俺の初恋を返せ!!~好きだった女の子が帰ってきた!えっ?俺が嫁とか聞いてない!!

syouki

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27.花火大会までに side千尋

※陸を紹介された日から花火大会の日までの千尋です。



ハル君と別れ、自室に戻りベッドに寝転び、今日の出来事を思い出す。
ハル君に、友達だという佐々木を紹介された。

「佐々木は…敵だな」

佐々木が俺を見る目は、ハル君の友達として見る目とは違っていた。あきらかに俺のことを"邪魔者"として見ていた。

「は~、ハル君は無自覚なんだろうな…」

店長といい佐々木といい、虎視眈々とハル君を狙っている。あいつらに取られるくらいなら、無理矢理にでも俺のものしないと。でも、そんなことをしてもハル君の心は手に入らない。なんとかハル君をその気にさせないと…。

考えた末に、俺はのラインでハル君にアプローチを繰り返す事にした。
まずは、アルバイト先でハル君以外の人には軽いボディタッチをするが、ハル君にはしない。触れたら謝る。
次に、ハル君には常に極上の笑顔で話す。このときに、さり気なく触れるがすぐに離れる。後は、時々肌のチラ見せだな。

ハル君が俺を見て時々赤くなることはわかっている。あの日から、ハル君は無自覚に俺の事を意識してると思っている。ならば、押すよりも少し引いて焦らす方が効果的だと考えた。

俺の思惑通り、ハル君は少し戸惑ったり悲しそうな表情をするようになった。このまま花火大会まで過ごす。
当日は、母さんが浴衣を着せると張り切っている。嬉しい誤算だ。しかもハル君にも着せるなんて、母さんには感謝だ。しかも、その日からハル君以外は祖母の家に帰省中だという。この機会チャンスを逃すわけにはいかない!しかし、焦りは禁物だ。ハル君に警戒されたらおしまいだからな。勝算はないが、1%の可能性に掛けてみるしかない。これで駄目なら、ほんとに諦めよう。

俺はそう決意して、花火大会当日を迎えた。

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