俺の初恋を返せ!!~好きだった女の子が帰ってきた!えっ?俺が嫁とか聞いてない!!

syouki

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24.帰り道

「じゃ、悠希またな!間宮もまた」
「おう、またな~!」

千尋は、ペコリと頭を下げて、陸を見送った。

「さ、俺たちも帰るか…って、千尋何で来たの?」
「あ、バス…」
「俺は見ての通り、自転車なんだけど…」
「えっと、一人で帰れるから気にしないで!」

う~ん、帰る場所が同じなのに別々に帰るのって何か変だよな~。

「よかったら、自転車二人乗りで帰るか?」
「え?!良いの?あ、じゃあ俺が漕ぐよ!」

ものすごく、満面の笑みで喜ばれた。さすがの俺も、ちょっと顔が赤くなるのが分かった。

「あ、じゃあ頼むよ」

ハンドルを千尋に譲り、俺は後ろに跨りサドルの後ろを掴んだ。

「いいよ」
「じゃあ行くよ」

ゆっくりと千尋はペダルを漕ぎ出す。

「千尋、道わかる?」
「この道路沿いでいいんだよね?」
「うん。よく分かったな」
「バス乗ってるときに外見てたから」
「なるほどね」

なんとなく会話が途切れて、お互い無言のまま自転車は進んでいく。プールの疲れか少し眠気が襲ってきた。ガクンと頭が下がり、千尋の背中にぶつかった。キキィーとブレーキがかかり、自転車は止まった。

「悠希?!」
「あ~悪い。ちょっと眠気が…」

恥ずかしくて顔が赤くなる。

「びっくりさせないでよ~。倒れたのかと思って焦ったよ…」
「はは…ごめん」
「もう…」
「もう近いし、歩いて帰るか」
「ん…」

千尋はそのまま自転車を押して歩き出した。

「俺も自転車買おうかな~。なら、悠希と一緒に出掛けられるし」
「いいじゃん!今度見に行こうぜ!」
「うん、行こう」

この後は、会話に詰まることもなくマンションに着いた。うん、良い感じだ。

「じゃ千尋、また明日」
「うん、悠希お休み」

明日は千尋とバイトだし、気まずくならなくて良かった。諒さんとの誤解は解けてるから、大丈夫だよな。ま、来てるか分かんないけど。

「ただいま~」
「お帰り~。悠希、ちょっと~」

母さんに呼ばれたのでリビングに行く。

「なに?」
「悠希、今年はお祖母ちゃんとこどうする?」
「あ~、祖母ちゃんには悪いけど、今年は約束あるから行かなくてもいい?」
「そうなの?じゃあ、三人で行ってくるわね。あ、お祖母ちゃんに電話はしときなさいよ~悠希に会えなくて残念がるから」
「うん、しとくよ」

毎年、祖母ちゃんのとこに行く時期は花火大会と重なっている。去年は予定が無かったから行ったけど、今年は陸達との先約があるしな~。お小遣いは魅力的だけど…。あ、誰もいないし陸達呼ぶのも有かな~。




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