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同居者
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魔族のシトリーが使用人をしてくれることになったので、僕は寝ることにする。
元々、寝る前にベッドの上で寝転がって考え事をしていた。
そこからご飯をもう一度食べて、話をしてと大分時間が経っている。
もう夜も遅い。
「僕はもう寝るよ。シトリーはあそこの部屋を使ってくれていいからね。風呂場は向こうにあるから好きに使うといいよ。男物で悪いけど、これはまだ使ってない服だから使って。トイレはあそこで、厨房が向こうの部屋ね。好きに使ってくれていいから」
そう言って、僕はシトリーに収納から出した服とズボンを渡す。
「ありがとうございます。おやすみなさいませ」
シトリーが深くお辞儀をする。
「おやすみ。明日は買い物に行くから、それに付き合ってね。朝食も外で食べようか。少し遅めにはなるけど、2つ目の鐘が鳴る頃に出発するよ」
「かしこまりました」
「本当にそんなに畏まらなくていいよ。友達に接するくらいでいいからね。僕も慣れてないから疲れちゃうから、僕の為と思って気軽に接してよ」
「……わかりました」
今はこれでいいか。
僕は部屋に入り横になる。
「ご主人様、良かったのかにゃ?」
ユメに聞かれる。
「いいんだよ。ほらみんなこっちに来て。一緒に寝るよ」
僕はみんなに囲まれて寝る。ふわふわで暖かい。
翌日、オボロとクロとシロに留守番を頼み、シトリーと買い物に行く。
「マオ様、どちらに行きますか?」
「まずは朝ごはんを食べよう」
僕達は屋台がある所に向かう。
「シトリーは何を食べる?食べたい物を遠慮せず言ってくれればいいから」
「マオ様と同じ物でお願いします」
僕まだ何も食べてないんだけどなぁ……
「それじゃあそこの屋台でパンとスープを買おうか」
僕が何がいいか聞いた時に、シトリーの目線の先にあった屋台でパンとスープを2人分買うことにする。
後は魚と肉とナッツを買って、みんなでベンチに座って食べる。
「ご馳走様です」
「次はどこに行きますか?」
「服を買いに行くよ」
僕は目に入った服飾屋に入る。
「いらっしゃいませ」
「彼女の服を見繕ってもらっていいですか?動きやすい服を5着くらいと、外で着るようにオシャレなやつを数着お願いします」
「えっ?」
シトリーが驚く。
「僕は最近買ったから、シトリーの服を買いに来たんだよ。遠慮しなくていいから選んできて。今着ているのも昨日渡した男物でしょ?1着はここで着替えちゃってね」
「でも……悪いです」
「気にしなくていいから。僕は店の外でみんなと戯れてるから、決まったら呼んでね。店員さん、後はお願いします」
「お客様、予算はどうしましょうか?」
「とりあえず予算は気にせずに似合うやつを選んで下さい」
そう言って僕は店の外へと出る。
モフモフしながらしばらく待ち、選び終わったと呼ばれる。
「うん、似合ってるね」
僕は素直な感想を述べる。
僕にセンスがあるのかどうかはわからないから店員さんに任せたけど、正解だったようだ。
「ありがとうございます」
「細かいのはサービスしまして、全部で銀貨7枚になります。どうなされますか?」
やっぱり僕が昨日買った服よりも高い。
店が違うのもあると思うけど、女物は男物に比べて高いのだろう。
「マオ様、そんなに出してもらうわけにはいきません」
シトリーが遠慮する。
「大丈夫、大丈夫」
僕は店員に銀貨を7枚払う。
「お買い上げありがとうございました」
店員に礼をされて店を出る。
「あの……聞いていなかったのですが、マオ様は何をなされている方なのですか?今もですけど、あんな立派な屋敷に住われていて、かなりのお金持ちだとは分かっていますが……」
シトリーに聞かれて返答に困る。
お金は全て盗んだものだ。
だけど、盗んだお金だとは今はまだ言えない。
言う時は全てを話してもいいと思った時だ。
それ以外の収入源は冒険者としての依頼だけだから、そんなに稼いでいるのはおかしい。
「今は秘密にさせて下さい。話してもいいと思った時に話すから。今は冒険者ギルドに登録はしているけど、依頼を受けなくても生活は出来るので無職みたいなものです。莫大な遺産を持っているくらいに考えてもらっていいです」
「……わかりました。信用してもらえるように努力します」
「信用していないわけではないんだけど、ごめんね」
「大丈夫です。この後はどうしますか?」
「冒険者ギルドに寄ってから昼食を食べて、家具屋に行く予定だよ。その後に雑貨屋を見て、残りの必要な物を揃えようか」
「わかりました」
僕達は冒険者ギルドに行き、コロネさんがいたのでそこの列に並んで対応してもらう。
「マオさん、今日はどうされましたか?」
おとといのことがあるので、今日はどんな厄介ごとを?と言われている気がするのは気のせいだろうか……、
「少し相談事がありまして、おとといに家を買ったじゃないですか。家事をしてくれる人を雇いたいんですけど、どうしたらいいか教えてもらえませんか?冒険者ギルドの仕事ではないとわかってますけど、他に頼れる人がいないのですみませんが教えて下さい」
「一応、依頼として受けることも出来ますよ。話は変わりますけど、そちらの女性の方は?」
コロネさんにシトリーの事を聞かれる。
「この方はシトリーです。こちらの方はコロネさんといって、冒険者ギルドで僕の担当をしてくれています。シトリーは、今相談しようとしていた屋敷の使用人に昨日なってくれたんです。ただ1人だと大変なので、もう数人雇った方がいいなと」
「そうなんですね。使用人を探すのであれば冒険者ギルドではなく商業ギルドに頼むのが一般的ではありますが、冒険者ギルドが冒険者と商業ギルドの仲介をするという形でよろしければ、こちらで依頼を受けます。その場合には冒険者ギルド内でも募集はさせてもらいます。ただ、冒険者ギルドに来られる方は基本的には冒険者か依頼を頼みに来る人なので、冒険者ギルドで募集したことで人が見つかる可能性は低いです」
「それでお願いします」
「では、募集要項をお聞きします」
本来であれば依頼料がいくら掛かるみたいな話をするはずなんだけど、コロネさんは僕が使いきれないほどのお金を持っている事を知っているので、無駄な手間を省いてくれている。
僕はシトリーに出した条件とほぼ同じ内容をコロネさんに伝える。
住み込みをせず、屋敷で食事を3食とらない場合は、その分多めに給金を出すということだけが違う。
「……募集は出来るだけ早い方がいいのよね?」
「はい。1人は早めに入ってもらいたいです」
「少しギルマスに確認することが出来たから少し待っててね」
コロネさんはそう言って席を立つ。
「何か問題ですか?」
「そうじゃないわ」
問題ないらしいのに、覚悟を決めたような顔でコロネさんはギルマスのいる部屋へと向かい、しばらくしてから戻ってくる。
「マオさん、ギルマスの部屋で少し話をしましょう。シトリーさんもとうぞ」
スッキリとした顔をしたコロネさんが戻ってきて言った。
何があったのだろうか……。
僕はコロネさんに連れられてギルマスのところへと行く。
「マオさん、さっきの使用人の話ですけど、私が受けてもいいですか?」
コロネさんが急におかしなことを言う。
「え?………………え?」
冷静に考えようとしてみた結果、何言ってるのか良くわからなかった。
「坊主、悪いがこいつを雇ってやってくれ。坊主としてもある程度事情を知っている奴の方がいいだろう」
今度はギルマスに言われる。
「なんでコロネさんは使用人をやりたいんですか?ギルドの仕事はいいんですか?」
「あんなにいい条件の仕事なんてないわ。ギルドの仕事が嫌いってわけではないけど、受付の仕事は長くは出来ないからね。マオさんは歳をとったからってクビにはしないでしよ?」
「もちろんそんな理由で解雇にはしませんが、冒険者ギルドだとクビにはなるんですか?」
「クビにはならないけど……ねえ?」
コロネさんはギルマスの方を見る。
「まあ、受付はギルドの顔だからな。出来るだけ若い者を優先することになるな。そうなると椅子がない者には裏方をやってもらうことになる」
「でもコロネさんはまだ若いですよね?人気も高そうですけど……」
心配する必要があるようには見えない。
「もっと若くて可愛い子が沢山いるわ。それに酔っ払い冒険者に良く絡まれるからなんとかして欲しいってギルマスには相談していたから、ちょうどいいタイミングではあったのよ」
元々辞めようかどうか考えていたようだ。
そこに僕が好条件の仕事を持ってきたと……。
「まあ、そういうわけだから坊主が嫌じゃないなら雇ってやってくれ。ギルドとしてはこいつが辞めるのは痛手ではあるが、坊主のことを考えると、ギルドからも連絡が取りやすい人物が近くにいるのは悪くはない」
「コロネさんがそれでいいなら僕としてもお願いしたいです」
「ありがとう。私も住み込みでよろしく頼むわね。ギルドでの引き継ぎが終わったら行くわ」
コロネさんとも共同生活をすることになった。
即決するほど好条件だったのだろうか?
元々、寝る前にベッドの上で寝転がって考え事をしていた。
そこからご飯をもう一度食べて、話をしてと大分時間が経っている。
もう夜も遅い。
「僕はもう寝るよ。シトリーはあそこの部屋を使ってくれていいからね。風呂場は向こうにあるから好きに使うといいよ。男物で悪いけど、これはまだ使ってない服だから使って。トイレはあそこで、厨房が向こうの部屋ね。好きに使ってくれていいから」
そう言って、僕はシトリーに収納から出した服とズボンを渡す。
「ありがとうございます。おやすみなさいませ」
シトリーが深くお辞儀をする。
「おやすみ。明日は買い物に行くから、それに付き合ってね。朝食も外で食べようか。少し遅めにはなるけど、2つ目の鐘が鳴る頃に出発するよ」
「かしこまりました」
「本当にそんなに畏まらなくていいよ。友達に接するくらいでいいからね。僕も慣れてないから疲れちゃうから、僕の為と思って気軽に接してよ」
「……わかりました」
今はこれでいいか。
僕は部屋に入り横になる。
「ご主人様、良かったのかにゃ?」
ユメに聞かれる。
「いいんだよ。ほらみんなこっちに来て。一緒に寝るよ」
僕はみんなに囲まれて寝る。ふわふわで暖かい。
翌日、オボロとクロとシロに留守番を頼み、シトリーと買い物に行く。
「マオ様、どちらに行きますか?」
「まずは朝ごはんを食べよう」
僕達は屋台がある所に向かう。
「シトリーは何を食べる?食べたい物を遠慮せず言ってくれればいいから」
「マオ様と同じ物でお願いします」
僕まだ何も食べてないんだけどなぁ……
「それじゃあそこの屋台でパンとスープを買おうか」
僕が何がいいか聞いた時に、シトリーの目線の先にあった屋台でパンとスープを2人分買うことにする。
後は魚と肉とナッツを買って、みんなでベンチに座って食べる。
「ご馳走様です」
「次はどこに行きますか?」
「服を買いに行くよ」
僕は目に入った服飾屋に入る。
「いらっしゃいませ」
「彼女の服を見繕ってもらっていいですか?動きやすい服を5着くらいと、外で着るようにオシャレなやつを数着お願いします」
「えっ?」
シトリーが驚く。
「僕は最近買ったから、シトリーの服を買いに来たんだよ。遠慮しなくていいから選んできて。今着ているのも昨日渡した男物でしょ?1着はここで着替えちゃってね」
「でも……悪いです」
「気にしなくていいから。僕は店の外でみんなと戯れてるから、決まったら呼んでね。店員さん、後はお願いします」
「お客様、予算はどうしましょうか?」
「とりあえず予算は気にせずに似合うやつを選んで下さい」
そう言って僕は店の外へと出る。
モフモフしながらしばらく待ち、選び終わったと呼ばれる。
「うん、似合ってるね」
僕は素直な感想を述べる。
僕にセンスがあるのかどうかはわからないから店員さんに任せたけど、正解だったようだ。
「ありがとうございます」
「細かいのはサービスしまして、全部で銀貨7枚になります。どうなされますか?」
やっぱり僕が昨日買った服よりも高い。
店が違うのもあると思うけど、女物は男物に比べて高いのだろう。
「マオ様、そんなに出してもらうわけにはいきません」
シトリーが遠慮する。
「大丈夫、大丈夫」
僕は店員に銀貨を7枚払う。
「お買い上げありがとうございました」
店員に礼をされて店を出る。
「あの……聞いていなかったのですが、マオ様は何をなされている方なのですか?今もですけど、あんな立派な屋敷に住われていて、かなりのお金持ちだとは分かっていますが……」
シトリーに聞かれて返答に困る。
お金は全て盗んだものだ。
だけど、盗んだお金だとは今はまだ言えない。
言う時は全てを話してもいいと思った時だ。
それ以外の収入源は冒険者としての依頼だけだから、そんなに稼いでいるのはおかしい。
「今は秘密にさせて下さい。話してもいいと思った時に話すから。今は冒険者ギルドに登録はしているけど、依頼を受けなくても生活は出来るので無職みたいなものです。莫大な遺産を持っているくらいに考えてもらっていいです」
「……わかりました。信用してもらえるように努力します」
「信用していないわけではないんだけど、ごめんね」
「大丈夫です。この後はどうしますか?」
「冒険者ギルドに寄ってから昼食を食べて、家具屋に行く予定だよ。その後に雑貨屋を見て、残りの必要な物を揃えようか」
「わかりました」
僕達は冒険者ギルドに行き、コロネさんがいたのでそこの列に並んで対応してもらう。
「マオさん、今日はどうされましたか?」
おとといのことがあるので、今日はどんな厄介ごとを?と言われている気がするのは気のせいだろうか……、
「少し相談事がありまして、おとといに家を買ったじゃないですか。家事をしてくれる人を雇いたいんですけど、どうしたらいいか教えてもらえませんか?冒険者ギルドの仕事ではないとわかってますけど、他に頼れる人がいないのですみませんが教えて下さい」
「一応、依頼として受けることも出来ますよ。話は変わりますけど、そちらの女性の方は?」
コロネさんにシトリーの事を聞かれる。
「この方はシトリーです。こちらの方はコロネさんといって、冒険者ギルドで僕の担当をしてくれています。シトリーは、今相談しようとしていた屋敷の使用人に昨日なってくれたんです。ただ1人だと大変なので、もう数人雇った方がいいなと」
「そうなんですね。使用人を探すのであれば冒険者ギルドではなく商業ギルドに頼むのが一般的ではありますが、冒険者ギルドが冒険者と商業ギルドの仲介をするという形でよろしければ、こちらで依頼を受けます。その場合には冒険者ギルド内でも募集はさせてもらいます。ただ、冒険者ギルドに来られる方は基本的には冒険者か依頼を頼みに来る人なので、冒険者ギルドで募集したことで人が見つかる可能性は低いです」
「それでお願いします」
「では、募集要項をお聞きします」
本来であれば依頼料がいくら掛かるみたいな話をするはずなんだけど、コロネさんは僕が使いきれないほどのお金を持っている事を知っているので、無駄な手間を省いてくれている。
僕はシトリーに出した条件とほぼ同じ内容をコロネさんに伝える。
住み込みをせず、屋敷で食事を3食とらない場合は、その分多めに給金を出すということだけが違う。
「……募集は出来るだけ早い方がいいのよね?」
「はい。1人は早めに入ってもらいたいです」
「少しギルマスに確認することが出来たから少し待っててね」
コロネさんはそう言って席を立つ。
「何か問題ですか?」
「そうじゃないわ」
問題ないらしいのに、覚悟を決めたような顔でコロネさんはギルマスのいる部屋へと向かい、しばらくしてから戻ってくる。
「マオさん、ギルマスの部屋で少し話をしましょう。シトリーさんもとうぞ」
スッキリとした顔をしたコロネさんが戻ってきて言った。
何があったのだろうか……。
僕はコロネさんに連れられてギルマスのところへと行く。
「マオさん、さっきの使用人の話ですけど、私が受けてもいいですか?」
コロネさんが急におかしなことを言う。
「え?………………え?」
冷静に考えようとしてみた結果、何言ってるのか良くわからなかった。
「坊主、悪いがこいつを雇ってやってくれ。坊主としてもある程度事情を知っている奴の方がいいだろう」
今度はギルマスに言われる。
「なんでコロネさんは使用人をやりたいんですか?ギルドの仕事はいいんですか?」
「あんなにいい条件の仕事なんてないわ。ギルドの仕事が嫌いってわけではないけど、受付の仕事は長くは出来ないからね。マオさんは歳をとったからってクビにはしないでしよ?」
「もちろんそんな理由で解雇にはしませんが、冒険者ギルドだとクビにはなるんですか?」
「クビにはならないけど……ねえ?」
コロネさんはギルマスの方を見る。
「まあ、受付はギルドの顔だからな。出来るだけ若い者を優先することになるな。そうなると椅子がない者には裏方をやってもらうことになる」
「でもコロネさんはまだ若いですよね?人気も高そうですけど……」
心配する必要があるようには見えない。
「もっと若くて可愛い子が沢山いるわ。それに酔っ払い冒険者に良く絡まれるからなんとかして欲しいってギルマスには相談していたから、ちょうどいいタイミングではあったのよ」
元々辞めようかどうか考えていたようだ。
そこに僕が好条件の仕事を持ってきたと……。
「まあ、そういうわけだから坊主が嫌じゃないなら雇ってやってくれ。ギルドとしてはこいつが辞めるのは痛手ではあるが、坊主のことを考えると、ギルドからも連絡が取りやすい人物が近くにいるのは悪くはない」
「コロネさんがそれでいいなら僕としてもお願いしたいです」
「ありがとう。私も住み込みでよろしく頼むわね。ギルドでの引き継ぎが終わったら行くわ」
コロネさんとも共同生活をすることになった。
即決するほど好条件だったのだろうか?
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