俺の初恋を返せ!!~好きだった女の子が帰ってきた!えっ?俺が嫁とか聞いてない!!

syouki

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6.表と裏

夕方になり、間宮家の三人がうちにやって来た。

「ごめんね~香澄ちゃん。お邪魔しちゃって」
「何言ってるのよ今更~。さ、温かいうちに食べましょ!」
「あ、和希君は会うの初めてね。以前となりに住んでた間宮です。よろしくね」
「初めまして、和希です。よろしくお願いします」

和やかな雰囲気で、夕食会は始まった。
俺は、さっきの事が気になり正直食事処ではなかった。そして、目の前のチヒロの口にばかり目がいってしまう。
俺の視線に気づいたチヒロはニヤッと笑い、小さく舌なめずりをする。慌てて目線をそらすも、チヒロの視線は俺に向いている。

(絶対、揶揄われてる・・・)

小さくため息を吐きながら、何とか食事を食べ終えた。

夕食後、両親たちはリビングで飲み会が始まった。おそらくこっちがメインだったんだろう。母さんがかなりおつまみを並べている。

「父さん、母さん、ほどほどにね」
「わかってるって千尋~。ちゃんと帰るから」
「いや、俺しばらく悠希の部屋にいるから帰るとき声かけて」
「あら、さすが幼馴染ね。もう仲良くなって!じゃあ、後でね~」

イヤイヤ!仲良くなんてなってません!俺の部屋に二人っきりとか勘弁してください!!

「行こう、悠希」

有無を言わさず、チヒロは俺の肩を抱きリビングから退出させた。廊下に出ると、ちょうど和希が立っていた。そうだ!和希も一緒にいればいいんだ!

「和希も一緒に・・・」
「あ、俺今から彼女と電話するから、邪魔しないでね。千尋さん、失礼します」

ペコリと頭を下げて、さっさと自分の部屋に入ってしまった。

「へ~小学生なのに彼女いるんだ~。じゃあ、邪魔しちゃ悪いよね~」

悪魔の囁きが頭上から聞こえる。

「さ、俺達も会えなかった12年を取り戻そっか」

俺の家なのに、引きずれるように自分の部屋に連れていかれた。
部屋に入ると、いきなりお姫様抱っこをされそのままベッドへと連れていかれた。

(えっ?!ちょっ、これってヤバくない?!)

横抱きのままチヒロはベッドに座り、俺を膝に乗せてそのまま俺を抱きしめた。

「ちょっ!誰かに見られたら・・・!」
「シーッ。静かにしないと、弟君来ちゃうよ?」
「だ、だからって!」
「・・・やっと会えたんだからこれくらい許してよ」
「あっ・・・」

さっきとは違って、すごく切なそうな声で言われると強く拒めなかった。黙ったまま、チヒロは俺の肩に頭を乗せてしばらく動かなかった。

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