずぐずに崩れた鉄の塊が、スライムのように流れ出していた。
爆発炎上する格納庫から、両腕のあるドラゴンが登り発つ。
それを待っていたのか、ホタルの胸が光りだす。身をよじって、フェニックスが飛び出す。
金粉のような火の粉をまといながらドラゴンのもとへ羽ばたき、一緒になって飛んで行く。
エンストした車のようにがくんと力が抜けた。
エクストリーマーを持っていられなくなり、刀身を地面に突き刺すように落とした。大小十一の穴が開いたのに、それでも両手で支えなければならないほどフェニアスの剣は重かった。
廃墟と化した基地の上空を、フェニックスとドラゴンは連れ添うように飛んで行く。
渦巻きのように回転しながら、つかず、離れず、ぐるぐると、再会を喜ぶダンスのように優雅に飛んで行く。
「そっか……会えたんだね……フェニアスさん」
紅と蒼の螺旋を見上げ、ホタルは安堵に胸をなでおろす。
どうか彼女の魂が。
安らかに眠らんことを祈って。
そこから、矢のように月日が過ぎていった。
あまりに忙しくて、ホタルが覚えていることは極めて断片的だ。
記憶している限り、彼女は話してくれた。
丸くえぐれたアイングラードの谷を、エクストリーマーを引きずって抜け、城まで戻ったこと。
ワタルやみんなが喜んで抱きついてきたこと。
守り人たちを手当したあと、モハティの部下たちについて議論したこと。
敵であろうとも、死者を弔うべきと主張して絶対に引かなかったこと。
あげく、ワタル以外誰も賛成してくれなかったので、吹雪の中、雪吹きすさぶ中、一人で基地の解体、死者の捜索を行ったこと。
次第に、守り人たちの中から協力するものが現れたこと。
最後には、捕虜も含めて、みんなで掘り起こしをしたこと。
供養塔を築き、弔いを上げ、捕虜たちは人間界に返したこと。
基地の中に転がっていた大佐のかぎ爪を見つけ、誰の目にも触れないよう、グンダルクの奥地に突き刺したこと。
そこに、金と銀の指輪を絡めたネックレスを、そっとかけてやったこと。
「開国します」
ホタルは堂々と宣言する。
城の一階、大広間に集められた不死鳥隊の面々が、黒ひげ危機一髪のように飛び上がる。
「ご冗談でしょう!?」
ゲンキが、オレンジの髪を撫でつけながら口をもごつかせる。
「いいえ、本気です」
ホタルはきっぱりと言い切る。
後ろの方で、ワタルが頭を抱えているのがなんとなくわかる。
でも、もう決めた。
もう二度と、今回のような悲劇を起こさないために。
命を賭して我らを守った、王の意志を無駄にしないために。
「世間から隠れ続けている限り、いつか必ず、モハティのような闇のブローカーが現れる。そのたびに戦争をすれば、私たちはいつかまた、大きな犠牲を出してしまう」
ホタルは呼びかける。
「だが、ここの存在を知れば、人が殺到する。良い人間も、悪い人間も」
たかれるフラッシュの光に。
こちらに向けられる数々のカメラに向かって。
「大丈夫。世界が見ている」
ライブ配信されるネット中継を見守る人々がいる。
自宅で、恋人と肩を抱き合って見るカップルがいる。
「あなたたちも知ることになる。世界はつながっている」
ニューヨークのタイムズスクエアで、大型のビジョンを見つめる群衆がいる。
「世界の裏側で今起きていることを、誰でも見ることができる」
日本の片田舎で、親戚一同集まって、テレビ中継を見ている一家がいる。
「いいことも、悪いことも、七十億人が見ている」
地球を見下ろす宇宙ステーションの中で、宇宙飛行士たちが、NASAから送られてきた映像を見ている。
「人間を信じてほしい」
肌が白い者も。
「悪事を働く者ばかりではない」
黒い者も、そうでない者も。
「愛を語り、正義を為そうと奔走する者がいる」
男同士のカップルも。
「自らを犠牲にして、愛する者を守ろうとする者がいる」
女同士の婚約者も。
「終わらない戦争はない」
人里離れた場所で、一人暮らす者も。
「必ず夜は明ける」
ホタルは信じている。
「私たちには、フェニアス・バックスがついている」
ホタルは、フェニアスの銅像を振り返る。
破壊しつくされた街の中心に、城への道を守るように、偉大なる王が、エクストリーマーを持って立っている。
「まったく、わかったよ王様」
ベルベットという名の女性がため息をついた時、ホタルは、今度は自分が黒ひげ危機一髪になった。
「えっ!?わたしっ!?」
しどろもどろしながら、自分で自分を指さすと、大広間は笑いに包まれた。
「もう降参だ」
痺れるようないかつい顔で、スペンサー・ガザリウスという守り人が肩をすくめる。
「言い出したら聞かない。フェニアス様と同じだ」
その隣でリンドが微笑む。
「仲間を殺した者たちを丁重に弔うなど……だがフェニアス様なら、たしかにそうしただろう」
新調した薙刀を握りなおし、オズワイルドが頷く。
「でっ、でもっ……私、幻獣と盟約もできてないし……」
「まさか、あなたはその行動でずっと示されてきた。揺るがない信念と、王たる器を」
ベルナルグはベレー帽を手に取ると、自らの胸に押し当てた。
その隣で、ルーがにっこりと、満面の笑みを見せていた。
「幻獣たちもきっと、あなたを認めますよ」
ルーの頭を撫でながら、ベルナルグが頷く。
その言葉に応えるように、大広間の窓がジッと焼ける。穴が開く。
溶けたガラスが、ぼたぼたと石の床に落ちる。
そこにつめていた守り人全員が殺気立つが、音の正体を見て、一斉に武器を納める。敬意をもって膝をつく。深々と、来客に頭を下げる。
耳介の縁を、美しい旋律がなぞった。
耳を澄ませるとそれは、フルートのように透き通った高音で、ヴァイオリンのように艶めいた歌声だった。
朱い鳥だ。
大きさはクジャクほどだ。天女の羽衣のように長い尾羽を五本、大広間のテーブルに投げ出していた。
くり、くり、と首をかしげて、ホタルのことをまじまじと見つめていた。
美しき鳳凰を見つめ、ホタルはどこかこそばゆい恥ずかしさを感じる。
そこに半分、嬉しい気持ちが混じっていることに、また恥ずかしくなる。
ワタルが背中を押してくれる。
ホタルははにかんで、己が運命を受け入れる。
遠くからドローンが飛んでくる。
守り人たちの頭上を飛び越え、優雅な曲線を描いて、昇って来る。
全世界の人間が、これを見ている。
背中にエクストリーマーを縛り付けた自分を、画面越しに見つめている。
来るがいい。
復元された城のてっぺんに立ち、ホタルは見下ろしている。
邪な為政者よ。
我がことしか考えぬ、愚かな権力者よ。
私たちは負けない。
我らが王が守り抜いたこの地を。
決して明け渡すことはない。
数千、数万の兵士が、渓谷と、渓谷の先に広がる城下街を埋め尽くしている。
その数で地を鳴らし、兜と剣で火花を散らす。
毎日同じ夢を見ていた。
ホタルは炎と共に身を投げる。
兵士たちが歓喜する。
ここは――――――幻獣の棲みか。
アルストロメリアたちが、優しい熱風にそよいでいた。
基地はもうほとんど、その原型をとどめていなかった。
あちこちで火柱が立ち上り、ぐずぐずに崩れた鉄の塊が、スライムのように流れ出していた。
爆発炎上する格納庫から、両腕のあるドラゴンが登り発つ。
それを待っていたのか、ホタルの胸が光りだす。身をよじって、フェニックスが飛び出す。
金粉のような火の粉をまといながらドラゴンのもとへ羽ばたき、一緒になって飛んで行く。
エンストした車のようにがくんと力が抜けた。
エクストリーマーを持っていられなくなり、刀身を地面に突き刺すように落とした。大小十一の穴が開いたのに、それでも両手で支えなければならないほどフェニアスの剣は重かった。
廃墟と化した基地の上空を、フェニックスとドラゴンは連れ添うように飛んで行く。
渦巻きのように回転しながら、つかず、離れず、ぐるぐると、再会を喜ぶダンスのように優雅に飛んで行く。
「そっか……会えたんだね……フェニアスさん」
紅と蒼の螺旋を見上げ、ホタルは安堵に胸をなでおろす。
どうか彼女の魂が。
安らかに眠らんことを祈って。
そこから、矢のように月日が過ぎていった。
あまりに忙しくて、ホタルが覚えていることは極めて断片的だ。
記憶している限り、彼女は話してくれた。
丸くえぐれたアイングラードの谷を、エクストリーマーを引きずって抜け、城まで戻ったこと。
ワタルやみんなが喜んで抱きついてきたこと。
守り人たちを手当したあと、モハティの部下たちについて議論したこと。
敵であろうとも、死者を弔うべきと主張して絶対に引かなかったこと。
あげく、ワタル以外誰も賛成してくれなかったので、吹雪の中、雪吹きすさぶ中、一人で基地の解体、死者の捜索を行ったこと。
次第に、守り人たちの中から協力するものが現れたこと。
最後には、捕虜も含めて、みんなで掘り起こしをしたこと。
供養塔を築き、弔いを上げ、捕虜たちは人間界に返したこと。
基地の中に転がっていた大佐のかぎ爪を見つけ、誰の目にも触れないよう、グンダルクの奥地に突き刺したこと。
そこに、金と銀の指輪を絡めたネックレスを、そっとかけてやったこと。
「開国します」
ホタルは堂々と宣言する。
城の一階、大広間に集められた不死鳥隊の面々が、黒ひげ危機一髪のように飛び上がる。
「ご冗談でしょう!?」
ゲンキが、オレンジの髪を撫でつけながら口をもごつかせる。
「いいえ、本気です」
ホタルはきっぱりと言い切る。
後ろの方で、ワタルが頭を抱えているのがなんとなくわかる。
でも、もう決めた。
もう二度と、今回のような悲劇を起こさないために。
命を賭して我らを守った、王の意志を無駄にしないために。
「世間から隠れ続けている限り、いつか必ず、モハティのような闇のブローカーが現れる。そのたびに戦争をすれば、私たちはいつかまた、大きな犠牲を出してしまう」
ホタルは呼びかける。
「だが、ここの存在を知れば、人が殺到する。良い人間も、悪い人間も」
たかれるフラッシュの光に。
こちらに向けられる数々のカメラに向かって。
「大丈夫。世界が見ている」
ライブ配信されるネット中継を見守る人々がいる。
自宅で、恋人と肩を抱き合って見るカップルがいる。
「あなたたちも知ることになる。世界はつながっている」
ニューヨークのタイムズスクエアで、大型のビジョンを見つめる群衆がいる。
「世界の裏側で今起きていることを、誰でも見ることができる」
日本の片田舎で、親戚一同集まって、テレビ中継を見ている一家がいる。
「いいことも、悪いことも、七十億人が見ている」
地球を見下ろす宇宙ステーションの中で、宇宙飛行士たちが、NASAから送られてきた映像を見ている。
「人間を信じてほしい」
肌が白い者も。
「悪事を働く者ばかりではない」
黒い者も、そうでない者も。
「愛を語り、正義を為そうと奔走する者がいる」
男同士のカップルも。
「自らを犠牲にして、愛する者を守ろうとする者がいる」
女同士の婚約者も。
「終わらない戦争はない」
人里離れた場所で、一人暮らす者も。
「必ず夜は明ける」
ホタルは信じている。
「私たちには、フェニアス・バックスがついている」
ホタルは、フェニアスの銅像を振り返る。
破壊しつくされた街の中心に、城への道を守るように、偉大なる王が、エクストリーマーを持って立っている。
「まったく、わかったよ王様」
ベルベットという名の女性がため息をついた時、ホタルは、今度は自分が黒ひげ危機一髪になった。
「えっ!?わたしっ!?」
しどろもどろしながら、自分で自分を指さすと、大広間は笑いに包まれた。
「もう降参だ」
痺れるようないかつい顔で、スペンサー・ガザリウスという守り人が肩をすくめる。
「言い出したら聞かない。フェニアス様と同じだ」
その隣でリンドが微笑む。
「仲間を殺した者たちを丁重に弔うなど……だがフェニアス様なら、たしかにそうしただろう」
新調した薙刀を握りなおし、オズワイルドが頷く。
「でっ、でもっ……私、幻獣と盟約もできてないし……」
「まさか、あなたはその行動でずっと示されてきた。揺るがない信念と、王たる器を」
ベルナルグはベレー帽を手に取ると、自らの胸に押し当てた。
その隣で、ルーがにっこりと、満面の笑みを見せていた。
「幻獣たちもきっと、あなたを認めますよ」
ルーの頭を撫でながら、ベルナルグが頷く。
その言葉に応えるように、大広間の窓がジッと焼ける。穴が開く。
溶けたガラスが、ぼたぼたと石の床に落ちる。
そこにつめていた守り人全員が殺気立つが、音の正体を見て、一斉に武器を納める。敬意をもって膝をつく。深々と、来客に頭を下げる。
耳介の縁を、美しい旋律がなぞった。
耳を澄ませるとそれは、フルートのように透き通った高音で、ヴァイオリンのように艶めいた歌声だった。
朱い鳥だ。
大きさはクジャクほどだ。天女の羽衣のように長い尾羽を五本、大広間のテーブルに投げ出していた。
くり、くり、と首をかしげて、ホタルのことをまじまじと見つめていた。
美しき鳳凰を見つめ、ホタルはどこかこそばゆい恥ずかしさを感じる。
そこに半分、嬉しい気持ちが混じっていることに、また恥ずかしくなる。
ワタルが背中を押してくれる。
ホタルははにかんで、己が運命を受け入れる。
遠くからドローンが飛んでくる。
守り人たちの頭上を飛び越え、優雅な曲線を描いて、昇って来る。
全世界の人間が、これを見ている。
背中にエクストリーマーを縛り付けた自分を、画面越しに見つめている。
来るがいい。
復元された城のてっぺんに立ち、ホタルは見下ろしている。
邪な為政者よ。
我がことしか考えぬ、愚かな権力者よ。
私たちは負けない。
我らが王が守り抜いたこの地を。
決して明け渡すことはない。
数千、数万の兵士が、渓谷と、渓谷の先に広がる城下街を埋め尽くしている。
その数で地を鳴らし、兜と剣で火花を散らす。
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