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16.千尋の様子がおかしい
「いただきます!」
諒さんに連れてきてもらったお店は、海沿いで景色もとっとてもいい店だった。案内されたテラス席は、波の音と潮風がとっても気持ち良い。目の前のハンバーガーは、ボリューム満点で肉汁が溢れ出ている。
「これ、めっちゃおいしいです諒さん!」
「だろ~。後でデザートも来るからな」
「楽しみです!」
あっという間にハンバーガーを食べ終わり、お待ちかねのデザートが来た。さっぱりとしたレモンシャーベットに濃厚なバニラアイス。その周りに色々なフルーツが盛り付けられている。
「ごちそうさまでした!」
「うまかったか?」
「はい、とっても!ありがとうございます、諒さん!」
「喜んでもらえて良かったよ。んじゃ、ちょっとドライブして店戻るか」
「あ、はい」
来た道よりも、少しだけ遠回りをして店に着いた。
「諒さん、ありがとうございました」
「おう。また旨いとこ連れってやるから楽しみにしてな」
「そんな、悪いですよ!」
断ると、腕を掴まれ至近距離に諒さんの顔が近づいていた。
「俺が悠希に食べさせたいの。嫌か?」
「い、嫌じゃないです!じゃあ、またお願いします」
「ん。じゃ、またな」
「は、はい。ありがとうございました」
掴んだ腕を離され、俺は車を降りた。諒さんはそのまま車を発進させて俺の視界から消えていった。
店に入ろうと振り向くと、そこには千尋が立っていた。
「びっくりした…」
怒ったような顔で目を見開き俺を見る千尋。その様子が怖くなり、俺は足早に店に入った。
「お疲れ様でした~」
何事もなくバイトが終わり、辺りは薄暗くなっている。
(あ~腹減った~。今日の晩飯は何かな~)
そんな事を考えながら家のそばの公園を歩いていると、誰かが後ろから俺の腕を掴んだ。びっくりして振り向くと、その相手は千尋だった。
「何だよ、脅かすなよ…」
さっきとは違って泣きそうな顔で俺を見ている。
「はぁ…帰りたいんだけど」
「…行かないでハル君…行かないで…」
「いや、行くって言うより帰るんだけど?」
「…行っちゃやだ…そばにいてよ…」
「おい、どうしたんだよ?大丈夫か千尋?」
俺を見ているようで、見ていない目。その目には、零れ落ちそうな涙があふれていた。
「ちょ、とりあえず行くぞ!ほら!」
このままここにいてはまずいと思い、千尋の手を引きこの場を移動した。移動したのはいいが、どこに行くのが良いかわからない。うちに連れていくか考えたが、こんな状態の千尋を見せるわけにはいかないだろう。ちょっと歩くがカラオケボックスしか思い浮かばない。
「千尋!少し歩くぞ!」
無気力に歩く千尋をひっぱり、俺はカラオケボックスを目指した。
諒さんに連れてきてもらったお店は、海沿いで景色もとっとてもいい店だった。案内されたテラス席は、波の音と潮風がとっても気持ち良い。目の前のハンバーガーは、ボリューム満点で肉汁が溢れ出ている。
「これ、めっちゃおいしいです諒さん!」
「だろ~。後でデザートも来るからな」
「楽しみです!」
あっという間にハンバーガーを食べ終わり、お待ちかねのデザートが来た。さっぱりとしたレモンシャーベットに濃厚なバニラアイス。その周りに色々なフルーツが盛り付けられている。
「ごちそうさまでした!」
「うまかったか?」
「はい、とっても!ありがとうございます、諒さん!」
「喜んでもらえて良かったよ。んじゃ、ちょっとドライブして店戻るか」
「あ、はい」
来た道よりも、少しだけ遠回りをして店に着いた。
「諒さん、ありがとうございました」
「おう。また旨いとこ連れってやるから楽しみにしてな」
「そんな、悪いですよ!」
断ると、腕を掴まれ至近距離に諒さんの顔が近づいていた。
「俺が悠希に食べさせたいの。嫌か?」
「い、嫌じゃないです!じゃあ、またお願いします」
「ん。じゃ、またな」
「は、はい。ありがとうございました」
掴んだ腕を離され、俺は車を降りた。諒さんはそのまま車を発進させて俺の視界から消えていった。
店に入ろうと振り向くと、そこには千尋が立っていた。
「びっくりした…」
怒ったような顔で目を見開き俺を見る千尋。その様子が怖くなり、俺は足早に店に入った。
「お疲れ様でした~」
何事もなくバイトが終わり、辺りは薄暗くなっている。
(あ~腹減った~。今日の晩飯は何かな~)
そんな事を考えながら家のそばの公園を歩いていると、誰かが後ろから俺の腕を掴んだ。びっくりして振り向くと、その相手は千尋だった。
「何だよ、脅かすなよ…」
さっきとは違って泣きそうな顔で俺を見ている。
「はぁ…帰りたいんだけど」
「…行かないでハル君…行かないで…」
「いや、行くって言うより帰るんだけど?」
「…行っちゃやだ…そばにいてよ…」
「おい、どうしたんだよ?大丈夫か千尋?」
俺を見ているようで、見ていない目。その目には、零れ落ちそうな涙があふれていた。
「ちょ、とりあえず行くぞ!ほら!」
このままここにいてはまずいと思い、千尋の手を引きこの場を移動した。移動したのはいいが、どこに行くのが良いかわからない。うちに連れていくか考えたが、こんな状態の千尋を見せるわけにはいかないだろう。ちょっと歩くがカラオケボックスしか思い浮かばない。
「千尋!少し歩くぞ!」
無気力に歩く千尋をひっぱり、俺はカラオケボックスを目指した。
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