俺の初恋を返せ!!~好きだった女の子が帰ってきた!えっ?俺が嫁とか聞いてない!!

syouki

文字の大きさ
24 / 43

23.千尋と陸

「あ~楽しかった!」
「だな~!は~。次は花火大会まで休みなしだよ~」
「あ、そうそう。花火大会、一人連れて行っていい?」
「なんだ?弟君か?」
「いや、俺の幼馴染で、小さい頃に引っ越したんだけどこの間帰って来たんだ。退屈だと思って誘ったんだけど、駄目だったかな?」
「…いいけど、男?女?」
「女なら二人で行くよ!男だよ男!…かなりイケメンだけど」
「イケメンなんだ…」

”イケメン”という言葉に、陸が遠い目をする。俺には無縁の言葉だが、陸はイケメンの部類だと思う。切れ長の目は涼しげで、笑うと八重歯が可愛いと女子に好評のようだ。試合を見に行くと、女子の声援が飛んでいる。なのに、陸には彼女がいない。まぁ、部活が忙しいから断っているのだろう。

「悠希?」

名前を呼ばれ振り向くと、千尋が立っていた。

「千尋?こっちに用事だったのか?」
「うん、まあね。あ、えっと…」
「あ、昨日話した陸。陸、さっき話した幼馴染の千尋」
「間宮 千尋です」
「あ、佐々木 陸です。ども」

軽く頭を下げて自己紹介をする二人。当日までに紹介出来てちょっとラッキーだったな。

「千尋、陸が花火OKだって」
「ほんと?すいません、突然参加して」
「えっ、あ、いや、気にしないで!一人増えようが変わらないし」
「なら良かったです」

満面の笑みで微笑む千尋。いや、道行く人が顔赤くしてますけど…。って、陸まで顔赤いし。

「あ、悠希~これからどうする?」
「何か軽く食べて帰ろうぜ。千尋も行く?用事終わった?」
「うん、行きたい。あ、俺も一緒に良いですか?」
「あ、はい、どうぞ」

初対面だから敬語なのは仕方ないのかな?陸もいつもと違ってるし…。まあ、一緒にご飯食べたら仲良くなれるだろう!

近くのファーストフード店に入ることになり、俺と千尋はポテトとドリンクを頼んだ。陸は、がっつりハンバーガーを頼んでいた。席は、俺の横に千尋、前に陸という並びになった。何か、イケメンに囲まれてる凡人だな…。学校の話になり、千尋が転入する学校が俺達が通う学校だと分かった。なので、学校の事や先生の事を色々教えた。

「ごめん、ちょっとトイレ」

俺は少し席を外した。結構喋ったし、二人にしても大丈夫だよな、うん。


悠希は、知らない。悠希が戻ってくるまで無言で火花を散らしていたことを。

あなたにおすすめの小説

処刑される悪役令息に転生したらなぜか推しの騎士団長がグイグイ近づいてくる

猫に小判
BL
交通事故で死んだはずの会社員・田中悠人は、気がつくとBL小説『恋と陰謀~はじまりは夜に~』の世界に転生していた。 しかも転生先は、原作で処刑される悪役令息エリオット。 当然そんな未来は回避したい。 原作知識を頼りに慎重に立ち回るつもりだったのに、気づけば王宮を揺るがす事件に巻き込まれていき――。 さらに困ったことに、原作で一番の推しだった騎士団長ガイウスがやたらと距離を詰めてきて……? 平穏に生きたい元悪役令息と、過保護な騎士団長がじれじれ距離を縮める話。 ガイウス(騎士団長)×エリオット(元悪役令息)

ただのハイスペックなモブだと思ってた

はぴねこ
BL
 神乃遥翔(じんの はると)は自分のことをモブだと思っていた。  少年漫画ではいつだって、平凡に見えて何か一つに秀でている人物が主人公だったから。  その点、遥翔は眉目秀麗文武両道、家も財閥の超お金持ち。  一通りのことがなんでも簡単にできる自分は夢中になれるものもなくて、きっと漫画のモブみたいに輝く主人公を引き立てるモブのように生きるのだと、そう遥翔は思っていた。  けれど、そんな遥翔に勉強を教わりに来ている葛城星 (かつらぎ ほし)は言った。 「BL漫画の中では、神乃くんみたいな人がいつだって主人公なんだよ?」  そう言って、星が貸してくれた一冊のBL漫画が遥翔の人生を一変させた。  自分にも輝ける人生を歩むことができるのかもしれないと希望を持った遥翔は、そのことを教えてくれた星に恋をする。  だけど、恋をした途端、星には思い人がいることに気づいてしまって……  眉目秀麗文武両道で完璧だけど漫画脳な遥翔が、お人好しで気弱な星の心に少しずつ少しずつ近づこうと頑張るお話です。

執着騎士団長と、筋肉中毒の治癒師

マンスーン
BL
現代日本から異世界へ転生した治癒師のレオには、誰にも言えない秘密がある。 それは「定期的に極上の筋肉に触れて生命力を摂取しないと、魔力欠乏で死んでしまう」という特異体質であること! ​命をつなぐため、そして何より己のフェティシズムを満たすため、レオがターゲットに選んだのは「氷の騎士団長」と恐れられる英雄ガドリエル。 ​「あぁっ、すごい……硬いですガドリエル様ッ!(大胸筋が)」 「……っ、治療中にそんな熱っぽい声を出すなッ」 ​生きるために必死で揉みしだくレオを、ガドリエルは「これほど俺の身を案じてくれるとは」と都合よく勘違い 触られたいムッツリ攻め×触りたい変態受け

愛を感じないのに絶対に別れたくないイケメン俳優VS釣り合わないので絶対に別れたい平凡な俺

スノウマン(ユッキー)
BL
 平凡顔・ヒモ・家事能力無しの黒は、恋人であるイケメン俳優の九条迅と別れたがっている。それは周りから釣り合ってないと言われたり、お前の事を愛してない人間なんて止めておけと忠告されたからだ。だが何度黒が別れようとしても、迅は首を縦に振らない。  迅の弟である疾風は、兄は黒の事を特別扱いしてると言うが――。黒は果たして迅と別れることが出来るのか!?

契約書はよく読めとあれほど!

RNR
BL
異世界で目が覚めた、就職浪人中の美容系男子、優馬。 最初に出会った美しい貴族青年は、言葉が通じないが親切に手を差し伸べてくれた。 彼の屋敷に招かれた際、文字は読めないもののなにかの書類にサインをすると、その彼と結婚したことになっていて……。 この世界で何をする? また無職生活? 本当にそれでいい? 葛藤する日々と、それを惜しみない愛情で支える夫。 理想の自分と、理想の幸せを探す物語。 23話+続編2話+番外編2話

俺は夜、社長の猫になる

衣草 薫
BL
冤罪で職を追われた葵は、若き社長・鷹宮に拾われる。 ただし条件は――夜は“猫”として過ごすこと。 言葉を話さず、ただ撫でられるだけの奇妙な同居生活。 タワマン高層階の部屋で、葵は距離を崩さない鷹宮に少しずつ惹かれていく。 けれど葵はまだ知らない。自分が拾われた本当の理由を。

没落令息はクラスメイトの執着に救われる

夕月ねむ
BL
突然父親の爵位がはく奪され、帰る屋敷も家名も失ったローレンス。貴族が集まる学院の寮からも放り出されるところだった彼を、クラスメイトのユリシーズが引き留める。 「侯爵家の私であれば、従者をひとり授業に同席させることができる」と言って。 ユリシーズの従者となったローレンス。けれどその二年後、彼らの関係は再び大きく変わることとなった。 ※FANBOXからの転載です。 ※他サイトにも投稿しています。