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雨曝し
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すれ違っている人がさしている傘で今、雨が降っている事に気が付いた。
バイトが長引いて帰りが遅くなった。
雨の予報なんて今朝のニュースでは言っていなかった。
タクシーに向かって手を挙げるが止まらない。僕はテールランプを睨みつけていた。
「僕は昔から運が悪いんだ」
歩く夜道で独りごちる。
終電はとうに過ぎている。さっき通ったタクシーだってこんな通りにそうそう出会えるものじゃない。
『絶望を連れてくるのは希望』
そんな言葉を思い返していた。
さっきのタクシーを見ていなければ、歩いて帰るという決意は揺らがなかっただろう。
少し開けた道に出る。飲み屋がチラホラと見えるだけで車通りは相変わらず無い。
下卑た笑い声が響いている。
店先でスマホのスピーカーを耳に押し付け歌ってる酔っ払いもいる。
マナーが悪いのは明らかだが、ここでそれを咎める者は誰も居ない。
「これじゃまるで間違ってるのは僕みたいだな」
1人歩く帰り道で、さっきの景色が頭を離れない。
似た様な事は今までたくさんあった。
学校、職場、家庭内
きっと多くの人が僕と同じ違和感を感じた事があるはずだ。
そこで一緒に"間違えられる"人は上手く生きているつもりなのだろう。
実際そうだった。
この社会を生きる上で、正しさに価値などあまり無い事を知るのに時間は掛からなかった。
バイトが長引いて帰りが遅くなった。
雨の予報なんて今朝のニュースでは言っていなかった。
タクシーに向かって手を挙げるが止まらない。僕はテールランプを睨みつけていた。
「僕は昔から運が悪いんだ」
歩く夜道で独りごちる。
終電はとうに過ぎている。さっき通ったタクシーだってこんな通りにそうそう出会えるものじゃない。
『絶望を連れてくるのは希望』
そんな言葉を思い返していた。
さっきのタクシーを見ていなければ、歩いて帰るという決意は揺らがなかっただろう。
少し開けた道に出る。飲み屋がチラホラと見えるだけで車通りは相変わらず無い。
下卑た笑い声が響いている。
店先でスマホのスピーカーを耳に押し付け歌ってる酔っ払いもいる。
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「これじゃまるで間違ってるのは僕みたいだな」
1人歩く帰り道で、さっきの景色が頭を離れない。
似た様な事は今までたくさんあった。
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きっと多くの人が僕と同じ違和感を感じた事があるはずだ。
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