163 / 286
処理
しおりを挟む
レイハルトさんの模擬戦とは別にアリオスさんには用があったので、用を済ませてからザングの街を出る。
馬車に揺られ続け、魔法都市に到着する。
「宿の手配をお願いします。僕は詰所に行ってきます」
「私も行ってもいい?」
委員長に聞かれるけど、返答に迷う
別に委員長はいいけど、委員長を連れて行くとヨツバを連れて行くことになりそうだからなぁ。
「ヨツバとイロハは?」
「行くよ」「私も」
「ショックを受けることになるかもしれないけど、大丈夫?」
「この為に来たんだから大丈夫よ」
委員長が答えるけど、ショックを受けるかもしれないのはヨツバだ。
ただ、ヨツバも行くつもりのようなので、その話題に触れられないように願っておくしかない。
「第1騎士団団長のクオンです。聞きたいことがあります。兵長はいますか?」
4人で詰所に行き、目に入った衛兵に兵長に会わせて欲しいと頼む。
「へ、兵長なら奥の部屋にいます。少しお待ちください」
衛兵が駆けていき、少しして戻ってくる。
「こちらへどうぞ」
「ありがとう」
部屋に通される。
「お初にお目にかかります。サルウェと申します。騎士団長様が私に何用でしょうか?」
「以前私が捕らえた賊についてお話を聞かせて頂きたいと思いまして――――」
僕はギルド証を見せ、どの賊のことかを確認する。
「何をお聞きしたいのでしょうか?」
一瞬サルウェさんの顔が歪んだ気がしたのは気のせいかな。
「賊があの後どうなったのかをお聞きしたいです。こちらでもある程度情報は持っていますので、嘘は吐かれない方が良いとだけ言っておきます」
「……やはり不正に手を貸すべきではなかった。騎士団の情報網を甘く見ていたようだ。2人は領主に引き渡した。他の賊は子供以外処刑。子供に関しては、親に逆らえなかったという点で減刑し、犯罪奴隷として更生を促している」
すんなり話してくれたのはいいけど、言わなくてもいいことまで言ったな。
「子供……?」
ヨツバが呟くけど、僕はこの場では無視する。
「何故領主に引き渡したんですか?」
「……2人は異世界から来たと言っていた。もちろん初めは信じるに値しないと思っていたが、別々に尋問しているのに、2人は同じことを話した。判断に迷った私は領主様に報告した。領主様は異世界の技術に興味を持ち、都市を発展させるためだと言い、罪人の引き渡しを求めてきた。処刑したことにすればいいと」
「その申し出に乗ってしまったと……。何かメリットを提示されたんですか?」
「……はい。この地が発達すれば衛兵に回す予算も増えるだろうと」
「わかりました。このことを知ってるのは誰ですか?」
「領主様の方はわかりませんが、こちらでは私しか知りません。公に出来る事ではありませんので」
「異世界人だということを知っているのもですか?」
「それは尋問を担当した2人も知っています」
「では他に漏らさないように言っておいて下さい。処罰に関しては領主からも話を聞いてから追って連絡します」
詰所を出て、次は領主邸に向かう。
「さっき言ってた子供ってヘンズ君のことだよね……?クオンは知ってたの?」
「知ってたよ。だからショックを受けるかもしれないって詰所に行く前に言ったよね。知らない方がいいことかなって言わなかっただけだよ」
「……気を使わせてごめんね」
「勝手にやったことだから僕のことは気にしなくてもいいよ。辛かったら先に戻っててもいいよ?」
「……大丈夫」
無理してそうだけど、本当に大丈夫かな。
心配しつつも領主邸に到着する。
「第1騎士団団長クオンです。マルルーク伯爵に話がありきました」
門の前にいる兵に話し掛ける。
「そのようなご予定は聞いておりません。面会の約束はされておりますか?」
「約束はしていません。伯爵に時間をとってくれないか聞いてもらってもいいですか?忙しいようであれば、いつなら会えるか聞いてきてください」
「ご用件をお伺いしてもよろしいでしょうか?」
「ここでは言えないことです。誤った情報で伯爵の名誉を傷付けてしまうかもしれません」
「わかりました。そのようにお伝えいたします。中に入ってお待ち下さい」
応接室に案内され、待っていると伯爵が入ってきた。
「お忙しいなか、お時間を頂きありがとうございます。先日、第1騎士団の団長に就任しましたクオンと申します」
「マルルークだ。門兵が不穏な事を言っていたが何用だ?」
「別の任務で捕らえた者から伯爵が不正をしているのではと思われる話を聞きましたので、真意を確認しに来ました。何か心当たりはありませんか?」
「……ないな」
「ここに来る前に詰所に寄って裏は取れているんですが、本当にないと言われるのですね?自ら認めるのと捕まるのでは、今後の影響にかなりの違いが出ると思いますが……」
「……面白いことを言いますね。仮に私が何か不正をしていたとして、新参者の第1騎士団団長と伯爵である私の言い分のどちらを王は信じてくださるだろうか」
「言ってませんでしたが、副団長も現在魔法都市に来ていますよ」
「それは面白い冗談だ。第1騎士団の団長と副団長が来るくらいの悪事を私が働いていると言うのか?」
「そんなことは言いません。個人的な興味もあったので僕が来ましたが、副団長は別件で同行しているだけです。ただ、今回の件に関しては副団長の耳にも入れてあります。僕の発言力が足りなかったとしても口添えしてくれるでしょう。ちなみにですが、アリオスさんもこの件は知ってますよ。副団長の用はアリオスさんに会う事でしたので、ついでに話をしてきました。封書も預かっています。国王様は聡明な方だと聞いてますので、発言力とは関係なく真実を見極めてくれると思います。一応、権力で握りつぶせると思わない方が身のためですよと忠告しておきます。最終確認ですが、心当たりは本当に無いんですね?」
「……申し訳ありませんでした。全ては領民の生活を豊かにする為だったんです」
伯爵が頭を下げ、悪事を認める。
「認めていただけてよかったです。間違いがあるといけないので詳しく話してもらえますか?」
伯爵から経緯を聞く。
さっき兵長から聞いたこととほとんど同じだ。
伯爵が発達した科学に興味を持って、都市開発に力を入れようとしたというただそれだけ。
神が賭け事をしたとか、そのあたりは話してないのかな。
話していたとしても、伯爵が重要視したのが科学力の方だけだった可能性もあるけど……。
「どうかお手柔らかにお願いします」
伯爵が懇願する。
「この件を知っているのはどなたですか?」
「兵長と私だけです。使用人には会わせていません」
「それなら今回のことは無かったことにしましょうか?」
「え!?私を捕まえに来たのではないのか?」
「違いますよ。真意を確認しにきただけです。ただ、不正をそのままにしておくわけにはいきません。無かったことにする。意味はわかりますよね?」
「……わかっている」
「え?」
イロハが困惑した声を漏らしたけど、ヨツバと委員長は何も言わない。
「それから、今回のことは貸しです。忘れないように」
これで、貸しを作ることを目的に見逃したと思ってくれるだろう。
実際には処刑することが目的だったとしても。
「もちろん承知しております」
「では失礼します」
僕達は領主邸を後にする。
「犬飼君と宮橋君を助けに来たんじゃなかったの?」
イロハが言う。
「違うよ。衛兵に引き渡したはずの2人が何故か領主の所にいたから、状況を確認しに来たんだよ。2人が異世界人だってことを言いふらしてたらマズいからね。幸い領主のところで止まっていたけど、助かるために話してしまうようだと危険だね。言い方は悪いけど信用出来ない」
「委員長も?」
「クオン君は第1騎士団の団長として行動しているのよ。逃すのは無理よ。騎士団の顔に泥を塗ることになるわ。肯定するわけではないけど、私達の存在は戦争の引き金にもなり得るから、クオン君はそれを阻止するために来ただけで、助けに来たわけではないわ」
言わないけど、処刑してもらわないと2人がいつまでも帰れないからという理由もある。
「四葉ちゃんは?」
「いろはちゃんの気持ちは分かるけど、元々捕まえたのもクオンだから助けにきたとは思ってなかったよ。私も助けられるなら助けたいとは思うけど……」
「それでも処刑するように促さなくてもよかったんじゃないの?」
「2人がどんな扱いを受けているかはわからないけど、普通に考えていい扱いはされてはいないよね?領主からは知識を求められているだけだから、拷問まがいなことをされて、無理矢理情報をはかされているかもしれない。この世界で罪人は物以下の扱いだよ。それなら、自分の罪を償って本来の罰を受けた方が幸せなんじゃないかな。後はさっき委員長も言ったけど、戦争の起爆剤になり得る人をここに置いておくのはリスクが高すぎると思う。引き取るにしても、2人との関係を公にはしたくないから難しいよ」
「……それでいいの?」
「良い悪いじゃなくて、僕に出来ることはやったつもりだよ。これ以上を求めないで欲しいな」
「……ごめん」
謝られるけど、納得はいってなさそうだ。
急に知り合いが処刑されることになって、すんなり受け入れられる方が異常だから、イロハの方が普通だろう。
僕からしたら委員長の方が異常だ。
馬車に揺られ続け、魔法都市に到着する。
「宿の手配をお願いします。僕は詰所に行ってきます」
「私も行ってもいい?」
委員長に聞かれるけど、返答に迷う
別に委員長はいいけど、委員長を連れて行くとヨツバを連れて行くことになりそうだからなぁ。
「ヨツバとイロハは?」
「行くよ」「私も」
「ショックを受けることになるかもしれないけど、大丈夫?」
「この為に来たんだから大丈夫よ」
委員長が答えるけど、ショックを受けるかもしれないのはヨツバだ。
ただ、ヨツバも行くつもりのようなので、その話題に触れられないように願っておくしかない。
「第1騎士団団長のクオンです。聞きたいことがあります。兵長はいますか?」
4人で詰所に行き、目に入った衛兵に兵長に会わせて欲しいと頼む。
「へ、兵長なら奥の部屋にいます。少しお待ちください」
衛兵が駆けていき、少しして戻ってくる。
「こちらへどうぞ」
「ありがとう」
部屋に通される。
「お初にお目にかかります。サルウェと申します。騎士団長様が私に何用でしょうか?」
「以前私が捕らえた賊についてお話を聞かせて頂きたいと思いまして――――」
僕はギルド証を見せ、どの賊のことかを確認する。
「何をお聞きしたいのでしょうか?」
一瞬サルウェさんの顔が歪んだ気がしたのは気のせいかな。
「賊があの後どうなったのかをお聞きしたいです。こちらでもある程度情報は持っていますので、嘘は吐かれない方が良いとだけ言っておきます」
「……やはり不正に手を貸すべきではなかった。騎士団の情報網を甘く見ていたようだ。2人は領主に引き渡した。他の賊は子供以外処刑。子供に関しては、親に逆らえなかったという点で減刑し、犯罪奴隷として更生を促している」
すんなり話してくれたのはいいけど、言わなくてもいいことまで言ったな。
「子供……?」
ヨツバが呟くけど、僕はこの場では無視する。
「何故領主に引き渡したんですか?」
「……2人は異世界から来たと言っていた。もちろん初めは信じるに値しないと思っていたが、別々に尋問しているのに、2人は同じことを話した。判断に迷った私は領主様に報告した。領主様は異世界の技術に興味を持ち、都市を発展させるためだと言い、罪人の引き渡しを求めてきた。処刑したことにすればいいと」
「その申し出に乗ってしまったと……。何かメリットを提示されたんですか?」
「……はい。この地が発達すれば衛兵に回す予算も増えるだろうと」
「わかりました。このことを知ってるのは誰ですか?」
「領主様の方はわかりませんが、こちらでは私しか知りません。公に出来る事ではありませんので」
「異世界人だということを知っているのもですか?」
「それは尋問を担当した2人も知っています」
「では他に漏らさないように言っておいて下さい。処罰に関しては領主からも話を聞いてから追って連絡します」
詰所を出て、次は領主邸に向かう。
「さっき言ってた子供ってヘンズ君のことだよね……?クオンは知ってたの?」
「知ってたよ。だからショックを受けるかもしれないって詰所に行く前に言ったよね。知らない方がいいことかなって言わなかっただけだよ」
「……気を使わせてごめんね」
「勝手にやったことだから僕のことは気にしなくてもいいよ。辛かったら先に戻っててもいいよ?」
「……大丈夫」
無理してそうだけど、本当に大丈夫かな。
心配しつつも領主邸に到着する。
「第1騎士団団長クオンです。マルルーク伯爵に話がありきました」
門の前にいる兵に話し掛ける。
「そのようなご予定は聞いておりません。面会の約束はされておりますか?」
「約束はしていません。伯爵に時間をとってくれないか聞いてもらってもいいですか?忙しいようであれば、いつなら会えるか聞いてきてください」
「ご用件をお伺いしてもよろしいでしょうか?」
「ここでは言えないことです。誤った情報で伯爵の名誉を傷付けてしまうかもしれません」
「わかりました。そのようにお伝えいたします。中に入ってお待ち下さい」
応接室に案内され、待っていると伯爵が入ってきた。
「お忙しいなか、お時間を頂きありがとうございます。先日、第1騎士団の団長に就任しましたクオンと申します」
「マルルークだ。門兵が不穏な事を言っていたが何用だ?」
「別の任務で捕らえた者から伯爵が不正をしているのではと思われる話を聞きましたので、真意を確認しに来ました。何か心当たりはありませんか?」
「……ないな」
「ここに来る前に詰所に寄って裏は取れているんですが、本当にないと言われるのですね?自ら認めるのと捕まるのでは、今後の影響にかなりの違いが出ると思いますが……」
「……面白いことを言いますね。仮に私が何か不正をしていたとして、新参者の第1騎士団団長と伯爵である私の言い分のどちらを王は信じてくださるだろうか」
「言ってませんでしたが、副団長も現在魔法都市に来ていますよ」
「それは面白い冗談だ。第1騎士団の団長と副団長が来るくらいの悪事を私が働いていると言うのか?」
「そんなことは言いません。個人的な興味もあったので僕が来ましたが、副団長は別件で同行しているだけです。ただ、今回の件に関しては副団長の耳にも入れてあります。僕の発言力が足りなかったとしても口添えしてくれるでしょう。ちなみにですが、アリオスさんもこの件は知ってますよ。副団長の用はアリオスさんに会う事でしたので、ついでに話をしてきました。封書も預かっています。国王様は聡明な方だと聞いてますので、発言力とは関係なく真実を見極めてくれると思います。一応、権力で握りつぶせると思わない方が身のためですよと忠告しておきます。最終確認ですが、心当たりは本当に無いんですね?」
「……申し訳ありませんでした。全ては領民の生活を豊かにする為だったんです」
伯爵が頭を下げ、悪事を認める。
「認めていただけてよかったです。間違いがあるといけないので詳しく話してもらえますか?」
伯爵から経緯を聞く。
さっき兵長から聞いたこととほとんど同じだ。
伯爵が発達した科学に興味を持って、都市開発に力を入れようとしたというただそれだけ。
神が賭け事をしたとか、そのあたりは話してないのかな。
話していたとしても、伯爵が重要視したのが科学力の方だけだった可能性もあるけど……。
「どうかお手柔らかにお願いします」
伯爵が懇願する。
「この件を知っているのはどなたですか?」
「兵長と私だけです。使用人には会わせていません」
「それなら今回のことは無かったことにしましょうか?」
「え!?私を捕まえに来たのではないのか?」
「違いますよ。真意を確認しにきただけです。ただ、不正をそのままにしておくわけにはいきません。無かったことにする。意味はわかりますよね?」
「……わかっている」
「え?」
イロハが困惑した声を漏らしたけど、ヨツバと委員長は何も言わない。
「それから、今回のことは貸しです。忘れないように」
これで、貸しを作ることを目的に見逃したと思ってくれるだろう。
実際には処刑することが目的だったとしても。
「もちろん承知しております」
「では失礼します」
僕達は領主邸を後にする。
「犬飼君と宮橋君を助けに来たんじゃなかったの?」
イロハが言う。
「違うよ。衛兵に引き渡したはずの2人が何故か領主の所にいたから、状況を確認しに来たんだよ。2人が異世界人だってことを言いふらしてたらマズいからね。幸い領主のところで止まっていたけど、助かるために話してしまうようだと危険だね。言い方は悪いけど信用出来ない」
「委員長も?」
「クオン君は第1騎士団の団長として行動しているのよ。逃すのは無理よ。騎士団の顔に泥を塗ることになるわ。肯定するわけではないけど、私達の存在は戦争の引き金にもなり得るから、クオン君はそれを阻止するために来ただけで、助けに来たわけではないわ」
言わないけど、処刑してもらわないと2人がいつまでも帰れないからという理由もある。
「四葉ちゃんは?」
「いろはちゃんの気持ちは分かるけど、元々捕まえたのもクオンだから助けにきたとは思ってなかったよ。私も助けられるなら助けたいとは思うけど……」
「それでも処刑するように促さなくてもよかったんじゃないの?」
「2人がどんな扱いを受けているかはわからないけど、普通に考えていい扱いはされてはいないよね?領主からは知識を求められているだけだから、拷問まがいなことをされて、無理矢理情報をはかされているかもしれない。この世界で罪人は物以下の扱いだよ。それなら、自分の罪を償って本来の罰を受けた方が幸せなんじゃないかな。後はさっき委員長も言ったけど、戦争の起爆剤になり得る人をここに置いておくのはリスクが高すぎると思う。引き取るにしても、2人との関係を公にはしたくないから難しいよ」
「……それでいいの?」
「良い悪いじゃなくて、僕に出来ることはやったつもりだよ。これ以上を求めないで欲しいな」
「……ごめん」
謝られるけど、納得はいってなさそうだ。
急に知り合いが処刑されることになって、すんなり受け入れられる方が異常だから、イロハの方が普通だろう。
僕からしたら委員長の方が異常だ。
23
あなたにおすすめの小説
追放貴族少年リュウキの成り上がり~魔力を全部奪われたけど、代わりに『闘気』を手に入れました~
さとう
ファンタジー
とある王国貴族に生まれた少年リュウキ。彼は生まれながらにして『大賢者』に匹敵する魔力を持って生まれた……が、義弟を溺愛する継母によって全ての魔力を奪われ、次期当主の座も奪われ追放されてしまう。
全てを失ったリュウキ。家も、婚約者も、母の形見すら奪われ涙する。もう生きる力もなくなり、全てを終わらせようと『龍の森』へ踏み込むと、そこにいたのは死にかけたドラゴンだった。
ドラゴンは、リュウキの境遇を憐れみ、ドラゴンしか使うことのできない『闘気』を命をかけて与えた。
これは、ドラゴンの力を得た少年リュウキが、新しい人生を歩む物語。
無能な勇者はいらないと辺境へ追放されたのでチートアイテム【ミストルティン】を使って辺境をゆるりと開拓しようと思います
長尾 隆生
ファンタジー
仕事帰りに怪しげな占い師に『この先不幸に見舞われるが、これを持っていれば幸せになれる』と、小枝を500円で押し売りされた直後、異世界へ召喚されてしまうリュウジ。
しかし勇者として召喚されたのに、彼にはチート能力も何もないことが鑑定によって判明する。
途端に手のひらを返され『無能勇者』というレッテルを貼られずさんな扱いを受けた上に、一方的にリュウジは凶悪な魔物が住む地へ追放されてしまう。
しかしリュウジは知る。あの胡散臭い占い師に押し売りされた小枝が【ミストルティン】という様々なアイテムを吸収し、その力を自由自在に振るうことが可能で、更に経験を積めばレベルアップしてさらなる強力な能力を手に入れることが出来るチートアイテムだったことに。
「ミストルティン。アブソープション!」
『了解しましたマスター。レベルアップして新しいスキルを覚えました』
「やった! これでまた便利になるな」
これはワンコインで押し売りされた小枝を手に異世界へ突然召喚され無能とレッテルを貼られた男が幸せを掴む物語。
~ワンコインで買った万能アイテムで幸せな人生を目指します~
大学生活を謳歌しようとしたら、女神の勝手で異世界に転送させられたので、復讐したいと思います
町島航太
ファンタジー
2022年2月20日。日本に住む善良な青年である泉幸助は大学合格と同時期に末期癌だという事が判明し、短い人生に幕を下ろした。死後、愛の女神アモーラに見初められた幸助は魔族と人間が争っている魔法の世界へと転生させられる事になる。命令が嫌いな幸助は使命そっちのけで魔法の世界を生きていたが、ひょんな事から自分の死因である末期癌はアモーラによるものであり、魔族討伐はアモーラの私情だという事が判明。自ら手を下すのは面倒だからという理由で夢のキャンパスライフを失った幸助はアモーラへの復讐を誓うのだった。
解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る
早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」
解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。
そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。
彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。
(1話2500字程度、1章まで完結保証です)
料理の上手さを見込まれてモフモフ聖獣に育てられた俺は、剣も魔法も使えず、一人ではドラゴンくらいしか倒せないのに、聖女や剣聖たちから溺愛される
向原 行人
ファンタジー
母を早くに亡くし、男だらけの五人兄弟で家事の全てを任されていた長男の俺は、気付いたら異世界に転生していた。
アルフレッドという名の子供になっていたのだが、山奥に一人ぼっち。
普通に考えて、親に捨てられ死を待つだけという、とんでもないハードモード転生だったのだが、偶然通りかかった人の言葉を話す聖獣――白虎が現れ、俺を育ててくれた。
白虎は食べ物の獲り方を教えてくれたので、俺は前世で培った家事の腕を振るい、調理という形で恩を返す。
そんな毎日が十数年続き、俺がもうすぐ十六歳になるという所で、白虎からそろそろ人間の社会で生きる様にと言われてしまった。
剣も魔法も使えない俺は、少しだけ使える聖獣の力と家事能力しか取り柄が無いので、とりあえず異世界の定番である冒険者を目指す事に。
だが、この世界では職業学校を卒業しないと冒険者になれないのだとか。
おまけに聖獣の力を人前で使うと、恐れられて嫌われる……と。
俺は聖獣の力を使わずに、冒険者となる事が出来るのだろうか。
※第○話:主人公視点
挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点
となります。
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
【完結】転生したら最強の魔法使いでした~元ブラック企業OLの異世界無双~
きゅちゃん
ファンタジー
過労死寸前のブラック企業OL・田中美咲(28歳)が、残業中に倒れて異世界に転生。転生先では「セリア・アルクライト」という名前で、なんと世界最強クラスの魔法使いとして生まれ変わる。
前世で我慢し続けた鬱憤を晴らすかのように、理不尽な権力者たちを魔法でバッサバッサと成敗し、困っている人々を助けていく。持ち前の社会人経験と常識、そして圧倒的な魔法力で、この世界の様々な問題を解決していく痛快ストーリー。
魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。
カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。
だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、
ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。
国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。
そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる